C¥Documents and Settings¥User¥My Document¥脳内彼女 プレイ済エロゲのストーリーを脳内に書き残しておく為のブロg彼女にドキュメントフォルダ開けられたら死ぬほど殴られた
注意
当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。
18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。
記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。
作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。
特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。
ハピメア (パープルソフトウェア)
2013/2/28
©Purple software
(注意)
ゲームのコンセプト上予備知識を得た上でプレイされた場合、娯楽性を大きく損ないます。
プレイ予定の方は閲覧を避けて頂くよう、強く推奨いたします。
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(テキスト:3500字)
<共通>
内藤透は明晰夢に悩まされ気の休まらない、翠京学園での生活を送っていた。幼馴染で義妹という蓮乃咲のお陰で悪夢を見ることは減っていたが、紅茶と蜂蜜と深い森の匂いを漂わせた舞亜という少女を、ある日再び夢に見る。かつて透に深いトラウマを植え付け、今まさに覚めない夢にいざなう舞亜だが、そこへ有栖という謎の少女が割って入り、透を救った。
だが舞亜は咲を代わりにいずこかへ連れ去る。それを追って透が見たものは、それまでとはまた別の夢の世界だった。自身と咲が恋人という現実離れした夢世界を、透は有栖と共に俯瞰する。咲が夢に囚われる前に彼女に植え付けられた悪夢の種である、赤い薔薇を切り取る有栖。
そして再び夢を見る透の前に、自身が属する科学部の部長である弥生が夢の世界に現れる。常に飄々としていた彼女だが、英国人の母と日本人の父を両親に持ち、望まれない子であった弥生の孤独を知り、その悪夢の薔薇を握りつぶす透。
それまでは曲がりなりとも透に近しい人物が夢に招かれていたが、三人目の招待者はこれまでとは違っていた。平坂景子という、路上で一言二言の言葉を交わし、なりゆきで一晩の宿を提供した程度の間柄の少女。そんな彼女の父は家庭を顧みない仕事人だった。現実世界に疲れ夢の世界に留まろうとする景子だが、似た境遇の弥生はそれを許さなかった。
五人が夢の世界で顔を合わせることもそう珍しくはなくなった頃。夢に落ちた透は舞亜と共にあの森にいた。かつて遊びに入った森から舞亜を連れ帰れなかった透は、舞亜のいる自身の夢の世界へと逃避するようになった。傍に寄り添い、舞亜の身代わりとして妹を演じることで透を現実へと繋ぎとめていた咲。
古い記憶を呼び戻した透は目の前の彼女に共に逝けないことを告げる。それを聞き消えていく舞亜。そうとわかってはいても叶わない夢に、妹を再び失った兄は慟哭する。
目を覚ました透は現実では唯一直接の接点がなかった有栖と出会う。だがその再会の途端、街は夢世界の植物に浸食されていく。そこは新たに続く、夢と現実の混ざり合う胡蝶の世界だった。
<個別>
蓮乃咲(翠京付属三年・義妹・幼馴染)
咲が顔も知らない王子様と婚約する姫という、荒唐無稽な世界。咲を有栖たちと共に救い出した透はその夜、彼女と結ばれる。
そして咲は自身の夢の先で舞亜と再会した。透と生きていくことを譲れない咲は、幻想から取り出された銃を別れの言葉と共に舞亜へと向ける。だがそれを最後まで全うできなかった咲を、舞亜は夢の中で眠らせた。
咲を失った透は有栖たちの助けもあり、二人の元へとたどり着く。自身の務めを果たすべく咲の銃を手に取る透。その手に咲の手が重ねられる。マウザーC96/M712の銃火は二人にとっての半身の姿をえぐり、そして永遠に奪い去っていく。その間際に二人は、かつて失ったはずの舞亜の微笑みを確かに見た。
夢から覚めた透と咲。二人の歪な関係は終わりを告げた。そして二人は周囲の、特に互いの両親からの反対を押し切りあの森へと向かう。二人は舞亜に別れを告げ、いつか最果てでの再会を夢見る。
平坂景子(翠京付属三年・下級生)
父親の義康に強引な婚約を押し付けられる景子だが、透たちはそんな父親の元から彼女を助け出す。それを契機にして、透は景子のその気持ちを知った。
そんな景子の前に再び舞亜が現れ、本人が望んでいるという、ただ独りきりの夢へと彼女を落とす。有栖からそれを知らされた透は景子を追い、世界に二人きりの夢の中で再会する。しかしその世界に突如現れた義康は、娘にまとわりつく虫を許さなかった。
捕らえられた透を助けるべく、二人を追ってきた弥生たちと共に父親の元へ向かう景子。透を生かすつもりのない義康を前にして、景子は咲から手渡された拳銃を向けた。子が親に銃を向けることを良しとしない弥生はそれを奪い、拳銃を持った義康の手はFN5-7の銃弾によって打ち抜かれた。
なおも透に向かっていく義康だが、そこに現れた舞亜は義康を夢から退けた。透と景子の気持ちが確かな以上、舞亜の役割もそこで終わりを告げる。そして夢の前提が崩れ、舞亜と有栖の支えを失った世界は終わりを迎えた。
日常に戻った透と景子。そして舞亜に落とされた悪夢から戻った義康。なにかしら思うところがあったのか、父娘はぎこちないながらも、互いを知ることを再び始めた。それは彼女にもよい兆しであったのか、その人当たりと奏でるギターの音色にも、変化を起こしていた。透はそんな彼女に、まだ言葉で形にしていなかった、自身の気持ちを伝える。
弥生・バーナード・ルートウィッジ(翠京本校三年・科学部部長)
父親の義康に強引な婚約を押し付けられる景子だが、透たちはそんな父親の元から彼女を助け出す。そんな中で透は弥生と心を通じ合わせ、二人は恋仲となった。
だが弥生は三ヶ月にも満たない内に、叔父の仕事上の都合で英国に戻ることが決まっていた。結婚に失敗した母のこともあり、男と日本に残るなどとは到底言い出せない弥生は、夢の目覚めと時の経過を拒むようになった。舞亜の力を奪い、夢を思うがままに作り上げることを決めた弥生。
弥生の夢の中に入った透。二人が何も知らぬまま幸せな夢だけに浸り続ける為に、弥生は夢世界を巡りながら、自身と透の記憶全てを消し始める。だがその最後の間際に追いつくことができた透は、初めて出会った頃の、自棄にむしばまれていた弥生の姿をも含めて、その気持ちを語る。
夢が終わり幾ばくかの時が流れた頃、透は景子から、弥生が空港にいることを知らされる。駆けつけた透は再び追いかけると彼女に伝え、一年後の再会を約束する。
だが英国での入学試験に失敗した透。そんな透の前に唐突に弥生が現れる。この一年で透が大学に落ちた場合でも英国に留まれるよう、咲たちと共に手を打っていた弥生。透は手を差し伸べてくれる全ての友人たちへ、いつかそれに報いることを誓い、弥生の手を取る。
内藤舞亜(妹)
咲が顔も知らない王子様と婚約する姫という、荒唐無稽な世界。有栖たちと共に咲を救い出した透はその後日、温泉へと向かう。
だがそこで透の前に現れた舞亜は、ここまで咲さえ選ばなかった兄の行動を淡々と指摘する。そして二人は水面から底に沈むように、夢へと落ちていく。
そこは幾度もの夢を巡ってきた透が、無意識に望んだ埒外の夢。そしてその終着。まるで恋人とのそれのような、妹との甘い時を夢見て眠り続ける透。舞亜は二人きりの墓所で、目を覚ますことのないだろう最愛の兄に寄り添い続ける。舞亜が森に縛られ透は眠り続けたあの時を越え、そして再び迎えたこの結末。それは二人の夢のあとさき。
鳥海有栖(夢の住人)
咲が顔も知らない王子様と婚約する姫という荒唐無稽な世界で、有栖たちと共に咲を救い出した透。
そして誰を選ぶこともなかった透はこの夢を終わらせる決意で、夢の小部屋の閉ざされた扉を叩く。たどり着いた先の見覚えのある病室で、臥せる一人の患者を、透は目の当たりにした。そこにいたのは、不在がちなクラスメイトの鳥海有子。かつて舞亜を失い入院した幼い透が出会った少女だった。
有栖は、この世界が有子の見ている夢であることと、自身がこの舞台に並べられた、理想化された有子の投影像であることを明かす。目を覚まし透の姿を認めた有子は、これまでのような記憶や世界の改ざんを諦め、夢の終わりを悟る。緩慢な死へと向かう有子と、有栖の存在の行方に苦悩しながらも、それを止められない透。
夢から覚め、全ての記憶を持つただ一人である透は、自身の夢の中に留まる舞亜の元へ向かう。どの道消える運命にある有栖に関わることを無意味と切り捨てる舞亜だが、それでも兄の意志をねじまげるようなことはない。
有子の夢に移った透は、これまでの無限の繰り返しの内に出会い恋仲となった咲や景子、弥生たちの助けを得ながら有栖を追った。そうして追いついた有栖から、あの出会いの病室へと夢をさかのぼる。かつての問いをさかしまに答える為に。
そして透は夢を通して有子の、その後の現実を変える旅人となった。それは舞亜が行い、自身が阻んできた道。それを果たした先で透は有栖と再会し、そして避けられない別離を前に最後の抱擁を交わす。
治療の甲斐あって一時外出の許可を得た有子。訪れた駅前で有子は、面識のないはずの、だがどうしてか目を放すことのできない四人と出会う。困惑する有子だが、男はそんな彼女の手を取って輪の中に導く。
あの時止まった、五人の時間。動き出した時の中、有子たちはその一歩をようやく踏み出したばかり。それは五人の夢のあとさき。
<プレイ時間>
初回咲ルート+バッドエンド12時間15分、景子ルート4時間55分、ノーマルエンドルート35分、有栖エンド1ルート1時間50分、舞亜ルート40分、有栖エンド2ルート2時間35分、弥生ルート4時間10分、追加回想15分。計27時間15分。
<印象に残ったシーン>
<グラフィッカー情報・敬称略>
白米、貞本琉規、神代舞、nishi、NAK、樽、悠樹真琴、桐、ZERO1、パピヨン@○(読めず)、テラカッパ、びよ。、矢作しんと、犬山工房、秋芳、合同会社ロングショット、有限会社ヘキサ
<あとがき・3/12>
ゲームをやり終えて、夢のあとさきというどこかで聞いたような言葉が頭に浮かびました。特に収束ストーリーの舞亜と有栖ルート。
どちらも過去とエンディングの、夢の始まりと終わりの立ち位置が同じ地点。にも拘らず永遠の終わり、かたやまっさらな未来への始まり。それを分ける夢はまさにキャッチフレーズの通り、これは、幸せな・悪い、夢のお話。
幸せのあとさき、夢、森という言葉を並べるとGL○YのBe With Youがなぜか思い浮かびました。歌詞を見ると有栖の詩みたいにどうしてか思えた。オッサンですまぬ…。
(関連記事:ハピメア Fragmentation Dream)
2013/2/28
©Purple software
(注意)
ゲームのコンセプト上予備知識を得た上でプレイされた場合、娯楽性を大きく損ないます。
プレイ予定の方は閲覧を避けて頂くよう、強く推奨いたします。
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(テキスト:3500字)
<共通>
内藤透は明晰夢に悩まされ気の休まらない、翠京学園での生活を送っていた。幼馴染で義妹という蓮乃咲のお陰で悪夢を見ることは減っていたが、紅茶と蜂蜜と深い森の匂いを漂わせた舞亜という少女を、ある日再び夢に見る。かつて透に深いトラウマを植え付け、今まさに覚めない夢にいざなう舞亜だが、そこへ有栖という謎の少女が割って入り、透を救った。
だが舞亜は咲を代わりにいずこかへ連れ去る。それを追って透が見たものは、それまでとはまた別の夢の世界だった。自身と咲が恋人という現実離れした夢世界を、透は有栖と共に俯瞰する。咲が夢に囚われる前に彼女に植え付けられた悪夢の種である、赤い薔薇を切り取る有栖。
そして再び夢を見る透の前に、自身が属する科学部の部長である弥生が夢の世界に現れる。常に飄々としていた彼女だが、英国人の母と日本人の父を両親に持ち、望まれない子であった弥生の孤独を知り、その悪夢の薔薇を握りつぶす透。
それまでは曲がりなりとも透に近しい人物が夢に招かれていたが、三人目の招待者はこれまでとは違っていた。平坂景子という、路上で一言二言の言葉を交わし、なりゆきで一晩の宿を提供した程度の間柄の少女。そんな彼女の父は家庭を顧みない仕事人だった。現実世界に疲れ夢の世界に留まろうとする景子だが、似た境遇の弥生はそれを許さなかった。
五人が夢の世界で顔を合わせることもそう珍しくはなくなった頃。夢に落ちた透は舞亜と共にあの森にいた。かつて遊びに入った森から舞亜を連れ帰れなかった透は、舞亜のいる自身の夢の世界へと逃避するようになった。傍に寄り添い、舞亜の身代わりとして妹を演じることで透を現実へと繋ぎとめていた咲。
古い記憶を呼び戻した透は目の前の彼女に共に逝けないことを告げる。それを聞き消えていく舞亜。そうとわかってはいても叶わない夢に、妹を再び失った兄は慟哭する。
目を覚ました透は現実では唯一直接の接点がなかった有栖と出会う。だがその再会の途端、街は夢世界の植物に浸食されていく。そこは新たに続く、夢と現実の混ざり合う胡蝶の世界だった。
<個別>
蓮乃咲(翠京付属三年・義妹・幼馴染)
咲が顔も知らない王子様と婚約する姫という、荒唐無稽な世界。咲を有栖たちと共に救い出した透はその夜、彼女と結ばれる。
そして咲は自身の夢の先で舞亜と再会した。透と生きていくことを譲れない咲は、幻想から取り出された銃を別れの言葉と共に舞亜へと向ける。だがそれを最後まで全うできなかった咲を、舞亜は夢の中で眠らせた。
咲を失った透は有栖たちの助けもあり、二人の元へとたどり着く。自身の務めを果たすべく咲の銃を手に取る透。その手に咲の手が重ねられる。マウザーC96/M712の銃火は二人にとっての半身の姿をえぐり、そして永遠に奪い去っていく。その間際に二人は、かつて失ったはずの舞亜の微笑みを確かに見た。
夢から覚めた透と咲。二人の歪な関係は終わりを告げた。そして二人は周囲の、特に互いの両親からの反対を押し切りあの森へと向かう。二人は舞亜に別れを告げ、いつか最果てでの再会を夢見る。
平坂景子(翠京付属三年・下級生)
父親の義康に強引な婚約を押し付けられる景子だが、透たちはそんな父親の元から彼女を助け出す。それを契機にして、透は景子のその気持ちを知った。
そんな景子の前に再び舞亜が現れ、本人が望んでいるという、ただ独りきりの夢へと彼女を落とす。有栖からそれを知らされた透は景子を追い、世界に二人きりの夢の中で再会する。しかしその世界に突如現れた義康は、娘にまとわりつく虫を許さなかった。
捕らえられた透を助けるべく、二人を追ってきた弥生たちと共に父親の元へ向かう景子。透を生かすつもりのない義康を前にして、景子は咲から手渡された拳銃を向けた。子が親に銃を向けることを良しとしない弥生はそれを奪い、拳銃を持った義康の手はFN5-7の銃弾によって打ち抜かれた。
なおも透に向かっていく義康だが、そこに現れた舞亜は義康を夢から退けた。透と景子の気持ちが確かな以上、舞亜の役割もそこで終わりを告げる。そして夢の前提が崩れ、舞亜と有栖の支えを失った世界は終わりを迎えた。
日常に戻った透と景子。そして舞亜に落とされた悪夢から戻った義康。なにかしら思うところがあったのか、父娘はぎこちないながらも、互いを知ることを再び始めた。それは彼女にもよい兆しであったのか、その人当たりと奏でるギターの音色にも、変化を起こしていた。透はそんな彼女に、まだ言葉で形にしていなかった、自身の気持ちを伝える。
弥生・バーナード・ルートウィッジ(翠京本校三年・科学部部長)
父親の義康に強引な婚約を押し付けられる景子だが、透たちはそんな父親の元から彼女を助け出す。そんな中で透は弥生と心を通じ合わせ、二人は恋仲となった。
だが弥生は三ヶ月にも満たない内に、叔父の仕事上の都合で英国に戻ることが決まっていた。結婚に失敗した母のこともあり、男と日本に残るなどとは到底言い出せない弥生は、夢の目覚めと時の経過を拒むようになった。舞亜の力を奪い、夢を思うがままに作り上げることを決めた弥生。
弥生の夢の中に入った透。二人が何も知らぬまま幸せな夢だけに浸り続ける為に、弥生は夢世界を巡りながら、自身と透の記憶全てを消し始める。だがその最後の間際に追いつくことができた透は、初めて出会った頃の、自棄にむしばまれていた弥生の姿をも含めて、その気持ちを語る。
夢が終わり幾ばくかの時が流れた頃、透は景子から、弥生が空港にいることを知らされる。駆けつけた透は再び追いかけると彼女に伝え、一年後の再会を約束する。
だが英国での入学試験に失敗した透。そんな透の前に唐突に弥生が現れる。この一年で透が大学に落ちた場合でも英国に留まれるよう、咲たちと共に手を打っていた弥生。透は手を差し伸べてくれる全ての友人たちへ、いつかそれに報いることを誓い、弥生の手を取る。
内藤舞亜(妹)
咲が顔も知らない王子様と婚約する姫という、荒唐無稽な世界。有栖たちと共に咲を救い出した透はその後日、温泉へと向かう。
だがそこで透の前に現れた舞亜は、ここまで咲さえ選ばなかった兄の行動を淡々と指摘する。そして二人は水面から底に沈むように、夢へと落ちていく。
そこは幾度もの夢を巡ってきた透が、無意識に望んだ埒外の夢。そしてその終着。まるで恋人とのそれのような、妹との甘い時を夢見て眠り続ける透。舞亜は二人きりの墓所で、目を覚ますことのないだろう最愛の兄に寄り添い続ける。舞亜が森に縛られ透は眠り続けたあの時を越え、そして再び迎えたこの結末。それは二人の夢のあとさき。
鳥海有栖(夢の住人)
咲が顔も知らない王子様と婚約する姫という荒唐無稽な世界で、有栖たちと共に咲を救い出した透。
そして誰を選ぶこともなかった透はこの夢を終わらせる決意で、夢の小部屋の閉ざされた扉を叩く。たどり着いた先の見覚えのある病室で、臥せる一人の患者を、透は目の当たりにした。そこにいたのは、不在がちなクラスメイトの鳥海有子。かつて舞亜を失い入院した幼い透が出会った少女だった。
有栖は、この世界が有子の見ている夢であることと、自身がこの舞台に並べられた、理想化された有子の投影像であることを明かす。目を覚まし透の姿を認めた有子は、これまでのような記憶や世界の改ざんを諦め、夢の終わりを悟る。緩慢な死へと向かう有子と、有栖の存在の行方に苦悩しながらも、それを止められない透。
夢から覚め、全ての記憶を持つただ一人である透は、自身の夢の中に留まる舞亜の元へ向かう。どの道消える運命にある有栖に関わることを無意味と切り捨てる舞亜だが、それでも兄の意志をねじまげるようなことはない。
有子の夢に移った透は、これまでの無限の繰り返しの内に出会い恋仲となった咲や景子、弥生たちの助けを得ながら有栖を追った。そうして追いついた有栖から、あの出会いの病室へと夢をさかのぼる。かつての問いをさかしまに答える為に。
そして透は夢を通して有子の、その後の現実を変える旅人となった。それは舞亜が行い、自身が阻んできた道。それを果たした先で透は有栖と再会し、そして避けられない別離を前に最後の抱擁を交わす。
治療の甲斐あって一時外出の許可を得た有子。訪れた駅前で有子は、面識のないはずの、だがどうしてか目を放すことのできない四人と出会う。困惑する有子だが、男はそんな彼女の手を取って輪の中に導く。
あの時止まった、五人の時間。動き出した時の中、有子たちはその一歩をようやく踏み出したばかり。それは五人の夢のあとさき。
<プレイ時間>
初回咲ルート+バッドエンド12時間15分、景子ルート4時間55分、ノーマルエンドルート35分、有栖エンド1ルート1時間50分、舞亜ルート40分、有栖エンド2ルート2時間35分、弥生ルート4時間10分、追加回想15分。計27時間15分。
<印象に残ったシーン>
<グラフィッカー情報・敬称略>
白米、貞本琉規、神代舞、nishi、NAK、樽、悠樹真琴、桐、ZERO1、パピヨン@○(読めず)、テラカッパ、びよ。、矢作しんと、犬山工房、秋芳、合同会社ロングショット、有限会社ヘキサ
<あとがき・3/12>
ゲームをやり終えて、夢のあとさきというどこかで聞いたような言葉が頭に浮かびました。特に収束ストーリーの舞亜と有栖ルート。
どちらも過去とエンディングの、夢の始まりと終わりの立ち位置が同じ地点。にも拘らず永遠の終わり、かたやまっさらな未来への始まり。それを分ける夢はまさにキャッチフレーズの通り、これは、幸せな・悪い、夢のお話。
幸せのあとさき、夢、森という言葉を並べるとGL○YのBe With Youがなぜか思い浮かびました。歌詞を見ると有栖の詩みたいにどうしてか思えた。オッサンですまぬ…。
(関連記事:ハピメア Fragmentation Dream)
Not Name
銃に詳しそうなので聞きたいのですが
グリザイアの迷宮で雄二の使っている狙撃銃の名前をもし知っていれば教えてもらえないでしょうか
05
11
21:59
伏射してるCGのですか?
それでしたらチェイタックM200長距離狙撃銃です。
05
11
23:01
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Not Name
銃に詳しそうなので聞きたいのですが
グリザイアの迷宮で雄二の使っている狙撃銃の名前をもし知っていれば教えてもらえないでしょうか
05
11
21:59