C¥Documents and Settings¥User¥My Document¥脳内彼女 プレイ済エロゲのストーリーを脳内に書き残しておく為のブロg彼女にドキュメントフォルダ開けられたら死ぬほど殴られた
注意
当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。
18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。
記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。
作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。
特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。
ミライセカイのプラネッタ (りぷる)
2013/3/29
©Libre
(注意)
ゲームのコンセプト上予備知識を得た上でプレイされた場合、娯楽性を大きく損ないます。
プレイ予定の方は閲覧を避けて頂くよう、強く推奨いたします。
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(テキスト:4010字)
<共通>
インターネット上の電脳都市プラネッタに存在する帝都仮想第一学園に転入することとなった陽向智慧。その当日、智慧は三ッ城さやかという生徒と出会い、彼女がリーダーを務めるスプライツという、事件を調査解決する組織に誘われる。そして翌日、全生徒に一斉送信された謎の暗号。好奇心からそれを解き、指定されていた開発区へ向かった智慧はそこで、電脳空間をダウンさせるサイバーテロに遭遇する。なぜか現場に佇む一人の少女を目の当たりにするも、居合わせたさやかたちに助けられる形で逃げ出した智慧。その先で改めてさやかにスプライツへの加入を求められる。そして智慧はその手を取った。
近年世間を騒がせるようになったハッカー、「イルリヒト」。政府や管理局の不正を許さないという犯行声明が流れ、スプライツはその活動を始める。時を同じくして、電脳空間に接続するアバターが暴走しロスト化するという事件が増え始める。接続者の脳に深い損傷を与える恐れのある重犯罪に、政治犯らしからぬものを感じるさやか。
そして再び引き起こされたテロによって、西部区が小損害を受ける。美術館にいた一同はそれに出くわし、智慧はイルリヒトのアバターと接触するも、犯行を非難するその言葉は一蹴される。
<個別>
ちょこ(スプライツメンバー・情報担当)
スプライツの情報担当であるちょこ。智慧はそんなちょこに現実世界で呼び出され、食事を共にするがそのさなか、自室のサーバーがクラックされかかる。その発信元は、ちょこと何かと衝突することが多い、プラネッタ管理官のドリス本条のものだった。
状況証拠からドリスがイルリヒトではないかと疑うスプライツのメンバーたち。智慧とちょこはドリスが業務を執る運営施設であるヴリクシャへと向かうが、言質はとれずまたイルリヒトに関する情報の提供も拒否された。だが印象としては、何かを知ってはいるとしても、らしくないというのが、二人の思うところだった。
ロスト化を引き起こす原因となった、非公式アバター改造ツール「ネメシス」を入手したスプライツ。それを解析したちょこはその内部に、演算能力の一端を制御下に置くプログラムが組み込まれており、時としてかかる高負荷がアバター消滅を招いていたことを突き止める。
ソースコード検証の結果、ツールの原作者がドリスであったことがわかった。ドリスから全ての情報の開示を求めるべくゲームでの勝負を求めるちょこ。だがそのさなか、突如ドリスのアバターにロストの兆候が出始める。三人がかりでどうにかロストを食い止め、ネメシスの匿名者製普及版に、そして運営本部から入手したというそのゲームにウィルスが混入していたことが判明する。
さやかの調べで、運営部内の「カガミ」という人物の名が浮かび上がったスプライツ。ちょことドリスの共闘を目の当たりにする智慧は、これまでにない手ごたえを感じながら二人を見守るのだった。
羽原藍子(スプライツメンバー・実働担当)
スプライツきっての行動派である羽原藍子。智慧はその妹の羽原みうとの縁もあり藍子と現実で出会うが、実際の彼女は仮想空間での姿とは違ってどこか陰があり、友人や学園といったものから逃避するそぶりが見えた。かつて通っていた一貫校を辞めた藍子がプラネッタに通い始めたことを知った智慧。
仲間たちに言いくるめられ、関係の修復にデートをすることとなった。そんな智慧に藍子はバスケットボール部の試合でエースとして、全国大会への切符を逃したことへの罪悪感を打ち明け、そして二人は和解する。
そんな中スプライツは、違法ツールを販売していた売人を捕まえる。そしてミライ開発研究所というプラネッタ主導大企業が、テスター向けに配布していたツールと同様のものであったことがわかった。その解析を本職である学園保険医の武藤碧に頼んだ智慧と藍子。後者のツールにはウィルスが仕込まれており、脳にダメージを与える危険が高いと告げる碧。
だが学園教師の氷室正義から、碧がかつてミライ開発研究所に勤めていたことを知った二人。ある少女を使った非人道的な実験が研究所で繰り返されており、違法ツールをばら撒き逮捕された上で証言することでその少女を救おうとしていたこと。そしてそれを察知した研究所側がウィルスを仕込んだツールを配布することで碧を重犯罪者に仕立て上げ、その証言の正当性を失わせようとしていたことが、碧の口から語られる。
アバター暴走事件について一応の解決をみたスプライツ。まだ全ての事件に片はついていないが、持ち前の快活さを取り戻した藍子を隣に、智慧はこれからの先に思いを馳せる。
鈴川小夏(スプライツメンバー)
スプライツのムードメーカーである小夏と、アバターのロスト化についての情報を集めることになった智慧。ジャンクタワーと呼ばれるショップから、ロストした人物が持っていたツールと同じものを、二人は入手する。そして藍子たちが取り押さえた売人から入手した違法ツール。二つの内一方からウィルスが検出され、それに対するワクチンが管理局から配布されたことで、一部のロスト化については沈静化することとなった。
ロストした人々、そのデータの残滓から情報を得た智慧と小夏。個人が持つには重すぎるそれを、さやかの祖父に託す。そして恋仲の二人は、鈴川の菓子店を二人で切り盛りしていく。
三ッ城さやか(スプライツリーダー)
翌日さやかに呼び出された智慧。イルリヒトから接触があり、自身の行いが正義の側にあることを証明する為という、「SH計画」なる文言を含むメール内容をさやかは明かす。それを屈辱と受け取ったさやか。
そして智慧が接触し、返答を留保されていた情報屋から連絡があった。これ以上深入りするなという警告と共に送られてきたデータ。それは、被験体X13という幼い少女に施される、生々しい実験映像だった。未来の予知を確立するという狂気の実験。それを見たさやかは顔を青ざめさせ呟いた。X13とは自身だと。祖父にかけられた暗示から覚めたさやか。
国の暗部にして守護を司るという組織の長である玄之丞は、かつて智慧の身に起きたことを正しく知っていた。3年前に事故で谷底に落ちた修学旅行のバス、その35人の内のたった一人の生き残り。そんな地獄を見てきた少年が、同じ境遇にあった義理の孫娘の傍にいられるのかと問う玄之丞。それに対して智慧は決意と共に肯定を返す。
そしてさやかはイルリヒトから再び接触を受ける。SH計画を頓挫させプラネッタを守るというその言葉に、テロ行為を辞め連絡を取り合うのならば一定の協力は行うと、さやかは智慧の目の前で返答する。それを事後になって知らされた全員が、テロリストとの取引など認められないと憤慨し脱退を叫ぶが、ドリスの口添えによってそれはなんとか防がれた。
プラネッタの裏に看過し得ないものがあることを悟ったドリスは管理官の職を辞することを決めた。その権限コードを譲り受けヴリクシャまでたどり着いたさやかたちに、イルリヒトは自身では物理的に到達し得ない、プラネッタメインフレーム最下層への道を要求する。だがそれを事前に察知していたさやかとちょこは、外部サーバーからヴリクシャ上に上書きして仮想空間を設置していた。それに捕らえられるイルリヒト。
イルリヒトはその正体を現し、そして氷室正義は自身がプラネッタ上で生まれた自我を持ったプログラムであることを明かす。その望みは、自身に希望を与えた被験体X14を救い出すことだった。それをさやかたちに託した正義。不正を行えないプログラムが数々のそれを行ってきたことで、存在を磨耗させ消えていった。
そしてそこに起きる、不法滞在アバターへのシステム側の防御。さやかは自身の持つ、事象の確立を変動させる能力を使い、メンバーたちを脱出させる。
それから数ヵ月後。代議士や官僚、報道機関を巻き込んだ大規模な失脚劇が巻き起こった。計画に加わり財を成していた彼らに鉄槌を下したさやかと智慧。さやかにはプラネッタ上で幼児化するという不思議な副作用が残りながらも、二人は最後に残った懸案に取り掛かるのだった。
なゆた
開発区で見た少女の姿が頭から離れない智慧は、再び配信されてきた暗号メールが示す、アバターの立ち入れないはずの封鎖区域で彼女と出会った。なゆたと名乗る、記憶の欠けたその少女を保護した智慧。
少しずつ記憶を取り戻していくなゆたは、イルリヒトが元は自身が拾った電脳ペットのAIであることを語り出す。そして自身がSH計画の元に生み出された、プラネッタに接続する人々の統括システムであることを明かす。
さやかたちと合流した智慧となゆた。さやかの口から真実の断片が語られる。15人の子供を使った、未来を予測するというSH計画は二人の生存者を残して失敗した。その主導者である加賀見という男はその後、X14である現実世界のなゆたを核としてプラネッタを作り上げる。そしてそれに接続する一般人の脳を並列処理することで、あらゆる経験から未来を予測する、擬似的な量子コンピュータを実現した。暴走アバターのロスト化は、遠い未来を予測することで膨大な負荷がかかったその結果だった。
そんな中でイルリヒトによる中央メインフレームへの侵入が起き、なゆたはその元に出向きそれを制止する。だがそこへ加賀見が現れ、イルリヒトと智慧は護衛アバターに排除され、なゆたが拘束されてしまう。
そして加賀見の元へ向かうスプライツ。さやかのSH能力はその開発者の加賀見には通じず、だがそこに現れたイルリヒトが加賀見に突進する。排除された際、智慧を庇いウィルスを受けたその身体はロスト化を引き起こしていた。共倒れになる形で加賀見は倒れ、そしてなゆたは救い出される。
そして時を置き、三ッ城の主導によって再開されたプラネッタ。その中を、智慧はなゆたを伴って歩く。その手を離すことは決してない。
<プレイ時間>
初回ちょこルート4時間15分、らんこルート2時間20分、こなつルート2時間10分、さやかルート3時間55分、なゆたルート2時間15分、SPECIAL30分。計15時間25分。
<印象に残ったシーン>
<グラフィッカー情報・敬称略>
塩(グラフィック統括)、きみなみなみき、吉見一、立見いづく、春華、suetake
<あとがき・4/4>
塗りがだんでらいおんさんと一緒なスタッフかな?汁がそんな感じ。膝がエロい絵師さんでした。
電脳世界と未来予測っていうネタはとても面白い題材だと思いました。ヒューミントやシギント、特にシギントシステムの拡充によって近い将来、計画に基づく作為的な出来事や経済活動の推移は全て事前に予測されうる、とかいった夢のある?お話が何年か前に言われてましたね。
2013/3/29
©Libre
(注意)
ゲームのコンセプト上予備知識を得た上でプレイされた場合、娯楽性を大きく損ないます。
プレイ予定の方は閲覧を避けて頂くよう、強く推奨いたします。
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(テキスト:4010字)
<共通>
インターネット上の電脳都市プラネッタに存在する帝都仮想第一学園に転入することとなった陽向智慧。その当日、智慧は三ッ城さやかという生徒と出会い、彼女がリーダーを務めるスプライツという、事件を調査解決する組織に誘われる。そして翌日、全生徒に一斉送信された謎の暗号。好奇心からそれを解き、指定されていた開発区へ向かった智慧はそこで、電脳空間をダウンさせるサイバーテロに遭遇する。なぜか現場に佇む一人の少女を目の当たりにするも、居合わせたさやかたちに助けられる形で逃げ出した智慧。その先で改めてさやかにスプライツへの加入を求められる。そして智慧はその手を取った。
近年世間を騒がせるようになったハッカー、「イルリヒト」。政府や管理局の不正を許さないという犯行声明が流れ、スプライツはその活動を始める。時を同じくして、電脳空間に接続するアバターが暴走しロスト化するという事件が増え始める。接続者の脳に深い損傷を与える恐れのある重犯罪に、政治犯らしからぬものを感じるさやか。
そして再び引き起こされたテロによって、西部区が小損害を受ける。美術館にいた一同はそれに出くわし、智慧はイルリヒトのアバターと接触するも、犯行を非難するその言葉は一蹴される。
<個別>
ちょこ(スプライツメンバー・情報担当)
スプライツの情報担当であるちょこ。智慧はそんなちょこに現実世界で呼び出され、食事を共にするがそのさなか、自室のサーバーがクラックされかかる。その発信元は、ちょこと何かと衝突することが多い、プラネッタ管理官のドリス本条のものだった。
状況証拠からドリスがイルリヒトではないかと疑うスプライツのメンバーたち。智慧とちょこはドリスが業務を執る運営施設であるヴリクシャへと向かうが、言質はとれずまたイルリヒトに関する情報の提供も拒否された。だが印象としては、何かを知ってはいるとしても、らしくないというのが、二人の思うところだった。
ロスト化を引き起こす原因となった、非公式アバター改造ツール「ネメシス」を入手したスプライツ。それを解析したちょこはその内部に、演算能力の一端を制御下に置くプログラムが組み込まれており、時としてかかる高負荷がアバター消滅を招いていたことを突き止める。
ソースコード検証の結果、ツールの原作者がドリスであったことがわかった。ドリスから全ての情報の開示を求めるべくゲームでの勝負を求めるちょこ。だがそのさなか、突如ドリスのアバターにロストの兆候が出始める。三人がかりでどうにかロストを食い止め、ネメシスの匿名者製普及版に、そして運営本部から入手したというそのゲームにウィルスが混入していたことが判明する。
さやかの調べで、運営部内の「カガミ」という人物の名が浮かび上がったスプライツ。ちょことドリスの共闘を目の当たりにする智慧は、これまでにない手ごたえを感じながら二人を見守るのだった。
羽原藍子(スプライツメンバー・実働担当)
スプライツきっての行動派である羽原藍子。智慧はその妹の羽原みうとの縁もあり藍子と現実で出会うが、実際の彼女は仮想空間での姿とは違ってどこか陰があり、友人や学園といったものから逃避するそぶりが見えた。かつて通っていた一貫校を辞めた藍子がプラネッタに通い始めたことを知った智慧。
仲間たちに言いくるめられ、関係の修復にデートをすることとなった。そんな智慧に藍子はバスケットボール部の試合でエースとして、全国大会への切符を逃したことへの罪悪感を打ち明け、そして二人は和解する。
そんな中スプライツは、違法ツールを販売していた売人を捕まえる。そしてミライ開発研究所というプラネッタ主導大企業が、テスター向けに配布していたツールと同様のものであったことがわかった。その解析を本職である学園保険医の武藤碧に頼んだ智慧と藍子。後者のツールにはウィルスが仕込まれており、脳にダメージを与える危険が高いと告げる碧。
だが学園教師の氷室正義から、碧がかつてミライ開発研究所に勤めていたことを知った二人。ある少女を使った非人道的な実験が研究所で繰り返されており、違法ツールをばら撒き逮捕された上で証言することでその少女を救おうとしていたこと。そしてそれを察知した研究所側がウィルスを仕込んだツールを配布することで碧を重犯罪者に仕立て上げ、その証言の正当性を失わせようとしていたことが、碧の口から語られる。
アバター暴走事件について一応の解決をみたスプライツ。まだ全ての事件に片はついていないが、持ち前の快活さを取り戻した藍子を隣に、智慧はこれからの先に思いを馳せる。
鈴川小夏(スプライツメンバー)
スプライツのムードメーカーである小夏と、アバターのロスト化についての情報を集めることになった智慧。ジャンクタワーと呼ばれるショップから、ロストした人物が持っていたツールと同じものを、二人は入手する。そして藍子たちが取り押さえた売人から入手した違法ツール。二つの内一方からウィルスが検出され、それに対するワクチンが管理局から配布されたことで、一部のロスト化については沈静化することとなった。
ロストした人々、そのデータの残滓から情報を得た智慧と小夏。個人が持つには重すぎるそれを、さやかの祖父に託す。そして恋仲の二人は、鈴川の菓子店を二人で切り盛りしていく。
三ッ城さやか(スプライツリーダー)
翌日さやかに呼び出された智慧。イルリヒトから接触があり、自身の行いが正義の側にあることを証明する為という、「SH計画」なる文言を含むメール内容をさやかは明かす。それを屈辱と受け取ったさやか。
そして智慧が接触し、返答を留保されていた情報屋から連絡があった。これ以上深入りするなという警告と共に送られてきたデータ。それは、被験体X13という幼い少女に施される、生々しい実験映像だった。未来の予知を確立するという狂気の実験。それを見たさやかは顔を青ざめさせ呟いた。X13とは自身だと。祖父にかけられた暗示から覚めたさやか。
国の暗部にして守護を司るという組織の長である玄之丞は、かつて智慧の身に起きたことを正しく知っていた。3年前に事故で谷底に落ちた修学旅行のバス、その35人の内のたった一人の生き残り。そんな地獄を見てきた少年が、同じ境遇にあった義理の孫娘の傍にいられるのかと問う玄之丞。それに対して智慧は決意と共に肯定を返す。
そしてさやかはイルリヒトから再び接触を受ける。SH計画を頓挫させプラネッタを守るというその言葉に、テロ行為を辞め連絡を取り合うのならば一定の協力は行うと、さやかは智慧の目の前で返答する。それを事後になって知らされた全員が、テロリストとの取引など認められないと憤慨し脱退を叫ぶが、ドリスの口添えによってそれはなんとか防がれた。
プラネッタの裏に看過し得ないものがあることを悟ったドリスは管理官の職を辞することを決めた。その権限コードを譲り受けヴリクシャまでたどり着いたさやかたちに、イルリヒトは自身では物理的に到達し得ない、プラネッタメインフレーム最下層への道を要求する。だがそれを事前に察知していたさやかとちょこは、外部サーバーからヴリクシャ上に上書きして仮想空間を設置していた。それに捕らえられるイルリヒト。
イルリヒトはその正体を現し、そして氷室正義は自身がプラネッタ上で生まれた自我を持ったプログラムであることを明かす。その望みは、自身に希望を与えた被験体X14を救い出すことだった。それをさやかたちに託した正義。不正を行えないプログラムが数々のそれを行ってきたことで、存在を磨耗させ消えていった。
そしてそこに起きる、不法滞在アバターへのシステム側の防御。さやかは自身の持つ、事象の確立を変動させる能力を使い、メンバーたちを脱出させる。
それから数ヵ月後。代議士や官僚、報道機関を巻き込んだ大規模な失脚劇が巻き起こった。計画に加わり財を成していた彼らに鉄槌を下したさやかと智慧。さやかにはプラネッタ上で幼児化するという不思議な副作用が残りながらも、二人は最後に残った懸案に取り掛かるのだった。
なゆた
開発区で見た少女の姿が頭から離れない智慧は、再び配信されてきた暗号メールが示す、アバターの立ち入れないはずの封鎖区域で彼女と出会った。なゆたと名乗る、記憶の欠けたその少女を保護した智慧。
少しずつ記憶を取り戻していくなゆたは、イルリヒトが元は自身が拾った電脳ペットのAIであることを語り出す。そして自身がSH計画の元に生み出された、プラネッタに接続する人々の統括システムであることを明かす。
さやかたちと合流した智慧となゆた。さやかの口から真実の断片が語られる。15人の子供を使った、未来を予測するというSH計画は二人の生存者を残して失敗した。その主導者である加賀見という男はその後、X14である現実世界のなゆたを核としてプラネッタを作り上げる。そしてそれに接続する一般人の脳を並列処理することで、あらゆる経験から未来を予測する、擬似的な量子コンピュータを実現した。暴走アバターのロスト化は、遠い未来を予測することで膨大な負荷がかかったその結果だった。
そんな中でイルリヒトによる中央メインフレームへの侵入が起き、なゆたはその元に出向きそれを制止する。だがそこへ加賀見が現れ、イルリヒトと智慧は護衛アバターに排除され、なゆたが拘束されてしまう。
そして加賀見の元へ向かうスプライツ。さやかのSH能力はその開発者の加賀見には通じず、だがそこに現れたイルリヒトが加賀見に突進する。排除された際、智慧を庇いウィルスを受けたその身体はロスト化を引き起こしていた。共倒れになる形で加賀見は倒れ、そしてなゆたは救い出される。
そして時を置き、三ッ城の主導によって再開されたプラネッタ。その中を、智慧はなゆたを伴って歩く。その手を離すことは決してない。
<プレイ時間>
初回ちょこルート4時間15分、らんこルート2時間20分、こなつルート2時間10分、さやかルート3時間55分、なゆたルート2時間15分、SPECIAL30分。計15時間25分。
<印象に残ったシーン>
<グラフィッカー情報・敬称略>
塩(グラフィック統括)、きみなみなみき、吉見一、立見いづく、春華、suetake
<あとがき・4/4>
塗りがだんでらいおんさんと一緒なスタッフかな?汁がそんな感じ。膝がエロい絵師さんでした。
電脳世界と未来予測っていうネタはとても面白い題材だと思いました。ヒューミントやシギント、特にシギントシステムの拡充によって近い将来、計画に基づく作為的な出来事や経済活動の推移は全て事前に予測されうる、とかいった夢のある?お話が何年か前に言われてましたね。
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