C¥Documents and Settings¥User¥My Document¥脳内彼女 プレイ済エロゲのストーリーを脳内に書き残しておく為のブロg彼女にドキュメントフォルダ開けられたら死ぬほど殴られた
注意
当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。
18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。
記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。
作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。
特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。
ぼくのたいせつなもの (月面基地前)
2004/6/25
©月面基地前
(引用:getchu.com様)
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(テキスト:2053字)
<ストーリー>
岡崎智樹はクラスメイトの冬木茉優子にひそかに憧れていた。見目良く成績も要領もよく、明るく友人も多い彼女は、智樹とは正反対の人間だった。臓器不全の疾患を抱え明日をも知れない身である智樹にとって茉優子は目映いばかりの存在であり、遠くから彼女を眺めているだけで充分に満たされていた。
朝早く登園した智樹は偶然茉優子と二人きりになる。次の日も早く来ると答えるが、翌日気恥ずかしくなった智樹は直前になり故意に遅刻する。
ある日智樹は父の昌行に呼び出される。居間には何故か、数日学園を休んだ茉優子の姿があった。
隣に座る茉優子の母は昌行から謝礼という現金を受け取る。出て行こうとする母にすがりつく茉優子。事情が飲み込めず一人置き去りにされる智樹だが、茉優子がケミカルであるという事実に驚愕する。
ケミカル。人工的に作り出される擬似生命の総称であるそれは、医療や軍事、教育から愛玩まで世間に幅広く普及した技術だった。臓器の製造は倫理的に問題はないとされるが、智樹の場合はほぼ全身に渡る臓器の移植が必要だった。
茉優子は智樹の臓器のスペア、交換臓器の容れ物にすぎず、その管理を智樹は命じられる。昌行は冷淡な会社社長であったが、茉優子を振り払って出て行った柔和そうな女性と、それに対する扱いは変わらなかった。
ケミカルは大量消費される消耗品でしかない。事実、智樹の学園でも数週間前にケミカルを教材に解剖実験があったばかりだった。
翌日登園する茉優子だが、彼女の居場所はすでに失われていた。
茉優子が学園を休み始める前には、ささいなきっかけから打ち解け始めていた二人。しかし当然ながら茉優子がこの現実を受け入れられるはずはなく、その悲憤は智樹に向けられる。
自身としても降って湧いた話であり、茉優子に理解されない智樹は衝動的に彼女を押し倒してしまう。嗚咽を聞き、すんでのところで我に返った智樹。
少なくとも智樹自身に非はないのだととその後詫びる茉優子を前に、智樹は彼女の為になにかをしたい、するべきだと決意するのだった。
そして岡崎の家に、昌行が手配したという技師、秋津が訪ねてくる。ケミカルの調整に来たという彼は、それを必要ないという智樹に対して、移植されないまま一定の期間が過ぎれば茉優子の臓器は自然に壊死してしまうと明かす。
翌日になり、ケミカルについて調べる為図書館を訪れ、二人はその距離を近づけていく。だが帰宅した茉優子は突然腹部の痛みを訴える。常備薬では全く効果がなく、困窮した智樹が頼れるのはあの男しかいなかった。
放置すれば間違いなく壊れるという秋津に対して、智樹は治療ではなく調整を認めざるを得なかった。
妹の野和の課題を手伝い部屋に戻った智樹はそこで胸の痛みに倒れる。調整を受けた後の茉優子はどことなく熱に浮かされたような感があったが、そこで茉優子は智樹に自らの体液を分け与える。
調整を受けた茉優子の内部はすでに変容しており、智樹の臓器でもあるそこから生み出されるものは、彼にとって鎮静の作用をもたらした。
だがそれ以降の智樹は、茉優子がケミカルとなっていくことを認めたくない一心で、自らの不調をひた隠しにする。
霞がかかったように思い出がぼやけていくことを訴える茉優子。身体だけではなく記憶まで作り物であることに怯える彼女を、智樹は夜の学園へ連れ出す。
そして二人だけの最後の授業が始まる。
しかしそこに智樹や茉優子と馬の合わない、不良の真島が現れる。侵入に気づいた警備員が危ういところで駆けつけ事なきを得るが、ぼろぼろの身体を酷使した智樹は直後に倒れてしまう。
自宅で目を覚ました智樹は、症状を隠していたことを家族からたしなめられる。移植を頑なに拒む息子を前に、好きにしろという一言を残して昌行は部屋を出て行く。
確実に人としての死に向かっていく二人。だがケミカルの権利を訴えた実業家がただ一人、米国にいることを掴んだ二人は、一縷の望みをかけてその人物にコンタクトを取る。
その矢先智樹は居間で、これまでにない強い発作に倒れる。薄れる意識の中で智樹は何者かの声を聞いた。
医者の処置によって智樹はかろうじて命を拾った。
野和は兄を救わないケミカルを当初拒絶するが、最後には茉優子に智樹のことを託す。そして二人はその夜初めて身体を重ねる。お互いの命がまだ鼓動していることを確かめ合うかのように。
智樹はほぼ寝たきりの状態になり、茉優子は一日の大半を人形のように過ごす日々が続いていた。そんな中で、米国のNGOからメールの返信が届く。代表の星野が講演の為日本に滞在中であり、それが隣の市であることを知った智樹は茉優子を連れて家を出る。
だがもはやそこまでたどり着く体力さえ残されておらず、かつて二人が図書館の帰りに訪れた思い出の展望台で智樹は意識を失う。
目を覚ました智樹は病室にいた。ぼやけた視界の中で父の懺悔と、最愛の人の最後の言葉が遺される。
そして智樹は夢を見る。教室に一人佇み誰かを待つ彼女。それはきっと、いつかの朝の光景。
<エピローグ・野和の手紙>
<プレイ時間>
計2時間15分。
<グラフィッカー情報・敬称略>
珈琲貴族、小林豊繁、なだえみ
<印象に残ったシーン>
<あとがき・10/20>
人がその手で命を創ることは赦されるのか?不完全な人間と、人を神とする完成した生命に、貴賎は果たしてあるのだろうか?
100年くらい後に生きる人はその命題に直面しているのかもしれませんね。
パパの声の人が凄かった。本気で泣きながら当ててるとしか思えない。
スタッフロールにCG彩色・珈琲貴族さんとありました。
2004/6/25
©月面基地前
(引用:getchu.com様)
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(テキスト:2053字)
<ストーリー>
岡崎智樹はクラスメイトの冬木茉優子にひそかに憧れていた。見目良く成績も要領もよく、明るく友人も多い彼女は、智樹とは正反対の人間だった。臓器不全の疾患を抱え明日をも知れない身である智樹にとって茉優子は目映いばかりの存在であり、遠くから彼女を眺めているだけで充分に満たされていた。
朝早く登園した智樹は偶然茉優子と二人きりになる。次の日も早く来ると答えるが、翌日気恥ずかしくなった智樹は直前になり故意に遅刻する。
ある日智樹は父の昌行に呼び出される。居間には何故か、数日学園を休んだ茉優子の姿があった。
隣に座る茉優子の母は昌行から謝礼という現金を受け取る。出て行こうとする母にすがりつく茉優子。事情が飲み込めず一人置き去りにされる智樹だが、茉優子がケミカルであるという事実に驚愕する。
ケミカル。人工的に作り出される擬似生命の総称であるそれは、医療や軍事、教育から愛玩まで世間に幅広く普及した技術だった。臓器の製造は倫理的に問題はないとされるが、智樹の場合はほぼ全身に渡る臓器の移植が必要だった。
茉優子は智樹の臓器のスペア、交換臓器の容れ物にすぎず、その管理を智樹は命じられる。昌行は冷淡な会社社長であったが、茉優子を振り払って出て行った柔和そうな女性と、それに対する扱いは変わらなかった。
ケミカルは大量消費される消耗品でしかない。事実、智樹の学園でも数週間前にケミカルを教材に解剖実験があったばかりだった。
翌日登園する茉優子だが、彼女の居場所はすでに失われていた。
茉優子が学園を休み始める前には、ささいなきっかけから打ち解け始めていた二人。しかし当然ながら茉優子がこの現実を受け入れられるはずはなく、その悲憤は智樹に向けられる。
自身としても降って湧いた話であり、茉優子に理解されない智樹は衝動的に彼女を押し倒してしまう。嗚咽を聞き、すんでのところで我に返った智樹。
少なくとも智樹自身に非はないのだととその後詫びる茉優子を前に、智樹は彼女の為になにかをしたい、するべきだと決意するのだった。
そして岡崎の家に、昌行が手配したという技師、秋津が訪ねてくる。ケミカルの調整に来たという彼は、それを必要ないという智樹に対して、移植されないまま一定の期間が過ぎれば茉優子の臓器は自然に壊死してしまうと明かす。
翌日になり、ケミカルについて調べる為図書館を訪れ、二人はその距離を近づけていく。だが帰宅した茉優子は突然腹部の痛みを訴える。常備薬では全く効果がなく、困窮した智樹が頼れるのはあの男しかいなかった。
放置すれば間違いなく壊れるという秋津に対して、智樹は治療ではなく調整を認めざるを得なかった。
妹の野和の課題を手伝い部屋に戻った智樹はそこで胸の痛みに倒れる。調整を受けた後の茉優子はどことなく熱に浮かされたような感があったが、そこで茉優子は智樹に自らの体液を分け与える。
調整を受けた茉優子の内部はすでに変容しており、智樹の臓器でもあるそこから生み出されるものは、彼にとって鎮静の作用をもたらした。
だがそれ以降の智樹は、茉優子がケミカルとなっていくことを認めたくない一心で、自らの不調をひた隠しにする。
霞がかかったように思い出がぼやけていくことを訴える茉優子。身体だけではなく記憶まで作り物であることに怯える彼女を、智樹は夜の学園へ連れ出す。
そして二人だけの最後の授業が始まる。
しかしそこに智樹や茉優子と馬の合わない、不良の真島が現れる。侵入に気づいた警備員が危ういところで駆けつけ事なきを得るが、ぼろぼろの身体を酷使した智樹は直後に倒れてしまう。
自宅で目を覚ました智樹は、症状を隠していたことを家族からたしなめられる。移植を頑なに拒む息子を前に、好きにしろという一言を残して昌行は部屋を出て行く。
確実に人としての死に向かっていく二人。だがケミカルの権利を訴えた実業家がただ一人、米国にいることを掴んだ二人は、一縷の望みをかけてその人物にコンタクトを取る。
その矢先智樹は居間で、これまでにない強い発作に倒れる。薄れる意識の中で智樹は何者かの声を聞いた。
医者の処置によって智樹はかろうじて命を拾った。
野和は兄を救わないケミカルを当初拒絶するが、最後には茉優子に智樹のことを託す。そして二人はその夜初めて身体を重ねる。お互いの命がまだ鼓動していることを確かめ合うかのように。
智樹はほぼ寝たきりの状態になり、茉優子は一日の大半を人形のように過ごす日々が続いていた。そんな中で、米国のNGOからメールの返信が届く。代表の星野が講演の為日本に滞在中であり、それが隣の市であることを知った智樹は茉優子を連れて家を出る。
だがもはやそこまでたどり着く体力さえ残されておらず、かつて二人が図書館の帰りに訪れた思い出の展望台で智樹は意識を失う。
目を覚ました智樹は病室にいた。ぼやけた視界の中で父の懺悔と、最愛の人の最後の言葉が遺される。
そして智樹は夢を見る。教室に一人佇み誰かを待つ彼女。それはきっと、いつかの朝の光景。
<エピローグ・野和の手紙>
<プレイ時間>
計2時間15分。
<グラフィッカー情報・敬称略>
珈琲貴族、小林豊繁、なだえみ
<印象に残ったシーン>
<あとがき・10/20>
人がその手で命を創ることは赦されるのか?不完全な人間と、人を神とする完成した生命に、貴賎は果たしてあるのだろうか?
100年くらい後に生きる人はその命題に直面しているのかもしれませんね。
パパの声の人が凄かった。本気で泣きながら当ててるとしか思えない。
スタッフロールにCG彩色・珈琲貴族さんとありました。
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