注意


当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。

18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。

記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。

作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。

特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。
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2012

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女系家族Ⅲ -秘密・卑蜜- ストーリー

女系家族Ⅲ -秘密・卑蜜- (シルキーズ)
2012/11/22


©シルキーズ

(注意)
ゲームのコンセプト上予備知識を得た上でプレイされた場合、娯楽性を大きく損ないます。
プレイ予定の方は閲覧を避けて頂くよう、強く推奨いたします。


キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(テキスト:5058字)

<補足>

当該作品には多数のBADエンドがありますが、スタッフロール付属エンディングのみを記してあります。


<共通>

跡取りを残さないままに逝った大成金、唐沢喜一郎。彼が残した莫大な遺産と家督を巡って、長女の唐沢永遠の夫であり喜一郎の部下でもあった伊丹義隆と次女の紫衣との争いが続く唐沢島。伊丹の部下として長らく仕えた橋詰大樹はそこへ足を踏み入れる。
内心慕っていた、見目麗しく気立てのよい永遠に廊下で出くわした大樹。伊丹が仕事の確認の為に呼んでいると彼女から伝えられる。

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喜一郎の娘たちから相続権放棄の同意書を回収するように命令を受けたものの、大樹にその意志はなかった。父を自殺に追い込まれ、その結果過労に倒れた母も失うことになった、その直接の原因である伊丹に復讐を誓う大樹。忠実な部下を装いながらも、事業の失敗続きで後のない伊丹の遺産相続を阻止し破滅させることが大樹の目的だった。
唐沢家で姉妹たちと暮らしながら表向きは同意書集めに、そして裏では伊丹を不利に追い込む工作に奔走する大樹。

jyokei32.jpg

そんな中で大樹は紫衣に呼び出され、彼女の側へつくようそそのかされる。伊丹が当主となることは受け入れがたい両者。しかし我がままで高飛車な、典型的お嬢様である紫衣を御輿に担ぐことに大樹は不安を覚える。それでなくとも姉妹たちの母であり現当主でもある唐沢彩子が病に臥せ、永遠以外は面会を許されない状況。伊丹の側に現当主を握られている可能性のある現状では、大樹としても軽率な行動は取れなかった。

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<第一シナリオ・陵辱ルート>

酷い頭痛に悩まされていた大樹は永遠から手渡された薬を常用していた。永遠と伊丹の情事を偶然見かけた大樹。その薬が伊丹からの出所であり、強力な向精神薬のような働きをすることが語られる。だがそのさなかにも頭痛に襲われ薬を飲み込んだ大樹に、それを理解できる普段の知性はなく、あろうことか部屋に戻った永遠を襲ってしまう。
その夜自室に戻ったところを紫衣のメイドである山口茉莉子が訪ねてくる。恋人の紫衣には断りなく、身体と引き換えに協力を取り付ける為に。茉莉子を責めながら口約束をする大樹だが、そのさなか気を失ってしまう。
その後、前々から大樹の体調を心配していた四女の綺羅が深夜に訪れる。身体のほてりが収まらない大樹は朦朧とした意識の中、目の前の身体をむさぼる。翌日、普段慕ってくれていた彼女を前にしても、大樹の目に正気が戻ることはなかった。

綺羅を部屋に縛り付けた大樹は、島を一度離れる伊丹の見送りに向かう。遺産と遺書を収めた大金庫の鍵が姉妹のいずれかに預けられていること、そして姉妹たちを薬漬けにする計画を伊丹の口から伝えられた大樹は直接行動に出始める。
彩子が伊丹に連れ出され不在であることを永遠から聞きだした大樹は、部屋の鍵を預かり綺羅を移そうと考えるが、妹を探す三女の杏里に出くわす。表情を失いどこか異様な雰囲気の杏里を前にやりすごそうとするものの、片腕を取られた瞬間耐え難い激痛が走る。女どころか人間とさえ思えない、尋常ではないその握力に恐怖し逃げ出す大樹。逃げ込んだ先のキッチンで半ば恐慌を起こして包丁を向けるが、杏里はなんの動揺もなくそれを受け止める。

jyokei34.jpg

再び腕を捻り上げられた大樹は恐怖のあまり、以前三人で語った雑談の話題が口をついて出た。出身、そして母について無表情のまま思いを馳せるようにして突然倒れこんだ杏里。彼女に薬を使った大樹は、綺羅と杏里を彩子の部屋へ監禁する。
その後紫衣も襲い姉妹たちに手を出し続ける大樹だが時間切れを悟り、意外にも聡明だった紫衣に協力することを決める。大樹は伊丹の不正の証拠を提供し、当主代行としてグループに影響力を持っていた紫衣は形だけとはいえ大樹との結婚を受け入れ、その身の安全を保障する。

<陵辱ルート・唐沢島の主エンド>

それから三年後。彩子は遺体となって発見され、伊丹は指名手配された上で逃亡を続けていた。唐沢グループは紫衣が継ぎ、彼女や茉莉子、杏里との間にできた子供は紫衣が唐沢家として引き取ることとなった。永遠は子供と共に旅に出、綺羅は大樹を許さず精神的に不安定となって島を離れた。
薬を飲んだ者はみな治療を受けたが、唯一回復せず記憶を失い精神が退行したかのような杏里。そんな彼女の世話を紫衣に命じられた大樹は、復讐を果たしたことで不自由な島暮らしにも満足していた。例えこの穏やかな日々がそう長くは続かないと思いながらも。

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<第二シナリオ・純愛ルート>

伊丹絡みの仕事をほどほどで切り上げた大樹は綺羅の誘いに乗って海辺へ向かう。これまで「お兄ちゃん」と呼び慕っていた彼女の態度が演技だったことを知る大樹。ただの小娘だと思っていた彼女が伊丹の本質を見抜いており、その部下に対しても警戒を抱いていたことを素直に驚いてしまう。
その後紫衣にPCの修理を命令される大樹。それを敵側に触らせる不用心さに大樹は当初呆れながらも、会話を通して語られる紫衣の、家やグループに対しての考えに舌を巻く。更に彩子が臥せっていた間の当主代理を務めていたことを聞かされ、その間グループに何の問題も起きていないことから、伊丹から伝わった引き篭もりの馬鹿娘という認識を改めるのだった。

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その夜、茉莉子が身体と引き換えに協力を求め部屋を訪ねてくる。将来の関係を見据え妥協案を出した大樹は、彼女の敵意を和らげる為にも、初めての茉莉子を優しく抱く。
翌日大樹は伊丹の見送りに向かう。杏里と綺羅の実母を世話していた過去と二人の父親にあたる可能性を語る伊丹。その上で薬の使用を躊躇うことのない下種さに大樹は怒りを募らせ、決意を新たにする。
屋敷に戻った大樹は茉莉子と永遠に出くわす。自身が時々服用し、風邪気味だった綺羅に朝飲ませた頭痛薬が、伊丹のいう薬だったことを知る。綺羅を病院に連れて行けば身内の恥が、当主代理の紫衣を直撃し伊丹を利すると考えた大樹は茉莉子の理解を得て、自ら綺羅を慰める。
その後綺羅の部屋を訪れた大樹は同意書を手渡される。部下であるにも拘らず伊丹の為にならない行動を続ける大樹に対して示される、それは彼女の信頼の証だった。

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綺羅を見舞いにきた杏里を、茉莉子が追い返した形になったこともあり、彼女を探して大樹は海辺へ向かう。妹に依存する自身に自己嫌悪する杏里に対して気晴らしにと、砂浜を掘って埋めるという彼女の変わった趣味に付き合う。記憶のない時期、誰かとそんなことをしたことが彼女の思い出せる唯一のことだという。一方大樹の方でも似た古い思い出があったが、唐沢のお嬢様と過去そんな接点はなかったはずだった。
そのさなか杏里はなにかを思い出したように、だが頭の痛みを訴えてうずくまる。そのあまりの苦しみように大樹はあの薬を使わざるを得なかった。その作用に苛まれながらも杏里はわずかに記憶を取り戻し、かつて大樹と自身の玩具を探して砂浜を掘り返した出会いを思い出す。そして大樹が好きだと打ち明け、二人は結ばれる。

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翌日茉莉子と共にゴミ捨てに向かった大樹はそこで、永遠が運んでいた食事が手付かずのまま捨てられていることを知る。彩子が不在であることを永遠に確かめた大樹は、自身の復讐心は伏せたまま知ること全てを伝え、そして最終的に永遠の信用を得る。
その後、紫衣の男嫌いを正す為に抱いて欲しいと茉莉子に持ちかけられる。紫衣に対しては伊丹の排除という目的が一致しており無理強いせずともよいと考える大樹。しかしすでに姉妹の三人と関係を持ってしまった今、放置して知られれば彼女の性格的にもこじれると判断し、それを受け入れた。幸い紫衣は茉莉子の言った通り大樹に軽くはない好意を持っており、二人の意図通りとなる。
そして翌日姉妹は一堂に会し、特に永遠と紫衣は和解した上で、翌日に迫った伊丹の来訪に関して話し合いが持たれた。その結果やはり薬を大量に持ち込んでくるであろう身柄を現行犯拘束する手段がとられることとなる。

しかし深夜になり伊丹から連絡が入る。ならず者たちを従え、彩子を連れた伊丹が予想外に早く島に戻り、そして目の前で永遠が拘束されていることに焦る大樹。警察と連絡を取ろうとしたものの、すでに伊丹によって上陸時に携帯電話用の中継器が破壊されたと知らされる。伊丹は大樹の出自を掴んでおり、その企みにもある程度の目星をつけていた。
大金庫に移動した伊丹はならず者たちに館の捜索を命じ、そしてほどなくして紫衣と茉莉子が捕らえられてしまう。大金庫の鍵が紫衣の手にあることも調べをつけていた伊丹は鍵を手に入れ、そして彩子の指紋認証を済ませ、ついに喜一郎の遺産を目にする。

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大樹は姉妹たちへの暴行を少しでも遅らせる為に、縛られながらも意地で伊丹に食って掛かる。喉を潰されかけ意識を失った大樹が目を覚ました時、そこにあったのは昏倒した伊丹と姉妹たちの姿だった。大樹に気をとられていた伊丹は杏里の並外れた膂力に対処することができず、破壊はされていなかった中継器のプラグを入れなおしたその後、伊丹は警察に確保される。
そして大樹は先の長くない彩子から養子縁組を請われ、姉妹たちと唐沢家を託された。

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<純愛ルート1日目・茉莉子エンド・BADEND4・平凡な幸せの中のIF>

風呂場での茉莉子との情事を紫衣に見られ、伊丹に解雇された大樹。埠頭には同じように紫衣から切り捨てられた茉莉子がいた。消沈しきった彼女を捨て置く気になれなかった大樹は茉莉子を連れ島を離れる。
それから六年後。口調は変わらないながらも柔らかくなった茉莉子と大樹の間には、二人の子供ができていた。時々あの日々のことを思い返しながら、決して楽ではないこの四人の生活に満ち足りたものを感じる大樹。新たな家族が増える予感に頭を痛めながらも、眠りに就くのだった。

<純愛ルート・黄金の島エンド>

永遠はこれまで偽りの関係でしかなかった伊丹と、妻として向き合うことを決め島を離れる。唐沢家当主となった大樹は喜一郎の遺書を読み、唐沢島に金鉱脈が眠っていることを知る。だがそれには手をつけず、事業は紫衣に任せ、綺羅を大学に通わせ、杏里を秘書として島に留まった。そしてかつての当主のように島から姉妹たちを見守る。
この黄金の島で。

<純愛ルート・杏里エンド>

その後伊丹によって解雇されていた島の従業員たちを呼び戻した紫衣。そんな中で杏里は海岸への散歩に大樹を連れ出す。全てを思い出し、綺羅産後の母を伊丹に殺されたことを語る杏里。その憎しみを漏らすが、復讐の空しさを説く大樹に杏里は賛同する。人は大切なものを守る時にこそ力を振るえるものゆえに。

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その半年後。紫衣は正式に唐沢家の当主となり、綺羅は一人暮らしを始め、大樹と杏里は都心の外れに一軒家を建てそこに住むようになった。そして杏里のお腹には二人の子供が。
島で暮らしていた頃とは比べ物にならないほどの質素な生活。二人はようやく手にしたその平穏な暮らしを、新しい命の為にも守っていく。

<純愛ルート・紫衣エンド>

事情聴取の為に警察の警備艇に乗船した二人はそこで、将来について語り明かす。そして彩子のこともありその数週間後、二人は黄金浜で派手な結婚式を挙げる。
新たな当主となった紫衣。自身にとっては変わらない我がままなお嬢様を、大樹はその身が尽きるまで支えていくことを誓う。

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<エクストラシナリオ・綺羅ルート>

綺羅と海で遊んだ大樹。その後風邪の兆候のあった彼女を見舞うが、やりおえた仕事を伊丹に届けられないまま、綺羅と一緒に眠りについてしまう。
翌日伊丹に凄まじい罵倒と精神的な追い込みをかけられる大樹。更にその計画を聞き、すっかり気勢を削がれてしまう。そして埠頭を訪れた杏里との問答で、復讐を遂げたとしてその後に続く自身の思いがないことに気づかされる。
部屋に戻ったところを綺羅から同意書を手渡された大樹は、彼女の行為を能天気と怒る。だが喧嘩別れの後に彼女の意図に思い至り長い思慮の結果、復讐ではなく綺羅を筆頭に姉妹たちを守る道を第一に選ぶ。
杏里の協力を得て永遠と紫衣を自室に呼んだ大樹は自らの知る全てを打ち明け、後のことを紫衣に託す。そして綺羅に先ほどの態度を謝った大樹はその本心を打ち明けた。

伊丹が逃亡した結果彩子の行方は知れず、二人の捜索は今でも続いている。唐沢家は紫衣が継ぎ、大樹は唐沢の経営するホテルで従業員として働いていた。綺羅と共に暮らす大樹だが、彼女の大学卒業を待ってプロポーズするつもりでいる。
かつては復讐だけに生きた大樹。ようやく見つけた大切なものを守りながら、寄り添って生きていくだろう。


<プレイ時間>
共通+陵辱ルート5時間35分、純愛ルート8時間25分、綺羅ルート1時間5分。計15時間5分。

<印象に残ったシーン>

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<グラフィッカー情報・敬称略>
カーネル鈴木(グラフィックチーフ)、あみ(*>▽<*)、東森ハリー、笹崎信司、愁、のりすけ、ボビー今田

<あとがき・12/19>
相変わらず馬鹿っぽく、安定してテキストの面白いメーカー。主人公がいつもいい味を。

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