C¥Documents and Settings¥User¥My Document¥脳内彼女 プレイ済エロゲのストーリーを脳内に書き残しておく為のブロg彼女にドキュメントフォルダ開けられたら死ぬほど殴られた
注意
当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。
18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。
記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。
作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。
特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。
淫妖蟲 獄 ~凌触地獄退魔録~ (TinkerBell)
2016/4/28
©TinkerBell/Cyberworks
(注意)
ゲームのコンセプト上予備知識を得た上でプレイされた場合、娯楽性を大きく損ないます。
プレイ予定の方は閲覧を避けて頂くよう、強く推奨いたします。
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:8442字)
<ストーリー>
牛鬼の件以来、鈴子の相方の水依は急激な成長を見せるようになった。深琴は退魔師として、そしてヤマトに想いを寄せる女として、水依への酷い劣等感に苛まれていた。それを振り払おうとすればするほどに、霊力は消散し雷光刀は光を失う。今現在、深琴は率直に言って無力な、歳相応の少女となっていた。(※1)
勇み足で敵に向かい、それを庇ったヤマトが傷を負い、以前なら歯牙にもかけなかった下級妖魔に陵辱されかかる窮地を水依に救われる。それは深琴に途方もない自己嫌悪と嫉妬をもたらす。(※2)
桜花の見立てにより力の根源の健在はわかったが、だからといって深琴の状況が変わるわけではない。自身で乗り越えるべき問題。そう結論づけ、菊花は自らの不死にまつわる話を切り出す。牛鬼を討って以来母の形見の髪飾りが光り始めたことと、亡き母がかつて語った緋緋色金と時量師神の話。時を司る神と不死性はいかにも曰くありげに思えた。
緋緋色金を祀っていた社には菊花たちの予想通り、母が施したのであろう術式が遺されていた。それは時を逆しまに辿る禁術。冥王鬼に殺められた両親を救うことを月白姉妹は願う。だがその助力を頼まれた深琴が雑念から術式を乱し、結果この世界から消えてしまった。ヤマトは深琴を追い、別世界に向かうことを決意する。ヤマトたちが降り立った時代、それは恐らく江戸期と思われた。(※3)
突如放り出された世界で、小春という少女を妖魔の手から救った深琴は退魔師の村に立ち寄るが、そこにあったのは暴虐だった。火の手の上がる村を襲う中級妖魔の餓鬼。それを制圧した深琴は白鳥阿僧祇という同じ氏を名乗る村の長に縁を感じ、この先の香山城に囚われたその孫娘の深雪の救出を申し出る。先ほどからなぜか光を取り戻した雷光が、深琴に自信を取り戻させていた。(※4)
蟲十郎という怪物を討ち天守閣へと踏み込んだ深琴の前に現れたのは、巨大な鬼だった。朱鬼と名乗る鬼に果敢に向かっていく深琴。だが雷光をへし折った朱鬼は深琴を一蹴する。(※5)
城に侵入したヤマトと武は地下牢獄で深雪と、水依によく似た城主の娘と出会う。深雪たちを逃し天守閣へ踏み込んだヤマトは、餓鬼たちに今まさに汚されようとしていた深琴を間一髪で救出する。
そしてヤマトたちは朱鬼と対峙する。阿僧祇から青生生魂という、緋緋色金と同じ聖遺物を託されたことで鬼の力を大きく発揮できるヤマト。ヤマトとの再会で折れかけていた心を取り戻した深琴。深琴と共にある武。どんな時でも、この三人が力を合わせれば超えられないものなどなかった。雷光の一閃で、朱鬼は塵に還っていく。そして青生生魂の力が渦巻く力場から時空の裂け目、帰るべき場所への道が開かれた。だが武を送り出した矢先に、禁呪によって朱鬼が復活を果たす。腹に風穴を開けられたヤマトは縋りつく深琴を裂け目に突き落とし、そして笑いかけた。
それから一年。深琴は今日も社を訪れている。ヤマトは未だ戻らない。皆の前では気丈に振舞っているが独り、こうして思いを馳せると自然とその名と涙が溢れる。だが深琴はそこに、無限にも等しい一年を待ち続けたその姿を、何の前触れもなく見た。あの後、鬼の力を全開放し化物となりながらも朱鬼を滅ぼしたヤマト。深雪との邂逅で人を取り戻したが、その後は菊花たちの母の協力を得ても帰還には時間を要したのだという。ヤマトの思いと、深琴の強い願いが一つに結ばれる時間が。感極まった深琴はヤマトに縋りつき、そしてこの数年間どうしても口にできなかった想いを、万感の思いを込めて紡ぐ。
その一年後。結婚した二人は今、両の腕にその愛の結晶を抱き合っている。愛おしい娘。この腕にあるものを守っていくことを誓い、ヤマトと深琴は固く抱擁を交わす。いつまでも、永遠を願って。
<深琴バッド・自棄>
(※1)
ヤマトと武の制止を振り切り妖魔に向かっていった深琴は容易く捕らえられる。触手に体内から破壊されていく深琴。それは矮小な自身を解放してくれるような、甘い死。
<深琴バッド・堕淫>
(※2)
情けなさからその場を飛び出した深琴は、行きずりの男たちの甘言にも抵抗する気力をもたない。ホテルに連れ込まれそこで始まった撮影にも、自棄に流されるままだった。AV撮影の果てに妊娠し、カメラの前でそれを産み落とす深琴。だがあの時送り込まれた種が膣に残っていたのか、そこから現れたのは妖魔の子だった。恐慌を起こし逃げ惑う男たちを食い散らかす妖魔。その血の海の中で深琴は気が触れた哄笑を上げ続ける。
<小春エンド>
(※3)
山中で妖魔に襲われていた小春という女性を助けたヤマトと武。小春を介抱する二人だが、気づけばその姿がない。藪の中にいた小春は明らかに蟲憑状態だった。その苦しみように、ヤマトは小春を抱いてしまう。だが激しい情交を終えたヤマトはなぜここにいるのか思い出せない。小春を助けたことで村の長に気に入られ、結婚を勧められた旅人のヤマト。何か大切なことを忘れているような。だが小春とそのお腹の中の子供に代えられる大事などないと、そう気を取り直し村への帰路につくのだった。
<琥珀エンド>
(※3)
時空の跳躍で霊符が焼き切れ蟲憑の呪いを再発した武と、右も左もわからないでいたヤマトに声をかけた街娼の琥珀。一晩の宿を施されたヤマトは琥珀に誘われ、拒みきれず交わってしまう。目を覚ましたヤマト。隣に誰かの姿があったように思うが、どうしてもそれを思い出せない。だが遊女と客の関係から晴れてめおととなった、身重の琥珀を守っていく。その決意に、霞がかった疑問はいつしか薄れていった。
<深琴バッド・蟲苗床>
(※4)
蟲十郎に捕らえられた深琴。延々と続く凌辱に深琴はいつしか全てを忘れる。あるのは、ただ蟲十郎から与えられる精液、そして胎内からひっきりなしに湧き出す蟲がもたらす快楽だけだった。精神を病んでしまったのは幸いだったのかもしれない。もはや大切な人を思い心を切り裂かれることはないのだから。
<深琴ノーマルエンド>
(※5)
村に辿り着いたヤマトたちが見たものは、見せしめとして餓鬼に引き回される深琴だった。その凄惨な姿にたまりかね躍り出た、そんなヤマトを阿僧祇は拘束した上で鬼たちに引き渡す。だがその行いは裏切りではなく、二人を無傷のまま城に連行させる狙いだった。青生生魂をその胸元に忍ばせて。
この一ヶ月鬼たちに犯され続け、数えきれないほどの妖魔を産み落とした深琴。だが二人にとって深琴が大切な人間という真実は何も変わらない。青生生魂を用いて限界を超えて鬼の力を開放するヤマトと朱鬼、二鬼の戦いは譲れないものを持つ側の勝利に終わった。だが完全に暴走したヤマトを前に、武は事前の約束に反し、胸に施した霊符で心臓を断つことができない。理性を失い深琴を組み伏せるヤマト。そんなヤマトを深琴は半ば無意識に抱擁する。
深琴の温もりによって人に還ることができたヤマト。青生生魂の力が渦巻く力場から開いた次元の歪みに乗り三人は現代に還る。臓器の全てが妖魔の肉に置き換えられるという、深琴の負った傷が消えることはないが、水依と桜花の努力によって深琴の容態もどうにか落ち着きを取り戻した。再び見られるようになった深琴の笑顔を、今まさに前にしながらヤマトは、それを守り続けていくことを誓う。
<武バッド・亡子>
(※5)
城に乗り込み、間一髪のところで深琴を救い出したヤマトと武。だが武が陰気にあてられ、ヤマトには衰弱した深琴を守り脱出するだけで精一杯だった。蟲十郎に捕らえられ犯される武。だがそのさなか、蟲憑の呪いに堪えきれず昨晩交わってしまった、ヤマトとの間に受精卵が生まれていたことを武は知る。これまで汚れに汚され数え切れないほど化物を孕み、その果てに女の幸せを失った少女にとって、それは忘我の中に落涙を伴う救いだった。生まれた母性は武を挫けさせない。我が子を守ろうと武は頑なに妖魔たちを拒絶する。(※6)
だが餓鬼に引きずり出され、そして咀嚼される子宮はその心を砕いてしまう。妖魔の肉を植え付けられ再び化物を産み落とす、武の瞳はもはや光を映さない。
<武バッド・母>
(※6)
朱鬼に犯され身体を引き裂かれる武。もはやその運命は明らかながら、武はそれでも我が子を思い続ける。朱鬼に食らいつかれ絶命するその瞬間まで。そこには蟲憑に狂った女の影はなく、尊い母の姿があるだけだった。
<武エンド>
(※6)
武の思い、それに応えるものがあった。朱鬼を前にして武の内から噴き出す二対の霊気。それは朱鬼の力を遥かに凌駕していた。巻き上がる炎と風は一切の抵抗を許さず、朱鬼を滅していく。それは武が幾度も身籠った中で初めてとなる、母を守ろうとする子供たちだった。
現代に戻ったヤマトたち。ことの次第を夜に報告する場で武は、一同に妊娠を告白する。それから幾らが時が流れ、その日ヤマトと深琴は武の病室を訪ねていた。
あの後安アパートの一室は蜂の巣を突いたような騒ぎとなったが、紆余曲折を経てヤマトと武は結婚を果たし、今こうして双子の子供たちと相まみえることができた。目に入れても痛くないほどに妹の子を溺愛する深琴。お調子者なところも、誠実な温かさも変わらないヤマト。そしてこの腕に抱く子供たち。武は長い闇路を抜け今ようやく、家族と共に健やかに生きる、そんな誰もが得て然るべき、平凡な幸せをついに手にしたのだった。
<月白姉妹バッド>
(※5)
深琴を求め方々を彷徨いながら香山城へと辿り着いたヤマトと月白姉妹。だが深琴の姿に我を失ったヤマトが奇襲を受け、菊花と桜花も捕らえられてしまう。ヤマトが緋緋色金の封印を解いたように、時量師神の結界は鬼族にしか破壊できない。二人の守りを破りその身体を貪り食う朱鬼は不死を備えた鬼となった。もはやそんなことなど頭に入らず、ヤマトは朱鬼に肝を引きずり出されながらも、二人の骸に手を伸ばし続ける。
<月白姉妹エンド>
(※5)
その旅は菊花と桜花にとって、この数百年の間片時も頭を離れることのなかった両親、静と斎との再会となった。その道のりを悟った二人は娘たちを固く抱きしめる。この時代の菊花と桜花も戸惑いながらも、何かを悟ったようにそれを見守っていた。
静から道を示され、ヤマトたちは香山城に辿り着く。だが想像を絶する朱鬼の力は三人を窮地に追い込む。そこに、神社に押し寄せた朱鬼の配下である蒼鬼と餓鬼たちを蹴散らし現れた、菊花と桜花。本来であればありえない二つの時代、四人の時量師神の巫女の力によって大結界に捕らえられた朱鬼は消滅していった。
深琴を救い、静と斎の死という運命を変えたヤマトたち。菊花と桜花も、あるべき場所へと戻る時がきた。この時代に留まり続けることは理に背く。それに何より仲間たちが帰りを待っている。菊花と桜花は母と父への思いを振り切り、時空の裂け目に飛び込む。一夜の夢のような邂逅。だがそのさなかに確かに届いた、娘たちの幸せを願う両親の祈り、それは決して幻のものではない。
どんな時でも自身を守ってくれていた菊花に、言葉にできない想いをいつしか抱いていたヤマト。それを互いに共有しながら、二人の賑やかしい、これまでの日常はこれからも変わりなく続いていく。ヤマトと菊花と桜花が同じ時を刻む、この世界で。
<鈴子バッド・九尾妖狐>
(※5)
過去に降り立ちほどなくして、蟲十郎の奇襲を受けたヤマトたち。ヤマトと鈴子は辛くも難を逃れるが、二人を守る為に力を使い果たした水依が連れ去られてしまう。
その後を追ったヤマトと鈴子は、立ち寄った村で水依に瓜二つの、結依という名の領主の娘と出会う。水依が狙われたのも無理からぬと思えるほどに。結依は助け出せたものの、深雪と深琴が追手に捉えられてしまったという阿僧祗は、ヤマトたちに二人の救出を託す。(※7)
だが城で捕らえられた鈴子は、蟲や餓鬼の子を孕まされ続ける。水依と母を思い耐え続ける鈴子だが、見せしめとして村で行われる拷問がその精神を削り取っていく。妻子を人質にとられ慙愧に堪えなかったはずの男たち、いつしか好色に歪んでいたその面々が鈴子を最終的に追い込む。獣の意志に飲まれ、村や餓鬼、そして朱鬼さえも一瞬で焼き尽くした鈴子は、地上を疾駆する厄災となった。それは苦しみから逃れたい一心か、友と母を求めてのものか。いずれにせよその二人共に、この世界にはもはや存在しない。
<鈴子バッド・反故>
(※7)
蟲十郎に捕らえられ、耐えれば水依に会えるという希望をひたすらに信じ続けた鈴子。それは朱鬼の腹の中にいてさえも。約束が叶ったのか、もはやそれを知る者はいない。
<水依バッド・夜鷹>
(※7)
なぜか執着を見せる蟲十郎から、終わりのない責めに苛まれ続けた水依は、苗床となることに頷きを返してしまう。夜の城下町に出ては男たちと交わり、胎内の蟲を広めさせられる水依。だが国を支配し朱鬼に取って代わるその企みも、水依の死亡という、偽の報告が発覚したことで終わりを迎える。
その数年後水依は、蟲十郎に諸国を引き回される、見世物小屋の家畜となっていた。手足を短く切り揃えられ、獣とつがっては子を産み落とす、悲惨なその姿に顔を背ける者もいれば、動物のような発情を見せる者もいた。そこに通りがかった、なぜか目を離せない青年。妻にか、袖を引かれ足早に立ち去っていくその後姿に水依の瞳からはわけもなく涙が溢れ、聞き覚えのない名が口を突く。
<水依バッド・鬼嫁>
(※7)
蟲十郎に身体を作り替えられ朱鬼の子を産み続ける水依。だがそれも幾度かの出産で限界を迎える。それが何者であろうとも母親の喜びを見せる水依だが、その顔には狂気が色濃くこびりついていた。そんな水依を惜しむ素振りもなく、蟲十郎は蟲の巣に放り込む。綻んでいく身体、そこから漏れるのはもう意味をもたない、ヤマトと鈴子の名。
<水依・鈴子エンド>
(※7)
香山城に侵入し蟲十郎たちを蹴散らしながら深琴と深雪に合流したヤマトと鈴子。だが二対の雷光と鬼の力をものともせず、朱鬼はヤマトたちを圧倒する。濃厚な死の気配、それを阻んだのは鈴子が投じた霊符によって、束縛から解き放たれた水依だった。朱鬼を押し留めるもついには弾かれる水依。それを見た鈴子はヤマトの手から青生生魂をひったくり、その力を開放する。伝説の九尾妖狐に迫る火力、そして水依に再び抑えられた朱鬼は、結界の中で存在まで消し去られた。
現代に戻ったヤマトたち。黒猫支店での、ヤマトと深琴のいつもと変わらぬやりとりが始まるが、そこに鈴子は水依の背を押す。心の内を明かすことで、この関係が壊れてしまうのではないか。水依はその怯えを、鈴子から受け取った勇気で乗り越えていく。
幼稚園での虐めから救ってくれた、師匠に手を引かれ街を去っていく後ろ姿に幼い涙を流した、あの時から。今でも。
<白猫本舗編ストーリー>
牛鬼、そして一年後の蝦蟇の件を解決し、その報告の為に退魔屋本舗白猫支店の、母親の京子を訪ねる鈴子とそれに付き添う水依。夜との因縁もあり、鈴子の移籍を快く思っていない所長のリュンだが、二人の仕事ぶりはその目にも光って見えるものだった。だがそこに鈴子のライバル、アイドルにして退魔師という異色の経歴をもつ神庭空が口を挟む。そうして鈴子と水依は未解決の依頼を、空とその相方である桐島香織と競うことになってしまう。(※8)
<空バッド・生贄>
(※8)
依頼先の学園に潜入した空と香織はその夜、予想だにしなかった襲撃を受ける。繁華街か夜のクラブの方が遥かにしっくりくる、夜の瘴気に満ちた学園にはまるで馴染まない今風の、その上に蟲を従えた少女、萩尾杏依に。明らかに人間で、それも妖魔の手先にはまるでそぐわない端正な顔立ちながら、杏依は明確な敵意をもって空たちに襲いかかる。(※9)
杏依に破れ、なおも抵抗を試みる空。だがその気の強さは蟲と男子生徒を使った、空にとって初めての凌辱で打ち砕かれた。蟲を用いた自らの肉茎で空を汚し尽くした杏依は恭しく下がる。そこには強大な妖気を纏った夢魔、ナイトメアが現界していた。夢魔に種付けされ貪り食われる空を見つめながら杏依は、信奉する主の力強さに蕩けた内腿を震わせる。
<空バッド・人形>
(※9)
杏依は戦いに破れ萎縮した空を、沼田という男の元へと運ぶ。杏依が妖魔から抽出した薬のテストを行っている沼田。その醜い男に空は、昼夜の別なく犯され続ける。杏依に施される卵から幾度も妖魔を産み落とし、沼田や金でアイドルの身体を買う男たちの子を身籠る空だが、際限のない投薬はその肉体を確実に蝕んでいた。幾度目かの投薬、それは空の終わりを招く。消えていく鼓動と熱の中、自身が産んだ赤子に手を伸ばしながら、空の意識は断裂するように閉ざされる。
<香織バッド・傀儡>
(※9)
杏依の逆凪の罠にかかり拘束されてしまった香織は、その身体を利用される蟲憑となった。汚れた偶像に愛憎と欲望を剥き出しにする男たち。それは夢魔の道具となる下僕を次々に生んでいく。だが度重なる出産で摩耗していく香織にも終わりの時がきた。出がらしとなった香織を貪り食うナイトメア。ようやく終わる地獄に香織は、安息を覚えながらその意識を閉ざす。
<鈴子バッド・悪夢>
(※8)
水依と鈴子は依頼人の学園長から、学園にミミズのような化物が出没すると聞かされる。その夜学園を調査していた二人の前に現れた少女。人間の、それも自分たちと同年代の少女から攻撃を受けることなど予測していなかった水依の反応は鈍い。蟲使いの退魔師である杏依がこの件の当事者であることを、二人は身をもって知ることになる。(※10)
杏依は捕らえた鈴子の身体を作り変え、主への献上品とする。夢魔の子を宿すことができる子袋として。だが肉体に手を加えてなお、夢魔の規格外さを鈴子は受け入れることができなかった。身体を裂かれ虫の息となった鈴子を、ナイトメアは興を削がれたと言わんばかりに打ち捨てる。
<水依バッド・馬嫁>
(※10)
結界でその場を凌ごうとした水依だが、その強力な霊力が仇となる。結界を反転させられ逆凪によって傷を負い杏依の手に落ちた水依は、彼女があのナイトメアの下僕であることを知った。だがその力を知る故の危機感も、圧倒的な官能に塗り潰されていく。その身体を開くだけで、学園生徒や街の男たちを妖魔の側に引きずり込んでいく水依はやがて、夢魔の子を為す任を与えられた。幾度もその分身を作りその果てに用済みの身体となった水依は今、蟲の巣の中で捕食されている。その最後の瞬間にも、快楽だけを覚えながら。
<京子バッド・悪夢>
(※10)
罠を見抜き杏依を退けるも、水依たち四人は後詰めに現れたナイトメア、その目に囚われてしまう。だがそこに娘の危機を感じ取った京子が割って入る。上級妖魔である夢魔を造作もなく打ちのめす京子。追い込まれたナイトメアは傷ついた杏依を盾にするという手に打って出た。(※11)
その罠に水依がかかってしまったことで、京子はナイトメアの攻撃から身を挺して守るしかなかった。京子が痛打に倒れたことで、水依たちの運命も潰える。意識を取り戻した京子だが、鈴子が人質となっている状況に抗うことができない。責め苦の果てに水依たちが、そして鈴子が自身の隣で息絶えていく。それを見ているだけしかない京子。夢魔の種で孕み続けながら、京子の悪夢はまだ終わらない。
<白猫本舗編エンド>
(※11)
だがその卑劣な行為は京子の怒りを呼ぶだけだった。力を開放し狂狐の姿をとった京子は夢魔を消し炭も残さず焼き尽くす。自在の狐火によって夢魔のみを滅ぼし、盾となっていた杏依の命を取ることはしなかった京子だが、目を離した隙に彼女の姿は消えていた。消えた杏依を案じる水依。
後日、白猫支店。京子の力によって事件は終わりを見せたが、気がかりも残った。その口ぶりから、空たちを罠にかけながら、ナイトメアは京子の存在をまるで知らなかったようだった。あの夢魔がただの尖兵。リュンと京子はそう、空恐ろしい推測を立てる。
この一件が後の災いに繋がる。この時水依は微塵も、そんなことに思い至っていなかった。
<萩尾杏依編ストーリー>
身体中に欠陥をもち臓器を全て蟲に代替させている杏依は、その機能を維持する為に男の精を摂取しなければ生きていけない。杏依にとって男とは軽蔑すべき存在だった。倒れ伏す自身を取り囲む、その始まりの記憶を思えば。だが今やその身体は蟲憑も同然で、男に肌を触れられれば自身の意志を塗り潰して容易く燃え上がる。そんな自身の心と身体の浅ましさが、杏依はたまらなく嫌だった。
そんな中でナイトメアの計画が始まり、その死で杏依は洗脳から解放される。望みはただ一つ。決意を固くする杏依は猥雑な夜の繁華街の中に紛れ、そして消えていく。
<プレイ時間>
深琴バッドエンド・自棄27分、深琴バッドエンド・堕淫1時間4分、小春エンド2時間13分、深琴バッドエンド・蟲苗床23分、深琴ノーマルエンド40分、深琴エンド43分、深琴ノーマルエンド回収10分
武バッドエンド・亡子1時間38分、武バッドエンド・母23分、武エンド16分、武回想回収25分、琥珀エンド16分
月白姉妹バッドエンド39分、月白姉妹エンド48分
鈴子バッドエンド・九尾妖狐55分、鈴子バッドエンド・反故6分、水依バッドエンド・夜鷹1時間20分、水依バッドエンド・鬼嫁21分、水依・鈴子エンド28分。
空バッドエンド・生贄50分、空バッドエンド・人形45分、香織バッドエンド・傀儡39分、鈴子バッドエンド・悪夢36分、水依バッドエンド・馬嫁55分、京子バッドエンド・悪夢40分、白猫本舗編エンド(両ルート込み)14分、萩尾杏依編43分。計18時間37分。
声優さんからのお言葉31分、おまけストーリー菊花桜花編1時間27分。
総計20時間35分。
<グラフィッカー情報・敬称略>
島木、むねこちん、Na-E、うきひと、べら、かーみん、乙女パスタ
<印象に残ったシーン>
(そんなの当然じゃん!みんな水依を受精させたいと思ってる。俺もみんなも、蟲さんも)
<あとがき・2016/5/23>
淫妖蟲零を見た瞬間、嫌な予感がしてましたが…。半分は当たって半分は外れてました。
深琴エンドを見た時には淫妖蟲完結!終わった!エロゲ卒業!と絶望感に打ちひしがれましたが、とりあえずまだ続くようです。ただね…時系列的には…。
・CG+エロ
もはや脱膣率50%!
凶から相変わらず深琴が急にエロくなった。牢屋内での子宮ひり出しオ○ニーとか本気でエロすぎて毎日頑張れる。水依の子作りも安定して抜ける安牌。江戸時代の町人と路上交尾とか素晴らしく抜けました。後、武がいい感じに戻ってくれたのも嬉しいですね。凶とか凶外伝とかは、ぼさぼさに乱れた髪とガッリガリにやつれた身体で痛々しくて全く抜けなかったので。武は嫌よ嫌よと叫んでるより、やっぱり淫乱な姿の方がイキイキして綺麗に見える。網タイツの武綺麗だよ。
そして今回は新キャラの杏依が素晴らしかったです。なんかいやそーな顔で子宮口広げて見せてくれるそのギャップがたまらん。
昔のティンカーベル作品にはよくあったものの最近は見なくなっていた、クロスオーバー出演が復活。蝶夢から琥珀、淫妖無印から小春さんが、蠱惑から雪乃がそれぞれ出演しててまじで嬉しいです。雪乃と小春さんムチムチすぎやろ…。まじエロくてやばい。アンケ葉書に淫妖無印リメイクとありましたが、むしろこの時期のティンカーベル作品は蠱惑とかはなマルの方が好き。はなマル2のマリアとか大好きで、魔族ということで淫妖にも出しやすそうだしクロスオーバー出演してほしいです。
・シナリオ+ストーリー
小峰氏のテキストも好きなのでなんとなく思うんですが、これテキストは全部小峰氏じゃないかな。その気配を感じなかったし、秋華氏の担当したテキストはないような気が。
小峰氏は情景描写に主眼を置いているのか台詞が多く、内面描写に力を入れているだろう秋華氏は地文が多かったように感じます。それに秋華氏は戦闘時などの術の詠唱にめちゃくちゃこだわっている感じがするんですよね。
なので秋華氏はテキストを担当しておらず、あってもシナリオ監修とかではないかと思えました。
白猫本舗編の展開と、後声優さんのコメント等から、これでシリーズ完結ということはなさそうです。ただ作中の時系列でみればこの獄が最後にあたる匂いがプンプン。無印のように個別エンドを割愛してストーリーを続けていくという手もなくはないですが。
なのでもし獄以降のストーリー展開がないのだとしたら、その最後に水依の単独エンドが存在しないということになってしまうのはちょっとないですね…。武は絶対にハッピーエンドが必要と思っていたのでこの点は本当によかったのですが。正ヒロインの深琴はもちろん、無印でダブルヒロインを張った水依にないというのはナイ。
深琴エンドも、ヤマトとのキスが無印のセルフオマージュで素晴らしいんですけどね…。
・ヒロイン
武エンドは感慨深いとかそういう言葉で表せないほどでしたね…。無印でさえ武だけは個別エンドがありませんでしたから。それから何作もずっとただ一人だけ不幸が続いて、今回ようやく救われた。それも嫌悪の対象でしかなかった子供によって。心の底からしんみりしてしまいました。よかったね~武ヒックヒックとかやってる、10年間図体だけしか変わってない子供おじさんの僕は、この10年の困難を乗り越え今回ついに結ばれた二人に比べるべくもない、完全に産廃です。
杏依のビジュアルがメチャ好みでたまらん。水依と深琴のダブルヒロインに比肩するレベル。本気で黒猫支店メンバーになってほしいです。ヤマトに簡単に靡かないツン属性で、敵から仲間になった戦友枠が欲しいとずっと思っていたんですよね。鈴子はツンかもしれんが戦友という感じはしない…。それにヤマト深琴武のメイン格三人と絡みがほとんどなくて浮いて見えるんですよね。
というわけで杏依のメインヒロイン昇格推し。妹を助けた後なら、武が説得すれば仲間になってくれそう。
・シリーズ伏線
まあ白猫本舗編が尾を引く展開で終わったので、少なくとも外伝以上の規模で続編はあるでしょう…多分。正直シリーズ全体で見ればまだまだ伏線回収されてませんしね…。
無印はナイトメアの封印を解いた存在。悦はヤマトの母と死んだとか死んでないとか魂だけになってるとかよくわからんことになってる父について、後ヤマトと倭を見守るとしたあざみの消息と、ヤマトの父を探したまま行方不明となった深琴たちの父。夕が里の為として倭に従った理由も詳細は不明のままですが…全体の本筋にはあまり関係ないので割愛でしょうか。個人的には倭も嫌いじゃないだけに彼とも決着をつけてほしい。で、今回の獄でヤマトと閻魔王の関係、ナイトメア事件の黒幕と杏依の消息が追加。
蝕は冥王鬼の身の丈を超えた強大化と生物成長能力、月白姉妹の不死は獄で解決。凶は特になし。
こんなところでしょうか…。淫妖ファンの方で他にもこんな伏線あるよ!ってものがあればぜひ教えて下さい。
・沼田
沼田生きてるのかよ!コイツ牛鬼に生かされてただけで末期癌じゃなかったか…?
だからなんでお前はいつもカメラ目線でこっち見てくるんだよ…。今回はエロシーンの最初と最後の差分にはいなくなるのでまだマシですが…。
コイツは心底憎いぜ。絶対に深琴に近づくなよな!杏依が深琴にまた似てるだけに余計にムカつくぜ。杏依にももう二度と近づくなよな!クリア後コメントで杏依の中の人が沼田さんのファン?という衝撃の告白してたけど…。
でも沼田さんはイカンでしょ(笑)
基本CG数65(内胸露出以上のエロCG数60)、回想数58。おまけストーリー基本CG数7(内胸露出以上のエロCG数7)。総基本CG数72、総エロCG数67。
エロ1CGあたりの尺は30秒(空顔射)から33分(本編水依処女喪失~出産)。平均15分半。
永続ループBGVあり、永続ループBGエロSEあり、連戦時付着精液残留あり、尻モザなし、淫語P音修正なし。
特殊システム(立ち絵鑑賞モード)。
TGということでカド○ワから2016/8に発売された深琴枕カバー。なんか深琴って凶から一皮むけまくったようにエロくなりまくったように思えます。
これ出た時にそういえばと思い調べて初めて知ったんですが、今までに無印深琴、悦武でカバーが出てたんですね。そうこうしている内にコミケ夏で月白姉妹カバーも。なんか月白姉妹って凶以降凄く露出多いですね。久遠の姫巫女、獄の予約特典、コミケの月白祭りと、アペンド系は立て続けに菊花と桜花で来てますが。アンケ葉書とかで月白姉妹が最近の一番人気だったりするのでしょうか。なんだかんだ、一番人気はやっぱり深琴だとは思いますが…。
で…一番大事で大切な水依カバーはどうなってるの?水依の素っ裸等身大全身グラビア見たいんです…。後、杏依も。
<淫妖蟲獄出典の設定>
(正規ルートのみの設定。ただしルートに依らない、人物の固有・核心の設定であれば記載)
(正規ルート、バッドエンドルート両記載)
(正規ルート、バッドエンドルート両記載)
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2016/4/28
©TinkerBell/Cyberworks
(注意)
ゲームのコンセプト上予備知識を得た上でプレイされた場合、娯楽性を大きく損ないます。
プレイ予定の方は閲覧を避けて頂くよう、強く推奨いたします。
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:8442字)
<ストーリー>
牛鬼の件以来、鈴子の相方の水依は急激な成長を見せるようになった。深琴は退魔師として、そしてヤマトに想いを寄せる女として、水依への酷い劣等感に苛まれていた。それを振り払おうとすればするほどに、霊力は消散し雷光刀は光を失う。今現在、深琴は率直に言って無力な、歳相応の少女となっていた。(※1)
勇み足で敵に向かい、それを庇ったヤマトが傷を負い、以前なら歯牙にもかけなかった下級妖魔に陵辱されかかる窮地を水依に救われる。それは深琴に途方もない自己嫌悪と嫉妬をもたらす。(※2)
桜花の見立てにより力の根源の健在はわかったが、だからといって深琴の状況が変わるわけではない。自身で乗り越えるべき問題。そう結論づけ、菊花は自らの不死にまつわる話を切り出す。牛鬼を討って以来母の形見の髪飾りが光り始めたことと、亡き母がかつて語った緋緋色金と時量師神の話。時を司る神と不死性はいかにも曰くありげに思えた。
緋緋色金を祀っていた社には菊花たちの予想通り、母が施したのであろう術式が遺されていた。それは時を逆しまに辿る禁術。冥王鬼に殺められた両親を救うことを月白姉妹は願う。だがその助力を頼まれた深琴が雑念から術式を乱し、結果この世界から消えてしまった。ヤマトは深琴を追い、別世界に向かうことを決意する。ヤマトたちが降り立った時代、それは恐らく江戸期と思われた。(※3)
突如放り出された世界で、小春という少女を妖魔の手から救った深琴は退魔師の村に立ち寄るが、そこにあったのは暴虐だった。火の手の上がる村を襲う中級妖魔の餓鬼。それを制圧した深琴は白鳥阿僧祇という同じ氏を名乗る村の長に縁を感じ、この先の香山城に囚われたその孫娘の深雪の救出を申し出る。先ほどからなぜか光を取り戻した雷光が、深琴に自信を取り戻させていた。(※4)
蟲十郎という怪物を討ち天守閣へと踏み込んだ深琴の前に現れたのは、巨大な鬼だった。朱鬼と名乗る鬼に果敢に向かっていく深琴。だが雷光をへし折った朱鬼は深琴を一蹴する。(※5)
城に侵入したヤマトと武は地下牢獄で深雪と、水依によく似た城主の娘と出会う。深雪たちを逃し天守閣へ踏み込んだヤマトは、餓鬼たちに今まさに汚されようとしていた深琴を間一髪で救出する。
そしてヤマトたちは朱鬼と対峙する。阿僧祇から青生生魂という、緋緋色金と同じ聖遺物を託されたことで鬼の力を大きく発揮できるヤマト。ヤマトとの再会で折れかけていた心を取り戻した深琴。深琴と共にある武。どんな時でも、この三人が力を合わせれば超えられないものなどなかった。雷光の一閃で、朱鬼は塵に還っていく。そして青生生魂の力が渦巻く力場から時空の裂け目、帰るべき場所への道が開かれた。だが武を送り出した矢先に、禁呪によって朱鬼が復活を果たす。腹に風穴を開けられたヤマトは縋りつく深琴を裂け目に突き落とし、そして笑いかけた。
それから一年。深琴は今日も社を訪れている。ヤマトは未だ戻らない。皆の前では気丈に振舞っているが独り、こうして思いを馳せると自然とその名と涙が溢れる。だが深琴はそこに、無限にも等しい一年を待ち続けたその姿を、何の前触れもなく見た。あの後、鬼の力を全開放し化物となりながらも朱鬼を滅ぼしたヤマト。深雪との邂逅で人を取り戻したが、その後は菊花たちの母の協力を得ても帰還には時間を要したのだという。ヤマトの思いと、深琴の強い願いが一つに結ばれる時間が。感極まった深琴はヤマトに縋りつき、そしてこの数年間どうしても口にできなかった想いを、万感の思いを込めて紡ぐ。
その一年後。結婚した二人は今、両の腕にその愛の結晶を抱き合っている。愛おしい娘。この腕にあるものを守っていくことを誓い、ヤマトと深琴は固く抱擁を交わす。いつまでも、永遠を願って。
<深琴バッド・自棄>
(※1)
ヤマトと武の制止を振り切り妖魔に向かっていった深琴は容易く捕らえられる。触手に体内から破壊されていく深琴。それは矮小な自身を解放してくれるような、甘い死。
<深琴バッド・堕淫>
(※2)
情けなさからその場を飛び出した深琴は、行きずりの男たちの甘言にも抵抗する気力をもたない。ホテルに連れ込まれそこで始まった撮影にも、自棄に流されるままだった。AV撮影の果てに妊娠し、カメラの前でそれを産み落とす深琴。だがあの時送り込まれた種が膣に残っていたのか、そこから現れたのは妖魔の子だった。恐慌を起こし逃げ惑う男たちを食い散らかす妖魔。その血の海の中で深琴は気が触れた哄笑を上げ続ける。
<小春エンド>
(※3)
山中で妖魔に襲われていた小春という女性を助けたヤマトと武。小春を介抱する二人だが、気づけばその姿がない。藪の中にいた小春は明らかに蟲憑状態だった。その苦しみように、ヤマトは小春を抱いてしまう。だが激しい情交を終えたヤマトはなぜここにいるのか思い出せない。小春を助けたことで村の長に気に入られ、結婚を勧められた旅人のヤマト。何か大切なことを忘れているような。だが小春とそのお腹の中の子供に代えられる大事などないと、そう気を取り直し村への帰路につくのだった。
<琥珀エンド>
(※3)
時空の跳躍で霊符が焼き切れ蟲憑の呪いを再発した武と、右も左もわからないでいたヤマトに声をかけた街娼の琥珀。一晩の宿を施されたヤマトは琥珀に誘われ、拒みきれず交わってしまう。目を覚ましたヤマト。隣に誰かの姿があったように思うが、どうしてもそれを思い出せない。だが遊女と客の関係から晴れてめおととなった、身重の琥珀を守っていく。その決意に、霞がかった疑問はいつしか薄れていった。
<深琴バッド・蟲苗床>
(※4)
蟲十郎に捕らえられた深琴。延々と続く凌辱に深琴はいつしか全てを忘れる。あるのは、ただ蟲十郎から与えられる精液、そして胎内からひっきりなしに湧き出す蟲がもたらす快楽だけだった。精神を病んでしまったのは幸いだったのかもしれない。もはや大切な人を思い心を切り裂かれることはないのだから。
<深琴ノーマルエンド>
(※5)
村に辿り着いたヤマトたちが見たものは、見せしめとして餓鬼に引き回される深琴だった。その凄惨な姿にたまりかね躍り出た、そんなヤマトを阿僧祇は拘束した上で鬼たちに引き渡す。だがその行いは裏切りではなく、二人を無傷のまま城に連行させる狙いだった。青生生魂をその胸元に忍ばせて。
この一ヶ月鬼たちに犯され続け、数えきれないほどの妖魔を産み落とした深琴。だが二人にとって深琴が大切な人間という真実は何も変わらない。青生生魂を用いて限界を超えて鬼の力を開放するヤマトと朱鬼、二鬼の戦いは譲れないものを持つ側の勝利に終わった。だが完全に暴走したヤマトを前に、武は事前の約束に反し、胸に施した霊符で心臓を断つことができない。理性を失い深琴を組み伏せるヤマト。そんなヤマトを深琴は半ば無意識に抱擁する。
深琴の温もりによって人に還ることができたヤマト。青生生魂の力が渦巻く力場から開いた次元の歪みに乗り三人は現代に還る。臓器の全てが妖魔の肉に置き換えられるという、深琴の負った傷が消えることはないが、水依と桜花の努力によって深琴の容態もどうにか落ち着きを取り戻した。再び見られるようになった深琴の笑顔を、今まさに前にしながらヤマトは、それを守り続けていくことを誓う。
<武バッド・亡子>
(※5)
城に乗り込み、間一髪のところで深琴を救い出したヤマトと武。だが武が陰気にあてられ、ヤマトには衰弱した深琴を守り脱出するだけで精一杯だった。蟲十郎に捕らえられ犯される武。だがそのさなか、蟲憑の呪いに堪えきれず昨晩交わってしまった、ヤマトとの間に受精卵が生まれていたことを武は知る。これまで汚れに汚され数え切れないほど化物を孕み、その果てに女の幸せを失った少女にとって、それは忘我の中に落涙を伴う救いだった。生まれた母性は武を挫けさせない。我が子を守ろうと武は頑なに妖魔たちを拒絶する。(※6)
だが餓鬼に引きずり出され、そして咀嚼される子宮はその心を砕いてしまう。妖魔の肉を植え付けられ再び化物を産み落とす、武の瞳はもはや光を映さない。
<武バッド・母>
(※6)
朱鬼に犯され身体を引き裂かれる武。もはやその運命は明らかながら、武はそれでも我が子を思い続ける。朱鬼に食らいつかれ絶命するその瞬間まで。そこには蟲憑に狂った女の影はなく、尊い母の姿があるだけだった。
<武エンド>
(※6)
武の思い、それに応えるものがあった。朱鬼を前にして武の内から噴き出す二対の霊気。それは朱鬼の力を遥かに凌駕していた。巻き上がる炎と風は一切の抵抗を許さず、朱鬼を滅していく。それは武が幾度も身籠った中で初めてとなる、母を守ろうとする子供たちだった。
現代に戻ったヤマトたち。ことの次第を夜に報告する場で武は、一同に妊娠を告白する。それから幾らが時が流れ、その日ヤマトと深琴は武の病室を訪ねていた。
あの後安アパートの一室は蜂の巣を突いたような騒ぎとなったが、紆余曲折を経てヤマトと武は結婚を果たし、今こうして双子の子供たちと相まみえることができた。目に入れても痛くないほどに妹の子を溺愛する深琴。お調子者なところも、誠実な温かさも変わらないヤマト。そしてこの腕に抱く子供たち。武は長い闇路を抜け今ようやく、家族と共に健やかに生きる、そんな誰もが得て然るべき、平凡な幸せをついに手にしたのだった。
<月白姉妹バッド>
(※5)
深琴を求め方々を彷徨いながら香山城へと辿り着いたヤマトと月白姉妹。だが深琴の姿に我を失ったヤマトが奇襲を受け、菊花と桜花も捕らえられてしまう。ヤマトが緋緋色金の封印を解いたように、時量師神の結界は鬼族にしか破壊できない。二人の守りを破りその身体を貪り食う朱鬼は不死を備えた鬼となった。もはやそんなことなど頭に入らず、ヤマトは朱鬼に肝を引きずり出されながらも、二人の骸に手を伸ばし続ける。
<月白姉妹エンド>
(※5)
その旅は菊花と桜花にとって、この数百年の間片時も頭を離れることのなかった両親、静と斎との再会となった。その道のりを悟った二人は娘たちを固く抱きしめる。この時代の菊花と桜花も戸惑いながらも、何かを悟ったようにそれを見守っていた。
静から道を示され、ヤマトたちは香山城に辿り着く。だが想像を絶する朱鬼の力は三人を窮地に追い込む。そこに、神社に押し寄せた朱鬼の配下である蒼鬼と餓鬼たちを蹴散らし現れた、菊花と桜花。本来であればありえない二つの時代、四人の時量師神の巫女の力によって大結界に捕らえられた朱鬼は消滅していった。
深琴を救い、静と斎の死という運命を変えたヤマトたち。菊花と桜花も、あるべき場所へと戻る時がきた。この時代に留まり続けることは理に背く。それに何より仲間たちが帰りを待っている。菊花と桜花は母と父への思いを振り切り、時空の裂け目に飛び込む。一夜の夢のような邂逅。だがそのさなかに確かに届いた、娘たちの幸せを願う両親の祈り、それは決して幻のものではない。
どんな時でも自身を守ってくれていた菊花に、言葉にできない想いをいつしか抱いていたヤマト。それを互いに共有しながら、二人の賑やかしい、これまでの日常はこれからも変わりなく続いていく。ヤマトと菊花と桜花が同じ時を刻む、この世界で。
<鈴子バッド・九尾妖狐>
(※5)
過去に降り立ちほどなくして、蟲十郎の奇襲を受けたヤマトたち。ヤマトと鈴子は辛くも難を逃れるが、二人を守る為に力を使い果たした水依が連れ去られてしまう。
その後を追ったヤマトと鈴子は、立ち寄った村で水依に瓜二つの、結依という名の領主の娘と出会う。水依が狙われたのも無理からぬと思えるほどに。結依は助け出せたものの、深雪と深琴が追手に捉えられてしまったという阿僧祗は、ヤマトたちに二人の救出を託す。(※7)
だが城で捕らえられた鈴子は、蟲や餓鬼の子を孕まされ続ける。水依と母を思い耐え続ける鈴子だが、見せしめとして村で行われる拷問がその精神を削り取っていく。妻子を人質にとられ慙愧に堪えなかったはずの男たち、いつしか好色に歪んでいたその面々が鈴子を最終的に追い込む。獣の意志に飲まれ、村や餓鬼、そして朱鬼さえも一瞬で焼き尽くした鈴子は、地上を疾駆する厄災となった。それは苦しみから逃れたい一心か、友と母を求めてのものか。いずれにせよその二人共に、この世界にはもはや存在しない。
<鈴子バッド・反故>
(※7)
蟲十郎に捕らえられ、耐えれば水依に会えるという希望をひたすらに信じ続けた鈴子。それは朱鬼の腹の中にいてさえも。約束が叶ったのか、もはやそれを知る者はいない。
<水依バッド・夜鷹>
(※7)
なぜか執着を見せる蟲十郎から、終わりのない責めに苛まれ続けた水依は、苗床となることに頷きを返してしまう。夜の城下町に出ては男たちと交わり、胎内の蟲を広めさせられる水依。だが国を支配し朱鬼に取って代わるその企みも、水依の死亡という、偽の報告が発覚したことで終わりを迎える。
その数年後水依は、蟲十郎に諸国を引き回される、見世物小屋の家畜となっていた。手足を短く切り揃えられ、獣とつがっては子を産み落とす、悲惨なその姿に顔を背ける者もいれば、動物のような発情を見せる者もいた。そこに通りがかった、なぜか目を離せない青年。妻にか、袖を引かれ足早に立ち去っていくその後姿に水依の瞳からはわけもなく涙が溢れ、聞き覚えのない名が口を突く。
<水依バッド・鬼嫁>
(※7)
蟲十郎に身体を作り替えられ朱鬼の子を産み続ける水依。だがそれも幾度かの出産で限界を迎える。それが何者であろうとも母親の喜びを見せる水依だが、その顔には狂気が色濃くこびりついていた。そんな水依を惜しむ素振りもなく、蟲十郎は蟲の巣に放り込む。綻んでいく身体、そこから漏れるのはもう意味をもたない、ヤマトと鈴子の名。
<水依・鈴子エンド>
(※7)
香山城に侵入し蟲十郎たちを蹴散らしながら深琴と深雪に合流したヤマトと鈴子。だが二対の雷光と鬼の力をものともせず、朱鬼はヤマトたちを圧倒する。濃厚な死の気配、それを阻んだのは鈴子が投じた霊符によって、束縛から解き放たれた水依だった。朱鬼を押し留めるもついには弾かれる水依。それを見た鈴子はヤマトの手から青生生魂をひったくり、その力を開放する。伝説の九尾妖狐に迫る火力、そして水依に再び抑えられた朱鬼は、結界の中で存在まで消し去られた。
現代に戻ったヤマトたち。黒猫支店での、ヤマトと深琴のいつもと変わらぬやりとりが始まるが、そこに鈴子は水依の背を押す。心の内を明かすことで、この関係が壊れてしまうのではないか。水依はその怯えを、鈴子から受け取った勇気で乗り越えていく。
幼稚園での虐めから救ってくれた、師匠に手を引かれ街を去っていく後ろ姿に幼い涙を流した、あの時から。今でも。
<白猫本舗編ストーリー>
牛鬼、そして一年後の蝦蟇の件を解決し、その報告の為に退魔屋本舗白猫支店の、母親の京子を訪ねる鈴子とそれに付き添う水依。夜との因縁もあり、鈴子の移籍を快く思っていない所長のリュンだが、二人の仕事ぶりはその目にも光って見えるものだった。だがそこに鈴子のライバル、アイドルにして退魔師という異色の経歴をもつ神庭空が口を挟む。そうして鈴子と水依は未解決の依頼を、空とその相方である桐島香織と競うことになってしまう。(※8)
<空バッド・生贄>
(※8)
依頼先の学園に潜入した空と香織はその夜、予想だにしなかった襲撃を受ける。繁華街か夜のクラブの方が遥かにしっくりくる、夜の瘴気に満ちた学園にはまるで馴染まない今風の、その上に蟲を従えた少女、萩尾杏依に。明らかに人間で、それも妖魔の手先にはまるでそぐわない端正な顔立ちながら、杏依は明確な敵意をもって空たちに襲いかかる。(※9)
杏依に破れ、なおも抵抗を試みる空。だがその気の強さは蟲と男子生徒を使った、空にとって初めての凌辱で打ち砕かれた。蟲を用いた自らの肉茎で空を汚し尽くした杏依は恭しく下がる。そこには強大な妖気を纏った夢魔、ナイトメアが現界していた。夢魔に種付けされ貪り食われる空を見つめながら杏依は、信奉する主の力強さに蕩けた内腿を震わせる。
<空バッド・人形>
(※9)
杏依は戦いに破れ萎縮した空を、沼田という男の元へと運ぶ。杏依が妖魔から抽出した薬のテストを行っている沼田。その醜い男に空は、昼夜の別なく犯され続ける。杏依に施される卵から幾度も妖魔を産み落とし、沼田や金でアイドルの身体を買う男たちの子を身籠る空だが、際限のない投薬はその肉体を確実に蝕んでいた。幾度目かの投薬、それは空の終わりを招く。消えていく鼓動と熱の中、自身が産んだ赤子に手を伸ばしながら、空の意識は断裂するように閉ざされる。
<香織バッド・傀儡>
(※9)
杏依の逆凪の罠にかかり拘束されてしまった香織は、その身体を利用される蟲憑となった。汚れた偶像に愛憎と欲望を剥き出しにする男たち。それは夢魔の道具となる下僕を次々に生んでいく。だが度重なる出産で摩耗していく香織にも終わりの時がきた。出がらしとなった香織を貪り食うナイトメア。ようやく終わる地獄に香織は、安息を覚えながらその意識を閉ざす。
<鈴子バッド・悪夢>
(※8)
水依と鈴子は依頼人の学園長から、学園にミミズのような化物が出没すると聞かされる。その夜学園を調査していた二人の前に現れた少女。人間の、それも自分たちと同年代の少女から攻撃を受けることなど予測していなかった水依の反応は鈍い。蟲使いの退魔師である杏依がこの件の当事者であることを、二人は身をもって知ることになる。(※10)
杏依は捕らえた鈴子の身体を作り変え、主への献上品とする。夢魔の子を宿すことができる子袋として。だが肉体に手を加えてなお、夢魔の規格外さを鈴子は受け入れることができなかった。身体を裂かれ虫の息となった鈴子を、ナイトメアは興を削がれたと言わんばかりに打ち捨てる。
<水依バッド・馬嫁>
(※10)
結界でその場を凌ごうとした水依だが、その強力な霊力が仇となる。結界を反転させられ逆凪によって傷を負い杏依の手に落ちた水依は、彼女があのナイトメアの下僕であることを知った。だがその力を知る故の危機感も、圧倒的な官能に塗り潰されていく。その身体を開くだけで、学園生徒や街の男たちを妖魔の側に引きずり込んでいく水依はやがて、夢魔の子を為す任を与えられた。幾度もその分身を作りその果てに用済みの身体となった水依は今、蟲の巣の中で捕食されている。その最後の瞬間にも、快楽だけを覚えながら。
<京子バッド・悪夢>
(※10)
罠を見抜き杏依を退けるも、水依たち四人は後詰めに現れたナイトメア、その目に囚われてしまう。だがそこに娘の危機を感じ取った京子が割って入る。上級妖魔である夢魔を造作もなく打ちのめす京子。追い込まれたナイトメアは傷ついた杏依を盾にするという手に打って出た。(※11)
その罠に水依がかかってしまったことで、京子はナイトメアの攻撃から身を挺して守るしかなかった。京子が痛打に倒れたことで、水依たちの運命も潰える。意識を取り戻した京子だが、鈴子が人質となっている状況に抗うことができない。責め苦の果てに水依たちが、そして鈴子が自身の隣で息絶えていく。それを見ているだけしかない京子。夢魔の種で孕み続けながら、京子の悪夢はまだ終わらない。
<白猫本舗編エンド>
(※11)
だがその卑劣な行為は京子の怒りを呼ぶだけだった。力を開放し狂狐の姿をとった京子は夢魔を消し炭も残さず焼き尽くす。自在の狐火によって夢魔のみを滅ぼし、盾となっていた杏依の命を取ることはしなかった京子だが、目を離した隙に彼女の姿は消えていた。消えた杏依を案じる水依。
後日、白猫支店。京子の力によって事件は終わりを見せたが、気がかりも残った。その口ぶりから、空たちを罠にかけながら、ナイトメアは京子の存在をまるで知らなかったようだった。あの夢魔がただの尖兵。リュンと京子はそう、空恐ろしい推測を立てる。
この一件が後の災いに繋がる。この時水依は微塵も、そんなことに思い至っていなかった。
<萩尾杏依編ストーリー>
身体中に欠陥をもち臓器を全て蟲に代替させている杏依は、その機能を維持する為に男の精を摂取しなければ生きていけない。杏依にとって男とは軽蔑すべき存在だった。倒れ伏す自身を取り囲む、その始まりの記憶を思えば。だが今やその身体は蟲憑も同然で、男に肌を触れられれば自身の意志を塗り潰して容易く燃え上がる。そんな自身の心と身体の浅ましさが、杏依はたまらなく嫌だった。
そんな中でナイトメアの計画が始まり、その死で杏依は洗脳から解放される。望みはただ一つ。決意を固くする杏依は猥雑な夜の繁華街の中に紛れ、そして消えていく。
<プレイ時間>
深琴バッドエンド・自棄27分、深琴バッドエンド・堕淫1時間4分、小春エンド2時間13分、深琴バッドエンド・蟲苗床23分、深琴ノーマルエンド40分、深琴エンド43分、深琴ノーマルエンド回収10分
武バッドエンド・亡子1時間38分、武バッドエンド・母23分、武エンド16分、武回想回収25分、琥珀エンド16分
月白姉妹バッドエンド39分、月白姉妹エンド48分
鈴子バッドエンド・九尾妖狐55分、鈴子バッドエンド・反故6分、水依バッドエンド・夜鷹1時間20分、水依バッドエンド・鬼嫁21分、水依・鈴子エンド28分。
空バッドエンド・生贄50分、空バッドエンド・人形45分、香織バッドエンド・傀儡39分、鈴子バッドエンド・悪夢36分、水依バッドエンド・馬嫁55分、京子バッドエンド・悪夢40分、白猫本舗編エンド(両ルート込み)14分、萩尾杏依編43分。計18時間37分。
声優さんからのお言葉31分、おまけストーリー菊花桜花編1時間27分。
総計20時間35分。
<グラフィッカー情報・敬称略>
島木、むねこちん、Na-E、うきひと、べら、かーみん、乙女パスタ
<印象に残ったシーン>
(そんなの当然じゃん!みんな水依を受精させたいと思ってる。俺もみんなも、蟲さんも)
<あとがき・2016/5/23>
淫妖蟲零を見た瞬間、嫌な予感がしてましたが…。半分は当たって半分は外れてました。
深琴エンドを見た時には淫妖蟲完結!終わった!エロゲ卒業!と絶望感に打ちひしがれましたが、とりあえずまだ続くようです。ただね…時系列的には…。
・CG+エロ
もはや脱膣率50%!
凶から相変わらず深琴が急にエロくなった。牢屋内での子宮ひり出しオ○ニーとか本気でエロすぎて毎日頑張れる。水依の子作りも安定して抜ける安牌。江戸時代の町人と路上交尾とか素晴らしく抜けました。後、武がいい感じに戻ってくれたのも嬉しいですね。凶とか凶外伝とかは、ぼさぼさに乱れた髪とガッリガリにやつれた身体で痛々しくて全く抜けなかったので。武は嫌よ嫌よと叫んでるより、やっぱり淫乱な姿の方がイキイキして綺麗に見える。網タイツの武綺麗だよ。
そして今回は新キャラの杏依が素晴らしかったです。なんかいやそーな顔で子宮口広げて見せてくれるそのギャップがたまらん。
昔のティンカーベル作品にはよくあったものの最近は見なくなっていた、クロスオーバー出演が復活。蝶夢から琥珀、淫妖無印から小春さんが、蠱惑から雪乃がそれぞれ出演しててまじで嬉しいです。雪乃と小春さんムチムチすぎやろ…。まじエロくてやばい。アンケ葉書に淫妖無印リメイクとありましたが、むしろこの時期のティンカーベル作品は蠱惑とかはなマルの方が好き。はなマル2のマリアとか大好きで、魔族ということで淫妖にも出しやすそうだしクロスオーバー出演してほしいです。
・シナリオ+ストーリー
小峰氏のテキストも好きなのでなんとなく思うんですが、これテキストは全部小峰氏じゃないかな。その気配を感じなかったし、秋華氏の担当したテキストはないような気が。
小峰氏は情景描写に主眼を置いているのか台詞が多く、内面描写に力を入れているだろう秋華氏は地文が多かったように感じます。それに秋華氏は戦闘時などの術の詠唱にめちゃくちゃこだわっている感じがするんですよね。
なので秋華氏はテキストを担当しておらず、あってもシナリオ監修とかではないかと思えました。
白猫本舗編の展開と、後声優さんのコメント等から、これでシリーズ完結ということはなさそうです。ただ作中の時系列でみればこの獄が最後にあたる匂いがプンプン。無印のように個別エンドを割愛してストーリーを続けていくという手もなくはないですが。
なのでもし獄以降のストーリー展開がないのだとしたら、その最後に水依の単独エンドが存在しないということになってしまうのはちょっとないですね…。武は絶対にハッピーエンドが必要と思っていたのでこの点は本当によかったのですが。正ヒロインの深琴はもちろん、無印でダブルヒロインを張った水依にないというのはナイ。
深琴エンドも、ヤマトとのキスが無印のセルフオマージュで素晴らしいんですけどね…。
・ヒロイン
武エンドは感慨深いとかそういう言葉で表せないほどでしたね…。無印でさえ武だけは個別エンドがありませんでしたから。それから何作もずっとただ一人だけ不幸が続いて、今回ようやく救われた。それも嫌悪の対象でしかなかった子供によって。心の底からしんみりしてしまいました。よかったね~武ヒックヒックとかやってる、10年間図体だけしか変わってない子供おじさんの僕は、この10年の困難を乗り越え今回ついに結ばれた二人に比べるべくもない、完全に産廃です。
杏依のビジュアルがメチャ好みでたまらん。水依と深琴のダブルヒロインに比肩するレベル。本気で黒猫支店メンバーになってほしいです。ヤマトに簡単に靡かないツン属性で、敵から仲間になった戦友枠が欲しいとずっと思っていたんですよね。鈴子はツンかもしれんが戦友という感じはしない…。それにヤマト深琴武のメイン格三人と絡みがほとんどなくて浮いて見えるんですよね。
というわけで杏依のメインヒロイン昇格推し。妹を助けた後なら、武が説得すれば仲間になってくれそう。
・シリーズ伏線
まあ白猫本舗編が尾を引く展開で終わったので、少なくとも外伝以上の規模で続編はあるでしょう…多分。正直シリーズ全体で見ればまだまだ伏線回収されてませんしね…。
無印はナイトメアの封印を解いた存在。悦はヤマトの母と死んだとか死んでないとか魂だけになってるとかよくわからんことになってる父について、後ヤマトと倭を見守るとしたあざみの消息と、ヤマトの父を探したまま行方不明となった深琴たちの父。夕が里の為として倭に従った理由も詳細は不明のままですが…全体の本筋にはあまり関係ないので割愛でしょうか。個人的には倭も嫌いじゃないだけに彼とも決着をつけてほしい。で、今回の獄でヤマトと閻魔王の関係、ナイトメア事件の黒幕と杏依の消息が追加。
蝕は冥王鬼の身の丈を超えた強大化と生物成長能力、月白姉妹の不死は獄で解決。凶は特になし。
こんなところでしょうか…。淫妖ファンの方で他にもこんな伏線あるよ!ってものがあればぜひ教えて下さい。
・沼田
沼田生きてるのかよ!コイツ牛鬼に生かされてただけで末期癌じゃなかったか…?
だからなんでお前はいつもカメラ目線でこっち見てくるんだよ…。今回はエロシーンの最初と最後の差分にはいなくなるのでまだマシですが…。
コイツは心底憎いぜ。絶対に深琴に近づくなよな!杏依が深琴にまた似てるだけに余計にムカつくぜ。杏依にももう二度と近づくなよな!クリア後コメントで杏依の中の人が沼田さんのファン?という衝撃の告白してたけど…。
でも沼田さんはイカンでしょ(笑)
基本CG数65(内胸露出以上のエロCG数60)、回想数58。おまけストーリー基本CG数7(内胸露出以上のエロCG数7)。総基本CG数72、総エロCG数67。
エロ1CGあたりの尺は30秒(空顔射)から33分(本編水依処女喪失~出産)。平均15分半。
永続ループBGVあり、永続ループBGエロSEあり、連戦時付着精液残留あり、尻モザなし、淫語P音修正なし。
特殊システム(立ち絵鑑賞モード)。
TGということでカド○ワから2016/8に発売された深琴枕カバー。なんか深琴って凶から一皮むけまくったようにエロくなりまくったように思えます。
これ出た時にそういえばと思い調べて初めて知ったんですが、今までに無印深琴、悦武でカバーが出てたんですね。そうこうしている内にコミケ夏で月白姉妹カバーも。なんか月白姉妹って凶以降凄く露出多いですね。久遠の姫巫女、獄の予約特典、コミケの月白祭りと、アペンド系は立て続けに菊花と桜花で来てますが。アンケ葉書とかで月白姉妹が最近の一番人気だったりするのでしょうか。なんだかんだ、一番人気はやっぱり深琴だとは思いますが…。
で…一番大事で大切な水依カバーはどうなってるの?水依の素っ裸等身大全身グラビア見たいんです…。後、杏依も。
<淫妖蟲獄出典の設定>
人物 |
橘木ヤマト | 幼い頃公園のトイレで武を相手に「お医者さんごっこ」を繰り返していた過去がある。 完全に鬼化したヤマトの力を見た朱鬼は、閻魔王の、と口走ったが具体的に何を意味するかは不明。 |
白鳥深琴 | 下級妖魔に膣内侵入を受ける。極小の管という形であり、処女喪失を伴うものかどうかは定かではないが、恐らくは無事。 胎内の妖魔の種はそれに気づいた深琴が霊符で祓った為に残留はなく、蟲憑には至らなかった。(深琴ハッピーエンドルート) |
白鳥武 | 蟲憑の呪いによって再びヤマトに口淫を行う。(武ルート) ヤマトへの呼称は完全に「橘木君」から「ヤマト」へと変化。 |
香山水依 | 以前から強いものを秘めていたが、今作では退魔師として非常に強大な力を発揮する。 ヤマトを守る為に張った結界が鬼の力を全開にしたヤマトでも、拘束された結界を朱鬼が、それぞれに破れないほど。 白猫本舗編で未だ学生として在籍中の様子。制服に変わりがない為、変わらず春秋学園と思われる。 これまでの淫妖蟲シリーズの時系列は無印(秋)~蝕(夏)~悦(晩夏から秋)~凶(夏)~姫巫女(凶の1年後)~獄白猫本舗編(姫巫女の直後)~獄(凶の約1年後)。 無印から獄本編までの経過時間は最短であれば2年半。 |
九重鈴子 | 水依とコンビを組むようになり、変わらず師匠と呼ばせている。心を読む、読心術の能力を持つ。 |
月白菊花 | ヤマトへ明確な恋愛感情を抱くようになった。 不死の呪いは冥王鬼ではなく、姉妹が倒れる中で母親の静によって施された。 |
月白静 | 菊花と桜花の母。過去視と未来視の能力をもつ。 ヤマトたちが過去に現れない時間軸では、蒼鬼の襲撃によって夫の斎ともども殺害される。 蒼鬼の配下の餓鬼の一人が、静と斎の力を奪い、後の冥王鬼となった(蝕では蟲屍喰という下級妖魔とされた)。 |
蒼鬼 | 零ボス。獄では朱鬼の配下。 |
朱鬼 | 獄本編ボス。香山家当主を宿主とする赤い鬼。 巨大な体躯と粗野な外見をしているが、非常に観察深く冷静であり、感情を表にすることがほとんどない。 妖力も絶大で、深琴の雷光剣を正面からへし折るほど。 奪った香山城を拠点に時量師神の巫女の力を奪うことで、いずれは日ノ本の支配を目論んでいる。 様々なルートで様々な方法で死亡。雷光、完全鬼化ヤマト、ヤマトの子供等。 |
九重京子 | 退魔屋本舗白猫支店の最上位退魔師。鈴子の母親。 不思議な形をした銃と、針のようなものを射出する、テーザーガンのような武器を戦闘に用いる。 能力開放を行うと髪が黄金色の九房に、周囲に狐火が舞うなど外見的変化を伴う。 小説版淫妖蟲外伝の京子は九尾妖狐と妖魔に憎悪を抱いており、その力を狙う妖魔に捕らわれていたところをヤマトの父に救われた経緯がある。 その為蟲憑の呪いを患っているが、普段はその素振りを感じさせない。妖魔をゴミ屑と呼び敵意を露わにしている。京子自身は母が人間、父が九尾妖狐にあたる。 普段は特殊セラミック製の二丁拳銃と、発射火薬をガスに換えたケースレス弾(原本ではカートレス弾薬)を退魔術に組み合わせ戦闘を行う。 能力開放、狂狐となると髪が九房に、尾に狐火が、瞳が赤く変色するなど外見的変化を伴う。 |
神庭空 | 白猫支店の退魔師。 元はリュンのもつ芸能事務所にアイドルを志望して訪れた。その才能を見たリュンによって退魔師となる。 コンビを組む香織と退魔師兼駆け出しのアイドル。 |
桐島香織 | 元は京子の補佐をしていた白猫支店の退魔師。 空とコンビを組むことになり、同時にアイドルとしてもユニットを組むことに。 |
萩尾杏依 | 元退魔師の蟲使い。 外見的には健常だが体内では蟲に臓器の代替をさせている。両手両足の付け根に、切断されたような縫合痕があるが詳細は不明。 非常に男嫌いで、恐らくそれは過去に性暴行を受けた為であると思われる。そのような単語と状況に拒絶反応を示す。 男と退魔師に対して苛烈な態度をとるが、自身と似た境遇の男には同情心を見せるなど、冷血な外道というわけではないよう。 自身の手などを他者の肉体に潜りこませることができる能力を持つ。心霊手術などといった芸当も可能。 ナイトメアに忠誠を誓っていたが、それは操られてのものだったようで、その死と同時に洗脳から解放された。 |
ナイトメア | 獄白猫本舗編ボス。帰ってきた馬。 水依は当時の件を記憶しているが、ナイトメア自身は水依について特に言及していない為、無印と同一の存在かは不明。ただし水依の苗字を知っていた。 妖狐化した京子に狐火にて滅ぼされた。 |
術 |
火尖槍 | 爆発を伴う菊花の符術。父親の斎も同じ術を行使する。 | |
金縛四方結界 | 深琴が武から預かった4枚の霊符で用いた術。鬼を一瞬足止めするほどの力を見せた。 | 言霊印 「拘束せよ、金縛四方結界」 |
時空逆行(名称不明) | 菊花と桜花が用いた、対象者を過去時間へ転移させる禁術。 二人の母である静が組み社に封印した術式と思われていたが、実際には静はその術を知らなかった。 その為に術者は、この事態を見越した遠い先祖が遺したものという、推測でしかない。 | 言霊印 「回そ、回そ、水の車に時の星。戻そ、戻そ、時の河から月明かり」 |
四宝剣 | 菊花の使用した符術。詳細は不明。 | |
反魂 | 朱鬼・阿僧祇が使用した。肉塊に命を吹き込む、失われた魂を呼び戻すといった、死者復活を実現する大禁術。 存在はするもののその体系確立が不可能で、ゆえに存在しないとされる禁術。 | |
閉鎖結界・呪縛 | 武が使用した結界術。緊縛の術にすぎないが、ヤマトと長年同じ時を過ごしたことで、鬼族に影響限定して強力な効果を発揮した。鬼を拘束し、解術されたとしてもその肉体に傷を負わせるほど。 | 言霊印 「呪縛、閉鎖結界」 |
閉鎖結界・浄化 | 武が使用した結界術。結界内の妖気を払い、清浄な霊気で覆う。結界内にある妖魔には猛毒に等しい。 | 言霊印 「浄化、閉鎖結界」 |
雷光斬撃(名称不明) | 妖魔の中でも最強の存在である鬼族の防御を切り裂き肉体を両断するほどの、雷光による斬撃。 | 言霊印 「炎の刃、光の雷。白鳥の名の下、我は命じる。滅せよ」 |
用語 |
青生生魂(アボイタカラ) | 深雪の村に伝わる、緋緋色金と同質の聖遺物。いかなる妖魔でも打ち砕く力を持つとされるが、鬼にしか扱えないという相反する性質をもつ。 |
淫妖蟲 | 人体向け用途の、特殊なヒル型の蟲。異種懐妊や人体改造、精神変容を目的とするものなど、様々な効用をもつ淫妖蟲が存在する。 零・獄の蟲十郎によって作り出された。 後の時代に武が用いられることになる蟲の、原型となった模様。 |
退魔屋本舗白猫支店 | 黒猫支店と同じく退魔屋本舗の一支店。 高級ビル最上階に事務所を構え、現在は所長にリュン、退魔師として京子、空、香織を抱える。鈴子の古巣。 初出は小説版淫妖蟲外伝で、小説版では都内の一等地ビルに事務所を構え、柏木財閥といった富裕層から依頼を受けている。所長は白猫の満月。 |
時量師神(ときはかしのかみ) | 月白神社に祀られる祭神で、時を司る神。由緒物である緋緋色金は月白神社に近い、朽ちた社に封印されていた。 直接的な描写や説明はなく、陽気から生まれた自然発生の神なのか、月白一族の始祖であるのか、あるいは古来伝承の産物なのか、判断できる材料はない。 |
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