C¥Documents and Settings¥User¥My Document¥脳内彼女 プレイ済エロゲのストーリーを脳内に書き残しておく為のブロg彼女にドキュメントフォルダ開けられたら死ぬほど殴られた
注意
当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。
18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。
記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。
作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。
特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。
淫妖蟲 ~凌触学園退魔録~ (TinkerBell)
2005/10/14
©TinkerBell/Cyberworks
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:2730字)
<まえがき>
作品は基本ストーリーの折々に、各ヒロイン別のエピソードが挿入される展開となっています。
バッドエンド及び、淫妖蟲シリーズと関連の薄い双子エンドとはなまるエンドは省略しています。
<基本ストーリー>
橘木ヤマトは昔馴染みの白鳥深琴・武姉妹と、亡くなった両親の親代わりとして自身を育ててくれた猫又の夜と共に、退魔屋本舗黒猫支店の退魔師として戦いの中に身を置いていた。世の中の暗部では妖魔と呼ばれる怪異が跋扈しており、ヤマトたち退魔師はそれに抗う存在だった。
その日も安アパートの一角を占める黒猫支店で、互いに原因を求めあいながら、備品破壊の始末書処理に追われていたヤマトと深琴。そんなさなか、本店から一つの依頼がもたらされる。それは、関東山中に建つ名門私立、春秋学園の幽霊騒ぎを解決して欲しいというものだった。霊障というまだるっこしい仕事を苦手とするヤマトと、幽霊が大の苦手の深琴に、ため息をついた武が名乗りを上げる。符術を得意とする武であればなんのことはない仕事。だが音信不通の果てに入った連絡は、姉に対して助けを求めるものだった。
深琴と共に学生として学園に潜入することになったヤマト。そこでヤマトは、両親が健在だった頃の隣家の幼馴染、香山水依と再会する。昔と変わらず内気なままの水依に微笑ましい感傷を抱きつつ、ヤマトは彼女に案内され学園を巡る。だが武の気配はいかなる場所からも感じられない。深夜を待ち学舎の探索を始めたヤマトと深琴だが、そこへ突如結界が襲いかかる。全ての霊力でどうにか結界を破り、深琴を救いだしたヤマト。その出来事は二人に、霊などではない本物の妖魔の存在を知らしめる。
二人を追って合流した夜は、これからの方針について伝える。まずは武の確保と、学園を根城とする妖魔本体を発見すること。そして二人は学園で妖魔の触手体に襲われていたところを救けた水依から、協力の申し出を受け、武の足取りを追い始める。そんな中で、触手体に苦戦していたヤマトたちの前に現れ、その危機を救った武。妖魔に悟られぬよう裏から学園内を探っていた為に、これまで接触ができなかったのだという。二人に対する水依のように、同じく得た協力者の生徒会会長、御崎達矢の助力によって妖魔の居場所が知れたという武は、妖魔討伐の決行を促す。
狡猾さに反して強大な妖魔ではなく、夜への連絡は必要ないとの武の助言に従い、ヤマトたちは夜の学園屋上へと踏み込む。だがそこでヤマトと深琴は、武が突如展開した捕縛結界に捕らわれてしまう。その虚ろな双眸には、妖魔に刻み込まれた快楽が漂い濁っていた。そしてその腐臭の元凶である妖気を漂わせながら現れる御崎。
その絶体絶命の危機に、遅まきながら頼れる味方が現れた。猫又の本性を発揮した夜は結界を吹き飛ばし、武と御崎の支配を解いた上で妖魔を退ける。本店で敵の資料と格闘していたところに水依の連絡を受け学園に飛んできたという夜によれば、あの妖魔はこの土地に封じられていた西洋妖魔、夢魔なのだという。
武や下級妖魔を通して学園中から膨大な妖気を集めている夢魔に対して、本店から拝借した強力な退魔具を用いて再度封印を図る夜たち。だがその試みは強大にして慎重な夢魔に見抜かれ、逆に三人は触手に拘束されてしまう。霊力を奪おうと深琴に触手を伸ばす夢魔を前にヤマトは、その身体に封印された力を解放することを決意した。鬼の力、もう一人のヤマト、倭を。
妖魔の如き姿になったヤマトを前に、深琴と駆けつけた水依は夜に問いただす。ヤマトの母は鬼だった。人に惹かれ愛するようになった彼女は裏切り者として粛清され、それを目の当たりにした幼いヤマトは妖魔化し母の仇を討ったが、その暴走は想像を絶した。退魔師であった父とその使い魔である夜はどうにかヤマトを静めたが、三者共に致命傷を負う。息子と夜にその命を分け与え、息絶えたヤマトの父。以来その力は眠り続けており、こうなった以上暴走を止める手立ては、同じ命を共有する二人が同士討ちで果てるのみだと夜は語る。たった一つの、更なる犠牲を強いるやもしれない手段を除いて。
その鍵は武だった。精神干渉の結界で倭を一時的に無力化し、その間に夜と武の力でヤマトの精神に深琴、あるいは水依を送り込み、鬼を静めるという手段。失敗は術者の死を意味する。だが二人は進んでそれを望み、精神の奥底で母を求め泣いていた倭を静めることに成功する。
<深琴エピソード>
授業中に夢魔の妖気にあてられ、深琴が浄化の為に張った陰形結界の中で、彼女を犯してしまったヤマト。気丈に振る舞う深琴を前に、普段はがさつで口うるさい悪友のように思っていたばかりのヤマトの心は揺れる。そしてヤマトが二度目の逆凪、死を覚悟してまで魔結界から深琴を救い出そうとしたことは、純潔を失ったことよりも遥かに強い動揺を彼女にもたらした。泣き崩れるその姿に、ヤマトはどれだけ自身が想われていたかを知る。そうして二人は心の内からの素直な思いを打ち明け、口づけあった。
夢魔が滅び、再び戻ってきた日常。これからは霊障も事務もこなして貰わなければと、有無をいわさず幽霊退治に送り出されたヤマトと深琴。顔に熱いものを感じながらヤマトは、相変わらず幽霊に怯えるその手を取る。同じように熱を帯びたその手と共にこれからも、ヤマトはいつまでも歩み続ける。二人で共に。
<水依エピソード>
どうにもはかどらず、夜遅くまで水依に勉強を見てもらっていたヤマト。この学園の状況を理解しながら、それでも自身がいる限り大丈夫だろうという楽観があった。それは突如襲ってきた触手体によって打ち砕かれる。水依を危険に晒したヤマトはこれ以上の関わりを断つことを決めた。だがもう独りは嫌だと縋る水依の姿に、遠い過去が脳裏をよぎる。虐められ泣いてばかりだったその少女を守り、笑顔に変えていくことにいつしか喜びを見い出していた幼い記憶。両親の死で夜と共に街を離れることを伝えられなかったのは、彼女に泣いてほしくないからだった。そして今まさに、同じ過ちを犯そうとしている。大切な人の前から去り、その何を守れるというのだろう。孤独な彼女を泣かせてきたのは、他でもない自分自身だった。ヤマトはその涙を拭う。水依を守ることを固く決心したヤマトはその唇に思いを重ねる。
夢魔が滅び、再び戻ってきた日常。だがこれからはいつでも会えると言い残して別れた水依のことが気がかりで、ヤマトは腑抜けたままだった。そんなところに夜から伝えられた、黒猫支店にアルバイトとして新たに加わった新人の存在。まだ学生であり常駐ではないという話もそこそこにヤマトは、久方ぶりとなるその温もりを両腕に収める。
<プレイ時間>
屈辱・魔宴バッドエンド(初回プレイ・以下深琴ルート)1時間3分、後悔バッドエンド35分、冷熱バッドエンド33分、禁断・排泄・祝福バッドエンド52分、変貌・貫通バッドエンド1時間20分、深琴エンド1時間4分
凌辱~母性バッドエンド(初めから、以下水依ルート)1時間14分、悪夢エンド39分、水依エンド17分
小桃・李双子バッドエンド23分、双子エンド19分、武編1時間8分、武編差分回収11分、はなまるエンド32分。
計10時間10分。
<印象に残ったシーン>
(え?・・・・・・エ゛っ?)
(例え死ぬことになっても傍にいたい。今の自分があるのはヤマトちゃんのおかげだから。ありがとう、ありがとうヤマトちゃん。的な主人公に対する思いは、自分の好きなユーフォリアにも通じるものがあります。水依には本当に…幸福になってほしいんです。でもこれバッドエンドルート。血も涙もない)
<グラフィッカー情報・敬称略>
るんるん、ネコキチ、みちさと、AYU
<あとがき・2/22>
悦発売時以来となった無印プレイでしたが、やっぱり無印~悦までは武が凄く抜けます。外伝からはもうなんというか、痛々しくて可哀想で抜けないよ。
・エロ+テキスト
シラスウナギみたいな半透明の妖魔が整理中の穴やら口やら尻やらに入って、摂取したものの色に染まって外に戻ってくるとか、いややっぱり秋華氏は凄いわと改めて思いました。モジュール機械のごとくに支給ぶっこ抜きとか、淫妖が最初じゃないでしょうか、タブン。
交尾とか受精とか繁殖といった動物的テイストの、アニマライクエロテキストが個人的に好きなんですが、秋華氏ってこういうの書いていたんですね。全く覚えてなかったけども。孕み意識したテキストがエロすぎてやばかった。今考えると、この方にだいぶ染められてしまったのかもしれない。
後やっぱり心情描写は非常に丁寧で繊細な感じがします。上の水依とか、キスに至るシーンとか。武は無印の時点で相変わらずというか、相変わらずというのはおかしいんですが、とにかくのっけから扱いがサイコーに可哀想。武に正規エンドなかったのは覚えてなかった。シリーズ通してレ○プしかなくて可哀想。まあ深琴も実は純愛エロないんですが。水依だけ。意外に。
こういう狙って男装してるんじゃなく、立ち振る舞いから自然と凛として結果として中性的なヒロインってとても好きです。水依と変わらないくらいお気に入りのキャラ。だから妊娠してほしいです。武が好きなんだ。だから産んでほしい。
・シナリオ
いやあやっぱり淫妖蟲っていいですね。夜とヤマトの関係を見て改めてそう思いました。ヤマトもオレもとっくに死んでるはずの命にゃ。それにアイツはオレの家族にゃ。という最後の方のシーンでなんか泣きそうになりました。
夜の言によると、ナイトメアも元は学園に封印されていたらしいですが、封印が限界にきたか、何者かに解かれたようです。久遠の姫巫女に語られてた冥王鬼の黒幕で、これも説明がつきそう。シリーズ化が考慮されていない初代なので後付け設定ですけど。秋華氏ならこれを見越していた可能性もなきにしもあらず。
日本で一番格が高い妖怪って何になるんでしょう。三国を股にかけた金毛九尾だと思うんですが鈴子が出てきて一気に可能性がなくなったので、ヤマトやあざみのことを考えるとやはり鬼でしょうか。固有名詞のある鬼となると酒呑童子や茨木童子、橋姫とか。完全に鬼門妖異譚になってしまいますが。
時に無印プレイして思い出したんですが、深琴って雷属性でしたね、そういえば。凶でもあった電撃責め、あれ実は深琴には効果ないよう。ヤマトがいたのでやりませんでしたが身体に電撃流して触手を焼き切ろうとしてたり、武が電撃責め食らった時に深琴ならと言及してました。しかし個人的に色々と忘れてました。導引声聞とか便利な設定もそういえばありましたね。
・ボイス
久しぶりに武、天天氏の声聞きましたがこの方は本当に、吐息とか鼻にかかった声とかこもった声が素晴らしいです。まるで一人バイノーラル音声。今思ったらキス、お口の音声好きになったのは天天氏の影響が最初かもしれない。なんで引退されたんでしょう。なんで…。というか今こうして聞いてると、葵時緒氏とお口演技の感じが凄い似てる。ソックリ。そうか、武は生まれ変わったのだ。
水依の方も引退されてるんですよね確か。時代の流れのよう。
・BGM
No Wayの名曲ぶりは何年経っても変わりません。携帯にも入れて普段聞いてますが、ゲームで聞くとまたいい。オルゴール風アレンジの「原風景」も素晴らしいです。
基本CG数80(内エロCG数38)、回想数27。
エロ1CG辺りの尺は1分半(スミレ触手吊り・恥夢CG)から14分(武輪姦・末路CG)。平均9分。
永続ループBGVなし、永続ループBGエロSEあり(触手音のみ)、尻モザあり、淫語修正1文字無音修正あり。
特殊システム(立ち絵回想モード)
<淫妖蟲出典の設定>
(正規ルートのみの設定。ただしルートに依らない、人物の固有・核心の設定であれば記載)
(正規ルート、バッドエンドルート両記載)
(正規ルート、バッドエンドルート両記載)
(正規ルート、バッドエンドルート両記載)
(関連記事:淫妖蟲 蝕)
(関連記事:淫妖蟲 悦)
(関連記事:淫妖蟲外伝1)
(関連記事:淫妖蟲外伝2)
(関連記事:淫妖蟲外伝3)
(関連記事:淫妖蟲 凶)
(関連記事:淫妖蟲 凶アペンド ~久遠の姫巫女~)
(関連記事:淫妖蟲 零 1話)
(関連記事:淫妖蟲 零 2話)
(関連記事:淫妖蟲 獄)
(関連記事:コミックマーケット90 月白祭アペンド 久遠の姫巫女特別編)
(関連記事:新訳淫妖蟲)
2005/10/14
©TinkerBell/Cyberworks
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:2730字)
<まえがき>
作品は基本ストーリーの折々に、各ヒロイン別のエピソードが挿入される展開となっています。
バッドエンド及び、淫妖蟲シリーズと関連の薄い双子エンドとはなまるエンドは省略しています。
<基本ストーリー>
橘木ヤマトは昔馴染みの白鳥深琴・武姉妹と、亡くなった両親の親代わりとして自身を育ててくれた猫又の夜と共に、退魔屋本舗黒猫支店の退魔師として戦いの中に身を置いていた。世の中の暗部では妖魔と呼ばれる怪異が跋扈しており、ヤマトたち退魔師はそれに抗う存在だった。
その日も安アパートの一角を占める黒猫支店で、互いに原因を求めあいながら、備品破壊の始末書処理に追われていたヤマトと深琴。そんなさなか、本店から一つの依頼がもたらされる。それは、関東山中に建つ名門私立、春秋学園の幽霊騒ぎを解決して欲しいというものだった。霊障というまだるっこしい仕事を苦手とするヤマトと、幽霊が大の苦手の深琴に、ため息をついた武が名乗りを上げる。符術を得意とする武であればなんのことはない仕事。だが音信不通の果てに入った連絡は、姉に対して助けを求めるものだった。
深琴と共に学生として学園に潜入することになったヤマト。そこでヤマトは、両親が健在だった頃の隣家の幼馴染、香山水依と再会する。昔と変わらず内気なままの水依に微笑ましい感傷を抱きつつ、ヤマトは彼女に案内され学園を巡る。だが武の気配はいかなる場所からも感じられない。深夜を待ち学舎の探索を始めたヤマトと深琴だが、そこへ突如結界が襲いかかる。全ての霊力でどうにか結界を破り、深琴を救いだしたヤマト。その出来事は二人に、霊などではない本物の妖魔の存在を知らしめる。
二人を追って合流した夜は、これからの方針について伝える。まずは武の確保と、学園を根城とする妖魔本体を発見すること。そして二人は学園で妖魔の触手体に襲われていたところを救けた水依から、協力の申し出を受け、武の足取りを追い始める。そんな中で、触手体に苦戦していたヤマトたちの前に現れ、その危機を救った武。妖魔に悟られぬよう裏から学園内を探っていた為に、これまで接触ができなかったのだという。二人に対する水依のように、同じく得た協力者の生徒会会長、御崎達矢の助力によって妖魔の居場所が知れたという武は、妖魔討伐の決行を促す。
狡猾さに反して強大な妖魔ではなく、夜への連絡は必要ないとの武の助言に従い、ヤマトたちは夜の学園屋上へと踏み込む。だがそこでヤマトと深琴は、武が突如展開した捕縛結界に捕らわれてしまう。その虚ろな双眸には、妖魔に刻み込まれた快楽が漂い濁っていた。そしてその腐臭の元凶である妖気を漂わせながら現れる御崎。
その絶体絶命の危機に、遅まきながら頼れる味方が現れた。猫又の本性を発揮した夜は結界を吹き飛ばし、武と御崎の支配を解いた上で妖魔を退ける。本店で敵の資料と格闘していたところに水依の連絡を受け学園に飛んできたという夜によれば、あの妖魔はこの土地に封じられていた西洋妖魔、夢魔なのだという。
武や下級妖魔を通して学園中から膨大な妖気を集めている夢魔に対して、本店から拝借した強力な退魔具を用いて再度封印を図る夜たち。だがその試みは強大にして慎重な夢魔に見抜かれ、逆に三人は触手に拘束されてしまう。霊力を奪おうと深琴に触手を伸ばす夢魔を前にヤマトは、その身体に封印された力を解放することを決意した。鬼の力、もう一人のヤマト、倭を。
妖魔の如き姿になったヤマトを前に、深琴と駆けつけた水依は夜に問いただす。ヤマトの母は鬼だった。人に惹かれ愛するようになった彼女は裏切り者として粛清され、それを目の当たりにした幼いヤマトは妖魔化し母の仇を討ったが、その暴走は想像を絶した。退魔師であった父とその使い魔である夜はどうにかヤマトを静めたが、三者共に致命傷を負う。息子と夜にその命を分け与え、息絶えたヤマトの父。以来その力は眠り続けており、こうなった以上暴走を止める手立ては、同じ命を共有する二人が同士討ちで果てるのみだと夜は語る。たった一つの、更なる犠牲を強いるやもしれない手段を除いて。
その鍵は武だった。精神干渉の結界で倭を一時的に無力化し、その間に夜と武の力でヤマトの精神に深琴、あるいは水依を送り込み、鬼を静めるという手段。失敗は術者の死を意味する。だが二人は進んでそれを望み、精神の奥底で母を求め泣いていた倭を静めることに成功する。
<深琴エピソード>
授業中に夢魔の妖気にあてられ、深琴が浄化の為に張った陰形結界の中で、彼女を犯してしまったヤマト。気丈に振る舞う深琴を前に、普段はがさつで口うるさい悪友のように思っていたばかりのヤマトの心は揺れる。そしてヤマトが二度目の逆凪、死を覚悟してまで魔結界から深琴を救い出そうとしたことは、純潔を失ったことよりも遥かに強い動揺を彼女にもたらした。泣き崩れるその姿に、ヤマトはどれだけ自身が想われていたかを知る。そうして二人は心の内からの素直な思いを打ち明け、口づけあった。
夢魔が滅び、再び戻ってきた日常。これからは霊障も事務もこなして貰わなければと、有無をいわさず幽霊退治に送り出されたヤマトと深琴。顔に熱いものを感じながらヤマトは、相変わらず幽霊に怯えるその手を取る。同じように熱を帯びたその手と共にこれからも、ヤマトはいつまでも歩み続ける。二人で共に。
<水依エピソード>
どうにもはかどらず、夜遅くまで水依に勉強を見てもらっていたヤマト。この学園の状況を理解しながら、それでも自身がいる限り大丈夫だろうという楽観があった。それは突如襲ってきた触手体によって打ち砕かれる。水依を危険に晒したヤマトはこれ以上の関わりを断つことを決めた。だがもう独りは嫌だと縋る水依の姿に、遠い過去が脳裏をよぎる。虐められ泣いてばかりだったその少女を守り、笑顔に変えていくことにいつしか喜びを見い出していた幼い記憶。両親の死で夜と共に街を離れることを伝えられなかったのは、彼女に泣いてほしくないからだった。そして今まさに、同じ過ちを犯そうとしている。大切な人の前から去り、その何を守れるというのだろう。孤独な彼女を泣かせてきたのは、他でもない自分自身だった。ヤマトはその涙を拭う。水依を守ることを固く決心したヤマトはその唇に思いを重ねる。
夢魔が滅び、再び戻ってきた日常。だがこれからはいつでも会えると言い残して別れた水依のことが気がかりで、ヤマトは腑抜けたままだった。そんなところに夜から伝えられた、黒猫支店にアルバイトとして新たに加わった新人の存在。まだ学生であり常駐ではないという話もそこそこにヤマトは、久方ぶりとなるその温もりを両腕に収める。
<プレイ時間>
屈辱・魔宴バッドエンド(初回プレイ・以下深琴ルート)1時間3分、後悔バッドエンド35分、冷熱バッドエンド33分、禁断・排泄・祝福バッドエンド52分、変貌・貫通バッドエンド1時間20分、深琴エンド1時間4分
凌辱~母性バッドエンド(初めから、以下水依ルート)1時間14分、悪夢エンド39分、水依エンド17分
小桃・李双子バッドエンド23分、双子エンド19分、武編1時間8分、武編差分回収11分、はなまるエンド32分。
計10時間10分。
<印象に残ったシーン>
(え?・・・・・・エ゛っ?)
(例え死ぬことになっても傍にいたい。今の自分があるのはヤマトちゃんのおかげだから。ありがとう、ありがとうヤマトちゃん。的な主人公に対する思いは、自分の好きなユーフォリアにも通じるものがあります。水依には本当に…幸福になってほしいんです。でもこれバッドエンドルート。血も涙もない)
<グラフィッカー情報・敬称略>
るんるん、ネコキチ、みちさと、AYU
<あとがき・2/22>
悦発売時以来となった無印プレイでしたが、やっぱり無印~悦までは武が凄く抜けます。外伝からはもうなんというか、痛々しくて可哀想で抜けないよ。
・エロ+テキスト
シラスウナギみたいな半透明の妖魔が整理中の穴やら口やら尻やらに入って、摂取したものの色に染まって外に戻ってくるとか、いややっぱり秋華氏は凄いわと改めて思いました。モジュール機械のごとくに支給ぶっこ抜きとか、淫妖が最初じゃないでしょうか、タブン。
交尾とか受精とか繁殖といった動物的テイストの、アニマライクエロテキストが個人的に好きなんですが、秋華氏ってこういうの書いていたんですね。全く覚えてなかったけども。孕み意識したテキストがエロすぎてやばかった。今考えると、この方にだいぶ染められてしまったのかもしれない。
後やっぱり心情描写は非常に丁寧で繊細な感じがします。上の水依とか、キスに至るシーンとか。武は無印の時点で相変わらずというか、相変わらずというのはおかしいんですが、とにかくのっけから扱いがサイコーに可哀想。武に正規エンドなかったのは覚えてなかった。シリーズ通してレ○プしかなくて可哀想。まあ深琴も実は純愛エロないんですが。水依だけ。意外に。
こういう狙って男装してるんじゃなく、立ち振る舞いから自然と凛として結果として中性的なヒロインってとても好きです。水依と変わらないくらいお気に入りのキャラ。だから妊娠してほしいです。武が好きなんだ。だから産んでほしい。
・シナリオ
いやあやっぱり淫妖蟲っていいですね。夜とヤマトの関係を見て改めてそう思いました。ヤマトもオレもとっくに死んでるはずの命にゃ。それにアイツはオレの家族にゃ。という最後の方のシーンでなんか泣きそうになりました。
夜の言によると、ナイトメアも元は学園に封印されていたらしいですが、封印が限界にきたか、何者かに解かれたようです。久遠の姫巫女に語られてた冥王鬼の黒幕で、これも説明がつきそう。シリーズ化が考慮されていない初代なので後付け設定ですけど。秋華氏ならこれを見越していた可能性もなきにしもあらず。
日本で一番格が高い妖怪って何になるんでしょう。三国を股にかけた金毛九尾だと思うんですが鈴子が出てきて一気に可能性がなくなったので、ヤマトやあざみのことを考えるとやはり鬼でしょうか。固有名詞のある鬼となると酒呑童子や茨木童子、橋姫とか。完全に鬼門妖異譚になってしまいますが。
時に無印プレイして思い出したんですが、深琴って雷属性でしたね、そういえば。凶でもあった電撃責め、あれ実は深琴には効果ないよう。ヤマトがいたのでやりませんでしたが身体に電撃流して触手を焼き切ろうとしてたり、武が電撃責め食らった時に深琴ならと言及してました。しかし個人的に色々と忘れてました。導引声聞とか便利な設定もそういえばありましたね。
・ボイス
久しぶりに武、天天氏の声聞きましたがこの方は本当に、吐息とか鼻にかかった声とかこもった声が素晴らしいです。まるで一人バイノーラル音声。今思ったらキス、お口の音声好きになったのは天天氏の影響が最初かもしれない。なんで引退されたんでしょう。なんで…。というか今こうして聞いてると、葵時緒氏とお口演技の感じが凄い似てる。ソックリ。そうか、武は生まれ変わったのだ。
水依の方も引退されてるんですよね確か。時代の流れのよう。
・BGM
No Wayの名曲ぶりは何年経っても変わりません。携帯にも入れて普段聞いてますが、ゲームで聞くとまたいい。オルゴール風アレンジの「原風景」も素晴らしいです。
基本CG数80(内エロCG数38)、回想数27。
エロ1CG辺りの尺は1分半(スミレ触手吊り・恥夢CG)から14分(武輪姦・末路CG)。平均9分。
永続ループBGVなし、永続ループBGエロSEあり(触手音のみ)、尻モザあり、淫語修正1文字無音修正あり。
特殊システム(立ち絵回想モード)
<淫妖蟲出典の設定>
人物 |
橘木ヤマト | 両親は故人。父は退魔師、母は妖魔。ピーマン嫌い。 霊力を込めた木刀での接近戦を主体とするが、霊符さえあれば術も使えないわけではない。 | 属性:火 |
白鳥深琴 | 二卵性の双子、姉。幽霊嫌い、納豆嫌い、病院・医者嫌い、ラーメン好き。 符術や能力としての雷撃で霊力を温存しつつ戦うが、全力時であれば雷光剣を用いた接近戦を行う。 | 属性:雷 |
白鳥武 | 二卵性の双子、妹。生臭い生魚、青魚全般が嫌い。 符術のエキスパート。攻撃より防御に重きを置いた戦いを好む。だがそれには姉に比して劣る霊力量という事情もある。 ヤマトたちの使用する霊符の生成も受け持つ。 | 属性:風 |
香山水依 | カブトムシの幼虫を振り回すいじめっ子に追い回されたトラウマから虫が苦手。調理部所属であり料理の腕はかなりのもの。 潜在的な霊力は高く、特に治癒の力を秘める。 | 属性:作中言及なし(水?) |
夜 | 数百年を生きる猫の妖魔、猫又。現在は退魔屋本舗黒猫支店・所長。かつてはヤマトの父の使い魔だった。 右目の傷は鬼化した幼いヤマトにつけられたもの。 | |
夢魔 | 無印ボス。ナイトメア。馬。宿主は生徒会会長の御崎達矢。 ヤマトたちがそれまでほとんど戦ったことのなかった西洋妖魔で、下級妖魔や陰気に染まった人間を使役する、支配層にあたる上級妖魔。 特殊能力としては夢魔としての魅了の魔眼があり、時を重ねれば対象は完全なる支配下に置かれる。 普段は魔結界の中で妖気を集めている為、外界に現れるのは分身にすぎない。結界を解き実体化すると夜でも及ばないほどの力。 春秋学園に封印されていたが、それは風化で解けたか、あるいは何者かに解かれたやもと夜は語る。 鬼化したヤマトの障壁を全く破ることができず、一撃の下に滅ぼされた。 |
武具 |
群雲(むらくも) | 夢魔討伐に際して夜が本店から持ってきた木刀。 元はヤマトの父が使っていた武器で、樹齢千年を越える神木から切り出され鍛えられている。退魔具としては最高クラスとの評。 | |
雷光(らいこう) | 雷の化身たる深琴専用の退魔刀。幼い頃の深琴の魂を削り取り鍛えられた。 普段は霊力の消耗を抑える為に、夜を象った手のひら大ヌイグルミ内の結界に封じられている。 | 言霊印 「汝、次元と結界の狭間を繋ぐ回廊よ、我が主、夜の命により疾く開け」 「我が御言を聴け。白鳥の血の元、破魔の刃に命じる、我が招きに応えよ。我が盟約に応えよ。我が名は深琴、白鳥深琴なり。顕現せよ、退魔刀・雷光」 |
術 |
知気探求(きゅうち) | 妖気の発生源をたどる探知術。親指・人差し指・中指に結いだ糸に5円玉を垂らす。 妖気を探知すると5円玉がその方角へと引かれる。 | 言霊印 「気配は陰。求むは妖。我が手に宿りて感知すべし。探知せよ、知気探求」 |
浄化結界 | 妖魔の侵入を防ぐ基本的結界。白紙に盛った塩を結んだ線の内に禁域を形成する。 他にも妖魔や人間からの認識を防ぐ陰形結界なども存在する。 | 言霊印 「天地は律に従うべし。北天・東天・南天・西天、地に交わりて陣と為せ。禁域・浄化結界」 |
清浄流祓(しょうじょうりゅうばつ) | 逆凪を受けたヤマトを解呪する為に深琴が使った簡易浄化術。ノートの切れ端に術式を記して行使した。 | 言霊印 「穢れは流れ祓われ清められるべし。清浄流祓」 |
精神結界 | 武が行使した、暴走する倭を一時的に無力化するほどの上級結界。対象の精神に干渉する。 元は夢魔の術で、武の場合では、額・両肩・両膝と、同時に5枚もの霊符を必要とする。 | 言霊印 「共鳴せよ、汝の扉は開かれたり。戒禁・精神結界」 |
導引声聞(どういんしょうもん) | 術者の霊力と媒体を介した通信術。 深琴は耳のピアス、武は五鈷杵を象った金の髪飾り、ヤマトは首にかけた勾玉を媒体とする。 結界の内と外といった空間断絶があっても、意思疎通が可能。 | |
風殺花(ふうせつか) | 風の霊符。武が最も得意とする符術。 | 言霊印 「汝、天と地の間(はざま)を駆ける者よ。我が求めし鋭き力解放せよ。風神(かざかみ)よ、この符に集いて、敵を屠れ。西陣生無・風殺花」 |
用語 |
言霊(ことだま) | 術を発動させる為の詠唱。 術には必要最低限の基本的な言葉があり、術者によって全体の詠唱は様々。ヤマトはこれを自己暗示と評した。 簡易的・瞬間的な行使であれば言霊もそれに従い簡素なものとなる。 |
逆凪(さかなぎ) | 結界や呪詛を正しい解印以外の手法で破った際に、術者もしくは破壊した当人へと還る呪い。呪詛返し。 人間側には逆凪を浄化する浄化師が存在する。 |
紙垂(しで) | 設置型の探知札。神社のそれと同じ形。大量に設置することで効果を成す。 妖魔を捉えると色に変化が表れ、出現位置から移動先まで物理的・視覚的に把握できる。 |
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