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注意
当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。
18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。
記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。
作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。
特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。
さよならを教えて (CRAFTWORK)
2001/3/2
©VisualArt's/CRAFTWORK
(引用:getchu.com様・BD版)
(注意)
ゲームのコンセプト上予備知識を得た上でプレイされた場合、娯楽性を大きく損ないます。
プレイ予定の方は閲覧を避けて頂くよう、強く推奨いたします。
一部画像にホラー要素の強いものがございます。ご注意ください。
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(テキスト:2705字)
<ストーリー>
教育実習生である人見広介は悪夢を見る。怪物と、それに組み伏せられる天使の夢。
保険医の大森となえにそれを相談した広介だが、疲れかストレスの影響という至極一般的な意見を返されるに留まる。
そんな中で広介は、夢に見る天使とよく似た風貌の巣鴨睦月という教え子と出会う。夕暮れの教室に独り佇む睦月に恐れを抱く広介。だが淡々と接してくる睦月を見て、広介もどうにか自身を取り繕える程度の余裕を取り戻す。
それでも日ごとに酷くなる悪夢を前に現実と夢想の境界は曖昧となり、広介は怪物を自身と同一視するようになっていく。担当教師である高島瀬美奈との、たった二週間のはずの実習期間が、まるで永遠の時間の中の一コマのようにさえ感じられた。そんな中で広介は教え子の田町まひるから、学園の七不思議である「天使の樹」の話を聞く。そして学園私有地にある林に入った広介。
それを境に不思議と悪夢を見ることはなくなった。だが異常な衝動は消えることなく、つい先ほどまで話をしていたはずの教え子たちに、気づけば聖職者の為すこととは到底思えないような行為を強いていた。もはやそれをいぶかしむ理性もなく、終わりの日に向かって広介は夕暮れの校舎をさまよう。
高田望美(屋上の少女)
喫煙場所を求めて向かった屋上で広介は、高田望美という少女と出会う。孤高を気取るようでもなくそれでも屋上に佇む望美に対して疑問と興味を持つ。
正気を失っていく中で広介は、望美が父親から性的な虐待を受けていたことを確信する。それがかつて起きた光景だったのか、それとも今まさに自身の手で起こされていることなのかは誰にも知れない。
汚れ、そしてそれに悦び悶える自身の罪におののく望美。広介は今なら飛び立てると告げ、その背を押す。屋上の空へ向かって。
落ちて砕けた華奢なその身体。そして立ち上がった望美は広介を慰め、空へと還っていく。その時屋上から飛び去る一羽のカラスを、広介は確かに見た。全ての少女たちが還ったことを見届けた広介は、自身に還る場所がないことに一抹の寂しさを感じながら、目の前の校舎へと戻っていく。
目黒御幸(図書館の少女)
図書館の司書である御幸。義務感を超えて、まるで自身を追い詰めるかのように勉強に没頭する彼女を見た広介は、図書館を訪れ続ける。
そうして彼女に対人恐怖症、特に男性恐怖の嫌いがあることを知った広介。だが同じように対人コミュニケーションが決して良好とはいえない広介は、そんな彼女に逆に親近感さえ抱いた。そしてそれを伝えられた御幸もまた、新任の教育実習生へ心を許していく姿を見せる。家族がみな優秀な学歴を持ち、その一方体調の不良で受験に失敗した御幸。それに加えて感情をうまく表現できない自身の性向を告白した彼女に、広介もまた共感する。
世界にただ独りきりという孤独を抱える御幸。それに対して、彼女の中に自身だけは必ずいると広介は答えた。唐突に「鯛の鯛」の話を語り、魚にさえあるのならば人間の喉仏にもと確信する御幸。それを聞いた広介はその証明の為に、彼女を解体するものの、そこにはなにもなく。
そして終わりの日を迎えた広介は、彼女の身体もまたあるべき形へと戻す。それが彼女の、「鯛の鯛」だった。全ての少女たちが還ったことを見届けた広介は、自身に還る場所がないことに一抹の寂しさを感じながら、目の前の校舎へと戻っていく。
上野こより(弓道場の少女)
かつての学生時代、弓道というものに憧れながらも女子だけのその部には入れなかった広介。学園の弓道場に足を運んだ広介はそこで、上野こよりという少女と出会う。
どこか気の抜けたような、それでいて触れられたくない核心を突いてくるその物言いに広介は心中穏やかではいられなかった。体験として弓を渡された広介はそれをこよりへと向け、彼女をいたぶる。
そしてこよりから、女らしい身体がからかいの対象となり、それにコンプレックスを持つことを聞いた広介。そんなこよりを抱いた広介はその願いを聞き、彼女を弓で射て壊してなお辱めた。全ての少女たちが還ったことを見届けた広介は、自身に還る場所がないことに一抹の寂しさを感じながら、目の前の校舎へと戻っていく。
田町まひる(中庭の少女)
中庭に下りた広介はそこで、かつて実家の向かいの家に住み、彼が中学生の頃引っ越してしまった歳の離れた幼馴染である田町まひると出会う。
あの頃と変わりなく兄と呼び身体一杯の愛情を向けるまひるに対して、広介もまた温かな気持ちを巡らせていく。
そんな中で野良猫と戯れるまひるの姿を見かけた広介は、かつて姉が拾い家で飼うことになった白毛の牝猫のことを思い出す。家族に壁を感じる広介にとって、隔てなく愛情を示してくれる彼女はなにものにも代えがたい存在だった。だが妹のようにさえ思っていた彼女はある日、広介の不注意によって車に轢かれて死んでしまった。
そして終わりの日を迎えた広介は、まひるをあの時と同じ姿に戻すしかなかった。全ての少女たちが還ったことを見届けた広介は、自身に還る場所がないことに一抹の寂しさを感じながら、目の前の校舎へと戻っていく。
巣鴨睦月(教室の少女)
睦月に神性を感じ取る広介。だが彼女もまた、孤独と不安に苛まれる一介の少女に過ぎなかった。
まひるから聞いた、いつかは天に届き神に赦され天使が還るという樹を見つめる二人。時間が残されていないことは、広介にもわかっていた。
広介は睦月と交わりその罪を清められ、そして彼女はそれを全て抱え天使の樹へと向かう。少女たちに別れを告げそこへたどり着いた広介が見たものは、樹の元で命を絶った睦月の姿だった。広介はそれによってこの絶望と現実から救われたことに涙する。そして天使はあるべき場所へと還っていった。
<エピローグ>
大病院の新進気鋭の医者である大森となえは、患者の姉である高島瀬美奈と接見していた。手の施しようのない自閉症患者である彼は、姉と同じ教職であるという自己心象に取り付かれていた。両親を失い弟だけが残った家族である瀬美奈。となえはそんな彼女を慰め励ますが、自身の無力さを痛感していた。
となえは瀬美奈に、彼が人間らしい感情を向けていた、唯一の人間がいたことを明かす。重度の鬱を抱えていたものの無事に退院したその少女に、一縷の望みを託そうとするとなえ。彼女の名は巣鴨睦月。(睦月ルート追加エピソード)
そんなとなえの前にふらりと姿を見せる彼。その時ここが病院であることを正しく認識していた彼に、驚きと喜びを見いだすとなえ。だが彼はまるで当たり前のように早口で告げる。インターン生といえども忙しい、急ぎましょう先生と。
それは彼の、新たな舞台。
<プレイ時間>
初回望美ルート4時間15分、御幸ルート1時間5分、こよりルート45分、まひるルート1時間、睦月ルート40分。計8時間25分。
<印象に残ったシーン>
<グラフィッカー情報・敬称略>
長岡建蔵(原画)、長縄、萩原純
<あとがき・2/12>
4人の少女たちの正体は比較的わかりやすいですが、それがなんの意味をもつのかはわからないです。個人的には主人公の罪悪感が形になったものだと思いますが。望美=あやめてきた動物や虫たちの命、御幸=死骸に感じてきた性衝動への後ろめたさ、こより=破壊衝動そのもの、まひる=自身が死なせた飼い猫。それを辱めるのはその負の感情に対する懲罰と捨て去りたいという気持ちの表れでしょうか。
最後に必ず壊すのは、四人全員を消して自身の世界を観測するものをなくすことで間違った選択(世界)をリセットする為ではないかと。天使とはなんぞやっていうと現実にいた天使のような彼女を、自身と同一視した上でこの舞台に立たせた役者でしょうか。自身の罪を被ってもらう贖罪の為の。
ただこのゲームが何をテーマにしてるのかはやはりわからず。神の存在かあるいは人間の理知か、そのどちらかを取り扱ってるとは思うのですが。
ここまでやって、ふとパケを見るとある部分にあった英文が目に入りました。全てを赦す全能の祝福の言葉。最後にこれを見て乾いた笑いが出ました。「さよなら」とはこの言葉を指すのかもしれません。
2001/3/2
©VisualArt's/CRAFTWORK
(引用:getchu.com様・BD版)
(注意)
ゲームのコンセプト上予備知識を得た上でプレイされた場合、娯楽性を大きく損ないます。
プレイ予定の方は閲覧を避けて頂くよう、強く推奨いたします。
一部画像にホラー要素の強いものがございます。ご注意ください。
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(テキスト:2705字)
<ストーリー>
教育実習生である人見広介は悪夢を見る。怪物と、それに組み伏せられる天使の夢。
保険医の大森となえにそれを相談した広介だが、疲れかストレスの影響という至極一般的な意見を返されるに留まる。
そんな中で広介は、夢に見る天使とよく似た風貌の巣鴨睦月という教え子と出会う。夕暮れの教室に独り佇む睦月に恐れを抱く広介。だが淡々と接してくる睦月を見て、広介もどうにか自身を取り繕える程度の余裕を取り戻す。
それでも日ごとに酷くなる悪夢を前に現実と夢想の境界は曖昧となり、広介は怪物を自身と同一視するようになっていく。担当教師である高島瀬美奈との、たった二週間のはずの実習期間が、まるで永遠の時間の中の一コマのようにさえ感じられた。そんな中で広介は教え子の田町まひるから、学園の七不思議である「天使の樹」の話を聞く。そして学園私有地にある林に入った広介。
それを境に不思議と悪夢を見ることはなくなった。だが異常な衝動は消えることなく、つい先ほどまで話をしていたはずの教え子たちに、気づけば聖職者の為すこととは到底思えないような行為を強いていた。もはやそれをいぶかしむ理性もなく、終わりの日に向かって広介は夕暮れの校舎をさまよう。
高田望美(屋上の少女)
喫煙場所を求めて向かった屋上で広介は、高田望美という少女と出会う。孤高を気取るようでもなくそれでも屋上に佇む望美に対して疑問と興味を持つ。
正気を失っていく中で広介は、望美が父親から性的な虐待を受けていたことを確信する。それがかつて起きた光景だったのか、それとも今まさに自身の手で起こされていることなのかは誰にも知れない。
汚れ、そしてそれに悦び悶える自身の罪におののく望美。広介は今なら飛び立てると告げ、その背を押す。屋上の空へ向かって。
落ちて砕けた華奢なその身体。そして立ち上がった望美は広介を慰め、空へと還っていく。その時屋上から飛び去る一羽のカラスを、広介は確かに見た。全ての少女たちが還ったことを見届けた広介は、自身に還る場所がないことに一抹の寂しさを感じながら、目の前の校舎へと戻っていく。
目黒御幸(図書館の少女)
図書館の司書である御幸。義務感を超えて、まるで自身を追い詰めるかのように勉強に没頭する彼女を見た広介は、図書館を訪れ続ける。
そうして彼女に対人恐怖症、特に男性恐怖の嫌いがあることを知った広介。だが同じように対人コミュニケーションが決して良好とはいえない広介は、そんな彼女に逆に親近感さえ抱いた。そしてそれを伝えられた御幸もまた、新任の教育実習生へ心を許していく姿を見せる。家族がみな優秀な学歴を持ち、その一方体調の不良で受験に失敗した御幸。それに加えて感情をうまく表現できない自身の性向を告白した彼女に、広介もまた共感する。
世界にただ独りきりという孤独を抱える御幸。それに対して、彼女の中に自身だけは必ずいると広介は答えた。唐突に「鯛の鯛」の話を語り、魚にさえあるのならば人間の喉仏にもと確信する御幸。それを聞いた広介はその証明の為に、彼女を解体するものの、そこにはなにもなく。
そして終わりの日を迎えた広介は、彼女の身体もまたあるべき形へと戻す。それが彼女の、「鯛の鯛」だった。全ての少女たちが還ったことを見届けた広介は、自身に還る場所がないことに一抹の寂しさを感じながら、目の前の校舎へと戻っていく。
上野こより(弓道場の少女)
かつての学生時代、弓道というものに憧れながらも女子だけのその部には入れなかった広介。学園の弓道場に足を運んだ広介はそこで、上野こよりという少女と出会う。
どこか気の抜けたような、それでいて触れられたくない核心を突いてくるその物言いに広介は心中穏やかではいられなかった。体験として弓を渡された広介はそれをこよりへと向け、彼女をいたぶる。
そしてこよりから、女らしい身体がからかいの対象となり、それにコンプレックスを持つことを聞いた広介。そんなこよりを抱いた広介はその願いを聞き、彼女を弓で射て壊してなお辱めた。全ての少女たちが還ったことを見届けた広介は、自身に還る場所がないことに一抹の寂しさを感じながら、目の前の校舎へと戻っていく。
田町まひる(中庭の少女)
中庭に下りた広介はそこで、かつて実家の向かいの家に住み、彼が中学生の頃引っ越してしまった歳の離れた幼馴染である田町まひると出会う。
あの頃と変わりなく兄と呼び身体一杯の愛情を向けるまひるに対して、広介もまた温かな気持ちを巡らせていく。
そんな中で野良猫と戯れるまひるの姿を見かけた広介は、かつて姉が拾い家で飼うことになった白毛の牝猫のことを思い出す。家族に壁を感じる広介にとって、隔てなく愛情を示してくれる彼女はなにものにも代えがたい存在だった。だが妹のようにさえ思っていた彼女はある日、広介の不注意によって車に轢かれて死んでしまった。
そして終わりの日を迎えた広介は、まひるをあの時と同じ姿に戻すしかなかった。全ての少女たちが還ったことを見届けた広介は、自身に還る場所がないことに一抹の寂しさを感じながら、目の前の校舎へと戻っていく。
巣鴨睦月(教室の少女)
睦月に神性を感じ取る広介。だが彼女もまた、孤独と不安に苛まれる一介の少女に過ぎなかった。
まひるから聞いた、いつかは天に届き神に赦され天使が還るという樹を見つめる二人。時間が残されていないことは、広介にもわかっていた。
広介は睦月と交わりその罪を清められ、そして彼女はそれを全て抱え天使の樹へと向かう。少女たちに別れを告げそこへたどり着いた広介が見たものは、樹の元で命を絶った睦月の姿だった。広介はそれによってこの絶望と現実から救われたことに涙する。そして天使はあるべき場所へと還っていった。
<エピローグ>
大病院の新進気鋭の医者である大森となえは、患者の姉である高島瀬美奈と接見していた。手の施しようのない自閉症患者である彼は、姉と同じ教職であるという自己心象に取り付かれていた。両親を失い弟だけが残った家族である瀬美奈。となえはそんな彼女を慰め励ますが、自身の無力さを痛感していた。
となえは瀬美奈に、彼が人間らしい感情を向けていた、唯一の人間がいたことを明かす。重度の鬱を抱えていたものの無事に退院したその少女に、一縷の望みを託そうとするとなえ。彼女の名は巣鴨睦月。(睦月ルート追加エピソード)
そんなとなえの前にふらりと姿を見せる彼。その時ここが病院であることを正しく認識していた彼に、驚きと喜びを見いだすとなえ。だが彼はまるで当たり前のように早口で告げる。インターン生といえども忙しい、急ぎましょう先生と。
それは彼の、新たな舞台。
<プレイ時間>
初回望美ルート4時間15分、御幸ルート1時間5分、こよりルート45分、まひるルート1時間、睦月ルート40分。計8時間25分。
<印象に残ったシーン>
<グラフィッカー情報・敬称略>
長岡建蔵(原画)、長縄、萩原純
<あとがき・2/12>
4人の少女たちの正体は比較的わかりやすいですが、それがなんの意味をもつのかはわからないです。個人的には主人公の罪悪感が形になったものだと思いますが。望美=あやめてきた動物や虫たちの命、御幸=死骸に感じてきた性衝動への後ろめたさ、こより=破壊衝動そのもの、まひる=自身が死なせた飼い猫。それを辱めるのはその負の感情に対する懲罰と捨て去りたいという気持ちの表れでしょうか。
最後に必ず壊すのは、四人全員を消して自身の世界を観測するものをなくすことで間違った選択(世界)をリセットする為ではないかと。天使とはなんぞやっていうと現実にいた天使のような彼女を、自身と同一視した上でこの舞台に立たせた役者でしょうか。自身の罪を被ってもらう贖罪の為の。
ただこのゲームが何をテーマにしてるのかはやはりわからず。神の存在かあるいは人間の理知か、そのどちらかを取り扱ってるとは思うのですが。
ここまでやって、ふとパケを見るとある部分にあった英文が目に入りました。全てを赦す全能の祝福の言葉。最後にこれを見て乾いた笑いが出ました。「さよなら」とはこの言葉を指すのかもしれません。
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