C¥Documents and Settings¥User¥My Document¥脳内彼女 プレイ済エロゲのストーリーを脳内に書き残しておく為のブロg彼女にドキュメントフォルダ開けられたら死ぬほど殴られた
注意
当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。
18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。
記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。
作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。
特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。
幻聖神姫セイクリッドFD (Triangle)
2016/7/29
©Triangle/Route2
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:3228字)
<ストーリー>
<今日からワシが主人公>
フォルネウスとアンドラスが所用で人間界を離れた間隙を好機として、ティナと雪を我が物とする欲望を露わにする、楮財団幹部の後藤。そうとは知らず財団にまんまと呼びだされた二人は、服従の刻印で後藤の支配下に落ちてしまう。以前のものとは違い、幻獣の力を借りセイクリッドリネージュとなっても、そのくびきを脱することはできない。
ティナと雪だけでは飽きたらず、主の不在中に独断で斥候に出たラジエルをも捕らえた後藤。ティナたちの反撃に備える為に服用していた魔力増強薬が、後藤に尽きることのない精力を与える。心身囚われるその行為のさなかに、背後に気を払うことなどできようはずもない。アンドラスの大刀の一閃。それが首だけとなった後藤が見た最期の光景だった。
<ミノタウロスの花嫁>
フォルネウスがセイクリッドリネージュを攻略したことにより、抵抗の術を失ったアークスローネ王国は陥落した。戦利品である神剣アールヴの扱いを巡り、ゲーティアとの折衝の為にフォルネウスがエッダ世界に滞在する間、代行としてラジエルがセイクリッドクレールの管理を行うことになった。まだ反抗の意志を絶やしていないクレールだが、魔導獣との交配の為に生殖機能を作り変えられるという、およそ女性には耐え難い行為に正気を失っていく。そして似ても似つかぬ化物とはいえ、自身が産み落とした子供との間で始まった交尾が、クレールに残った最後の理性を奪った。
地下の奥深く、暗くじめじめと湿った石造りの一室。今やそこには、動物としての繁殖本能に従う名もなき雌が一匹いるだけにすぎない。
<姿なき襲撃者>
一度は力を失いながら自らの定めに向き合い、幻獣の加護を得て再び立ち塞がったクレール。彼女ら二人をどう料理したものかと喜悦を覚えていたフォルネウスだったがそんな矢先、放課後の若桜学園に振動が走る。魔術的に遮断された上に魔力を封じられた敷地内を、雌の匂いを辿り徘徊する、一様に正気を失った男子生徒たち。自身にとっては何の影響も及ぼさない微かな耳鳴りが、従属を促す洗脳の魔術であることはフォルネウス、理人には容易に看破できた。だが一体何者の仕業なのか、それは理人さえも与り知らない。
まぐわいから魔力を吸い上げられる生徒たちなどは取るに足らない事柄だが、力を封じられ続けるのは都合が悪い。理人は変身能力を封じられたティナと雪を探し当て、自らの正体を明かす。そうして夢想だにしなかった、セイクリッドリネージュとフォルネウスの共闘が成立した。クレールたちが体育館から男子生徒たちを引きつけている隙に、フォルネウスが理科室で調合した手製爆弾で、魔術回路となっている体育館内の魔水晶を破壊する。その作戦を成功させたことで魔力を取り戻し、防衛行動に出たクリスタルを完全に破壊したフォルネウスたち。
短い共闘を終えそれぞれの日常に分かたれていく二者、その姿を見下ろす影があった。ここがフォルネウスの狩場だとは露知らず、些かの焦りを吐露する少年もまた、いつしかその影を消していく。
<儚くも美しき悪の華>
フォルネウスが街中を戦場に選び始めてからは、クレールとノワールは常に後手に回っていた。そうしてクレールは敵の手中に落ち、ノワールは孤独な戦いを続けている。これまで散々に快楽を刻み込まれた上に寄生虫という保険を仕込まれたノワールが、フォルネウスの予想を覆す力を示す道理もない。
肉の棺の中で十数日間、絶え間なく責め苦に晒されたクレールはもはや抵抗の意志を失っていた。最後の数日を緩慢な刺激で焦らされ続けたクレールは、フォルネウスから与えられる最後の責めを心身から渇望して受け入れる。
身体の疼きを抑えながら、学園に現れたフォルネウスを迎撃するノワール。自らのよすがを背後にして退路はないとの覚悟が裂帛の気迫となりフォルネウスを後退させるが、そこに思いもよらない敵が加わる。軟体魔導獣、それを母体とするように癒着し結合した半身。浅黒く変色し変わり果てたその姿は意思の疎通こそできても、かつての彼女とは決定的に違ってしまっている。王女、そればかりか人間であることさえ捨て、快楽を求める生体兵器と化した、スキュラクレールがそこにいた。
クレールを化物に貶めたフォルネウスへの殺意に飲まれるか、闘志の全ての源だったクレールを失い戦う意味を見失うか。フォルネウスの予想は果たして外れることなく、だがノワールは戦いの果てにクレールの前に膝をつく。そのノワールにクレールは微笑みかける。この素晴らしき官能と肉体を最も愛する彼女にも。それはかつてのティナと何ら変わらぬ、紛れのない親愛から出た慈愛だった。そうしてフォルネウスは傑作を再び生み出し、対で一つの作品として完成する機会を得たのだった。
<あるゲーティア幹部の憂鬱>
ゲーティア72柱の一、シャックスはその日憂鬱だった。錬金術師という本職でありながら恥を忍んで幻惑術師のフォルネウスに、ホムンクルスの製造を依頼したにもかかわらず送られてきたのが、自身の要望とはまるで違う子供のような代物だった為に。そのサラクエルの世話好きげな性格設定がまた、自身の幼い容貌を暗に嘲笑しているようで憤懣やるかたない。歳上美人からの筆おろしという、秘めた夢も魔力補充の為に奪われ散々だった。サラクエルを返品する為にフォルネウスを追い、シャックスは人間界に降り立つ。
捕捉できないフォルネウスとの接触の為にシャックスは、その標的であるセイクリッドリネージュを傷めつけることを決める。その甲斐あって、アンドラスとの邂逅からようやくフォルネウスのアジトへとたどり着くことができた。魔力コアの新たな代替ボディへの移し替えまではサラクエルとの日々は続くという。だがそれも悪くはないのではと、この数日で内心では思うようになっていた。サラクエルやセイクリッドリネージュへの思惑を持て余しながらも、シャックスはエッダへと帰還する。
<さらば月隠一心流>
ティナとの出会いから一年。その日ティエルナ姫の戴冠とアールヴ継承が滞りなく果たされ、雪の使命も終わりを迎えた。ティナがエッダ界に帰還し、理人も急な転校の為に学園から去ったことで、雪の無気力感は甚だしい。つい先日まで殺しあいを演じたアンドラスとも、もはや戦う理由はない。そのアンドラスがインターホンを鳴らし玄関前にいたのは、雪にとっては全く予想もしていないことだったが。雪の修めた剣術、月隠一心流を学びたいというアンドラス。もちろんその話に雪が首を縦に振るはずはないが、アンドラスも引き下がらない。数日続いた我慢比べに折れた雪はその知識と引き換えという条件で、願いを聞き届けることを余儀なくされる。
フォルネウスがエッダに戻ったことでアジトを失ったアンドラスとの同居生活、そして互いに戦技を手ほどきしあう奇妙な日々が始まった。まるで兄弟子が隣にいるような、そんなくすぐったさに似た感情を雪は持て余す。そんな中で雪はアンドラスからエッダ界へと誘われる。この世界は月隠一心流を極めるには平和すぎ、そしてティナという守るべきものを失った雪の剣は、殺人剣だからこそ弱い。その指摘は雪を強く動揺させた。
だが自身に対する執着から幼馴染の陽乃を拉致した楮財団の後藤を、弑逆した雪。それに手を貸したアンドラスが消耗から、魔力の濃密なエッダ界に帰還しなくてはならなくなった時、雪はこの世界に残ることを決意できた。陽乃、楮財団の暗部、後藤が自らの欲望の為に魔術に身を落としたこと。この世界は平和ではあるが平穏ではなく、守るべきものも確かに存在する。この世界を守っていくこと、それが月隠一心流後継者の使命と雪には思えた。それにこれがアンドラスとの今生の別れというものでもない。剣の道にある限り。
恐らくアンドラスも同じ考えだろう。そう再会を願いながら雪は、消えていく異世界へのゲートに背を向け歩き出す。
<プレイ時間>
今日からワシが主人公エピソード2時間18分、ミノタウロスの花嫁エピソード1時間6分、姿なき襲撃者エピソード(戦闘あり・敗北イベント込み)1時間53分、儚くも美しき悪の華エピソード(戦闘あり・敗北2種込み・敗北イベント込み)1時間40分、あるゲーティア幹部の憂鬱エピソード(戦闘あり・全戦闘敗北込み・敗北イベント込み)3時間4分、さらば月隠一心流エピソード1時間31分。計10時間32分。
ソフマップ店舗特典10分、げっちゅ店舗特典11分、メディオ店舗特典-分。計21分。
暫定総計10時間53分。
<印象に残ったシーン>
(し、しどい…。そんな身も蓋もない…)
<グラフィッカー情報・敬称略>
もしもし広島(CGディレクター)、佐倉井なな(CGディレクター)、チームDDF、六道大賀、ノア、加納保宏、合同会社レインボーオブジョイ、エムクリエイト、スギタケ、IRAGA、カグラ、たまのすずめ
<あとがき・2016/8/10>
・エロ
花嫁編はうまいというか、しっくりきたように思わされました。セイクリッドクレールはフォルネウスや魔導獣、屑市民に幾ら犯されても、感じているのは確かだけども私は負けませんという風に、責めが終わればその度に立ち直る、竹のようにしなやかで強い精神の持ち主。なので同じような陵辱で何度か調教を重ねた後、急にセックス好き…となられても、どうしても不自然さが残ります。本編では媚薬体液で精神そのものを壊して人形にしてしまうか、幻獣との繋がりを断ち切ってしまうかしかありませんでした。
花嫁編では女を責めるのではなく、自身が産んだ化物の子供とのまぐわいを強制されるという、母性と人間性への責めがうまい落としどころだったと思います。
何度チョウキョウを繰り返しても屈することないと書くだけならどうということはないでしょうが、そういうキャラを折るシチュエーション、それを表現できるところがトライアングルの良いところではないでしょうか。
・ストーリー
メインストーリーは新キャラのいる悪の華とゲーティア幹部の憂鬱、クレール後日談にあたる月隠一心流あたりだと思いますが、ゲーティア幹部編と月隠一心流編は結構あっさりとした終わり方で残念。
ゲーティア幹部編はセイクリッドリネージュへの凌辱プレイだけでエピソードが終わり、シャックスとフォルネウスやアンドラスとの絡み、ゲーティアやエッダ世界での展開が描かれておらず、ストーリー的な進捗がありません。エピソードの最初と最後で、フォルネウスにホムンクルスを返品するという行動のままで終わってしまっているので。ちなみにシャックスは立ち絵のみが出た時最初は、ストラス王子かと思ってました。
月隠一心流編は雪とアンドラスが恋愛関係になるような展開はこの二人にとって不自然なものにも思えるので、そういう意味ではエロイベントがなくても構わないエピソードですが、これもやはり前後を比べるとアンドラスがエッダに帰還した点のみという、ストーリーの進捗がないというところに尽きるでしょうか。雪の人間的な成長という見どころはありましたが、雪がエッダに渡るでなくとも、アンドラスが人間だった頃の話を二人の視点を通して人間界で掘り下げるような展開も見たかったです。アンドラスは前作に続き、相変わらず兄貴と呼べるほどに男前で格好いいですが。
・BGM
相変わらず素晴らしい戦闘BGM。曲回想がないのも相変わらずですが…。戦闘曲は昔のエウシュリーに匹敵するレベルだと思うのでもったいないですね。後、タイトル画面で流れる新主題歌の「Object Libido」がオープニングデモどころかスタッフロールにも使用されてないのももったいないです。メタクソに素晴らしい曲なのに…。
というか調べたらOPデモってあったんだ…。本編に使われてないからクリア後に初めて見た。
基本CG数53(内胸露出以上のエロCG数48)、回想数43。店舗特典基本CG数2(ソフマップ1+げっちゅ1+メディオ-)、店舗特典回想数2。
エロ1CGあたりの尺は1分30秒(襲撃者編・クレールノワール敗北レ○プ事後)から15分(悪の華編・スキュラクレール×ノワール百合)。平均7分30秒。
永続ループBGVなし、永続ループBGエロSEなし、連戦時付着精液残留あり、尻モザあり、淫語P音修正なし。
(関連記事:幻聖神姫LINEAGE)
2016/7/29
©Triangle/Route2
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:3228字)
<ストーリー>
<今日からワシが主人公>
フォルネウスとアンドラスが所用で人間界を離れた間隙を好機として、ティナと雪を我が物とする欲望を露わにする、楮財団幹部の後藤。そうとは知らず財団にまんまと呼びだされた二人は、服従の刻印で後藤の支配下に落ちてしまう。以前のものとは違い、幻獣の力を借りセイクリッドリネージュとなっても、そのくびきを脱することはできない。
ティナと雪だけでは飽きたらず、主の不在中に独断で斥候に出たラジエルをも捕らえた後藤。ティナたちの反撃に備える為に服用していた魔力増強薬が、後藤に尽きることのない精力を与える。心身囚われるその行為のさなかに、背後に気を払うことなどできようはずもない。アンドラスの大刀の一閃。それが首だけとなった後藤が見た最期の光景だった。
<ミノタウロスの花嫁>
フォルネウスがセイクリッドリネージュを攻略したことにより、抵抗の術を失ったアークスローネ王国は陥落した。戦利品である神剣アールヴの扱いを巡り、ゲーティアとの折衝の為にフォルネウスがエッダ世界に滞在する間、代行としてラジエルがセイクリッドクレールの管理を行うことになった。まだ反抗の意志を絶やしていないクレールだが、魔導獣との交配の為に生殖機能を作り変えられるという、およそ女性には耐え難い行為に正気を失っていく。そして似ても似つかぬ化物とはいえ、自身が産み落とした子供との間で始まった交尾が、クレールに残った最後の理性を奪った。
地下の奥深く、暗くじめじめと湿った石造りの一室。今やそこには、動物としての繁殖本能に従う名もなき雌が一匹いるだけにすぎない。
<姿なき襲撃者>
一度は力を失いながら自らの定めに向き合い、幻獣の加護を得て再び立ち塞がったクレール。彼女ら二人をどう料理したものかと喜悦を覚えていたフォルネウスだったがそんな矢先、放課後の若桜学園に振動が走る。魔術的に遮断された上に魔力を封じられた敷地内を、雌の匂いを辿り徘徊する、一様に正気を失った男子生徒たち。自身にとっては何の影響も及ぼさない微かな耳鳴りが、従属を促す洗脳の魔術であることはフォルネウス、理人には容易に看破できた。だが一体何者の仕業なのか、それは理人さえも与り知らない。
まぐわいから魔力を吸い上げられる生徒たちなどは取るに足らない事柄だが、力を封じられ続けるのは都合が悪い。理人は変身能力を封じられたティナと雪を探し当て、自らの正体を明かす。そうして夢想だにしなかった、セイクリッドリネージュとフォルネウスの共闘が成立した。クレールたちが体育館から男子生徒たちを引きつけている隙に、フォルネウスが理科室で調合した手製爆弾で、魔術回路となっている体育館内の魔水晶を破壊する。その作戦を成功させたことで魔力を取り戻し、防衛行動に出たクリスタルを完全に破壊したフォルネウスたち。
短い共闘を終えそれぞれの日常に分かたれていく二者、その姿を見下ろす影があった。ここがフォルネウスの狩場だとは露知らず、些かの焦りを吐露する少年もまた、いつしかその影を消していく。
<儚くも美しき悪の華>
フォルネウスが街中を戦場に選び始めてからは、クレールとノワールは常に後手に回っていた。そうしてクレールは敵の手中に落ち、ノワールは孤独な戦いを続けている。これまで散々に快楽を刻み込まれた上に寄生虫という保険を仕込まれたノワールが、フォルネウスの予想を覆す力を示す道理もない。
肉の棺の中で十数日間、絶え間なく責め苦に晒されたクレールはもはや抵抗の意志を失っていた。最後の数日を緩慢な刺激で焦らされ続けたクレールは、フォルネウスから与えられる最後の責めを心身から渇望して受け入れる。
身体の疼きを抑えながら、学園に現れたフォルネウスを迎撃するノワール。自らのよすがを背後にして退路はないとの覚悟が裂帛の気迫となりフォルネウスを後退させるが、そこに思いもよらない敵が加わる。軟体魔導獣、それを母体とするように癒着し結合した半身。浅黒く変色し変わり果てたその姿は意思の疎通こそできても、かつての彼女とは決定的に違ってしまっている。王女、そればかりか人間であることさえ捨て、快楽を求める生体兵器と化した、スキュラクレールがそこにいた。
クレールを化物に貶めたフォルネウスへの殺意に飲まれるか、闘志の全ての源だったクレールを失い戦う意味を見失うか。フォルネウスの予想は果たして外れることなく、だがノワールは戦いの果てにクレールの前に膝をつく。そのノワールにクレールは微笑みかける。この素晴らしき官能と肉体を最も愛する彼女にも。それはかつてのティナと何ら変わらぬ、紛れのない親愛から出た慈愛だった。そうしてフォルネウスは傑作を再び生み出し、対で一つの作品として完成する機会を得たのだった。
<あるゲーティア幹部の憂鬱>
ゲーティア72柱の一、シャックスはその日憂鬱だった。錬金術師という本職でありながら恥を忍んで幻惑術師のフォルネウスに、ホムンクルスの製造を依頼したにもかかわらず送られてきたのが、自身の要望とはまるで違う子供のような代物だった為に。そのサラクエルの世話好きげな性格設定がまた、自身の幼い容貌を暗に嘲笑しているようで憤懣やるかたない。歳上美人からの筆おろしという、秘めた夢も魔力補充の為に奪われ散々だった。サラクエルを返品する為にフォルネウスを追い、シャックスは人間界に降り立つ。
捕捉できないフォルネウスとの接触の為にシャックスは、その標的であるセイクリッドリネージュを傷めつけることを決める。その甲斐あって、アンドラスとの邂逅からようやくフォルネウスのアジトへとたどり着くことができた。魔力コアの新たな代替ボディへの移し替えまではサラクエルとの日々は続くという。だがそれも悪くはないのではと、この数日で内心では思うようになっていた。サラクエルやセイクリッドリネージュへの思惑を持て余しながらも、シャックスはエッダへと帰還する。
<さらば月隠一心流>
ティナとの出会いから一年。その日ティエルナ姫の戴冠とアールヴ継承が滞りなく果たされ、雪の使命も終わりを迎えた。ティナがエッダ界に帰還し、理人も急な転校の為に学園から去ったことで、雪の無気力感は甚だしい。つい先日まで殺しあいを演じたアンドラスとも、もはや戦う理由はない。そのアンドラスがインターホンを鳴らし玄関前にいたのは、雪にとっては全く予想もしていないことだったが。雪の修めた剣術、月隠一心流を学びたいというアンドラス。もちろんその話に雪が首を縦に振るはずはないが、アンドラスも引き下がらない。数日続いた我慢比べに折れた雪はその知識と引き換えという条件で、願いを聞き届けることを余儀なくされる。
フォルネウスがエッダに戻ったことでアジトを失ったアンドラスとの同居生活、そして互いに戦技を手ほどきしあう奇妙な日々が始まった。まるで兄弟子が隣にいるような、そんなくすぐったさに似た感情を雪は持て余す。そんな中で雪はアンドラスからエッダ界へと誘われる。この世界は月隠一心流を極めるには平和すぎ、そしてティナという守るべきものを失った雪の剣は、殺人剣だからこそ弱い。その指摘は雪を強く動揺させた。
だが自身に対する執着から幼馴染の陽乃を拉致した楮財団の後藤を、弑逆した雪。それに手を貸したアンドラスが消耗から、魔力の濃密なエッダ界に帰還しなくてはならなくなった時、雪はこの世界に残ることを決意できた。陽乃、楮財団の暗部、後藤が自らの欲望の為に魔術に身を落としたこと。この世界は平和ではあるが平穏ではなく、守るべきものも確かに存在する。この世界を守っていくこと、それが月隠一心流後継者の使命と雪には思えた。それにこれがアンドラスとの今生の別れというものでもない。剣の道にある限り。
恐らくアンドラスも同じ考えだろう。そう再会を願いながら雪は、消えていく異世界へのゲートに背を向け歩き出す。
<プレイ時間>
今日からワシが主人公エピソード2時間18分、ミノタウロスの花嫁エピソード1時間6分、姿なき襲撃者エピソード(戦闘あり・敗北イベント込み)1時間53分、儚くも美しき悪の華エピソード(戦闘あり・敗北2種込み・敗北イベント込み)1時間40分、あるゲーティア幹部の憂鬱エピソード(戦闘あり・全戦闘敗北込み・敗北イベント込み)3時間4分、さらば月隠一心流エピソード1時間31分。計10時間32分。
ソフマップ店舗特典10分、げっちゅ店舗特典11分、メディオ店舗特典-分。計21分。
暫定総計10時間53分。
<印象に残ったシーン>
(し、しどい…。そんな身も蓋もない…)
<グラフィッカー情報・敬称略>
もしもし広島(CGディレクター)、佐倉井なな(CGディレクター)、チームDDF、六道大賀、ノア、加納保宏、合同会社レインボーオブジョイ、エムクリエイト、スギタケ、IRAGA、カグラ、たまのすずめ
<あとがき・2016/8/10>
・エロ
花嫁編はうまいというか、しっくりきたように思わされました。セイクリッドクレールはフォルネウスや魔導獣、屑市民に幾ら犯されても、感じているのは確かだけども私は負けませんという風に、責めが終わればその度に立ち直る、竹のようにしなやかで強い精神の持ち主。なので同じような陵辱で何度か調教を重ねた後、急にセックス好き…となられても、どうしても不自然さが残ります。本編では媚薬体液で精神そのものを壊して人形にしてしまうか、幻獣との繋がりを断ち切ってしまうかしかありませんでした。
花嫁編では女を責めるのではなく、自身が産んだ化物の子供とのまぐわいを強制されるという、母性と人間性への責めがうまい落としどころだったと思います。
何度チョウキョウを繰り返しても屈することないと書くだけならどうということはないでしょうが、そういうキャラを折るシチュエーション、それを表現できるところがトライアングルの良いところではないでしょうか。
・ストーリー
メインストーリーは新キャラのいる悪の華とゲーティア幹部の憂鬱、クレール後日談にあたる月隠一心流あたりだと思いますが、ゲーティア幹部編と月隠一心流編は結構あっさりとした終わり方で残念。
ゲーティア幹部編はセイクリッドリネージュへの凌辱プレイだけでエピソードが終わり、シャックスとフォルネウスやアンドラスとの絡み、ゲーティアやエッダ世界での展開が描かれておらず、ストーリー的な進捗がありません。エピソードの最初と最後で、フォルネウスにホムンクルスを返品するという行動のままで終わってしまっているので。ちなみにシャックスは立ち絵のみが出た時最初は、ストラス王子かと思ってました。
月隠一心流編は雪とアンドラスが恋愛関係になるような展開はこの二人にとって不自然なものにも思えるので、そういう意味ではエロイベントがなくても構わないエピソードですが、これもやはり前後を比べるとアンドラスがエッダに帰還した点のみという、ストーリーの進捗がないというところに尽きるでしょうか。雪の人間的な成長という見どころはありましたが、雪がエッダに渡るでなくとも、アンドラスが人間だった頃の話を二人の視点を通して人間界で掘り下げるような展開も見たかったです。アンドラスは前作に続き、相変わらず兄貴と呼べるほどに男前で格好いいですが。
・BGM
相変わらず素晴らしい戦闘BGM。曲回想がないのも相変わらずですが…。戦闘曲は昔のエウシュリーに匹敵するレベルだと思うのでもったいないですね。後、タイトル画面で流れる新主題歌の「Object Libido」がオープニングデモどころかスタッフロールにも使用されてないのももったいないです。メタクソに素晴らしい曲なのに…。
というか調べたらOPデモってあったんだ…。本編に使われてないからクリア後に初めて見た。
基本CG数53(内胸露出以上のエロCG数48)、回想数43。店舗特典基本CG数2(ソフマップ1+げっちゅ1+メディオ-)、店舗特典回想数2。
エロ1CGあたりの尺は1分30秒(襲撃者編・クレールノワール敗北レ○プ事後)から15分(悪の華編・スキュラクレール×ノワール百合)。平均7分30秒。
永続ループBGVなし、永続ループBGエロSEなし、連戦時付着精液残留あり、尻モザあり、淫語P音修正なし。
(関連記事:幻聖神姫LINEAGE)
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