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姪のビッチ化が許せない！ (パラダイム・オトナ文庫)
2015/6/30



(テキスト：3155字)

<プロローグ>

電話を受け兄夫婦の家を訪ねることになった、大学准教授の芦原弘樹。それは娘の家庭教師をしてほしいという頼みだった。最後に会ったのは入学時の、清楚で健全な色気を湛える理想的美少女だった、姪。今弘樹の眼前ではその千咲と兄の言い争いが繰り広げられている。浅黒く焼けた肌と派手に染まった髪、着崩された制服。許されない情愛を向け続けたかつてとは似ても似つかぬその姿を、弘樹は唖然と眺め続ける。

<第一章>

成績だけでも取り戻すか、さもなければ退学か。父に凄まれた千咲は渋々その話を受け入れていた。週に三回、夏休みの補講後に弘樹の自宅で行われる復習。初めこそ進級すら危ぶまれる成績に暗澹としたものを感じた弘樹だったが、いざ始まってみれば千咲は素直な反応を見せた。喪失感が紛れるわけではないものの、人懐っこく口を利くその姿に、弘樹は微かな安堵を感じていた。
だがそれは一変する。宿題を忘れたという千咲が、呆れる弘樹に、口淫で手打ちにしてほしいと切り出した一言。援助交際、セックスフレンド。経験を誇って飛び出すその言葉に弘樹は衝撃を受ける。崩れていく理想像。だが広げられた、生々しいその粘膜は弘樹の目を捉えて離さない。まろび出たそれに息を呑む千咲の反応があったが弘樹自身は、慈しみ続けた偶像を穢す、目も眩むような官能に呑まれていた。
行為が終わりバスルームに消えた千咲。後悔に苛まれる弘樹だが、そこでふと、乱れた本棚に気づく。そこには一台のカメラが隠されていた。弘樹は何か確信をもってそのメモリをすり替える。脅迫目的の撮影は予想できたが、何の気なしに削除データを復元したそこに思いがけないものを見た。ある若い男と少女たちとの性行為。その中には以前の千咲との一幕もあった。だが弘樹が見るに、千咲は絶頂に至っていない。一人で満足しあまつさえか身体の相性などとうそぶく男に、怒りとも嫉妬ともつかない感情をたぎらせる弘樹は一つの決意を誓う。

<第二章>

外れた目論見に苛立つ千咲に対し、兄への報告をちらつかせ逆に追い込む弘樹。成績次第では不問にするとして、課題の連絡という名目で千咲の携帯を手にした弘樹は、細工を施したツールを介して男の端末に侵入する。予想通りに男は売春斡旋で暴利を得ており、そしてこれは全くの予想外だったがその父親は市議会議員だった。
急な転校で男が消えたことを叔父の仕業と確信し憤慨する千咲に、かかわるべきでない人間だったと諭す弘樹。だがセックスフレンドを失ったことに対する恨み言は弘樹を苛立たせた。あんな子供の遊びで何がセックスだと。許されない思いを様々な代償行為で紛らわせてきた弘樹にとって、動画の中の交わりは児戯でしかない。
なおも食ってかかる千咲に、弘樹の忍耐はついに失われる。気がつけば目の前にはベッドの上に身体を投げ出し、体液に塗れ放心した姪の姿があった。覚束ない足取りで消えた千咲に声をかけることもできず、弘樹は頭を抱える。

<第三章>

戦々恐々としながら補講の日を迎えた弘樹。だが予想に反して姿を見せた千咲はもじもじと顔を上気させながら、あの時弘樹が口走った言葉の真意を求める。ずっと好きだったという無意識の内に表れた積年の思い。呆けたように頷く弘樹に、これからはもっと優しくセックスを教えてほしいと千咲は告げる。
それからというものの叔父と姪の間で、補習の後に控える性教育は暗黙の了解となった。時には恋人のように甘く、時には動物のように激しく。そんな中で千咲が不可解なほどに拒否感を見せるのが自慰だった。千咲を知りたいという弘樹の真剣な表情に、顔を赤らめながらも彼女は語り出す。受験のストレスから全裸での自慰に解放感を求めた千咲は、ある日それを父に目撃されてしまう。凄まじい叱咤は千咲を萎縮させ、鬱積するストレスは今の学園であの男に出会ったことで紛れたのだという。
それでも自慰を頼み込む弘樹。怒り呆れながらも、これまでの日々が父とは違う何かを叔父に対して形作ったのか、後ろから抱きすくめるその腕を千咲は払わなかった。与えられた下半身への刺激に悶える千咲は、眼前で始まった叔父の手淫に促されるように自らの股間に手を伸ばす。交わりあう熱のこもった眼差しは互いの手の蠢きに切迫感を加え、そうして二人は見つめあいながら絶頂に至る。

<第四章>

翌日、忘れ物を届けに千咲の通う王心館学園を訪れた弘樹は、教室の外に身を隠すあの男を目撃する。その後自宅に向かう二人を尾行し、先回りする一台の車。携帯の位置情報を拾われている状況に千咲は嫌悪感を露わにする。公園に停めた車内に携帯を置き時間を潰す二人は、そこがカップルによく利用される場であることを、足を踏み入れて初めて知った。熱にあてられ茂みの中で誘う千咲に伸しかかる弘樹はその時、背後からの視線を感じる。弘樹はそれを引導を渡す機会と考えた。一度目の交わりが暴発に終わったことでどこからか響く嘲笑。だが避妊具が切れたにもかかわらず繋がりを解かない二人に、それは絶句へと変わる。憤怒にかられ踊り出るものの、身構えていた弘樹が千咲を抱き寄せたことで、勢い余って木に衝突し気を失う男。弘樹はその全裸写真を親に送りつけ一仕事を終える。
場所を変えた二人だが、その熱はまるで収まらない。弘樹にとっては苦い思いを払拭する為であり、千咲にとっては忘れがたい官能となった、あの日以来となる粘膜接触。これまで誰にも決して許してこなかった避妊具なしでの性交だが、叔父の手で女の悦びを知った姪の身体は、初めてとなる子種を受け入れる用意ができていた。あの日とは違う、互いの温もりを感じながらの、遺伝子をかけ合わせるような交接。なお興奮冷めやらぬ二人は、初めてとなるラブホテルでもつれるように服を脱がしあい、そしてベッドを激しく軋ませながら愛しあう。

<第五章>

弘樹の自宅に姿を見せなくなった千咲。義姉の佳織との電話から心配はなかったものの、その顔を見れない日々は弘樹を消沈させる。そんな中で久々に姿を見せた千咲は、弘樹を仰天させた。入学時に見た長い黒髪に白い肌、そして当時より少し大人びた千咲がそこにいた。あの見つめあいながらの絶頂、そしてその後改めて自慰ができたことは、千咲から漠然とした恐怖心を消し去った。父に対するトラウマが払拭され、悪友たちとの付き合いもなくなったことで、ギャルでいる意味もなくなったという千咲は、それに叔父の好みだろうからと笑う。そして顔を出せなかったのはもう一つ、叔父へのプレゼントの準備があったからだという。処女は叶わなかったが、後ろの初めてを貰ってほしいという千咲。弘樹は何か深い繋がりを得たような思いで、千咲を後ろから抱きすくめる。
補習の日だけではなく機会を見つけては同じ時間を過ごすようになった二人。その日、弘樹の職場である大学の研究室で余韻に身体を絡ませあいながら、千咲は耳元でささやく。叔父になら妊娠させられても構わないと。まるで恋人たちの睦言のように。

<エピローグ>

成績と素行の改善ぶりを喜ぶ父に対して、叔父宅への居候を願い出た千咲。渋る兄を最終的に押し切ったという義姉、その含み笑いの意味は弘樹にもわからなかった。家から学園に通い、家事に勉強に励みながら、そしてこの春進学した千咲は弘樹の教え子となった。
その頃には娘を預けることに心底安堵していた兄。だが弘樹は今一つの悩みを抱えている。自身の上に跨がる姪、その腹は大きく突き出ていた。胸から表れる身体の変化に、叔父の子を胎内に宿せた実感と女の悦びに浸る姪。その愛情を身体で受け止めながら千咲は、妊娠の報告の時期を弘樹に尋ねる。かつてからは考えられなかった、なんとも贅沢な問題に、弘樹は頭を悩ませ続けるのだった。

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<あとがき・2015/8/7>

俺が大人の○ックスってヤツを教えてやるよ！弘樹サンまじかっけーですね。僕も一度でもいいから、こんな濡れる台詞を臆せずに放ってみたいものです。レックス君は精々、俺が本物のワックスのかけ方ってヤツを教えてやるよ！くらいのことしか誇れません。相手は小学園生の姪。20歳以上離れた子くらいにしか強気に出れないの。

公式では少しイジクッた感じ、ということですが、実際は共通-更生ルート-淫乱ルートエピソード-更生ルートという感じの編集版でしょうか。新規要素はないです。千咲がEカップでいい乳♪というのは初出の情報だと思いますが。本編以後のオリジナルエピソード、大学生活とか新婚生活あたりでもないかなと期待していたんですが、そこは少し残念でした。千咲は本になっても変わらず最高に可愛いでつね。あとがきにあったんですが、千咲とチャラ男君との絡み、これ以上必要だったでしょうか。個人的には開発中途のあの1シーンでもう充分だと考えます。ENCOとかナンパでの適当な行きずりとかは1シーンずつ程度であれば見てみたい気もしますが。
姪ビッチと同じ了藤誠仁氏×午前央人氏で次回作が始まっているようです。個人的には教え子も相当に抜けたので、NAZ氏と了藤誠仁氏の交互スパンでもよかったんですが。とはいってもとっても楽しみです。とチ○ポが感涙にむせんで。
次回作もピュアビッチ系だといいですね…。

(関連記事：姪のビッチ化が許せない！ゲーム版)