注意


当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。

18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。

記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。

作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。

特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。
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2017

10

06

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女装千年王国 ストーリー

女装千年王国 (の~すとらいく)
2017/9/29

女装千年王国 2017年9月29日発売
©の~すとらいく

(注意)
いわゆる男の娘・女装・同性愛といった属性を持つ作品です。
抵抗感の強い方は閲覧を避けて頂くよう、強く推奨いたします。


キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:5661字)

<ストーリー>

ある日異世界、人間族と魔族が争う世界に、渡利秀人は神器を担う存在として召喚された。ベッサリオン王国の王位継承者にして聖槍を振るう姫騎士フィリア・フリデリキ・ベッサリオン、人間との共存策を咎めた弟に王位を簒奪された前代魔王の魔術師クロエ、異世界の勇者を召喚した汎神教の聖女である僧侶アリシア・イーディスを供として、秀人は三年の旅の果てに聖剣の勇者として魔王を討った。務めを果たしたことで、平和な時代の到来に沸き立つベッサリオンの人々にほだされながらも元の世界への帰還を考える秀人。だがなぜか異世界へのゲートは開かない。後に、古文書からアリシアが導いたところによると、かつての勇者は世界に平和をもたらして姿を消したのだという。現実にベッサリオンを盟主とした連合国を率いるフィリアと魔族領を統治することになったクロエの講和会議は、落としどころを見い出せないまま紛糾し続けていた。そんな中でアリシアは、四英雄の一人にして調停役である教会を含めていずれにも利害関係をもたない秀人こそが、交渉を主導するべきだと提案する。
そうして秀人は新たな戦いに巻き込まれた上に、今度はフィリアたちを相手にすることになった。フィリアたちも交渉を有利に運ぼうと、様々に秀人に迫ってくる。そのいずれもが、誰もが認める美少女揃い。だが秀人はその行為と官能を認め難い。なぜならフィリアたちは、戦争で兄たちを失うまでは王位争いを避ける為に女として育てられてきた、あるいは弟に施された封印から解き放たれるもそれが不完全だった為に、またあるいは神の声を伝える教会の教義の為に、秀人と同性、男の娘なのだから。

<クロエバッドエンド>

敗者の側の体制安定が平和維持には肝要と、クロエの案を推す秀人。だがクロエはそれをフィリアたちに対する自らの勝利と捉え、勇者を自陣営に取り込もうと、より秀人に迫ってくるようになる。幼い容貌とはいえ、腐っても淫魔の魔王。本気を出したクロエの圧力は並大抵のものではない。戦後体制の保障として教会から返還された魔王の宝珠によってクロエのその力は増していた。秀人もその誘惑に、徐々に抗えなくなっていく。だがそれは勇者を相手にするクロエも同じだったようで、身体を通して流れ込む神の加護からは免れ得ないようだった。そうして二人は互いを明確に意識するようになっていく。

だが調印式を間近に控えたある日、信じ難い報せが秀人たちにもたらされる。それは魔族が大規模な軍を興し再度侵攻を始めたというものだった。混乱しながらも、現実に向かってくる魔族軍を迎撃する秀人たちだったが、その意識の不意を突かれクロエに敗北してしまう。講和が成れば秀人がこの世界を去ってしまうかもしれない。それは誰もが推測できた彼女の動機だったが、その姿形は想像だにしないものだった。クロエは宝珠の力に呑まれ完全に邪悪な魔王となってしまっていた。(※1)

クロエに抗えず、その官能に屈してしまった秀人。すでにベッサリオン王国も大陸中央を支配していた超大国も魔族の支配下となり、人間族に反抗の術は残されていない。だがもはや秀人にそれは関係のない話だった。魔王から与えられる悦楽によがる、クロエが語るところの雄豚の姿に、少なくない人間が最後の拠り所と信じ殉じていった勇者の輝きはない。それどころか人間さえやめかけた何かの生物のように、降伏の使者たちの目には映った。
魔王の為に肉体の反応を返し、その魔力を満たす精液を放出する、肉でできた道具として、秀人は今日も生きている。

<クロエエンド>

(※1)
力ではクロエに敵わない秀人は一か八かの賭けに出る。勇者と魔王共に元々は神に作られた存在で、聖剣と宝珠は対をなすものだった。ゆえに自らの聖剣を破壊すれば宝珠の力を弱められる、との確約のない危うい賭け。その目は秀人の側に出る。宝珠の力が弱まったことでクロエを押さえつけていた魔王の人格は後退し、その隙に秀人が宝珠を砕く機会も生まれた。
戦後体制に対しての反乱を引き起こしたクロエに、人間族からの大きな反発がありながらも、その罪を問わないとする寛大な処置が下されたことは、事実を知ったフィリアとアリシアの奔走によるところが大きい。講和条約も以前の案とそう変わりない内容のものが結ばれた。そしてその日、人間族と魔族はその融和を象徴する一つの出来事を迎える。それは勇者と魔王の婚儀、そしてその間にできた子供の披露というものだった。本人たちはそれを前にして今日も変わりなく身体を交わらせ、愛し合っているのだが。
この先も種族の違いにまつわる様々な困難が待ち受けているのだろう。だがそれも、二人が一緒であれば乗り越えていくことができる。そう秀人とクロエは互いを信じ合うことができた。

jyosoumillennium1.jpg

<フィリアバッドエンド>

人間側がもっとも被害が大きく、そして法皇を領内に戴き最も力をもつ某大国がその巨躯ゆえに鈍い中、ベッサリオン王国は戦いの矢面に立って犠牲を払ってきた。フィリアのその主張はもっともで、秀人はその意見を汲んだ。それによって秀人はフィリアと協議を通してその時間を多く過ごすようになっていく。二人の婚姻という話が宮廷から漏れ伝わってきたのはそんな中だった。
病床にある国王は王家の中に勇者の血統を望み、また政務にはまるで身が入らないフィリアの王配として秀人を迎えることには家臣団からも歓迎の声が上がっている。当のフィリアも一度そういった関係を持ってからはその婚姻話に乗り気のようで、恋人の営みと称して秀人に迫ってくることもしばしばだった。その上、妻となる覚悟を決闘で自ら試し、秀人に敗れたことであれほど執心していた聖槍と軍装を置いてドレスを纏ったその変化は、国中にフィリアの決意を示すことになった。全てが、困惑の中にある秀人だけを置き去りにして進んでいる。
その覚悟を固めてから、フィリアは確実に変わった。あれほど倦んでいた政務にも進んで携わり王太子としての務めと王族の義務を誠実に果たしつつ、姫の振る舞いを心がけている。その裏で槍を置いたことへの苦しみに独り苛まれるフィリアを垣間見て、秀人の中の戸惑いはいつしか彼女への敬意を超えた愛情へと変わっていった。そうしてフィリアを支える意味でも、彼女の愛に応える決心がつく。
それでも和平交渉が詰めを迎えるにつれて、この世界に留まるかそれとも元の世界に帰還するのか、その選択が秀人を苦悩させるようになっていく。フィリアはこれ以上の幸福は望むべくもないと、秀人に縋り付くようなことはしない。そんな中、戦争に加担しなかった魔族の一派が賠償金支払いを不服として、フィリアに決闘を申し込むという事態が起きた。その挑戦は勇者ではなく、この世界の人間が受けねばならない。いずれこの世界を去る勇者に打ち負かされても納得しないであろう魔族の気質を汲み取り、フィリアは聖槍を持たないにもかかわらずその決闘の場に上がった。だが戦いから離れたフィリアが、魔族の中でも精強を誇る銀狼と渡り合うことはできない。(※2)

その身を案じるあまり戦いに割って入った秀人。その場はそれで収まったものの、秀人を安心させる為にも上がった戦いの場から転がり落ちたフィリアはすっかりふさぎ込んでしまった。そして勇者に守られその隣に侍る姫という役に、次第に没入するようになっていく。姫の熱烈な奉仕がもたらす快楽は勇者といえども抗い難い。一度それを認めてしまえば、何を悩んでいたのだろうと自嘲を覚えるほどに、姫君と自分だけのその小さな世界は甘美なものだった。秀人は今日も股間を膨らませながらフィリアの私室に向かう。

<フィリアエンド>

(※2)
それでも彼女の自分自身と、そして秀人に対しても向けられるその誇りを汚すことはできない。秀人が出した答え、それはフィリアに自身の全てを預けることだった。百の言葉にも勝る口づけと共にアリシアに頼み込んで持ち込ませた聖槍を手渡す秀人。その想いに応え、光り輝く聖槍姫の姿を取り戻したフィリアは王者の威風でもって銀狼を下した。
そしてほどなくして、ベッサリオン太子と勇者の婚姻の触れが王国にもたらされた。病床にある王に後継が確定した安堵と喜びが国中を巡る中、王配に足る爵位の贈与がなされそして今日、結婚の日を迎える。だというのに二人は式を直前に控えてなおも愛を確かめ合っていた。すでにその腹にはそれが宿っており、結婚と同時に継嗣懐妊の報せが明らかにされることは明白だが、それでも秀人とフィリアは愛を交わし合うことをやめられない。異世界へのゲートも開き、そう気軽に使えるわけではないが、自身の生存と妻の存在を両親に報告することも叶った。フィリアと指を絡め口づけあい、秀人は実感している。魔王を倒し姫と結ばれ、この上なくハッピーエンドだと。

jyosoumillennium2.jpg

<アリシアバッドエンド>

賠償金の減額と執行猶予の引き換えに魔族領の割譲という教会案を推したことをきっかけとして、秀人とアリシアの距離は自然と近くなった。統治に手を焼くだろう土地が教皇領として寄進されることを見越したその腹黒さとは裏腹に、神にかしずく聖堂のアリシアの姿は聖女と呼ぶに何の疑いも持たせない。そんな清廉さと、受胎を創造神である女装女神に許された男の娘が男と結ばれることは天の御旨に適うとして自身の股間を撫で回してくるアリシアの二面性は、秀人を強く困惑させた。
周囲から見た、アリシアの秀人に対する接し方は、まるで洗脳のそれのように映ったようだった。その身を案じ、また主導権を取り戻そうと、フィリアとクロエはアリシアの目を盗んで再び秀人に迫るようになる。それを知ったアリシアは内心の焦りから、聖職者の身につけるものでは到底ないような淫らな下着で秀人の前に立った。(※3)

その誘惑に抗えず、アリシアが神から与えられた聖女のカリスマに毒された秀人は、それ以来彼女の傀儡のようになってしまった。昼はアリシアの言うがまま敬虔な信徒として教会の敵を討ち、その褒美として彼女の私室に夜招かれる毎日。時折漠然とした畏れに襲われることはあるが、それもアリシアの肉に包まれ聖句を告いで貰えればたちどころに霧散する。大淫婦のごときアリシアは秀人にとってまさに女神その人だった。

<アリシアエンド>

(※3)
その誘いに、秀人は動かなかった。そこに愛はなく、和平の為の政治的な意図しか見られなかった為に。魔族の反発を抑え込む切り札として、教会に強制力を担保する勇者の存在は必要不可欠なものだった。アリシアはそのような政治的姿勢を教会の上層部から求められており、また彼女自身も平和を何としてでも実現させたい理由があった。アリシアは両親を、魔族との戦争で亡くしている。
聖女の強制力を伴った言葉を秀人が女神の加護を発揮して退けた、その出来事にアリシアは何か思うところがあったようだった。それ以来アリシアは和平の実現をフィリアとクロエ、両種族の協力と納得の元に築き、また紛争の火種となりかねない勇者を元の世界に帰還させる努力を始める。その為に、フィリアたちと約束して秀人には手を出さないと決めた。
だが日が過ぎるにつれ、秀人は身体の不調を覚えるようになっていく。それが俗にいう溜まり過ぎの為であるとわかった時アリシアは自身の責任だとして性欲処理を買って出るが、その動きはかつてとは比べものにならないほど事務的なものだった。身体を重ねるのはこれで最後になるかもしれない。それをこのような終わり方にはしたくない。その思いが秀人にこれまでひた隠しにしてきたアリシアへの想いを発露させる。愛の告白を受けた彼女の答えは、秀人の精液を胎内に受けて初めて射精を迎えたことに表れていた。

二人の心が通じ合い、そして迎えた調印式の日。教会聖堂騎士の一団が乱入してきたのは、居並ぶ国家代表の署名が済み、後は勇者の署名を残すのみとなった時だった。講和文書からは魔族領の割譲が削除され、相当に譲歩された賠償責任のみが記されており、寝耳に水の話に教会はアリシアの造反を確信していた。異端の罪に問われれば破門と刑死は免れない。だが勇者を帰還させ平和を実現するにはこの方法以外になかった。現世の垢に塗れ神の声をいつしか聞けなくなったアリシアはその命と愛を引き換えにしてでも、その瞬間を望んでいる。その意志を妨げることなどできようはずもなく、秀人はペンを取った。
フィリアたちが聖堂騎士団の足止めを図っている間にアリシアを逃亡させた秀人。その目をくらます為に娼館に身を寄せていたアリシアにようやく辿り着いた秀人は、この状況でもやはり彼女への愛情が尽きないことを改めて伝える。夜通し愛し合う二人。そして隣人を愛する、そんな神の僕の原点に立ち返ったアリシアに、再び神の奇跡を現す力が戻ってきた。
神から与えられた使命が残されていると確信したアリシアは、教会総本山での法廷闘争の道を選んだ。法皇は風見鶏を決め込むような人物で、聖女位の廃止を狙う聖都大司教は老獪そのものの古狸。聖女が力を失ったとの噂話ではなく、勇者との人間的営みをもってその聖性を否定しにかかる予想外の攻めを受けるも、最後には女神の姿を顕現させるほどに力を取り戻したアリシアの奇跡が物を言った。

その後明らかにされた、アリシアの妊娠。教義に則っても聖女の結婚だけは許されないものだった。今アリシアは異世界へのゲート傍の村に修道院を建て、その院長に収まっている。秀人もそれに従い、畑仕事や村の自警団に携わっている。二人は普段そうして平和に過ごし、そして恋しくなった時はゲートを使い秀人の世界で夫婦生活に浸っていた。両親にアリシアを紹介することもでき、どちらの世界もこの上ない幸福に満たされている。
今日も秀人とアリシアはそこに宿った、神からの贈り物を慈しみながら、愛を交わし合っている。秀人とアリシアとその愛し子のいるこの場所こそが、二人にとっての楽園であり天国だった。

jyosoumillennium3.jpg



<プレイ時間>
クロエバッドエンド(初回ルート)7時間15分、クロエエンド31分、フィリアバッドエンド3時間25分、フィリアエンド27分、アリシアバッドエンド1時間18分、アリシアエンド2時間18分、Extraシナリオ37分。計15時間51分。

<グラフィッカー情報・敬称略>
白坂りお(彩色統括)、むちりんご、ねむ

<印象に残ったシーン>

jyosoumillennium4.jpg
(この国にもなんかそんなのが現存してたような…。敵国降伏のアレとか)

jyosoumillennium5.jpg
(異世界転生主人公なのに特にアリシアルートではメッチャ男前でした。普通に格好いい)


<あとがき・2017/10/11>

・CG+エロ
あおぎりぺんた氏の男の娘ホントいいっすね…。胸が特に素晴らしすぎる。膨らみかけの女の子のようでもあり、薄く筋肉のついた男の子のようでもあり、絶妙な描き方で本当に好きです。男の娘のプロ原画家。ずっと脳ストライクで男の娘ゲーを生み続けて欲しい。もう活動中の男の娘×男専門メーカーで残ってるのここだけ…脳ストライクが最後の砦なの…。
けど脳ストライクって手○キとか足○キとかフ○ラとかパ○ズリとか前戯入れてくれるのはありがたいけど、そういう時男の娘があまり勃起してないのが気になる。衣服着てしてることが多いとかそもそも構図的に股間が入らないといったことも多いけど、好きな男のチ○ポくわえてるだけで下半身の布地もっこり健気に盛り上がるくらい興奮して勃起してる男の娘って素敵やん?

・ストーリー
今回は女装学園に比べてCG枚数は10枚近く増えてるんですがエロCG数は2枚微減と、それに加えて非常に背景が豊富で、物語やストーリーに主軸が置かれていたように思います。実際シナリオとストーリーがファンタジーらしく、政治あり外交あり戦いありで非常に面白かった。外交交渉における席次とか公式文書の扱いでの格式や名分といったスッゲー下らないとても大事なことや、教会のどろどろな政治臭さとか救いを謳ってるのにシステムで動いてるところなどよく練られていて読み応えがありました。
それに添えられるテキストも、フィリアたちの時にコミカルで笑えるやり取りが面白く、清涼剤でもありました。男の娘が妊娠する・できる理由をクソ真面目に神学的に語りだしたりして笑った。

その分、まあ単純にCG数のボリュームからの印象ですが、抜き要素はほんの幾らか後退したようにも感じました。自分は抜きゲにも読み応えを求めるのでこちらの方が好きですが…。正直どちらも満たす為に、女装千年王国はあおぎりぺんた氏の原画と脳ストライクの塗りに加えてこの面白さなら後付な話ですが、ミドルプライスでもよかったくらい。


基本CG数39(内胸露出以上のエロCG数27)…エロ割合69%、回想数24。
エロ1CGあたりの尺は5分(アリシアバッドエンド)から19分30秒(ハーレム4Pセックス)。平均11分30秒。
永続ループBGVなし(台詞ボイス永続ループ機能なし)、永続ループBGエロSEなし、イベント連戦時付着精液残留あり、尻モザあり、淫語無音修正あり、立ち絵鑑賞モードなし。

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