C¥Documents and Settings¥User¥My Document¥脳内彼女 プレイ済エロゲのストーリーを脳内に書き残しておく為のブロg彼女にドキュメントフォルダ開けられたら死ぬほど殴られた
注意
当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。
18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。
記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。
作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。
特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。
お家に帰るまでがましまろです (ま~まれぇど)
2017/7/28
©MARMALADE/ま~まれぇど
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:4494字)
<ストーリー>
施設から引き取ってくれた祖父を亡くし、行き場を失っていた宮原亮は公園で出会った春日部花音に手を引かれ、彼女がオーナーを務める洋菓子店へと足を踏み入れる。その店でウェイターとして働きながら、居住に足るよう手を加えた倉庫にも住み込みとして置いて貰えることになった。
ケーキ屋マシュマロツリーではパティシエ兼店長の朝霞汐とウェイトレスのJCが店を切り盛りしている。だが花音の両親の事故死以来、評判の洋菓子職人を失った店の客足は遠のいたままだった。このままでは遠からず廃業するしかない。亮は花音への恩返しとして、昼は花音と汐を学業に取られ営業もままならない店を立て直すことを決めた。店の再開を周知する宣伝や気軽に立ち寄りやすいカフェの併設、過去を懐かしむ商店街の人々の協力などもあって、店は徐々に往年の活気を取り戻し始める。亮もまた、預かり知らない犯罪に巻き込まれた自身を一貫して信じ、冤罪を証明しようと駆け回ってくれた花音たちとその店に強い愛着を抱くようになっていく。
そして忙しさを増した店には二人の仲間が増えた。作品を一本出したばかりの絵本作家で、にもかかわらず自虐的なほどに自信を持てない、花音たちの後輩の皇鈴紗々。もう一人は花音たちの同級生で、全国展開の大手洋菓子店を辞めたばかりの、かつては国際大会で優勝したこともあるパティシエ、礼羽ライコネンだった。亮はそんな少女たちと仕事を通じて近しくなっていく。
<汐エンド>
花音と姉妹のように育ち、その父親の弟子のように店に通っていた汐。まるでそのようには見えない幼い容貌ながら、姉のように振る舞い花音と店を支えてきた。そんな汐が礼羽のいた店、仕入れ先の倒産をきっかけに業務提携を結んだスヴニールから移籍の打診を受けていたことを亮たちは知る。そのことに亮は予想外の動揺を受けている自分に気づかされた。マシュマロツリーの為だけではなく、汐が側からいなくなるという想像は亮の胸を詰まらせる。
そして汐も、言葉足らずでまるでプロポーズのように聞こえた亮の引き留めの言葉に、自分で自覚していた以上の喜びを呼び起こされた。移籍の早合点と告白の勘違い。きっかけはちぐはぐだったが、二人は互いに寄せて寄せられる思いに辿りつく。
恋人となった亮と汐。だが汐には気がかりが一つあった。里親が見つかった際に施設から子供たちに出された祝いのケーキ。様々な事情から引き取りの破談や出戻りがある度に、いつしかそれがトラウマとなっていたという話は、汐には悲しいものに思えた。
自分が作ったケーキを好きな人に食べて貰い、幸せを感じてほしい。その一心で汐は亮も口にできるケーキ作りを始める。そのヒントは亮との思い出話の中にあった。礼羽の技術的な介助もあって試行錯誤の果てに、汐はそのケーキを作り上げる。家族との団欒を感じたという、祖父との初めての食事の際に出たラーメン。それを菓子の素材で再現したケーキは汐の情熱もあってか、亮に拒絶感を引き起こさせなかった。
それからも二人の恋人としての関係はマシュマロツリーで変わりなく続いている。汐は来年、学園を卒業する。それは亮との同棲の始まりとなり、新しい関係の始まりともなるだろう。二人の仲はすでに彼女の両親も知るところで、親のない亮はその同情と親しみを惜しみなく注がれていた。それは本当の息子に対するものと何ら変わらない。亮は求め続けていた、温かな家族を得た。それを与えてくれた最愛の人を幸せにする、そして幸せになる。そんな輝くような未来図を、亮はありありと脳裏に描くことができる。
<紗々エンド>
誰にでも臆することなく、言葉を濁すこともない、そんな亮に憧れ店に足を運ぶようになったという紗々。マシュマロツリーで働き始めることを決めたのも、分厚い眼鏡をコンタクトに取り換えたことも、その側で亮を見つめることで自分を変えたいと願ってのことだった。そんなひたむきな健気さと、一つ歳下という年齢以上に保護浴を掻き立てるような紗々の風貌に、気がつけば彼女のことばかりを考えている自身に亮は気づいてしまう。紗々から告白を受けたのはそんな矢先だった。彼女のまっすぐな言葉が表すその想いに対して、この気持ちが応えるに足る、妹分の後輩に抱く好意以上のものなのか亮にはわからない。そんな亮の答えを紗々はいつまでも待つという。そして競売にかかっていた祖父の家を買い戻すのだと紗々が先走ろうとした際に無意識に出た、好きな女の子にそんなことはさせられないという言葉。それは飾り気を取り払った後に残る、自身の本心だと思えた。
亮が恋人となり、スランプに陥っていた絵本執筆も再び筆が進み始めた紗々。だが亮の祖父の家を買い戻すことが動機として第一にあるそれは世間受けを狙っているようなおもねった作りで、亮は違和感を拭えない。処女作から感じさせられたものをどうにか伝えようと、亮は花音たちに頼み、紗々が主人公の絵本を作り上げた。そのつたない手作りの物語を目にして紗々は、絵本が好きで筆を取り始めた頃の初心に立ち返る。
紗々が新たに書き上げた、迷い子の王子様が小さなケーキ屋に世話になる物語は大反響を巻き起こした。その絵本のモデルとなったのであろう、そして作者本人が朗読も行っているマシュマロツリーには、今日も大勢の子供たちの姿がある。亮が暮らした祖父の家は他人の手に渡ってしまったが、大切な思い出や教えは失われていない。
次回作はケーキ屋での出来事だけでなく王子様のことを描いていきたいという紗々。その甘く優しい絵本のように、亮と紗々の物語もまた、この先も続いていくのだろう。
<礼羽エンド>
ケーキが食べられないケーキ屋店員という会話で知った亮の人となりが、その興味のきっかけとなった礼羽。かつては世界一ともなった礼羽だったが、今ではその熱意をどこかに置いてきてしまっていた。元は母に喜んで貰おうと始めた菓子作り。だが訃報で帰国した母が記憶の喪失を伴う交通事故に遭い、そのごたごたで行方不明となった。どうにか消息を掴んだ頃には再婚していた母の元には子供までおり、欧州貴族である父にもどうすることもできなかった。
それ以来礼羽は神扇学園の卒業までという家から与えられた時間の中で、母を陰から見つめ続けていた。母に食べて貰えない菓子に意味はない。そう無気力になっていた礼羽だったが、亮の言葉に再び菓子作りに向き合うようになる。亮たちが企画した北欧フェアに来店した母に思い出のケーキを出せたことは礼羽に親離れを促し、そして踏ん切りとなった。
以来礼羽は以前にも増して、目に見えて親愛を示してくるようになった。そんな彼女にどぎまぎさせられながら、亮は日増しにその感情を自覚するようになっていく。もて余すようにその想いを吐露する亮。だがその答えは実ることがなかった。想いを受け止めることができないという礼羽。だがそれでもいつか想いが届けばと、ボディガードとして同居してほしいという誘いを亮は了承する。
同棲というただれた響きとは裏腹に、穏やかで甘い生活。政治闘争の激化という、情勢の不穏から礼羽に帰国が命じられたのはそんなさなかに起こった。そして彼女が亮の告白を受け入れられなかった理由はまさにそれだった。互いに想いあってはいても、住む世界が違う。礼羽はそんな境遇を捨てて逃げ出すことはできないし、亮もまた彼女を引7き留められるほど能天気ではない。亮はだから、そんな世界に飛び込むことを決意する。(※1)
それから三ヶ月後。亮は北欧のその屋敷にいた。礼羽の父はいずれ家を継ぐ娘が入れ込む異国人を歓迎していないが、その祖父の強い意向によって滞在を許されている。亮を引き取った宮原の祖父がその昔、義勇兵として冬戦争で礼羽の祖父と肩を並べて戦った戦友だった為に。
婿入りの為に励みながら礼羽と愛し合う時間は、ライコネンの家を取り巻く情勢にも徐々に落ち着きを取り戻させた。そんな機会を得て二人は再びその店へと足を運ぶ。そこには変わらない懐かしい顔ぶれがあった。
<礼羽妊娠エンド>
(※1)
それから半年。今日も亮は礼羽の父から、一族に相応しい人間となる為の厳しい教育を受けている。そのような形でも受け入れられた理由には亮と礼羽の祖父同士の絆、そして何よりもその妊娠が明らかになったことがあった。親の顔も知らない自分が厳しくも温かい家族を得て、そしてその新たな未来が今そこに宿っている。生まれてくる子供とケーキを作り、食べさせてやりたい。そんな幸福な未来を夢見る礼羽に、亮はその手を添えて微笑むのだった。
<花音エンド>
親の顔も知らず、里親から愛を受けず、出戻りを繰り返したことで養護施設の職員たちからは疎まれた亮。そんな自分に温かく接してくれたのは宮原の祖父以来だった。亮が花音に愛情を抱くようになったのは当然のことだったのかもしれない。だがそれは明かすことのできない、秘めるべきもののようだった。花音には幼い頃から想いを寄せる相手がいるのだという。かつて父が生きていた頃に慰問に訪れた養護施設で、反発心に満ちた子供たちに取り囲まれていたところを助けてくれたお面を被った少年。その彼が花音の初恋の相手であり、今なお想い続ける想い人だった。
だが亮は花音から予想外の告白を受ける。お面の裏にある遊馬という名字、それは確かに亮の旧姓だった。亮の何気ない一言から、花音は初恋と二度目の恋が重なっていたことを知り、「ゆうま君」を裏切る苦悩からも解き放たれていた。
相思相愛とわかり恋がそれぞれに実った亮と花音。花音の叔父を名乗る大財閥の長が現れたのは、気持ちも新たに店を盛り立てていこうとするそんな矢先だった。マシュマロツリーを畳ませ、花音を将来の後継者に据えようとする叔父。それは余りにも強引で、とても姪の意志を汲んでいるようには思えない。恋人とその両親が遺した店を守る為に、商店街や客たちの協力も得て、亮はその叔父の元から花音を拐う。両親との思い出を守る意志になおも食い下がる、それを止めたのは店の常連客の老婦人だった。
大財閥、鷲宮グループの会長にして花音にとっては祖母にあたるその人は、自身の頑迷さが駆け落ちした娘を喪わせた過去を悔やみ、市井の客として孫を見守り続けていた。亮が現れる以前の経営状況に基づいてそのような行動に出ていた息子をたしなめる祖母を前に、花音は自身が孤独ではなかったことを知る。
祖母も一度だけ食べた、花音の父親が作ったケーキ。その味を取り戻すことは花音や汐の長く果たされない夢だったが、そのヒントは母が実家に残していたレシピにあった。二人の駆け落ちや店の開業にも関わっていた宮原の祖父の助言から、あえてチープな駄菓子としてのマシュマロを使った、童心を呼び起こすような。それに辿り着き、今の店は汐や礼羽のだけでなく、かつてのマシュマロツリーの味を懐かしむ客にも囲まれ溢れている。
花音とその両親が目指した、笑顔の集まる店。そこに花音の笑顔があることが、亮にとってこの上ない幸福だった。
<プレイ時間>
汐エンド(初回ルート)18時間40分、汐サイドストーリー1時間25分、紗々エンド8時間18分、紗々サイドストーリー1時間26分、礼羽エンド8時間24分、礼羽妊娠エンド37分、礼羽サイドストーリー1時間5分、花音エンド10時間28分、花音サイドストーリー1時間34分。本編計51時間57分。
PRIMAL×HEARTS2アリスティアらぶらぶアフター2時間40分。総計54時間37分。
<グラフィッカー情報・敬称略>
ばんろっほ(CGチーフ)、笹本瑞希、平凡蛙、井上拓也、戌鈴。、伊武もいな、村地結衣、浅葱純、(株)アルトワークス、芝浦トレーディング(株)
<あとがき・2017/08/18>
基本CG数106(内胸露出以上のエロCG数60)…エロ割合57%、回想数29。アリスティアらぶらぶアフター基本CG数4(内胸露出以上のエロCG数4)。
エロ1CGの尺は1分30秒(礼羽ピロートーク朝)から38分(花音ウェディングドレス徹夜セックス)。平均20分30秒。
永続ループBGVあり(台詞ボイス永続ループ機能なし)、永続ループBGエロSEなし、連戦時付着精液残留あり、尻モザなし、淫語P音修正なし、立ち絵鑑賞モードあり。
2017/7/28
©MARMALADE/ま~まれぇど
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:4494字)
<ストーリー>
施設から引き取ってくれた祖父を亡くし、行き場を失っていた宮原亮は公園で出会った春日部花音に手を引かれ、彼女がオーナーを務める洋菓子店へと足を踏み入れる。その店でウェイターとして働きながら、居住に足るよう手を加えた倉庫にも住み込みとして置いて貰えることになった。
ケーキ屋マシュマロツリーではパティシエ兼店長の朝霞汐とウェイトレスのJCが店を切り盛りしている。だが花音の両親の事故死以来、評判の洋菓子職人を失った店の客足は遠のいたままだった。このままでは遠からず廃業するしかない。亮は花音への恩返しとして、昼は花音と汐を学業に取られ営業もままならない店を立て直すことを決めた。店の再開を周知する宣伝や気軽に立ち寄りやすいカフェの併設、過去を懐かしむ商店街の人々の協力などもあって、店は徐々に往年の活気を取り戻し始める。亮もまた、預かり知らない犯罪に巻き込まれた自身を一貫して信じ、冤罪を証明しようと駆け回ってくれた花音たちとその店に強い愛着を抱くようになっていく。
そして忙しさを増した店には二人の仲間が増えた。作品を一本出したばかりの絵本作家で、にもかかわらず自虐的なほどに自信を持てない、花音たちの後輩の皇鈴紗々。もう一人は花音たちの同級生で、全国展開の大手洋菓子店を辞めたばかりの、かつては国際大会で優勝したこともあるパティシエ、礼羽ライコネンだった。亮はそんな少女たちと仕事を通じて近しくなっていく。
<汐エンド>
花音と姉妹のように育ち、その父親の弟子のように店に通っていた汐。まるでそのようには見えない幼い容貌ながら、姉のように振る舞い花音と店を支えてきた。そんな汐が礼羽のいた店、仕入れ先の倒産をきっかけに業務提携を結んだスヴニールから移籍の打診を受けていたことを亮たちは知る。そのことに亮は予想外の動揺を受けている自分に気づかされた。マシュマロツリーの為だけではなく、汐が側からいなくなるという想像は亮の胸を詰まらせる。
そして汐も、言葉足らずでまるでプロポーズのように聞こえた亮の引き留めの言葉に、自分で自覚していた以上の喜びを呼び起こされた。移籍の早合点と告白の勘違い。きっかけはちぐはぐだったが、二人は互いに寄せて寄せられる思いに辿りつく。
恋人となった亮と汐。だが汐には気がかりが一つあった。里親が見つかった際に施設から子供たちに出された祝いのケーキ。様々な事情から引き取りの破談や出戻りがある度に、いつしかそれがトラウマとなっていたという話は、汐には悲しいものに思えた。
自分が作ったケーキを好きな人に食べて貰い、幸せを感じてほしい。その一心で汐は亮も口にできるケーキ作りを始める。そのヒントは亮との思い出話の中にあった。礼羽の技術的な介助もあって試行錯誤の果てに、汐はそのケーキを作り上げる。家族との団欒を感じたという、祖父との初めての食事の際に出たラーメン。それを菓子の素材で再現したケーキは汐の情熱もあってか、亮に拒絶感を引き起こさせなかった。
それからも二人の恋人としての関係はマシュマロツリーで変わりなく続いている。汐は来年、学園を卒業する。それは亮との同棲の始まりとなり、新しい関係の始まりともなるだろう。二人の仲はすでに彼女の両親も知るところで、親のない亮はその同情と親しみを惜しみなく注がれていた。それは本当の息子に対するものと何ら変わらない。亮は求め続けていた、温かな家族を得た。それを与えてくれた最愛の人を幸せにする、そして幸せになる。そんな輝くような未来図を、亮はありありと脳裏に描くことができる。
<紗々エンド>
誰にでも臆することなく、言葉を濁すこともない、そんな亮に憧れ店に足を運ぶようになったという紗々。マシュマロツリーで働き始めることを決めたのも、分厚い眼鏡をコンタクトに取り換えたことも、その側で亮を見つめることで自分を変えたいと願ってのことだった。そんなひたむきな健気さと、一つ歳下という年齢以上に保護浴を掻き立てるような紗々の風貌に、気がつけば彼女のことばかりを考えている自身に亮は気づいてしまう。紗々から告白を受けたのはそんな矢先だった。彼女のまっすぐな言葉が表すその想いに対して、この気持ちが応えるに足る、妹分の後輩に抱く好意以上のものなのか亮にはわからない。そんな亮の答えを紗々はいつまでも待つという。そして競売にかかっていた祖父の家を買い戻すのだと紗々が先走ろうとした際に無意識に出た、好きな女の子にそんなことはさせられないという言葉。それは飾り気を取り払った後に残る、自身の本心だと思えた。
亮が恋人となり、スランプに陥っていた絵本執筆も再び筆が進み始めた紗々。だが亮の祖父の家を買い戻すことが動機として第一にあるそれは世間受けを狙っているようなおもねった作りで、亮は違和感を拭えない。処女作から感じさせられたものをどうにか伝えようと、亮は花音たちに頼み、紗々が主人公の絵本を作り上げた。そのつたない手作りの物語を目にして紗々は、絵本が好きで筆を取り始めた頃の初心に立ち返る。
紗々が新たに書き上げた、迷い子の王子様が小さなケーキ屋に世話になる物語は大反響を巻き起こした。その絵本のモデルとなったのであろう、そして作者本人が朗読も行っているマシュマロツリーには、今日も大勢の子供たちの姿がある。亮が暮らした祖父の家は他人の手に渡ってしまったが、大切な思い出や教えは失われていない。
次回作はケーキ屋での出来事だけでなく王子様のことを描いていきたいという紗々。その甘く優しい絵本のように、亮と紗々の物語もまた、この先も続いていくのだろう。
<礼羽エンド>
ケーキが食べられないケーキ屋店員という会話で知った亮の人となりが、その興味のきっかけとなった礼羽。かつては世界一ともなった礼羽だったが、今ではその熱意をどこかに置いてきてしまっていた。元は母に喜んで貰おうと始めた菓子作り。だが訃報で帰国した母が記憶の喪失を伴う交通事故に遭い、そのごたごたで行方不明となった。どうにか消息を掴んだ頃には再婚していた母の元には子供までおり、欧州貴族である父にもどうすることもできなかった。
それ以来礼羽は神扇学園の卒業までという家から与えられた時間の中で、母を陰から見つめ続けていた。母に食べて貰えない菓子に意味はない。そう無気力になっていた礼羽だったが、亮の言葉に再び菓子作りに向き合うようになる。亮たちが企画した北欧フェアに来店した母に思い出のケーキを出せたことは礼羽に親離れを促し、そして踏ん切りとなった。
以来礼羽は以前にも増して、目に見えて親愛を示してくるようになった。そんな彼女にどぎまぎさせられながら、亮は日増しにその感情を自覚するようになっていく。もて余すようにその想いを吐露する亮。だがその答えは実ることがなかった。想いを受け止めることができないという礼羽。だがそれでもいつか想いが届けばと、ボディガードとして同居してほしいという誘いを亮は了承する。
同棲というただれた響きとは裏腹に、穏やかで甘い生活。政治闘争の激化という、情勢の不穏から礼羽に帰国が命じられたのはそんなさなかに起こった。そして彼女が亮の告白を受け入れられなかった理由はまさにそれだった。互いに想いあってはいても、住む世界が違う。礼羽はそんな境遇を捨てて逃げ出すことはできないし、亮もまた彼女を引7き留められるほど能天気ではない。亮はだから、そんな世界に飛び込むことを決意する。(※1)
それから三ヶ月後。亮は北欧のその屋敷にいた。礼羽の父はいずれ家を継ぐ娘が入れ込む異国人を歓迎していないが、その祖父の強い意向によって滞在を許されている。亮を引き取った宮原の祖父がその昔、義勇兵として冬戦争で礼羽の祖父と肩を並べて戦った戦友だった為に。
婿入りの為に励みながら礼羽と愛し合う時間は、ライコネンの家を取り巻く情勢にも徐々に落ち着きを取り戻させた。そんな機会を得て二人は再びその店へと足を運ぶ。そこには変わらない懐かしい顔ぶれがあった。
<礼羽妊娠エンド>
(※1)
それから半年。今日も亮は礼羽の父から、一族に相応しい人間となる為の厳しい教育を受けている。そのような形でも受け入れられた理由には亮と礼羽の祖父同士の絆、そして何よりもその妊娠が明らかになったことがあった。親の顔も知らない自分が厳しくも温かい家族を得て、そしてその新たな未来が今そこに宿っている。生まれてくる子供とケーキを作り、食べさせてやりたい。そんな幸福な未来を夢見る礼羽に、亮はその手を添えて微笑むのだった。
<花音エンド>
親の顔も知らず、里親から愛を受けず、出戻りを繰り返したことで養護施設の職員たちからは疎まれた亮。そんな自分に温かく接してくれたのは宮原の祖父以来だった。亮が花音に愛情を抱くようになったのは当然のことだったのかもしれない。だがそれは明かすことのできない、秘めるべきもののようだった。花音には幼い頃から想いを寄せる相手がいるのだという。かつて父が生きていた頃に慰問に訪れた養護施設で、反発心に満ちた子供たちに取り囲まれていたところを助けてくれたお面を被った少年。その彼が花音の初恋の相手であり、今なお想い続ける想い人だった。
だが亮は花音から予想外の告白を受ける。お面の裏にある遊馬という名字、それは確かに亮の旧姓だった。亮の何気ない一言から、花音は初恋と二度目の恋が重なっていたことを知り、「ゆうま君」を裏切る苦悩からも解き放たれていた。
相思相愛とわかり恋がそれぞれに実った亮と花音。花音の叔父を名乗る大財閥の長が現れたのは、気持ちも新たに店を盛り立てていこうとするそんな矢先だった。マシュマロツリーを畳ませ、花音を将来の後継者に据えようとする叔父。それは余りにも強引で、とても姪の意志を汲んでいるようには思えない。恋人とその両親が遺した店を守る為に、商店街や客たちの協力も得て、亮はその叔父の元から花音を拐う。両親との思い出を守る意志になおも食い下がる、それを止めたのは店の常連客の老婦人だった。
大財閥、鷲宮グループの会長にして花音にとっては祖母にあたるその人は、自身の頑迷さが駆け落ちした娘を喪わせた過去を悔やみ、市井の客として孫を見守り続けていた。亮が現れる以前の経営状況に基づいてそのような行動に出ていた息子をたしなめる祖母を前に、花音は自身が孤独ではなかったことを知る。
祖母も一度だけ食べた、花音の父親が作ったケーキ。その味を取り戻すことは花音や汐の長く果たされない夢だったが、そのヒントは母が実家に残していたレシピにあった。二人の駆け落ちや店の開業にも関わっていた宮原の祖父の助言から、あえてチープな駄菓子としてのマシュマロを使った、童心を呼び起こすような。それに辿り着き、今の店は汐や礼羽のだけでなく、かつてのマシュマロツリーの味を懐かしむ客にも囲まれ溢れている。
花音とその両親が目指した、笑顔の集まる店。そこに花音の笑顔があることが、亮にとってこの上ない幸福だった。
<プレイ時間>
汐エンド(初回ルート)18時間40分、汐サイドストーリー1時間25分、紗々エンド8時間18分、紗々サイドストーリー1時間26分、礼羽エンド8時間24分、礼羽妊娠エンド37分、礼羽サイドストーリー1時間5分、花音エンド10時間28分、花音サイドストーリー1時間34分。本編計51時間57分。
PRIMAL×HEARTS2アリスティアらぶらぶアフター2時間40分。総計54時間37分。
<グラフィッカー情報・敬称略>
ばんろっほ(CGチーフ)、笹本瑞希、平凡蛙、井上拓也、戌鈴。、伊武もいな、村地結衣、浅葱純、(株)アルトワークス、芝浦トレーディング(株)
<あとがき・2017/08/18>
基本CG数106(内胸露出以上のエロCG数60)…エロ割合57%、回想数29。アリスティアらぶらぶアフター基本CG数4(内胸露出以上のエロCG数4)。
エロ1CGの尺は1分30秒(礼羽ピロートーク朝)から38分(花音ウェディングドレス徹夜セックス)。平均20分30秒。
永続ループBGVあり(台詞ボイス永続ループ機能なし)、永続ループBGエロSEなし、連戦時付着精液残留あり、尻モザなし、淫語P音修正なし、立ち絵鑑賞モードあり。
あまあああああああああい( ;∀;)
08
23
14:00
rex(管理人)
社会的みなしごで可哀想な自分を拾ってくれる喫茶店経営美少女はなんでこの世にいないんだろう。辛い…。
最近こんな甘い物語がちょっと辛くなってきたような気もしなくもないです。だから陵辱ゲーたまにするね。
08
28
03:31
この記事のトラックバックURL
http://rex11i.blog.2nt.com/tb.php/389-9cd07ce6
holnisse
あまあああああああああい( ;∀;)
08
23
14:00