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注意
当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。
18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。
記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。
作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。
特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。
ワルキューレロマンツェ 少女騎士物語 (Ricotta)
2011/10/28
©Ricotta
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(テキスト:6227字)
<ストーリー>
ジョスト。装甲を身に纏い、襲歩のすれ違い様に互いを馬上槍で突き合い、ポイントを競うスポーツ。水野貴弘はそのジョストが盛んな街、ヘレンズヒルのウィンフォード学院に在籍する学生だった。かつて故国で敵なしとされ将来を嘱望された選手であった貴弘だが、この国に留学して最初の大会で膝に大きな怪我を負い、引退を余儀なくされた。
それでもジョストを捨てきれず、騎士のセコンド役を務めるベグライターとして学園生活を送る日々だった。来る学内大会に向けてジョスト熱が高まっていく学院。だが貴弘には固定でペアを組む騎士はいなかった。
そんな中で、侯爵家令嬢ながら気安く捉えどころのない性格の、天才肌の騎士であるノエル・マーレス・アスコットに声をかけられた貴弘。実績がなく、勝利への執着が薄いにも関わらず、今大会は優勝しなければならないというノエル。
そして下級生でありながら学院の中でも突出した才覚を持つリサ・エオストレ。人を軽く見る嫌いのある友人のフィオナ・ベックフォードに対する依存、そしてストイックなまでに実力を求めるリサに、貴弘は危ういものを感じる。
二年連続で大会に出場しないベグライターとなれば放校の可能性もある貴弘。そんな彼の前に、学院最強の騎士であり学生会会長の公爵家令嬢、スィーリア・クマーニ・エイントリーが姿を現す。かつて貴弘が師と仰いだ、世界でも屈指の騎士であるユリアーヌスの妹。騎士としての貴弘にどこか含むような思いを語りながら、ベグライターとしての力添えを求めるスィーリア。
そして普通科の生徒にも拘らず、貴弘の兜を取り巻きたちに貶されたことに決起し、熟達の騎士であるベルティーユ・アルチュセールを周囲のフォローがあったとはいえ下してしまった、貴弘の留学時からの最も馴染み深い友人である希咲美桜。
いつしか貴弘の周りを、四人の少女が取り巻いていた。
<美桜ルート>
騎士として大会に出たいという美桜の願いを、学生会の規則が縛る。だが仲間たちの協力の下集まった学院過半数の署名に、スィーリアは快く頷いた。その夜、二人はその気持ちを通じ合わせ恋人となる。
いよいよ始まった学内大会。その予選の初戦で美桜はフィオナに一方的に敗北してしまう。それを見た貴弘はその類まれな動体視力を活かす試合運びを選んだ。それが功を奏してか二戦目を引き分けに持ち込み、三戦目ではついに初勝利を掴んだ。グループ内4人での三戦中、上位2名が勝ち進む予選を、美桜は同率二位のポイント得失点差で通過する。
本選に向けて訓練に励む合間、恋人としてその仲を育んでいく二人。そして迎えた本選第一回戦、相手はあのベルティーユだった。今や切磋琢磨する親しい友人となった二人。名誉挽回を誓うベルティーユの猛攻に勝負は最終三戦目にもつれ込む。だが美桜の目はベルティーユの一閃を捌き、その胴を確かに捕らえた。この戦いは美桜を大きく成長させる。
美桜はその後も順調に勝ち進み準々決勝にまでたどり着く。そこに立ちふさがるのは、二人の親しい同級生の、龍造寺茜だった。力と技の双方に秀でた学院上位の茜に二戦目最終ポイントまで追い詰められる美桜。だが美桜の癖を見抜いた茜が狙ってくるであろう軌道を貴弘は予測し、それに応えた美桜は兜の飾り羽を落とすという、試合そのものを決着させる精密攻撃を成し遂げた。
準決勝の相手は、スィーリアの親友で学生会副会長の玲奈・F・エイヴァリー。基本にどこまでも忠実な、だからこそ無駄がなく厄介な突きに1ラウンドを失うものの、その動作の直前を狙う後の先の技で勝ち抜く。
そして決勝戦でぶつかるのはノエルとリサを破った、目下二連覇中のスィーリア。地力の差は明確で、ゆえに美桜には羽落としを狙う以外になかった。全てのポイントを制し最後の1ポイントを残すスィーリアが狙ったのは兜の羽。そしてそれは貴弘の予測と合致した。槍の内側に後出しの槍を滑らせることでスィーリアの力と速度、精度の一撃はそのまま彼女に向かい、その羽を弾き飛ばす。
美桜が優勝を決めてから数日後。大会中に約束していたように貴弘は再び騎士を目指して、ウィンフォードと対を成す名門校への編入を決めた。美桜の姿は、怪我に、そして何より周囲を失望させることに恐怖を抱いていた貴弘をも変えていた。そして恋人が街を去り、ただ一人のベグライターを失った美桜はジョストから身を引く。いつかの再会を夢見て手紙を書き送る日々。
そして1年後。大会で優勝を果たし一定の区切りをつけた貴弘はウィンフォードへと戻ってきた。1年前のあの日そうであったように小高い丘で待っていた美桜。貴弘はようやく再会した恋人と、その長い果てまでの将来を誓い合う。
<美桜EXTRA>
それから更に1年後。学園を卒業した二人は結婚し、貴弘はプロに転向して活躍する一方、夫婦としての日々を過ごしていた。そして明らかになった美桜の懐妊。ようやく安定した美桜と愛し合いながら、貴弘はまだ産まれてもいない子に弟か妹のプレゼントを考え始めるのだった。
<リサルート>
ベグライターの存在を頑なに拒否し、単騎であろうと拘るリサ。その姿に貴弘はかつての自身を重ね合わせる。姉のように慕う玲奈の言葉にも耳を貸さず、友人であるはずのフィオナはそれを煽り立てる有様だった。だが玲奈や美桜のとりなしによって、貴弘を渋々ながらも側に置くことを認めた。
騎士とベグライターとして二人三脚が始まった矢先、リサが無断で飼育していた野良猫の存在が寮母に明るみとなった。愛猫を手放すよう強いられ激しく拒絶するリサを見た貴弘は、自身の住む喫茶店の店主で従姉の柊木綾子に猫を預かるよう頼み込む。その行動はリサの凝り固まった頑なさを一気に氷解させ、なぜそこまでという問いに、貴弘はいつしか抱いていたその気持ちを伝えた。その思いにリサは口づけを返す。
それまでとは打って変わって全幅の信頼を示すようになったリサ。だが貴弘が元騎士という経歴を隠しペアの実績を利用しているとフィオナに有る事無い事を吹聴されたリサは、再び態度を硬化させる。そんな彼女に玲奈は勝負を申し込み、貴弘にベグライターを頼んだ。経験に基づいた助言を送る貴弘に対してフィオナは感情論に走るのみで、ほぼ一方的に試合を運ぶ玲奈。だが落馬しかけたリサを庇った玲奈が怪我を負ってしまう。そしてリサの技術を側から盗んでいたフィオナはそんな姿に失望し、潮時と言い残し去っていく。自暴になりかけたその時、貴弘と玲奈の思いを受け取ったリサ。
始まった大会予選。その一戦目にフィオナに完敗したものの、怪我を負った馬に代わって玲奈の馬を譲られたリサは調子を取り戻し、後の二戦を連勝し予選突破を決めた。
続く本選一戦目でベルティーユを相手に、二度目の交錯で羽落としを決めたリサ。ジョストに楽しみを見出し、圧勝しても驕らず相手と健闘を称えあうその姿を見た貴弘は、自身の指導に間違いがなかったことを確信する。
駒を進めた準々決勝で当たったのは茜。互いを認め合う両者の戦いはポイントが錯綜する展開となったが、貴弘の指示を全て実現したリサがストレートで勝利する。
そして準決勝でリサはついにフィオナとの対戦を迎える。スピードを活かした速攻を仕掛けるものの、玲奈を怪我に追い込んだその技はリサにトラウマを思い起こさせ、直前に失速してしまう。だが応援席からの玲奈たちの声援を聞いたリサはそれを跳ね飛ばし、羽落としで試合を締めくくった。伏して声を荒げるフィオナに手を差し伸べるリサ。
それから2年後。決勝でスィーリアに敗れてからもリサは精進を重ね、その後の大会を二連覇した。そして今日はリサの卒業式。プロへと進むリサに、貴弘はこれからも彼女だけを支えていくことを誓う。
<リサEXTRA>
卒業記念での旅行。貴弘は初めて見るリサの水着姿に、海辺でありながらその行動を抑えられなかった。互いの身体に溺れながら、リサはホテルの部屋での続きをねだる。二人の夜はまだ始まったばかり。
<ノエルルート>
貴弘はノエルの家に招待を受け、その妹で足の麻痺したミレイユと出会う。すぐさま打ち解けあった二人。だが屋敷に戻ってきたノエルたちの父である侯爵、グレイトフルは貴弘を見て、ジョスト仲間かと苦々しげに顔を歪めた。
翌日貴弘はノエルに誘われ街を巡る。ジョストを始めた幼い頃、せがむミレイユを馬に乗せ、そして落馬させた過去を語り出すノエル。妹はそんな姉を責めるでもなく自分の分までジョストをと望んだ。そして手術を受けるご褒美に姉の雄姿を見たいと願う妹。手術を成功させながらなぜか足を動かせない妹の為に、大会に優勝し勇気を与えたいと願う姉。その話を聞き、茜との予行試合からノエルの実力を確かめた貴弘は、彼女のベグライターとなることを決めた。そして時を置かず恋人となった二人。ノエルは貴弘の過去を知り、自身に託された思いも抱いてジョストと向き合う決意を新たにする。
予選で相手にポイントさえ与えず全勝し、危なげなく本選出場を決めたノエル。だが屋敷に戻った彼女が目にしたのは、剣呑な雰囲気を漂わせた父の姿だった。ジョストを巡って口論となり平手を振りかざしたその瞬間、侯爵は胸の発作に倒れる。床に就きながら、家を守る為にも継嗣の義務を諭す侯爵。それを理解しながらも受け入れられないノエルは、家を飛び出し貴弘の元へと駆け込む。どうにか親子を和解をさせてやりたいと願いつつも、時は非情に過ぎていく。
そして始まった本選初戦でベルティーユをストレートで下したノエル。勝ち進んだ準々決勝では二人の友人である茜と対峙する。耐久力の差から長期戦では分が悪いと踏んだノエルは、1ラウンド目を失う有効打撃を奪われながらも同時に羽落としを成し遂げた。
準決勝、立ちふさがるのはノエルを凌ぐ速度と技量を持つリサ。だが、人馬の動きを予測するノエルの洞察力と、鬼謀とも呼べるような貴弘の知略を前に敗北する。
そして優勝を賭けた決勝戦。至上ともいえる基本技を繰り出すスィーリアを相手にポイントこそ奪うものの1ラウンド目を落としたノエル。それでも限界を超えて身体を沈ませることで、スィーリアに顔面打撃の反則を作り出すという奇策をもって、続く2ラウンド目を奪い返す。
だが砕けた槍の破片で脚を傷つけたノエルの馬。棄権を口にしかけたその時、ミレイユとグレイトフルが会場に現れる。その声援と愛馬の強いいななきを聞き立ち上がったノエルは、最後の疾走でスィーリアの羽を目指し駆ける。わずかに届かず倒れ伏したノエルに駆け寄った父と、そしてその不自由な足で必死に縋り寄る妹。その一部始終を目にした観客からは割れんばかりの拍手が巻き起こった。
あれから1年後。ノエルがジョストの道に進むことはなくなったが、その跡を継ぐように回復したミレイユがウィンフォードへと進むという。そして学院を卒業した二人は今日、結婚の日を迎えた。
甲冑に身を包んだスィーリアたちに儀仗を受けながら進んだ先に待つのは二人にとっての父と妹。人種や家格、様々な困難を乗り越えてこの日、貴弘はノエルに永遠の愛を誓う。
<ノエルEXTRA>
式を翌日に控えた貴弘とノエル。晴れの日を飾る衣装を事前に試着しながら、二人はいささかも衰えることのない互いへの情愛を確かめ合う。それは恋人でいられる最後の時間を惜しむかのように。
<スィーリアルート>
手伝いということで学生会に籍を置いた貴弘は時を同じくして、学院を訪れていたユリアーヌスと再会する。かつての弟子とはいえ敗者に価値なしと切り捨てる兄に対してスィーリアは、足の不調を知りながら強行を命じた過去の行いに苦言を呈すが相手にされることはなかった。
仕事の合間に練習の相手を請われた貴弘。久々に手にした槍の感触。練習の最後にスィーリアは騎士として本気の一戦を願う。強者との心躍るような戦いの末に、その羽飾りを貫いたのは貴弘の穂先。勝敗ではなく全ての騎士とジョストを楽しみたいというスィーリアの思いに触れた貴弘は、彼女に温かい何かを感じる。
ある日、学院名誉顧問であるユリアーヌスの訪問を受けた学生会。大会規定を変更し、それまで全生徒に与えられていた出場資格を取り消した上で、少数の実力者のみ選定することを通告する。実力と勝利だけを求める顧問に、会長を始め全ての役員が反対するものの、結局学園長の決定と押し切られてしまう。
だが学院側に反旗を翻す形で、学生会は以前と同じ形式の大会開催に向けて動き出す。ジョストが好きだという思いは同じで、貴弘はそんな彼女と共に歩むことを決める。そしてそれはいつかどこかで、東洋から現れた天才少年に恋した少女の、歳月を越えた初恋の成就。
大会予選開幕と共に、学生会主催の大会を秋に行うという宣言。それは兄に対する宣戦布告でもあった。強豪がひしめく予選をスィーリアは難なく通過する。
そして勝ち進んだ先の準々決勝。自身を崇敬する茜に大会で初めてポイントを先行されたスィーリアだが、その後は癖を見抜かれた型を放棄して立ち回り、2ラウンドをストレートで勝利した。
準決勝でのノエル戦では2ラウンド目を奪われ1対1の互角の戦いとなったが、最後は羽を飛ばし勝利。決勝ではリサを相手に1ラウンド目こそ引き分けとなったものの、確実な地力と経験の差で続く2ラウンド目を奪い、最後に羽を落として勝利を収めた。
学院史上二人目の三連覇を成し遂げたスィーリア。そして7年前にそれを達成したユリアーヌスとのエキシビジョンマッチが始まる。正面から同じ速度と力、角度で槍を破壊しあう、取っ組み合いのような兄妹の試合。だがリサ戦での胴突きで痛めた横腹を見た貴弘は両者羽狙いの最後の一戦を提案し、妹の将来を潰したいわけでもない兄もそれを受け入れた。
最後の交差の刹那、スィーリアが繰り出したのは、かつて貴弘の最も得意とした中上段の二段突き。ユリアーヌスの羽は空に舞い、そして地面へと落ちた。
敗者は何も語らず消え去るのみ。そんなユリアーヌスに対して二人は声をかけた。敗北は終わりではなく始まりともなる。かつての弟子の言葉と、二人の姿を見たユリアーヌスはそれをついにそれを認めた。
あれから1年後。騎士へと復帰した貴弘は再びユリアーヌスに師事することになった。大会で優勝し恋人へプロポーズするというささやかな願いは、エキシビジョンマッチでその兄によって阻まれていた。スィーリアと馬首を並べ桜並木を巡りながら貴弘は、兄妹も参加する、間もなく行われる国内大会での優勝に向けて決意を新たにする。
<スイーリアEXTRA>
盛大な式を終えての二人の初夜。すっかり腹の大きくなったスィーリアを膝上に愛でながら、貴弘は沸きあがって来るそれを留めることができない。スィーリアもまた公爵家令嬢にして慈母の姿は影を潜め、蕩けきった女の顔で、今は情欲によがり狂う。夜が明けるまでの束の間、それは幾度も続く。
<プレイ時間>
美桜ルート(初回)9時間20分、美桜EXTRA20分、リサルート6時間、リサEXTRA20分、ノエルルート5時間50分、ノエルEXTRA20分、スィーリアルート6時間5分、スイーリアEXTRA20分。計28時間35分。
<グラフィッカー情報・敬称略>
あさば(グラフィックチーフ)、御影ひろ、山本、f*cla、長月、こふきいも、西森恭一郎、珠品上夫、環かおる、よっし、jaime、柳、ZERO1、APRICOT(協力)
<あとがき・8/26>
久々にやるとテキストも読みやすく、覚えていなかった場面場面は面白かったです。さすがにストーリーはまだ覚えてたので新鮮味はなかったですが。カイルこんないいキャラしてたっけ。
キャラとしてはスィーリアですが、ストーリーとしてはノエルルートが一番好きです。全てを出し切ってもなお届かないものがあるが、それで見えてくるものもあるのです。ノエルは肘と腋と横乳っていう最強にエロい立ち絵があるのに、なぜ腋コキがないのか。エロシーン製造人には見えてこないのか!その光景が!
で、ワルキューレオマンツェRPGとワルキューレオマンツェ対魔忍物語のリリースはまだ?
(関連記事:ワルキューレロマンツェMore&More)
(関連記事:ワルキューレロマンツェ小説版・スィーリア編)
(関連記事:ワルキューレロマンツェ小説版・ノエル編)
2011/10/28
©Ricotta
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(テキスト:6227字)
<ストーリー>
ジョスト。装甲を身に纏い、襲歩のすれ違い様に互いを馬上槍で突き合い、ポイントを競うスポーツ。水野貴弘はそのジョストが盛んな街、ヘレンズヒルのウィンフォード学院に在籍する学生だった。かつて故国で敵なしとされ将来を嘱望された選手であった貴弘だが、この国に留学して最初の大会で膝に大きな怪我を負い、引退を余儀なくされた。
それでもジョストを捨てきれず、騎士のセコンド役を務めるベグライターとして学園生活を送る日々だった。来る学内大会に向けてジョスト熱が高まっていく学院。だが貴弘には固定でペアを組む騎士はいなかった。
そんな中で、侯爵家令嬢ながら気安く捉えどころのない性格の、天才肌の騎士であるノエル・マーレス・アスコットに声をかけられた貴弘。実績がなく、勝利への執着が薄いにも関わらず、今大会は優勝しなければならないというノエル。
そして下級生でありながら学院の中でも突出した才覚を持つリサ・エオストレ。人を軽く見る嫌いのある友人のフィオナ・ベックフォードに対する依存、そしてストイックなまでに実力を求めるリサに、貴弘は危ういものを感じる。
二年連続で大会に出場しないベグライターとなれば放校の可能性もある貴弘。そんな彼の前に、学院最強の騎士であり学生会会長の公爵家令嬢、スィーリア・クマーニ・エイントリーが姿を現す。かつて貴弘が師と仰いだ、世界でも屈指の騎士であるユリアーヌスの妹。騎士としての貴弘にどこか含むような思いを語りながら、ベグライターとしての力添えを求めるスィーリア。
そして普通科の生徒にも拘らず、貴弘の兜を取り巻きたちに貶されたことに決起し、熟達の騎士であるベルティーユ・アルチュセールを周囲のフォローがあったとはいえ下してしまった、貴弘の留学時からの最も馴染み深い友人である希咲美桜。
いつしか貴弘の周りを、四人の少女が取り巻いていた。
<美桜ルート>
騎士として大会に出たいという美桜の願いを、学生会の規則が縛る。だが仲間たちの協力の下集まった学院過半数の署名に、スィーリアは快く頷いた。その夜、二人はその気持ちを通じ合わせ恋人となる。
いよいよ始まった学内大会。その予選の初戦で美桜はフィオナに一方的に敗北してしまう。それを見た貴弘はその類まれな動体視力を活かす試合運びを選んだ。それが功を奏してか二戦目を引き分けに持ち込み、三戦目ではついに初勝利を掴んだ。グループ内4人での三戦中、上位2名が勝ち進む予選を、美桜は同率二位のポイント得失点差で通過する。
本選に向けて訓練に励む合間、恋人としてその仲を育んでいく二人。そして迎えた本選第一回戦、相手はあのベルティーユだった。今や切磋琢磨する親しい友人となった二人。名誉挽回を誓うベルティーユの猛攻に勝負は最終三戦目にもつれ込む。だが美桜の目はベルティーユの一閃を捌き、その胴を確かに捕らえた。この戦いは美桜を大きく成長させる。
美桜はその後も順調に勝ち進み準々決勝にまでたどり着く。そこに立ちふさがるのは、二人の親しい同級生の、龍造寺茜だった。力と技の双方に秀でた学院上位の茜に二戦目最終ポイントまで追い詰められる美桜。だが美桜の癖を見抜いた茜が狙ってくるであろう軌道を貴弘は予測し、それに応えた美桜は兜の飾り羽を落とすという、試合そのものを決着させる精密攻撃を成し遂げた。
準決勝の相手は、スィーリアの親友で学生会副会長の玲奈・F・エイヴァリー。基本にどこまでも忠実な、だからこそ無駄がなく厄介な突きに1ラウンドを失うものの、その動作の直前を狙う後の先の技で勝ち抜く。
そして決勝戦でぶつかるのはノエルとリサを破った、目下二連覇中のスィーリア。地力の差は明確で、ゆえに美桜には羽落としを狙う以外になかった。全てのポイントを制し最後の1ポイントを残すスィーリアが狙ったのは兜の羽。そしてそれは貴弘の予測と合致した。槍の内側に後出しの槍を滑らせることでスィーリアの力と速度、精度の一撃はそのまま彼女に向かい、その羽を弾き飛ばす。
美桜が優勝を決めてから数日後。大会中に約束していたように貴弘は再び騎士を目指して、ウィンフォードと対を成す名門校への編入を決めた。美桜の姿は、怪我に、そして何より周囲を失望させることに恐怖を抱いていた貴弘をも変えていた。そして恋人が街を去り、ただ一人のベグライターを失った美桜はジョストから身を引く。いつかの再会を夢見て手紙を書き送る日々。
そして1年後。大会で優勝を果たし一定の区切りをつけた貴弘はウィンフォードへと戻ってきた。1年前のあの日そうであったように小高い丘で待っていた美桜。貴弘はようやく再会した恋人と、その長い果てまでの将来を誓い合う。
<美桜EXTRA>
それから更に1年後。学園を卒業した二人は結婚し、貴弘はプロに転向して活躍する一方、夫婦としての日々を過ごしていた。そして明らかになった美桜の懐妊。ようやく安定した美桜と愛し合いながら、貴弘はまだ産まれてもいない子に弟か妹のプレゼントを考え始めるのだった。
<リサルート>
ベグライターの存在を頑なに拒否し、単騎であろうと拘るリサ。その姿に貴弘はかつての自身を重ね合わせる。姉のように慕う玲奈の言葉にも耳を貸さず、友人であるはずのフィオナはそれを煽り立てる有様だった。だが玲奈や美桜のとりなしによって、貴弘を渋々ながらも側に置くことを認めた。
騎士とベグライターとして二人三脚が始まった矢先、リサが無断で飼育していた野良猫の存在が寮母に明るみとなった。愛猫を手放すよう強いられ激しく拒絶するリサを見た貴弘は、自身の住む喫茶店の店主で従姉の柊木綾子に猫を預かるよう頼み込む。その行動はリサの凝り固まった頑なさを一気に氷解させ、なぜそこまでという問いに、貴弘はいつしか抱いていたその気持ちを伝えた。その思いにリサは口づけを返す。
それまでとは打って変わって全幅の信頼を示すようになったリサ。だが貴弘が元騎士という経歴を隠しペアの実績を利用しているとフィオナに有る事無い事を吹聴されたリサは、再び態度を硬化させる。そんな彼女に玲奈は勝負を申し込み、貴弘にベグライターを頼んだ。経験に基づいた助言を送る貴弘に対してフィオナは感情論に走るのみで、ほぼ一方的に試合を運ぶ玲奈。だが落馬しかけたリサを庇った玲奈が怪我を負ってしまう。そしてリサの技術を側から盗んでいたフィオナはそんな姿に失望し、潮時と言い残し去っていく。自暴になりかけたその時、貴弘と玲奈の思いを受け取ったリサ。
始まった大会予選。その一戦目にフィオナに完敗したものの、怪我を負った馬に代わって玲奈の馬を譲られたリサは調子を取り戻し、後の二戦を連勝し予選突破を決めた。
続く本選一戦目でベルティーユを相手に、二度目の交錯で羽落としを決めたリサ。ジョストに楽しみを見出し、圧勝しても驕らず相手と健闘を称えあうその姿を見た貴弘は、自身の指導に間違いがなかったことを確信する。
駒を進めた準々決勝で当たったのは茜。互いを認め合う両者の戦いはポイントが錯綜する展開となったが、貴弘の指示を全て実現したリサがストレートで勝利する。
そして準決勝でリサはついにフィオナとの対戦を迎える。スピードを活かした速攻を仕掛けるものの、玲奈を怪我に追い込んだその技はリサにトラウマを思い起こさせ、直前に失速してしまう。だが応援席からの玲奈たちの声援を聞いたリサはそれを跳ね飛ばし、羽落としで試合を締めくくった。伏して声を荒げるフィオナに手を差し伸べるリサ。
それから2年後。決勝でスィーリアに敗れてからもリサは精進を重ね、その後の大会を二連覇した。そして今日はリサの卒業式。プロへと進むリサに、貴弘はこれからも彼女だけを支えていくことを誓う。
<リサEXTRA>
卒業記念での旅行。貴弘は初めて見るリサの水着姿に、海辺でありながらその行動を抑えられなかった。互いの身体に溺れながら、リサはホテルの部屋での続きをねだる。二人の夜はまだ始まったばかり。
<ノエルルート>
貴弘はノエルの家に招待を受け、その妹で足の麻痺したミレイユと出会う。すぐさま打ち解けあった二人。だが屋敷に戻ってきたノエルたちの父である侯爵、グレイトフルは貴弘を見て、ジョスト仲間かと苦々しげに顔を歪めた。
翌日貴弘はノエルに誘われ街を巡る。ジョストを始めた幼い頃、せがむミレイユを馬に乗せ、そして落馬させた過去を語り出すノエル。妹はそんな姉を責めるでもなく自分の分までジョストをと望んだ。そして手術を受けるご褒美に姉の雄姿を見たいと願う妹。手術を成功させながらなぜか足を動かせない妹の為に、大会に優勝し勇気を与えたいと願う姉。その話を聞き、茜との予行試合からノエルの実力を確かめた貴弘は、彼女のベグライターとなることを決めた。そして時を置かず恋人となった二人。ノエルは貴弘の過去を知り、自身に託された思いも抱いてジョストと向き合う決意を新たにする。
予選で相手にポイントさえ与えず全勝し、危なげなく本選出場を決めたノエル。だが屋敷に戻った彼女が目にしたのは、剣呑な雰囲気を漂わせた父の姿だった。ジョストを巡って口論となり平手を振りかざしたその瞬間、侯爵は胸の発作に倒れる。床に就きながら、家を守る為にも継嗣の義務を諭す侯爵。それを理解しながらも受け入れられないノエルは、家を飛び出し貴弘の元へと駆け込む。どうにか親子を和解をさせてやりたいと願いつつも、時は非情に過ぎていく。
そして始まった本選初戦でベルティーユをストレートで下したノエル。勝ち進んだ準々決勝では二人の友人である茜と対峙する。耐久力の差から長期戦では分が悪いと踏んだノエルは、1ラウンド目を失う有効打撃を奪われながらも同時に羽落としを成し遂げた。
準決勝、立ちふさがるのはノエルを凌ぐ速度と技量を持つリサ。だが、人馬の動きを予測するノエルの洞察力と、鬼謀とも呼べるような貴弘の知略を前に敗北する。
そして優勝を賭けた決勝戦。至上ともいえる基本技を繰り出すスィーリアを相手にポイントこそ奪うものの1ラウンド目を落としたノエル。それでも限界を超えて身体を沈ませることで、スィーリアに顔面打撃の反則を作り出すという奇策をもって、続く2ラウンド目を奪い返す。
だが砕けた槍の破片で脚を傷つけたノエルの馬。棄権を口にしかけたその時、ミレイユとグレイトフルが会場に現れる。その声援と愛馬の強いいななきを聞き立ち上がったノエルは、最後の疾走でスィーリアの羽を目指し駆ける。わずかに届かず倒れ伏したノエルに駆け寄った父と、そしてその不自由な足で必死に縋り寄る妹。その一部始終を目にした観客からは割れんばかりの拍手が巻き起こった。
あれから1年後。ノエルがジョストの道に進むことはなくなったが、その跡を継ぐように回復したミレイユがウィンフォードへと進むという。そして学院を卒業した二人は今日、結婚の日を迎えた。
甲冑に身を包んだスィーリアたちに儀仗を受けながら進んだ先に待つのは二人にとっての父と妹。人種や家格、様々な困難を乗り越えてこの日、貴弘はノエルに永遠の愛を誓う。
<ノエルEXTRA>
式を翌日に控えた貴弘とノエル。晴れの日を飾る衣装を事前に試着しながら、二人はいささかも衰えることのない互いへの情愛を確かめ合う。それは恋人でいられる最後の時間を惜しむかのように。
<スィーリアルート>
手伝いということで学生会に籍を置いた貴弘は時を同じくして、学院を訪れていたユリアーヌスと再会する。かつての弟子とはいえ敗者に価値なしと切り捨てる兄に対してスィーリアは、足の不調を知りながら強行を命じた過去の行いに苦言を呈すが相手にされることはなかった。
仕事の合間に練習の相手を請われた貴弘。久々に手にした槍の感触。練習の最後にスィーリアは騎士として本気の一戦を願う。強者との心躍るような戦いの末に、その羽飾りを貫いたのは貴弘の穂先。勝敗ではなく全ての騎士とジョストを楽しみたいというスィーリアの思いに触れた貴弘は、彼女に温かい何かを感じる。
ある日、学院名誉顧問であるユリアーヌスの訪問を受けた学生会。大会規定を変更し、それまで全生徒に与えられていた出場資格を取り消した上で、少数の実力者のみ選定することを通告する。実力と勝利だけを求める顧問に、会長を始め全ての役員が反対するものの、結局学園長の決定と押し切られてしまう。
だが学院側に反旗を翻す形で、学生会は以前と同じ形式の大会開催に向けて動き出す。ジョストが好きだという思いは同じで、貴弘はそんな彼女と共に歩むことを決める。そしてそれはいつかどこかで、東洋から現れた天才少年に恋した少女の、歳月を越えた初恋の成就。
大会予選開幕と共に、学生会主催の大会を秋に行うという宣言。それは兄に対する宣戦布告でもあった。強豪がひしめく予選をスィーリアは難なく通過する。
そして勝ち進んだ先の準々決勝。自身を崇敬する茜に大会で初めてポイントを先行されたスィーリアだが、その後は癖を見抜かれた型を放棄して立ち回り、2ラウンドをストレートで勝利した。
準決勝でのノエル戦では2ラウンド目を奪われ1対1の互角の戦いとなったが、最後は羽を飛ばし勝利。決勝ではリサを相手に1ラウンド目こそ引き分けとなったものの、確実な地力と経験の差で続く2ラウンド目を奪い、最後に羽を落として勝利を収めた。
学院史上二人目の三連覇を成し遂げたスィーリア。そして7年前にそれを達成したユリアーヌスとのエキシビジョンマッチが始まる。正面から同じ速度と力、角度で槍を破壊しあう、取っ組み合いのような兄妹の試合。だがリサ戦での胴突きで痛めた横腹を見た貴弘は両者羽狙いの最後の一戦を提案し、妹の将来を潰したいわけでもない兄もそれを受け入れた。
最後の交差の刹那、スィーリアが繰り出したのは、かつて貴弘の最も得意とした中上段の二段突き。ユリアーヌスの羽は空に舞い、そして地面へと落ちた。
敗者は何も語らず消え去るのみ。そんなユリアーヌスに対して二人は声をかけた。敗北は終わりではなく始まりともなる。かつての弟子の言葉と、二人の姿を見たユリアーヌスはそれをついにそれを認めた。
あれから1年後。騎士へと復帰した貴弘は再びユリアーヌスに師事することになった。大会で優勝し恋人へプロポーズするというささやかな願いは、エキシビジョンマッチでその兄によって阻まれていた。スィーリアと馬首を並べ桜並木を巡りながら貴弘は、兄妹も参加する、間もなく行われる国内大会での優勝に向けて決意を新たにする。
<スイーリアEXTRA>
盛大な式を終えての二人の初夜。すっかり腹の大きくなったスィーリアを膝上に愛でながら、貴弘は沸きあがって来るそれを留めることができない。スィーリアもまた公爵家令嬢にして慈母の姿は影を潜め、蕩けきった女の顔で、今は情欲によがり狂う。夜が明けるまでの束の間、それは幾度も続く。
<プレイ時間>
美桜ルート(初回)9時間20分、美桜EXTRA20分、リサルート6時間、リサEXTRA20分、ノエルルート5時間50分、ノエルEXTRA20分、スィーリアルート6時間5分、スイーリアEXTRA20分。計28時間35分。
<グラフィッカー情報・敬称略>
あさば(グラフィックチーフ)、御影ひろ、山本、f*cla、長月、こふきいも、西森恭一郎、珠品上夫、環かおる、よっし、jaime、柳、ZERO1、APRICOT(協力)
<あとがき・8/26>
久々にやるとテキストも読みやすく、覚えていなかった場面場面は面白かったです。さすがにストーリーはまだ覚えてたので新鮮味はなかったですが。カイルこんないいキャラしてたっけ。
キャラとしてはスィーリアですが、ストーリーとしてはノエルルートが一番好きです。全てを出し切ってもなお届かないものがあるが、それで見えてくるものもあるのです。ノエルは肘と腋と横乳っていう最強にエロい立ち絵があるのに、なぜ腋コキがないのか。エロシーン製造人には見えてこないのか!その光景が!
で、ワルキューレオマンツェRPGとワルキューレオマンツェ対魔忍物語のリリースはまだ?
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