C¥Documents and Settings¥User¥My Document¥脳内彼女 プレイ済エロゲのストーリーを脳内に書き残しておく為のブロg彼女にドキュメントフォルダ開けられたら死ぬほど殴られた
注意
当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。
18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。
記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。
作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。
特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。
てにおはっ!2 ~ねぇ、もっとえっちなコトいっぱいしよ?~ (rootnuko+H)
2016/5/27
©root nuko
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:4604字)
<ストーリー>
一つ上の先輩の高井彩寧から、まるで活動実績のない誇乃山西学園風紀委員会の月報誌、その相談を受けた中原拓巳。学園からの唐突な通告を前に、彩寧にも拓巳にもそんなノウハウが備わっているわけもない。急遽拓巳は人手として二人ほど、委員の候補を見繕うことになる。
学内を奔走し散々な目にあった拓巳の目に入ったのは、夏の同人即売会で出会った後輩の柚木ひなただった。大手サークルの売り子をしていたひなたの絵心に、藁にもすがる思いで頼み込む拓巳だったが、それは意外にも抵抗なく受け入れられた。そして彩寧が元図書委員という馴染みで連れてきたもう一人の助っ人、それは拓巳の級友である芹沢愛実だった。つい先日、同人即売会というまるでそぐわない場で出くわし、拓巳の顔を見るなり駆け出し立ち去った、一年の頃からの縁で唯一の女友達。誰からも好かれる、引く手数多な愛実の意外な趣味に驚きを覚えていた矢先の出来事だった。
とにもかくにも、文筆の愛実とデザインのひなたという心強い仲間を迎えた委員会。プロに勝るとも劣らないカメラの腕をもつ彩寧の存在もあり、初の月報はほどなくして完成する。一人戦力外のきらいを漂わせながらも、これまで彩寧と二人きりだった委員会室が幾らか狭くなった感覚に、居心地の良さを感じている拓巳だった。(※1)
<琉美エンド>
(※1)
拓巳は休日のオタク街で、オフ会らしき面々の中に、愛実の親友で彼女を通しての知り合いである吉川琉美の姿を見る。人見知りな性格ながら性に人一倍の興味を持ち、出会いを求めていた琉美。募る願望はもはや抑えきれないところまできていた。以前から好感を抱いていた唯一の異性で、幸いにも同じオタク趣味を持っていた拓巳に対して琉美は、セックスフレンドになってほしいと打ち明ける。
熟れ腐った果実のような淫欲の日々の中で一つの誓いを立て、恋人となった二人。それは肉体の関係を補する為のもの。学業を終えひとたび二人きりになればそれは主人と奴隷という関係に直る。他人からは決して理解されないだろう、それが二人の愛の形。
<ひなたルート>
(※1)
偶然目にした打ち合わせからひなたが、自身が最も尊敬する同人作家、その本人だったことを知った拓巳。ハードエロスの中の物哀しさやいたわりといった作風が、他人と打ち解けられない孤独からきていることを、また知った。その所感に何か感じ入ったかのようなひなたは、拓巳に漫画作りへの協力を求める。自身には漫画しかないという脅迫感に駆られ、成人向け作家にもかかわらず異性を何も知らないひなたは、拓巳に対して男性の教示を望む。そうして拓巳は、考案されたシチュエーションを実地で体験させる、ひなたのパートナーとなった。
創作活動の為か覚えたばかりの性の快感にか、その行為にのめり込んでいく二人。だがそれは同人誌の納期を失するという、以前のひなたからは考えられない結果を招いてしまう。漫画の為どころか、自身の存在が悪影響にしかなっていない。(※2)
<バッドエンド>
(※2)
だが拓巳はそれを口にすることも、自らの劣情を戒めることもできない。ただ刹那的に肉欲に溺れることで、そこから目を逸らす。学園や漫画を蔑ろにし続けながら、二人は獣のように交わり続ける。それはひなたを主、拓巳を従に置く、新たな関係。(※3)
ひなたを支配したいという欲求を募らせる拓巳。嗜虐のプレイに魅了されていたひなただが、奴隷の前触れのない反乱に反撃の術を持たない。奴隷に身をやつす、その瞳にかつての輝きはない。
<エロ堕ちエンド>
(※3)
マゾ豚。数ヶ月を経た頃には、そんな呼称が拓巳には増えていた。日常は狂った本性を隠す仮面でしかない。だがその欺瞞がいつまでも守られる保証は全くなかった。主人であるひなたとの、目に見えた破滅。それを理解しながらも拓巳は、この下り坂を転がる以外の選択肢を持たない。
<純愛エンド>
(※2)
ひなたのファンとして、それは受け入れられることではなかった。その考えを打ち明け身を引く拓巳だが、ひなたはその手を引き止める。側にいて自分の漫画をこれほどまでに思ってくれる、そんな拓巳をいつしか好きになっていたのだと。そしてひなたは続けて、漫画実践の継続を願い出る。恋と漫画、どちらかを捨てる必要があるのだとしても、何かを諦めることなく求め続ける我侭を恐れない。恋を知ったその姿に、自らの無価値に怯えたかつての陰はない。
拓巳も漫画の簡単な補助を始め、そして恋人たちの季節は冬に。そんなある日拓巳はひなたから、最大手少年誌からの誘いという、驚きの話を打ち明けられる。だがその表情は晴れない。契約の条件として、成年向け活動の禁止という縛りがあった為に。拓巳はひなたから連載用の原稿を手渡される。自身で移籍を決意しながらも、ひなたはその決断を拓巳にも委ねた。第一のファンとしてそれに目を通した拓巳には、原稿を破り捨てる選択を取ることができなかった。
だが始まった連載は高いクオリティながら、ぎこちなさがどこか感じられた。そしてアニメ化が取り沙汰され始めた矢先の、唐突な完結。いかに好評を博してもそこに拓巳を感じられない孤独の日々は、ひなたの中で乖離を生むだけだった。
再び二人三脚での同人業に戻ったひなた。版権を出版社に譲渡していたことで、商業での活動にも支障なく邁進できている。二人で歩む日々は今日も続いている。そしてこれからも。
<愛実ルート>
(※1)
オタク趣味に対する羞恥から、同人即売会での件を探るように拓巳は尋ねる。異性への強い興味が高じて二次元の世界を知ったという愛美。奇しくも同じ趣味だったことで拓巳もそれを告白し、二人は連れだってイベントを巡るような仲となった。肩を寄せあい成年向け同人誌を眺めるという環境に、若い二人が理性を保たせられるはずがない。脳裏に描いた想像を現実にする、その手段は互いに自らのすぐ隣にある。セックスフレンド。それが二人の間に加わった新たな関係となった。
親しい友人、クラスメイトとして学園生活を送りながら、人目を忍んで享楽に耽る拓巳と愛実。まるで恋人のように寄り添い、その上で身体の交わりを毎日のように重ねながら、それはあくまでも友人関係でしかない。言いようのない齟齬感が、拓巳の中で日に日に大きくなっていく。(※4)
<バッドエンド>
(※4)
胸のわだかまりから目を逸らし、肉欲に走る拓巳。熱病のようなその情動は日常を侵食していく。(※5)
快楽に人の理性を奪われ、動物が体面など顧みないように、学園の廊下で本能のままに繁殖を始める二人。それが人目につかないはずがない。声を失うクラスメイトの侮蔑の視線と、教師たちの怒号が響く中、拓巳と愛美はつがいの獣となって腰を揺すりあう。
<エロ堕ちエンド>
(※5)
露出行為の露見を直前にして拓巳が日和ったことで、その秘めた嗜虐性を垣間見せる愛実。それ以降、二人は性に対して更に貪欲となった。拓巳は主人を、愛美は奴隷を、それぞれの役割を演じながら二人の日々は、その破滅を迎える瞬間まで続いていく。
<純愛エンド>
(※4)
現状に対する迷いから、身体を寄せる愛実をとっさに振り払ってしまう拓巳。それは決定的な亀裂に思われた。だが数日のよそよそしさの後に愛美が口にしたのは、思いがけない告白だった。
距離を置いたことで、一年の頃に全力を尽くした読書感想文、周囲が囃し立てたそれを唯一肯定した男子生徒に対する想いを思い出した愛美。それは肉体に心がようやく追いついた瞬間だった。
恋人となった二人。だがほどなくして、愛美が足早に帰宅し休日も家にこもるようになった。急な変化を心配する拓巳は、愛美が同人誌を描き始めたことを知ることになる。もちろん拓巳もすぐさま協力を願い出て、二人には新たな目標ができた。それは愛実の荒削りながらも光るものをもつ絵柄とストーリーによって、新興の即売会で初参加ながら完売という実を結ぶ。その結果に自らのことながら驚き、そして幾らか時間を置いてようやく喜びを実感する拓巳と愛実。
いつでも側にその存在を感じることができた、掛け替えのない恋人。この人を好きになってよかった。そう心から思いながら二人は、忘れがたいこの日の喜びとこれからも続く幸福への確信に浸る。
<彩寧ルート>
(※1)
ここ一年ネットの裏掲示板界隈を、あまりにエロいと騒がせる、自撮り匿名の素人モデル。自身もたびたびお世話になるその女性が委員会室にいるその人であることを、拓巳はふとした偶然から知る。恥じるでもない彩寧はそれをあっさり認め、そうして二人は秘密を共有する関係となった。
新たな刺激を求める彩寧は拓巳に撮影役をあてがう。だが撮影と性欲解消の相手を務める日々は、冬も半ばの頃に転機を迎える。卒業が迫るにつれて、拓巳との距離を取り始める彩寧。それまでの爛れた日々から引き離された時、拓巳にあったのは胸に迫る焦燥だった。(※6)
<バッドエンド>
(※6)
彩寧に捨てられる。そのことを想像した拓巳は気がつけば、恥も外聞もなく彩寧にすがりついていた。その行動に驚き呆気にとられながらも、一人の人間を変えてしまったことを理解し蕩けた笑みを浮かべる彩寧。拓巳は彩寧の犬となった。(※7)
女王様とペットとなり、更に激しいプレイにのめり込んでいく彩寧と拓巳。身を焦がす官能への欲求は身を焼く破滅へと繋がっていく。街中での露出プレイから、二人は進んで真っ昼間の路上へと身を投じる。もはや二人には人間らしい正常な思考というものがわからないし、元より囚われるつもりもない。往来の悲鳴と警察車両のサイレン音が響く中、交尾を終えた対の動物は気だるい虚脱に身を横たえる。
<エロ堕ちエンド>
(※7)
彩寧が卒業する日を迎えても、二人のその関係に変わりはない。そればかりか一層濃く深く、暗いものとなっている。その日は彩寧の卒業の日であると同時に、拓巳にとってもそうだった。愛玩動物として人間性を捨てる為の。言われるがままに委員会室のひなたや愛実の私物を汚し、首輪以外には一糸纏わぬ姿で学内を徘徊する拓巳。あえて自らのよすがを汚し決別する拓巳は、そう命じる彩寧の底冷えのする瞳と言動に、無常の喜びを心底から感じている。この狂った日々は、すでにまともとはいえない拓巳が、壊れてしまうまでは続くだろう。
<純愛エンド>
(※6)
彩寧に対する自身の率直な思いを伝える拓巳。異常ともいえる性欲過多にある体質を自覚する彩寧は、そこに気がかりになりつつある後輩を巻き込むことをよしとせず、これまで通りの態度を貫こうとする。だがそれも、至ってシリアスな状況にありながら盛り上がる拓巳の股間を見るなり、全て吹き飛んでしまった。なんのことはない。どちらもどうしようもない変態で、これ以上なくお似合いの恋人になれそうなものだった。
卒業まで残された時間を甘く、熱く過ごす拓巳と彩寧。その関係は幾らか距離が開いても変わることはない。現に、彩寧が卒業し拓巳たちが進級して間もない元風紀委員会一同は、春休みを利用し温泉宿に繰り出している。日常を離れた幻想的な風景の中で愛しあう恋人たち。写真映像という進学の先にある夢を追う彩寧の、その眩しい姿に追い縋っていく。今腕に抱くその温もりが抜け落ちていくことのないよう、拓巳はそう心に誓うのだった。
<プレイ時間>
ひなたバッドエンド(初回ルート)9時間35分、ひなたエロ堕ちエンド1時間15分、ひなた純愛エンド3時間53分、琉美エンド3時間59分、琉美差分回収2時間42分、ノーマルエンド14分、愛実バッドエンド7時間31分、愛実エロ堕ちエンド1時間59分、愛実純愛エンド3時間52分、彩寧バッドエンド8時間14分、彩寧エロ堕ちエンド1時間3分、彩寧純愛エンド2時間58分、ハーレムエンド2時間53分。計50時間8分。
予約特典パッチ(ひなた)46分、初回特典パッチ(愛実)53分、予約特典パッチ(彩寧)1時間1分。計2時間40分。
総プレイ計52時間48分。
<印象に残ったシーン>
(なんだこの恰好。なんだこの恰好)(勃起)
<グラフィッカー情報・敬称略>
夕燈とび(CG監修)、かやか、アマクラ(原画)、夕燈とび
<あとがき・2016/7/1>
ヒロインに対して、オェッ!臭すぎる!と叫ぶゲームもそうなかなかないでしょう。
・CG+エロ
ルートネコらしい汗だく汁だくCG。もう普通のイベントCGで汗かいてるしね。そして匂いたちそうで臭そうなワキと足裏。いつものルートネコを期待して安全にできるエロさだったと思います。
前作に比べて主人公のマゾぶりが相当に強くなり、尻穴や乳首なんかへの責めプレイがかなり多くなった印象。エロイベントの半分はマゾな感じだったと思います。
そういった恥辱プレイに加えて露出プレイも多いので、前作のてにおはより変態度は結構上がっていると思います。
・ヒロイン
ヒロインの傾向が、同級生で一番近い友人と小生意気系の年下に、女王様肌の上級生と、てにおは無印と同じ。前作ですでに鉄板の構成だったので、これを踏襲したのはよかったと思います。
・ボリューム
プレイ時間50時間+イベントCG数100越えと、ADVにおいては非常に凶悪なボリュームを誇る本作。エロシーンも30分、40分かかるものが多くあり、腰を落ち着けてじっくりやるには結構覚悟がいるゲームになるかもしれません。長いよ長いよ全然終わらないよ。
・ボイス
全体的に凄いです。勢いというか。放屁の直撃を受けた際のひなたと、淫欲の豚と化した愛実は声優さんにあるまじきというかキャリアへのダメージを心配するレベルで大丈夫?と心配になるくらいに凄い。しゅんごい。まさにプロ。
彩寧役のももぞの氏はエロゲ業界で、女王様の声が一番似合う方だと個人的に思います。
基本CG数100(内胸露出以上のエロCG数97)、回想数84。予約・初回特典基本CG数3、予約・初回特典回想数3。
エロ1CGあたりの尺は9分半(ひなた騎乗位乳首捻り)から1時間1分(彩寧予約特典パッチ)。平均28分半。
永続ループBGVあり、永続ループBGエロSEあり、連戦時付着精液残留なし、尻モザなし、淫語P音修正なし。
(関連記事:てにおはっ)
(関連記事:てにおはっ2リミットオーバー)
2016/5/27
©root nuko
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:4604字)
<ストーリー>
一つ上の先輩の高井彩寧から、まるで活動実績のない誇乃山西学園風紀委員会の月報誌、その相談を受けた中原拓巳。学園からの唐突な通告を前に、彩寧にも拓巳にもそんなノウハウが備わっているわけもない。急遽拓巳は人手として二人ほど、委員の候補を見繕うことになる。
学内を奔走し散々な目にあった拓巳の目に入ったのは、夏の同人即売会で出会った後輩の柚木ひなただった。大手サークルの売り子をしていたひなたの絵心に、藁にもすがる思いで頼み込む拓巳だったが、それは意外にも抵抗なく受け入れられた。そして彩寧が元図書委員という馴染みで連れてきたもう一人の助っ人、それは拓巳の級友である芹沢愛実だった。つい先日、同人即売会というまるでそぐわない場で出くわし、拓巳の顔を見るなり駆け出し立ち去った、一年の頃からの縁で唯一の女友達。誰からも好かれる、引く手数多な愛実の意外な趣味に驚きを覚えていた矢先の出来事だった。
とにもかくにも、文筆の愛実とデザインのひなたという心強い仲間を迎えた委員会。プロに勝るとも劣らないカメラの腕をもつ彩寧の存在もあり、初の月報はほどなくして完成する。一人戦力外のきらいを漂わせながらも、これまで彩寧と二人きりだった委員会室が幾らか狭くなった感覚に、居心地の良さを感じている拓巳だった。(※1)
<琉美エンド>
(※1)
拓巳は休日のオタク街で、オフ会らしき面々の中に、愛実の親友で彼女を通しての知り合いである吉川琉美の姿を見る。人見知りな性格ながら性に人一倍の興味を持ち、出会いを求めていた琉美。募る願望はもはや抑えきれないところまできていた。以前から好感を抱いていた唯一の異性で、幸いにも同じオタク趣味を持っていた拓巳に対して琉美は、セックスフレンドになってほしいと打ち明ける。
熟れ腐った果実のような淫欲の日々の中で一つの誓いを立て、恋人となった二人。それは肉体の関係を補する為のもの。学業を終えひとたび二人きりになればそれは主人と奴隷という関係に直る。他人からは決して理解されないだろう、それが二人の愛の形。
<ひなたルート>
(※1)
偶然目にした打ち合わせからひなたが、自身が最も尊敬する同人作家、その本人だったことを知った拓巳。ハードエロスの中の物哀しさやいたわりといった作風が、他人と打ち解けられない孤独からきていることを、また知った。その所感に何か感じ入ったかのようなひなたは、拓巳に漫画作りへの協力を求める。自身には漫画しかないという脅迫感に駆られ、成人向け作家にもかかわらず異性を何も知らないひなたは、拓巳に対して男性の教示を望む。そうして拓巳は、考案されたシチュエーションを実地で体験させる、ひなたのパートナーとなった。
創作活動の為か覚えたばかりの性の快感にか、その行為にのめり込んでいく二人。だがそれは同人誌の納期を失するという、以前のひなたからは考えられない結果を招いてしまう。漫画の為どころか、自身の存在が悪影響にしかなっていない。(※2)
<バッドエンド>
(※2)
だが拓巳はそれを口にすることも、自らの劣情を戒めることもできない。ただ刹那的に肉欲に溺れることで、そこから目を逸らす。学園や漫画を蔑ろにし続けながら、二人は獣のように交わり続ける。それはひなたを主、拓巳を従に置く、新たな関係。(※3)
ひなたを支配したいという欲求を募らせる拓巳。嗜虐のプレイに魅了されていたひなただが、奴隷の前触れのない反乱に反撃の術を持たない。奴隷に身をやつす、その瞳にかつての輝きはない。
<エロ堕ちエンド>
(※3)
マゾ豚。数ヶ月を経た頃には、そんな呼称が拓巳には増えていた。日常は狂った本性を隠す仮面でしかない。だがその欺瞞がいつまでも守られる保証は全くなかった。主人であるひなたとの、目に見えた破滅。それを理解しながらも拓巳は、この下り坂を転がる以外の選択肢を持たない。
<純愛エンド>
(※2)
ひなたのファンとして、それは受け入れられることではなかった。その考えを打ち明け身を引く拓巳だが、ひなたはその手を引き止める。側にいて自分の漫画をこれほどまでに思ってくれる、そんな拓巳をいつしか好きになっていたのだと。そしてひなたは続けて、漫画実践の継続を願い出る。恋と漫画、どちらかを捨てる必要があるのだとしても、何かを諦めることなく求め続ける我侭を恐れない。恋を知ったその姿に、自らの無価値に怯えたかつての陰はない。
拓巳も漫画の簡単な補助を始め、そして恋人たちの季節は冬に。そんなある日拓巳はひなたから、最大手少年誌からの誘いという、驚きの話を打ち明けられる。だがその表情は晴れない。契約の条件として、成年向け活動の禁止という縛りがあった為に。拓巳はひなたから連載用の原稿を手渡される。自身で移籍を決意しながらも、ひなたはその決断を拓巳にも委ねた。第一のファンとしてそれに目を通した拓巳には、原稿を破り捨てる選択を取ることができなかった。
だが始まった連載は高いクオリティながら、ぎこちなさがどこか感じられた。そしてアニメ化が取り沙汰され始めた矢先の、唐突な完結。いかに好評を博してもそこに拓巳を感じられない孤独の日々は、ひなたの中で乖離を生むだけだった。
再び二人三脚での同人業に戻ったひなた。版権を出版社に譲渡していたことで、商業での活動にも支障なく邁進できている。二人で歩む日々は今日も続いている。そしてこれからも。
<愛実ルート>
(※1)
オタク趣味に対する羞恥から、同人即売会での件を探るように拓巳は尋ねる。異性への強い興味が高じて二次元の世界を知ったという愛美。奇しくも同じ趣味だったことで拓巳もそれを告白し、二人は連れだってイベントを巡るような仲となった。肩を寄せあい成年向け同人誌を眺めるという環境に、若い二人が理性を保たせられるはずがない。脳裏に描いた想像を現実にする、その手段は互いに自らのすぐ隣にある。セックスフレンド。それが二人の間に加わった新たな関係となった。
親しい友人、クラスメイトとして学園生活を送りながら、人目を忍んで享楽に耽る拓巳と愛実。まるで恋人のように寄り添い、その上で身体の交わりを毎日のように重ねながら、それはあくまでも友人関係でしかない。言いようのない齟齬感が、拓巳の中で日に日に大きくなっていく。(※4)
<バッドエンド>
(※4)
胸のわだかまりから目を逸らし、肉欲に走る拓巳。熱病のようなその情動は日常を侵食していく。(※5)
快楽に人の理性を奪われ、動物が体面など顧みないように、学園の廊下で本能のままに繁殖を始める二人。それが人目につかないはずがない。声を失うクラスメイトの侮蔑の視線と、教師たちの怒号が響く中、拓巳と愛美はつがいの獣となって腰を揺すりあう。
<エロ堕ちエンド>
(※5)
露出行為の露見を直前にして拓巳が日和ったことで、その秘めた嗜虐性を垣間見せる愛実。それ以降、二人は性に対して更に貪欲となった。拓巳は主人を、愛美は奴隷を、それぞれの役割を演じながら二人の日々は、その破滅を迎える瞬間まで続いていく。
<純愛エンド>
(※4)
現状に対する迷いから、身体を寄せる愛実をとっさに振り払ってしまう拓巳。それは決定的な亀裂に思われた。だが数日のよそよそしさの後に愛美が口にしたのは、思いがけない告白だった。
距離を置いたことで、一年の頃に全力を尽くした読書感想文、周囲が囃し立てたそれを唯一肯定した男子生徒に対する想いを思い出した愛美。それは肉体に心がようやく追いついた瞬間だった。
恋人となった二人。だがほどなくして、愛美が足早に帰宅し休日も家にこもるようになった。急な変化を心配する拓巳は、愛美が同人誌を描き始めたことを知ることになる。もちろん拓巳もすぐさま協力を願い出て、二人には新たな目標ができた。それは愛実の荒削りながらも光るものをもつ絵柄とストーリーによって、新興の即売会で初参加ながら完売という実を結ぶ。その結果に自らのことながら驚き、そして幾らか時間を置いてようやく喜びを実感する拓巳と愛実。
いつでも側にその存在を感じることができた、掛け替えのない恋人。この人を好きになってよかった。そう心から思いながら二人は、忘れがたいこの日の喜びとこれからも続く幸福への確信に浸る。
<彩寧ルート>
(※1)
ここ一年ネットの裏掲示板界隈を、あまりにエロいと騒がせる、自撮り匿名の素人モデル。自身もたびたびお世話になるその女性が委員会室にいるその人であることを、拓巳はふとした偶然から知る。恥じるでもない彩寧はそれをあっさり認め、そうして二人は秘密を共有する関係となった。
新たな刺激を求める彩寧は拓巳に撮影役をあてがう。だが撮影と性欲解消の相手を務める日々は、冬も半ばの頃に転機を迎える。卒業が迫るにつれて、拓巳との距離を取り始める彩寧。それまでの爛れた日々から引き離された時、拓巳にあったのは胸に迫る焦燥だった。(※6)
<バッドエンド>
(※6)
彩寧に捨てられる。そのことを想像した拓巳は気がつけば、恥も外聞もなく彩寧にすがりついていた。その行動に驚き呆気にとられながらも、一人の人間を変えてしまったことを理解し蕩けた笑みを浮かべる彩寧。拓巳は彩寧の犬となった。(※7)
女王様とペットとなり、更に激しいプレイにのめり込んでいく彩寧と拓巳。身を焦がす官能への欲求は身を焼く破滅へと繋がっていく。街中での露出プレイから、二人は進んで真っ昼間の路上へと身を投じる。もはや二人には人間らしい正常な思考というものがわからないし、元より囚われるつもりもない。往来の悲鳴と警察車両のサイレン音が響く中、交尾を終えた対の動物は気だるい虚脱に身を横たえる。
<エロ堕ちエンド>
(※7)
彩寧が卒業する日を迎えても、二人のその関係に変わりはない。そればかりか一層濃く深く、暗いものとなっている。その日は彩寧の卒業の日であると同時に、拓巳にとってもそうだった。愛玩動物として人間性を捨てる為の。言われるがままに委員会室のひなたや愛実の私物を汚し、首輪以外には一糸纏わぬ姿で学内を徘徊する拓巳。あえて自らのよすがを汚し決別する拓巳は、そう命じる彩寧の底冷えのする瞳と言動に、無常の喜びを心底から感じている。この狂った日々は、すでにまともとはいえない拓巳が、壊れてしまうまでは続くだろう。
<純愛エンド>
(※6)
彩寧に対する自身の率直な思いを伝える拓巳。異常ともいえる性欲過多にある体質を自覚する彩寧は、そこに気がかりになりつつある後輩を巻き込むことをよしとせず、これまで通りの態度を貫こうとする。だがそれも、至ってシリアスな状況にありながら盛り上がる拓巳の股間を見るなり、全て吹き飛んでしまった。なんのことはない。どちらもどうしようもない変態で、これ以上なくお似合いの恋人になれそうなものだった。
卒業まで残された時間を甘く、熱く過ごす拓巳と彩寧。その関係は幾らか距離が開いても変わることはない。現に、彩寧が卒業し拓巳たちが進級して間もない元風紀委員会一同は、春休みを利用し温泉宿に繰り出している。日常を離れた幻想的な風景の中で愛しあう恋人たち。写真映像という進学の先にある夢を追う彩寧の、その眩しい姿に追い縋っていく。今腕に抱くその温もりが抜け落ちていくことのないよう、拓巳はそう心に誓うのだった。
<プレイ時間>
ひなたバッドエンド(初回ルート)9時間35分、ひなたエロ堕ちエンド1時間15分、ひなた純愛エンド3時間53分、琉美エンド3時間59分、琉美差分回収2時間42分、ノーマルエンド14分、愛実バッドエンド7時間31分、愛実エロ堕ちエンド1時間59分、愛実純愛エンド3時間52分、彩寧バッドエンド8時間14分、彩寧エロ堕ちエンド1時間3分、彩寧純愛エンド2時間58分、ハーレムエンド2時間53分。計50時間8分。
予約特典パッチ(ひなた)46分、初回特典パッチ(愛実)53分、予約特典パッチ(彩寧)1時間1分。計2時間40分。
総プレイ計52時間48分。
<印象に残ったシーン>
(なんだこの恰好。なんだこの恰好)(勃起)
<グラフィッカー情報・敬称略>
夕燈とび(CG監修)、かやか、アマクラ(原画)、夕燈とび
<あとがき・2016/7/1>
ヒロインに対して、オェッ!臭すぎる!と叫ぶゲームもそうなかなかないでしょう。
・CG+エロ
ルートネコらしい汗だく汁だくCG。もう普通のイベントCGで汗かいてるしね。そして匂いたちそうで臭そうなワキと足裏。いつものルートネコを期待して安全にできるエロさだったと思います。
前作に比べて主人公のマゾぶりが相当に強くなり、尻穴や乳首なんかへの責めプレイがかなり多くなった印象。エロイベントの半分はマゾな感じだったと思います。
そういった恥辱プレイに加えて露出プレイも多いので、前作のてにおはより変態度は結構上がっていると思います。
・ヒロイン
ヒロインの傾向が、同級生で一番近い友人と小生意気系の年下に、女王様肌の上級生と、てにおは無印と同じ。前作ですでに鉄板の構成だったので、これを踏襲したのはよかったと思います。
・ボリューム
プレイ時間50時間+イベントCG数100越えと、ADVにおいては非常に凶悪なボリュームを誇る本作。エロシーンも30分、40分かかるものが多くあり、腰を落ち着けてじっくりやるには結構覚悟がいるゲームになるかもしれません。長いよ長いよ全然終わらないよ。
・ボイス
全体的に凄いです。勢いというか。放屁の直撃を受けた際のひなたと、淫欲の豚と化した愛実は声優さんにあるまじきというかキャリアへのダメージを心配するレベルで大丈夫?と心配になるくらいに凄い。しゅんごい。まさにプロ。
彩寧役のももぞの氏はエロゲ業界で、女王様の声が一番似合う方だと個人的に思います。
基本CG数100(内胸露出以上のエロCG数97)、回想数84。予約・初回特典基本CG数3、予約・初回特典回想数3。
エロ1CGあたりの尺は9分半(ひなた騎乗位乳首捻り)から1時間1分(彩寧予約特典パッチ)。平均28分半。
永続ループBGVあり、永続ループBGエロSEあり、連戦時付着精液残留なし、尻モザなし、淫語P音修正なし。
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