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注意
当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。
18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。
記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。
作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。
特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。
僕が天使になった理由 (OVERDRIVE)
2013/2/28
©OVERDRIVE
(注意)
ゲームのコンセプト上予備知識を得た上でプレイされた場合、娯楽性を大きく損ないます。
プレイ予定の方は閲覧を避けて頂くよう、強く推奨いたします。
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(テキスト:3467字)
<共通>
教会と天使の伝説が有名な、そんな街に建つ見晴ヶ丘学園に通う桐ノ小島巴。その日の夜も日課である弓をひいていた巴は、空から落ちてきた翼を持った少女と出会う。人々を勇気づけるというギターの弦が切れてしまった彼女は、人々を結びつけるその役割の代行を巴に願い出る。
他人との関わり合いを遠ざける巴はそれに難色を示すが、その相手が幼馴染の奈木崎奈留子の友人であったこともあり、一度きりと断った上で天使の弓を手に取る。そして恋の成就を見届けた巴と奈留子は、彼女がアイネという名であることをようやく知った。
そして気づけばアイネのギターの弦は1本が元通りとなっていた。人を赤い糸で結びつけた為と考えたアイネは、残る4本の弦についても巴を頼る。
なりゆきで学園に通うこととなったアイネ。だが天使業の件を二人の女生徒に見られてしまっていた。三年生の久賀百合、アイネのクラスメイトとなった一年生の若松みなもの二人は、天使の存在を口外せずアイネの手伝いを申し出る。
学園教師の桶屋町夢乃とその元教え子の瀬戸越春貴。同級生の堂崎文子と小ヶ倉章吾。生徒会会長の福江正彦と学園教師の龍宮小次郎。同級生の高城まりかと画家の辻創佑。三年生の有家小雪と美津島修。様々な形の恋愛模様は、アイネたちにも変化をきたしていく。
<個別>
奈木崎奈留子(幼馴染)
欠けた心の欠片を全て、恋人たちに返し続けてきた巴。そんな選択が何かを変えたのか、恋愛を拒絶していた巴の人となりにも前向きな変化がわずかながら起きていた。だがそんな中、奈留子からの微妙な違和感を巴は感じ取る。
それを心が欠けているのではないかと考えたアイネ。巴とアイネは、その目的のまるで知れない黒い天使のライオスとヘレンから、奈留子が古い昔に彼女自ら捨てたのだという心の欠片を手渡される。悩んだ果てにそれを奈留子に返した巴。
だがアイネは自身らが結びつけた恋人たちが次々に破局していた事実を知る。わけがわからずライオスを頼るアイネは、切れたギターの弦が恋人の赤い糸を奪っていることを知らされた。赤い糸はその量が決まっており、誰かを結びつければそれは誰かの糸を奪うことになる。そして天使はそれをしなければ存在意義を失い消滅する。それを知った巴と奈留子は、お互いの距離を置かざるを得なくなってしまう。
<奈留子エンド1>
それでも運命に屈さず互いを求めた巴と奈留子。幸せな二人の日常は幾ばくかの時が流れる。その日、巴は誰かとの約束があったような気がしつつも、それを思い出せないでいた。どこか袖を引かれるようなすれ違い。巴はなにか居心地の悪いものを感じつつも、独りきりの日常へと戻っていく。
<奈留子エンド2>
巴は幼馴染の友人としての奈留子を求める。それを奈留子は受け入れ、二人は以前と変わりない関係へと戻った。どれだけお互いを求めようとも届かない、だが二人が二人でいられる時間を、巴と奈留子は続けていくのだった。
久賀百合(三年生)
欠けた心の欠片を全て返さず、恋人たちを見守り続けてきた巴。そんな中で巴は自身と同じ匂いを持つ百合に、どこか惹かれるものがあった。気を利かせたアイネはそんな二人を巴の家での試験勉強に誘うが、そこに彼女の妹の桃が現れる。非常に姉妹仲はいいものの、なぜか過剰に巴を敵視する桃。そんな妹に対して時に卑屈ともいえる振る舞いを見せる百合。
アイネの提案でデートをすることになった巴と百合だが、それを知った桃が巴の家に乗り込んでくる。制止する二人を前に過去を語る桃。幼い頃、風邪で寝込んだ母の為に慣れない料理を作ろうとした百合だが、台所に火の手を上げてしまい、娘二人を助けた父と母を失った。それに抜け出せない負い目を抱える姉と、両親を奪った姉に自身への贖罪を求める妹。そして巴は欠け落ちていた百合の心の欠片を知る。
<百合エンド1>
心の欠片が戻ってきた百合は、全てを捨てて二人でどこかへ、と弱さを刹那に吐露するがそれを桃に聞かれてしまう。二人の前から姿を消した桃を追って、巴はアルバムで見た久賀家の思い出の山へ向かう。
姉の重荷になっていたことに予想外のショックを受けた桃は、巴に思いを託して断崖へと身を投げる。後日、遠くの親戚の家へ行くという手紙を読んだ百合は、寂しさを堪えながらもいつかの再会を夢見て、先を見据え始める。そんな彼女に対して巴はただ頷き、真実を胸に仕舞う以外になかった。
<百合エンド2>
二人を見守ることを決めた巴。だが状況は酷くなる一方で、もはや省みることさえ不可能だった。二人を精神的に支配する桃。三人は終わりのない悪夢のような、色欲の檻に囚われ続ける。
若松みなも(下級生)
心の欠片の行方をその時々で左右した巴。そんな中でアイネは現役アイドルであるみなもの恋心を知る。アイネの手引きでみなもとデートをすることとなった巴は、その終わりに唐突な告白を受ける。恋に対する忌避感を退けられない巴はそれを断るが、みなもに押される形で最後にはそれを受け止めた。
母に憧れて歌手を目指したみなもだが、現実はそれと大きくかけ離れていた。グラビアという現在の仕事と母の私生活への強制に嫌気が差したみなもは家を飛び出し、巴の元へと駆け込む。だが時を同じくして倒れた母の余命がそう長くないことを知る。母の現役時代のマネージャーが現れるが、その歌に自信を持てないみなも。かつて母娘共々を散々にけなしたプロデューサーの言葉が、みなもの心を欠けさせていた。
そして母を失ったみなもは、かつての母との思い出に触れ、夢への道を再び目指し始める。だが心の欠片が見つからないまま、声を出せないみなもは疲労に倒れる。
<みなもエンド1>
歌声が戻らないまま、ライブ当日の日を迎えたみなも。巴はその寸前に見つかった心の欠片を彼女に届ける。その後日、学園を訪れたみなもは転校の意思を巴に伝える。道が分かたれた二人。巴は彼女の歌を聴きながら、遠い先の邂逅に思いを馳せる。
<みなもエンド2>
病院へ向かった巴。みなものうなされる様を見て、彼女を連れて逃げ出す決意を固める。それこそが待ち望んだものだったのか、巴の言葉に最後には頷くみなも。そうして二人は全てを捨てて街を離れた。当ても先もない逃避行。それでも明けない夜はないと、二人はそれを信じた。
アイネ(天使)
ギターの弦が全て揃ったアイネ。だが自身らが結びつけた恋人たちの末路を聞き、そしてライオスから赤い糸の真実を伝えられる。そんな中で奈留子から巴の過去のいきさつを聞いたアイネはその元を訪れる。
かつて恵唯奈という少女に恋した巴。だが巴の母が不倫劇の果てに恵唯奈の父を殺害し、自殺したことで二人の仲は引き裂かれる。母に連れられ街を離れることになった恵唯奈は、街の伝説を夢見た。真冬の朽ちた教会で二人は祈り、眠ることでそれが叶えられると信じた。天使になるという二人の願いは、だが巴の前から恵唯奈を永遠に奪い去っていく。
巴の為に心の欠片を返す最後の務めを決心したアイネは、二人が結ばれたその夜、最初で最後の歌声に欠片を託す。そして不幸をどこかに作るとわかりながらそれを行ったその翼は黒く穢れ、アイネは巴の前から姿を消す。
それ以前からアイネに心を寄せるようになっていた巴は、彼女がいない日々に再び生気を失っていた。だがアイネが結びつけ破局し、それでも今また前を向いて生きようとしている人々を見た。ライオスの元を訪れた巴は、自身の左手に赤い糸が生まれたことと、アイネが生まれ変わった恵唯奈であったことを知る。糸が示す先の、アイネの元にたどり着いた巴。
そして巴たちは「星の声」を聞く。人間を愛しながらも、その果てなく愚かな歴史に絶望し、欲望にたがをはめる為に赤い糸をゆがめた地球。ライオスは地球の欠けた心こそが天使であることを明かす。
世界中から天使を集めたライオス。あるべき姿へと戻った天使たちは星へと返り、そしてアイネは本来の人の姿を取り戻す。だが全ての代償として、巴の背からは翼が生まれ、ただ独りきりの天使となった。
教会と天使の伝説が有名な、そんな街に建つ見晴ヶ丘学園に通う桐ノ小島愛音。友人の奈留子たちと共にその日も、天に一番近い恋愛相談所にいた。愛音を評した言葉の端に、ふと皆が感じる既視感。それが何であるのか誰もわからず、だが愛音の目にはなぜか涙があふれる。
不思議と恋焦がれる、会ったこともない、だがその姿を鮮やかに思い描ける天使。愛音は傍にいるだろう、その彼に向けて微笑む。その左手からは、赤い糸が空へと伸びていた。
<プレイ時間>
共通7時間55分、奈留子1エンド3時間20分、奈留子2エンド15分、百合1エンドルート3時間5分、百合2エンド10分、みなも1エンドルート2時間40分、みなも2エンド15分、アイネエンドルート3時間15分。計20時間55分。
<印象に残ったシーン>
<グラフィッカー情報・敬称略>
カヤ(有限会社アフェス)、千年(有限会社アフェス)、TAKATUKI(Zodiac)、林崎真悟(Zodiac)、銀雪(Zodiac)、しえの(Zodiac)、菊蔵(Zodiac)、KTOK(Zodiac)、双見静流(CLOCKUP)、びよ。、DREAM JAPAN
<あとがき・3/19>
嫌な奴が酷い末路をたどるのはスカッとする。だがこのゲームには嫌味のある人間がいないのである。だから僕だけはこの結末を認めない。
でも百合1、みなも、アイネエンド辺りは全然構わない終わり方。認めた。
天使とは美しい花をまき散らす者でなく、苦悩する者のために戦う者である。とはクリミアの天使の言葉。
2013/2/28
©OVERDRIVE
(注意)
ゲームのコンセプト上予備知識を得た上でプレイされた場合、娯楽性を大きく損ないます。
プレイ予定の方は閲覧を避けて頂くよう、強く推奨いたします。
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(テキスト:3467字)
<共通>
教会と天使の伝説が有名な、そんな街に建つ見晴ヶ丘学園に通う桐ノ小島巴。その日の夜も日課である弓をひいていた巴は、空から落ちてきた翼を持った少女と出会う。人々を勇気づけるというギターの弦が切れてしまった彼女は、人々を結びつけるその役割の代行を巴に願い出る。
他人との関わり合いを遠ざける巴はそれに難色を示すが、その相手が幼馴染の奈木崎奈留子の友人であったこともあり、一度きりと断った上で天使の弓を手に取る。そして恋の成就を見届けた巴と奈留子は、彼女がアイネという名であることをようやく知った。
そして気づけばアイネのギターの弦は1本が元通りとなっていた。人を赤い糸で結びつけた為と考えたアイネは、残る4本の弦についても巴を頼る。
なりゆきで学園に通うこととなったアイネ。だが天使業の件を二人の女生徒に見られてしまっていた。三年生の久賀百合、アイネのクラスメイトとなった一年生の若松みなもの二人は、天使の存在を口外せずアイネの手伝いを申し出る。
学園教師の桶屋町夢乃とその元教え子の瀬戸越春貴。同級生の堂崎文子と小ヶ倉章吾。生徒会会長の福江正彦と学園教師の龍宮小次郎。同級生の高城まりかと画家の辻創佑。三年生の有家小雪と美津島修。様々な形の恋愛模様は、アイネたちにも変化をきたしていく。
<個別>
奈木崎奈留子(幼馴染)
欠けた心の欠片を全て、恋人たちに返し続けてきた巴。そんな選択が何かを変えたのか、恋愛を拒絶していた巴の人となりにも前向きな変化がわずかながら起きていた。だがそんな中、奈留子からの微妙な違和感を巴は感じ取る。
それを心が欠けているのではないかと考えたアイネ。巴とアイネは、その目的のまるで知れない黒い天使のライオスとヘレンから、奈留子が古い昔に彼女自ら捨てたのだという心の欠片を手渡される。悩んだ果てにそれを奈留子に返した巴。
だがアイネは自身らが結びつけた恋人たちが次々に破局していた事実を知る。わけがわからずライオスを頼るアイネは、切れたギターの弦が恋人の赤い糸を奪っていることを知らされた。赤い糸はその量が決まっており、誰かを結びつければそれは誰かの糸を奪うことになる。そして天使はそれをしなければ存在意義を失い消滅する。それを知った巴と奈留子は、お互いの距離を置かざるを得なくなってしまう。
<奈留子エンド1>
それでも運命に屈さず互いを求めた巴と奈留子。幸せな二人の日常は幾ばくかの時が流れる。その日、巴は誰かとの約束があったような気がしつつも、それを思い出せないでいた。どこか袖を引かれるようなすれ違い。巴はなにか居心地の悪いものを感じつつも、独りきりの日常へと戻っていく。
<奈留子エンド2>
巴は幼馴染の友人としての奈留子を求める。それを奈留子は受け入れ、二人は以前と変わりない関係へと戻った。どれだけお互いを求めようとも届かない、だが二人が二人でいられる時間を、巴と奈留子は続けていくのだった。
久賀百合(三年生)
欠けた心の欠片を全て返さず、恋人たちを見守り続けてきた巴。そんな中で巴は自身と同じ匂いを持つ百合に、どこか惹かれるものがあった。気を利かせたアイネはそんな二人を巴の家での試験勉強に誘うが、そこに彼女の妹の桃が現れる。非常に姉妹仲はいいものの、なぜか過剰に巴を敵視する桃。そんな妹に対して時に卑屈ともいえる振る舞いを見せる百合。
アイネの提案でデートをすることになった巴と百合だが、それを知った桃が巴の家に乗り込んでくる。制止する二人を前に過去を語る桃。幼い頃、風邪で寝込んだ母の為に慣れない料理を作ろうとした百合だが、台所に火の手を上げてしまい、娘二人を助けた父と母を失った。それに抜け出せない負い目を抱える姉と、両親を奪った姉に自身への贖罪を求める妹。そして巴は欠け落ちていた百合の心の欠片を知る。
<百合エンド1>
心の欠片が戻ってきた百合は、全てを捨てて二人でどこかへ、と弱さを刹那に吐露するがそれを桃に聞かれてしまう。二人の前から姿を消した桃を追って、巴はアルバムで見た久賀家の思い出の山へ向かう。
姉の重荷になっていたことに予想外のショックを受けた桃は、巴に思いを託して断崖へと身を投げる。後日、遠くの親戚の家へ行くという手紙を読んだ百合は、寂しさを堪えながらもいつかの再会を夢見て、先を見据え始める。そんな彼女に対して巴はただ頷き、真実を胸に仕舞う以外になかった。
<百合エンド2>
二人を見守ることを決めた巴。だが状況は酷くなる一方で、もはや省みることさえ不可能だった。二人を精神的に支配する桃。三人は終わりのない悪夢のような、色欲の檻に囚われ続ける。
若松みなも(下級生)
心の欠片の行方をその時々で左右した巴。そんな中でアイネは現役アイドルであるみなもの恋心を知る。アイネの手引きでみなもとデートをすることとなった巴は、その終わりに唐突な告白を受ける。恋に対する忌避感を退けられない巴はそれを断るが、みなもに押される形で最後にはそれを受け止めた。
母に憧れて歌手を目指したみなもだが、現実はそれと大きくかけ離れていた。グラビアという現在の仕事と母の私生活への強制に嫌気が差したみなもは家を飛び出し、巴の元へと駆け込む。だが時を同じくして倒れた母の余命がそう長くないことを知る。母の現役時代のマネージャーが現れるが、その歌に自信を持てないみなも。かつて母娘共々を散々にけなしたプロデューサーの言葉が、みなもの心を欠けさせていた。
そして母を失ったみなもは、かつての母との思い出に触れ、夢への道を再び目指し始める。だが心の欠片が見つからないまま、声を出せないみなもは疲労に倒れる。
<みなもエンド1>
歌声が戻らないまま、ライブ当日の日を迎えたみなも。巴はその寸前に見つかった心の欠片を彼女に届ける。その後日、学園を訪れたみなもは転校の意思を巴に伝える。道が分かたれた二人。巴は彼女の歌を聴きながら、遠い先の邂逅に思いを馳せる。
<みなもエンド2>
病院へ向かった巴。みなものうなされる様を見て、彼女を連れて逃げ出す決意を固める。それこそが待ち望んだものだったのか、巴の言葉に最後には頷くみなも。そうして二人は全てを捨てて街を離れた。当ても先もない逃避行。それでも明けない夜はないと、二人はそれを信じた。
アイネ(天使)
ギターの弦が全て揃ったアイネ。だが自身らが結びつけた恋人たちの末路を聞き、そしてライオスから赤い糸の真実を伝えられる。そんな中で奈留子から巴の過去のいきさつを聞いたアイネはその元を訪れる。
かつて恵唯奈という少女に恋した巴。だが巴の母が不倫劇の果てに恵唯奈の父を殺害し、自殺したことで二人の仲は引き裂かれる。母に連れられ街を離れることになった恵唯奈は、街の伝説を夢見た。真冬の朽ちた教会で二人は祈り、眠ることでそれが叶えられると信じた。天使になるという二人の願いは、だが巴の前から恵唯奈を永遠に奪い去っていく。
巴の為に心の欠片を返す最後の務めを決心したアイネは、二人が結ばれたその夜、最初で最後の歌声に欠片を託す。そして不幸をどこかに作るとわかりながらそれを行ったその翼は黒く穢れ、アイネは巴の前から姿を消す。
それ以前からアイネに心を寄せるようになっていた巴は、彼女がいない日々に再び生気を失っていた。だがアイネが結びつけ破局し、それでも今また前を向いて生きようとしている人々を見た。ライオスの元を訪れた巴は、自身の左手に赤い糸が生まれたことと、アイネが生まれ変わった恵唯奈であったことを知る。糸が示す先の、アイネの元にたどり着いた巴。
そして巴たちは「星の声」を聞く。人間を愛しながらも、その果てなく愚かな歴史に絶望し、欲望にたがをはめる為に赤い糸をゆがめた地球。ライオスは地球の欠けた心こそが天使であることを明かす。
世界中から天使を集めたライオス。あるべき姿へと戻った天使たちは星へと返り、そしてアイネは本来の人の姿を取り戻す。だが全ての代償として、巴の背からは翼が生まれ、ただ独りきりの天使となった。
教会と天使の伝説が有名な、そんな街に建つ見晴ヶ丘学園に通う桐ノ小島愛音。友人の奈留子たちと共にその日も、天に一番近い恋愛相談所にいた。愛音を評した言葉の端に、ふと皆が感じる既視感。それが何であるのか誰もわからず、だが愛音の目にはなぜか涙があふれる。
不思議と恋焦がれる、会ったこともない、だがその姿を鮮やかに思い描ける天使。愛音は傍にいるだろう、その彼に向けて微笑む。その左手からは、赤い糸が空へと伸びていた。
<プレイ時間>
共通7時間55分、奈留子1エンド3時間20分、奈留子2エンド15分、百合1エンドルート3時間5分、百合2エンド10分、みなも1エンドルート2時間40分、みなも2エンド15分、アイネエンドルート3時間15分。計20時間55分。
<印象に残ったシーン>
<グラフィッカー情報・敬称略>
カヤ(有限会社アフェス)、千年(有限会社アフェス)、TAKATUKI(Zodiac)、林崎真悟(Zodiac)、銀雪(Zodiac)、しえの(Zodiac)、菊蔵(Zodiac)、KTOK(Zodiac)、双見静流(CLOCKUP)、びよ。、DREAM JAPAN
<あとがき・3/19>
嫌な奴が酷い末路をたどるのはスカッとする。だがこのゲームには嫌味のある人間がいないのである。だから僕だけはこの結末を認めない。
でも百合1、みなも、アイネエンド辺りは全然構わない終わり方。認めた。
天使とは美しい花をまき散らす者でなく、苦悩する者のために戦う者である。とはクリミアの天使の言葉。
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