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注意
当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。
18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。
記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。
作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。
特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。
新妻こよみ (裸足少女)
2017/7/28
©裸足少女
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:4309字)
<ストーリー>
日々を目的なく過ごしていた中丸宗志郎はその日、都会を離れてその田舎町、和海村に降り立つ。きっかけは半年前のことだった。何気なく目にした雑誌で取り上げられていた陶器の写真。高名な陶芸家によるその作品に宗志郎は一瞬で魅了され、気がつけば陶工、月館高明に手紙を出していた。この時代にそのような若者は珍しい。対面した初老の彼にそう笑われた宗志郎は、大学卒業を待っての弟子入りを認められる。
当然のことながら宗志郎に陶芸の経験はない。全くの未知の世界に飛び込んだ若者を温かく見守ってくれる師匠の存在はあるが、宗志郎にとって新たな日々は手探りの連続だった。そんな和海村で宗志郎は、四人の少女と過ごすようになっていく。民俗学を専攻する一つ歳上の大学院生で同じように月館の陶器に魅せられ、訪れた村の文化にも興味を持ちフィールドワークをしている今里こよみ。名門茶道の家元一族で、宗志郎の幼馴染でもあり、その暮らしを案じて度々村を訪れる羽衣川詩乃。師匠の一人娘で、成長期から来るのかつんけんした態度の月館環。動物のような耳と尾を持ちながらも宗志郎以外には誰もそれを知覚できない、和海神社の巫女を名乗る葛葉。
宗志郎が和海でどんな未来を歩むのか、それはまだ決まっていない。
<葛葉エンド>
それから一年が過ぎた。その間、駆け出しの宗志郎の主な仕事は山での土採取だった。その際神社を通りがかることから、葛葉と顔を合わせる機会は自然と多くなった。山の神として化生した、二百年以上を生きる狐。本人が語った、葛葉の身の上とはそのようなものだった。尾や耳がなく、黒髪の妙齢の女性という、自身が見る姿とはかけ離れた葛葉の容貌を村人たちが語らなければ、宗志郎もその話を信じなかっただろう。
葛葉と過ごし、将来への不安を笑い飛ばされる内に、宗志郎はいつしか彼女に特別な想いを抱くようになっていた。かつて村の若者が衰弱した子狐を助け、そのお礼として和海の良質な土を使っての陶器業を貧しい村に示した、村に伝わる伝説。そんな頃からこの地を見守っている葛葉が、時代の流れに時折寂しげな顔を覗かせることも、宗志郎の胸を締め付けた。だが半人前にもなっていない自分に、それを口にする自信はどうしても湧かない。
その想いはだが、神力によって全て葛葉に筒抜けだった。半ば自然な力の発露の為に、彼女に悪気はない。だが焦れた葛葉はついにそれを打ち明ける。思わぬ形で宗志郎の願いは叶った。葛葉もその健気さを好いており、通じ合った二人はほどなくしてめおととなる。
月館の屋敷の離れを間借りし、新婚生活を始めた二人。その中で宗志郎は、環と共に家事に勤しむ葛葉への感謝を形にしたいと考え、土を求めて山に入る。だがそれに熱中する余り、高台から脚を踏み外してしまった。崖を滑り落ちる中で宗志郎の脳裏に浮かんだのは村の伝説の結びの話だった。村の感謝を伝えようと山に入った若者が崖から落ち、その死を嘆く子狐が流した涙は湖となったという御伽話。そして同時に宗志郎は脳裏にその光景を見た。
崖下の湖に命を救われた宗志郎は自身が見た、前世の記憶を葛葉に打ち明ける。そしてかつての自身が習作として埋めていた陶器の置物を掘り出し、完成させたそれを葛葉に贈った。数百年の時を経て若者の想いは遂げられ、宗志郎と葛葉は数奇な運命を辿りながらも、ようやく巡り会えたその幸福を知って新たな日々を歩み出す。
それから十数年に渡って葛葉と歩んできた宗志郎。その間には五人の子供が生まれ、日々を健やかに過ごしている。今では陶芸家として大成した宗志郎だが、それより何より大きな変化は、葛葉と交わったことで彼女と同じほどに長い寿命を得てしまったことだった。だが後悔はない。葛葉が、そして子供たちがいる限り、その幸せはいつまでも続くのだから。
<環エンド>
師匠、そして環との生活が始まって一年が過ぎた。徐々に陶芸への手応えを覚え、気難しい年頃の環ともどうにか接することができている。そんなある日、宗志郎は師匠に呼び出され、思いがけない話を持ちかけられた。それは環との縁談話だった。この一年宗志郎の人となりを見て、父としてそう思えたのだという。母を早くに亡くし、学業の傍ら家事の全てを一手に担っている娘の幸せを願わない父親はいない。
宗志郎との結婚が本人の幸せとなる。そう、娘の真意を推し量る師匠。いつも憎まれ口を叩く環がその実、自身に憎からぬ想いを寄せている。そう聞かされた時、宗志郎はいつしか彼女に抱いていた自身の感情に気づかされる。それは恩人への敬慕とは違う。その人と結ばれる想像に純粋な喜びだけが胸に広がる、その気持ちの正体は一つしかあり得なかった。そうして宗志郎は環にプロポーズし、その結果二人は夫婦となった。
学生結婚となった環だが、誰よりも朝早くに起き家事を始め、父と宗志郎を作業場に送り出してから登校する、その日常は大きく変わらない。だがそこに夫婦の営みが夜に加わり、宗志郎との暮らしは素直に睦まじいものになった。それでも悩みもある。睦言の中でふと、環が寂しげな顔で夜空を見上げることがあった。宗志郎はその理由を彼女が学園を卒業した頃、環の妊娠が明らかになったことで知る。病弱な身体を押し、まるで引き換えのように環を生んで亡くなった母。環は母と父に対して負い目を、自らに自責を、ずっと抱いてきた。だが今なら母の気持ちがわかる。自らの中に息づき始めた鼓動に手を添えて環は、これまで蔑ろにしてきた自身を取り巻く様々な想いに謝罪、そして感謝する。
そしてその日、環は宗志郎との愛の結晶を産み落とした。その産声はどんな不安も吹き飛ばすような、元気そのもののものだった。その夜、二人は母のいる夜空に願いを掛ける。その未来が幸福であるようにと。
<こよみエンド>
互いに和海村で初めて出会った人間ということから宗志郎とこよみの縁は始まった。それ以来半年、こよみが村を訪れるたびに宗志郎は彼女と示し合わせて会っている。都会出身で歳も同い年にして、和海村に愛着を持つ者同士として。その睦まじさは二人が恋人と葛葉が早とちりするほどだった。その出来事をきっかけとして互いの胸中をそれとなく察した二人は、それを改めて打ち明け恋人となった。
それから更に半年間、遠距離恋愛を経ても二人の気持ちは冷めるどころか高まる一方だった。その距離的なもどかしさを埋める為に、二人は一緒になることを決める。互いの両親は初めこそ時期尚早な結婚と案じたが、それも二人の固い決意によって乗り越えられ、最後には祝福された。師匠の好意によって月館の屋敷の離れを引き続き間借りさせて貰えることになり、二人は和海での新婚生活を始める。
その年に大学院も修了したこよみ。誰もが認める才女は家に入ってもその多才ぶりを発揮した。広い屋敷の家事や近所付き合い、村長から委託された陶芸と民話を活用した地域おこしへの協力、大学を退いても日課として続けているフィールドワーク。だがその中で慣れない家事への疲れは彼女から徐々に余裕を奪っていった。らしくない失敗を立て続けに重ね、すっかり自信を喪失してしまうこよみ。また宗志郎に気安い環や葛葉に、そして特に自身より遥かに付き合いの長い詩乃に対して、こよみは彼女自身戸惑う生まれて初めての嫉妬を覚え、夫への独占欲を覗かせた。そんな妻に宗志郎は言葉を尽くして向き合う。昔から手のかからない利発な子だったという彼女の両親が案じるように、こよみは人への頼り方を知らない女性だった。互いを支え慈しみ胸の内を通じ合う、そうやって二人は本当の意味で夫婦へとなっていく。
宗志郎が民話を元にした創作の陶器を、こよみが村の民話とそれを元に編纂した御伽話を。それぞれの試みによって、村の出身者の里帰りや作品に対する問い合わせも増え、その活性化も目に見える成果となり始めた。そんな中で、こよみの妊娠が明らかとなった。
この静かな田舎ではゆっくりと時が流れている。それと同じように穏やかに優しく育った五歳の娘に母は語りかける。少し悲しい村の御伽噺。そしてそれを少し変えた、青年が村で一人の女性と出会い結ばれ家族に恵まれる、心温まるお話。どこかで知っているような、不思議とその人々の顔を思い描ける話に、少女ははにかみながら母の声に耳を傾ける。
<詩乃エンド>
和海にやってきた詩乃を屋敷の離れに泊めることになった晩、二人は恋人となった。出会いが記憶にないほどの昔から一緒にいた、姉弟のように育った幼馴染。それがこの数ヵ月離れてみて、互いに相手をどれほど大切に思っていたかがよくわかった。そしてそれがいつしか家族の情ではなくなっていたことも。
再び田舎と都会という距離に分け隔てられはしたが、想いを打ち明けあった宗志郎と詩乃に以前のような漠然とした不安はない。詩乃の二度目の来訪は数ヵ月になった。だがそこには詩乃の家出という、思いがけない事情が添えられていた。聞けば彼女の両親は二人の交際に反対で、家柄を慮った婚約者を宛がおうとしたのだという。幸いにして師匠の理解も得られ、詩乃は月館の屋敷に留まることになった。
それから二人は何度も羽衣川の家に足を運び、両親にその思いを訴え続けた。頑なだったその二人に聞く耳を持たせたのは、陶芸家として羽衣川家と懇意だった師匠からの口添えも大きい。そして八ヶ月後には両親の許しの元に、二人は和海で結婚式を挙げることができた。
夫婦となり、和海での新たな日常を始めた宗志郎と詩乃。弟としてか夫としてか、詩乃に対する接し方に戸惑う宗志郎だが、それも慣れと共に徐々に落ち着き、詩乃に甘えながらも時には彼女をリードすることもできるようになっていく。そんな夜の営みが続く、結婚から一年が経とうとしていたある日、詩乃の妊娠が明らかとなった。二人の初めての子供、娘は詩和と名付けられ、親子三人での新たな日常が始まる。
師匠の快諾もあり月館の屋敷に留まりながら陶芸の登竜門にあたる賞で入選し、これまで地平を行くだけだった陶芸家としての道を登り始めた宗志郎。環やこよみにも詩和を可愛がられ、変わらずに甘えさせてくれる詩乃との日々は平和で穏やかで幸福そのものだった。もちろん姉弟としても夫婦としてもその愛情が生活の変化で陰るようなことなどない。そうして季節が巡る頃には早くも二人目の子宝に恵まれた。
その日、二人は村の神社に、葛葉への懐妊報告に出かける。結婚式にそこで夫婦の契りを結んで以来、葛葉には子宝祈願やその祝福で世話になり通しだった。そしてこれからもそうなるだろう。末永く。
<プレイ時間>
葛葉エンド9時間54分、環エンド7時間17分、環イベント回収1時間20分、こよみエンド12時間25分、こよみイベント回収20分、詩乃エンド12時間17分、詩乃イベント回収1時間8分、おまけシナリオ49分。計45時間30分。
<グラフィッカー情報・敬称略>
一睡、八月朔日珈瑠、観音堂、せんや、とん
<あとがき・2017/10/13>
・CG+エロ+ゲームコンセプト
やっぱりINO氏の原画には裸足の塗りが一番合うと思います。特に夜に致す時の肌のしっとりした塗りが本当に好き。まあ夜に電気消してするシーンは初夜だけのレアシチュエーションなんですが。セ○クスって夜にするのがわりかし普通だと思う割に、エロゲでは昼間か灯りの下でするのがほとんどなので、裸足には一度そういうゲーム作ってみて欲しい…。ギルティあたりにあった夜+日本家屋+和室みたいなコンセプトのゲーム。というか今回こよみは、静かな田舎の屋敷でいいところのお嬢様と子作りというそれ以上なく合致するコンセプトだったので、その暗闇の中で秘めてするシチュエーションが本当にほしかった。
その初夜のこよみのすっぽんフ○ラは芸術的に抜ける。環の仰向けイラ○チオとかでもそうでしたが、ちょっと角度をつけて突っ込まれたり、すっぽんフ○ラの時の頬が張る描写が凄くよかったです。この膨らんだ頬の肌の陰影のある塗りが下品にならないレベルの淫靡さを際立たせていて絶妙すぎた。特にこよみ。
そして今作は詩乃の存在が特筆すべきところでしょうか。主人公と姉弟のように育った幼馴染で、和文化の家元の家に生まれ、主人公に対抗するような形で婚約者をあてがわれるお嬢様(超乳)と、オシオキHDEditionの存在もあって、まあこれでもかとしず姉が意識されてます。
しず姉はsweetieにSweetsに彼氏いない歴年齢と、これまで重ねたキャラ的な思い入れがあるのでそれを凌駕することはどうしても難しいですが、詩乃は詩乃で素晴らしいおねいちゃんだったと思います。しず姉のような主人公と比較的等身大な目線で一緒に悩みながら隣で共に成長していく形だった姉像と違い、姉様という呼び方の通り常に上から歳下の弟を見守るような包容力が強調されいつでも主人公の後ろに控えていてくれるような姉像と、差別化がはっきりしていたのもよかった。個人的には下半身がムッチムチでボテ腹がエロすぎる詩乃の方が…エロかった!しず姉のちょっと垂れ気味な超おっぱいも捨てがたいけど…。
そしてこれは全員がそうなんですが、結婚と子作りというコンセプトなことから、多くのシーンで結婚指輪が強調されているような構図が見受けられるんですね。ここがしず姉にはなかった点で、詩乃の素晴らしいところ。しず姉に比べてより将来の全てと卵子捧げてる感覚がして。
・オシオキsweetie+Sweets!! HD Edition
こよみ豪華版は彼氏いない歴年齢に続いて、オシオキsweet好きなら絶対に持っておくべきアイテム。
普通スクエア画面時代の旧作HD化って4:3画面の両端に扉絵つけてハイHDっす!みたいな、DOSV時代に先祖返りなパターンか、あるいは4:3比率のCGの上と下をチョットトリミングして16:9比率にしちゃうね…やむない理由で旧作より構図的には小さくなるんだ悔しいだろうが仕方ないんだというパターンがほとんどでしたが、オシオキsweetHDは4:3比率だったスクエアCGをマジで16:9にワイド化してます。横方向に描き足されてるので一目瞭然です。
元々当時の原画は旧作ゲームで使われたものよりもっと広く描かれていて、そのオリジナルデータが今回使われたのか、もしくは横両端の不足分は発売12年経ってから本当に描き足してるのか…。なんにせよ本当の意味でのHD化は20年近くエロゲやってて初めて見た。俺は感動した。
そして裸足は凜も再登場させて(泣)
基本CG数105(内胸露出以上のエロCG数97)…エロ割合93%、回想数57。
エロ1CGあたりの尺は3分30秒(こよみ初体験後・お掃除パイズリ)から22分(環・イラマチオ)。平均12分30秒。
永続ループBGVあり(台詞ボイス永続ループ機能なし)、永続ループBGエロSEあり、イベント連戦時付着精液残留あり、尻モザなし、淫語P音修正なし、立ち絵鑑賞モードあり。
(AEアニメ数4)
(関連記事:新妻詩乃)
2017/7/28
©裸足少女
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:4309字)
<ストーリー>
日々を目的なく過ごしていた中丸宗志郎はその日、都会を離れてその田舎町、和海村に降り立つ。きっかけは半年前のことだった。何気なく目にした雑誌で取り上げられていた陶器の写真。高名な陶芸家によるその作品に宗志郎は一瞬で魅了され、気がつけば陶工、月館高明に手紙を出していた。この時代にそのような若者は珍しい。対面した初老の彼にそう笑われた宗志郎は、大学卒業を待っての弟子入りを認められる。
当然のことながら宗志郎に陶芸の経験はない。全くの未知の世界に飛び込んだ若者を温かく見守ってくれる師匠の存在はあるが、宗志郎にとって新たな日々は手探りの連続だった。そんな和海村で宗志郎は、四人の少女と過ごすようになっていく。民俗学を専攻する一つ歳上の大学院生で同じように月館の陶器に魅せられ、訪れた村の文化にも興味を持ちフィールドワークをしている今里こよみ。名門茶道の家元一族で、宗志郎の幼馴染でもあり、その暮らしを案じて度々村を訪れる羽衣川詩乃。師匠の一人娘で、成長期から来るのかつんけんした態度の月館環。動物のような耳と尾を持ちながらも宗志郎以外には誰もそれを知覚できない、和海神社の巫女を名乗る葛葉。
宗志郎が和海でどんな未来を歩むのか、それはまだ決まっていない。
<葛葉エンド>
それから一年が過ぎた。その間、駆け出しの宗志郎の主な仕事は山での土採取だった。その際神社を通りがかることから、葛葉と顔を合わせる機会は自然と多くなった。山の神として化生した、二百年以上を生きる狐。本人が語った、葛葉の身の上とはそのようなものだった。尾や耳がなく、黒髪の妙齢の女性という、自身が見る姿とはかけ離れた葛葉の容貌を村人たちが語らなければ、宗志郎もその話を信じなかっただろう。
葛葉と過ごし、将来への不安を笑い飛ばされる内に、宗志郎はいつしか彼女に特別な想いを抱くようになっていた。かつて村の若者が衰弱した子狐を助け、そのお礼として和海の良質な土を使っての陶器業を貧しい村に示した、村に伝わる伝説。そんな頃からこの地を見守っている葛葉が、時代の流れに時折寂しげな顔を覗かせることも、宗志郎の胸を締め付けた。だが半人前にもなっていない自分に、それを口にする自信はどうしても湧かない。
その想いはだが、神力によって全て葛葉に筒抜けだった。半ば自然な力の発露の為に、彼女に悪気はない。だが焦れた葛葉はついにそれを打ち明ける。思わぬ形で宗志郎の願いは叶った。葛葉もその健気さを好いており、通じ合った二人はほどなくしてめおととなる。
月館の屋敷の離れを間借りし、新婚生活を始めた二人。その中で宗志郎は、環と共に家事に勤しむ葛葉への感謝を形にしたいと考え、土を求めて山に入る。だがそれに熱中する余り、高台から脚を踏み外してしまった。崖を滑り落ちる中で宗志郎の脳裏に浮かんだのは村の伝説の結びの話だった。村の感謝を伝えようと山に入った若者が崖から落ち、その死を嘆く子狐が流した涙は湖となったという御伽話。そして同時に宗志郎は脳裏にその光景を見た。
崖下の湖に命を救われた宗志郎は自身が見た、前世の記憶を葛葉に打ち明ける。そしてかつての自身が習作として埋めていた陶器の置物を掘り出し、完成させたそれを葛葉に贈った。数百年の時を経て若者の想いは遂げられ、宗志郎と葛葉は数奇な運命を辿りながらも、ようやく巡り会えたその幸福を知って新たな日々を歩み出す。
それから十数年に渡って葛葉と歩んできた宗志郎。その間には五人の子供が生まれ、日々を健やかに過ごしている。今では陶芸家として大成した宗志郎だが、それより何より大きな変化は、葛葉と交わったことで彼女と同じほどに長い寿命を得てしまったことだった。だが後悔はない。葛葉が、そして子供たちがいる限り、その幸せはいつまでも続くのだから。
<環エンド>
師匠、そして環との生活が始まって一年が過ぎた。徐々に陶芸への手応えを覚え、気難しい年頃の環ともどうにか接することができている。そんなある日、宗志郎は師匠に呼び出され、思いがけない話を持ちかけられた。それは環との縁談話だった。この一年宗志郎の人となりを見て、父としてそう思えたのだという。母を早くに亡くし、学業の傍ら家事の全てを一手に担っている娘の幸せを願わない父親はいない。
宗志郎との結婚が本人の幸せとなる。そう、娘の真意を推し量る師匠。いつも憎まれ口を叩く環がその実、自身に憎からぬ想いを寄せている。そう聞かされた時、宗志郎はいつしか彼女に抱いていた自身の感情に気づかされる。それは恩人への敬慕とは違う。その人と結ばれる想像に純粋な喜びだけが胸に広がる、その気持ちの正体は一つしかあり得なかった。そうして宗志郎は環にプロポーズし、その結果二人は夫婦となった。
学生結婚となった環だが、誰よりも朝早くに起き家事を始め、父と宗志郎を作業場に送り出してから登校する、その日常は大きく変わらない。だがそこに夫婦の営みが夜に加わり、宗志郎との暮らしは素直に睦まじいものになった。それでも悩みもある。睦言の中でふと、環が寂しげな顔で夜空を見上げることがあった。宗志郎はその理由を彼女が学園を卒業した頃、環の妊娠が明らかになったことで知る。病弱な身体を押し、まるで引き換えのように環を生んで亡くなった母。環は母と父に対して負い目を、自らに自責を、ずっと抱いてきた。だが今なら母の気持ちがわかる。自らの中に息づき始めた鼓動に手を添えて環は、これまで蔑ろにしてきた自身を取り巻く様々な想いに謝罪、そして感謝する。
そしてその日、環は宗志郎との愛の結晶を産み落とした。その産声はどんな不安も吹き飛ばすような、元気そのもののものだった。その夜、二人は母のいる夜空に願いを掛ける。その未来が幸福であるようにと。
<こよみエンド>
互いに和海村で初めて出会った人間ということから宗志郎とこよみの縁は始まった。それ以来半年、こよみが村を訪れるたびに宗志郎は彼女と示し合わせて会っている。都会出身で歳も同い年にして、和海村に愛着を持つ者同士として。その睦まじさは二人が恋人と葛葉が早とちりするほどだった。その出来事をきっかけとして互いの胸中をそれとなく察した二人は、それを改めて打ち明け恋人となった。
それから更に半年間、遠距離恋愛を経ても二人の気持ちは冷めるどころか高まる一方だった。その距離的なもどかしさを埋める為に、二人は一緒になることを決める。互いの両親は初めこそ時期尚早な結婚と案じたが、それも二人の固い決意によって乗り越えられ、最後には祝福された。師匠の好意によって月館の屋敷の離れを引き続き間借りさせて貰えることになり、二人は和海での新婚生活を始める。
その年に大学院も修了したこよみ。誰もが認める才女は家に入ってもその多才ぶりを発揮した。広い屋敷の家事や近所付き合い、村長から委託された陶芸と民話を活用した地域おこしへの協力、大学を退いても日課として続けているフィールドワーク。だがその中で慣れない家事への疲れは彼女から徐々に余裕を奪っていった。らしくない失敗を立て続けに重ね、すっかり自信を喪失してしまうこよみ。また宗志郎に気安い環や葛葉に、そして特に自身より遥かに付き合いの長い詩乃に対して、こよみは彼女自身戸惑う生まれて初めての嫉妬を覚え、夫への独占欲を覗かせた。そんな妻に宗志郎は言葉を尽くして向き合う。昔から手のかからない利発な子だったという彼女の両親が案じるように、こよみは人への頼り方を知らない女性だった。互いを支え慈しみ胸の内を通じ合う、そうやって二人は本当の意味で夫婦へとなっていく。
宗志郎が民話を元にした創作の陶器を、こよみが村の民話とそれを元に編纂した御伽話を。それぞれの試みによって、村の出身者の里帰りや作品に対する問い合わせも増え、その活性化も目に見える成果となり始めた。そんな中で、こよみの妊娠が明らかとなった。
この静かな田舎ではゆっくりと時が流れている。それと同じように穏やかに優しく育った五歳の娘に母は語りかける。少し悲しい村の御伽噺。そしてそれを少し変えた、青年が村で一人の女性と出会い結ばれ家族に恵まれる、心温まるお話。どこかで知っているような、不思議とその人々の顔を思い描ける話に、少女ははにかみながら母の声に耳を傾ける。
<詩乃エンド>
和海にやってきた詩乃を屋敷の離れに泊めることになった晩、二人は恋人となった。出会いが記憶にないほどの昔から一緒にいた、姉弟のように育った幼馴染。それがこの数ヵ月離れてみて、互いに相手をどれほど大切に思っていたかがよくわかった。そしてそれがいつしか家族の情ではなくなっていたことも。
再び田舎と都会という距離に分け隔てられはしたが、想いを打ち明けあった宗志郎と詩乃に以前のような漠然とした不安はない。詩乃の二度目の来訪は数ヵ月になった。だがそこには詩乃の家出という、思いがけない事情が添えられていた。聞けば彼女の両親は二人の交際に反対で、家柄を慮った婚約者を宛がおうとしたのだという。幸いにして師匠の理解も得られ、詩乃は月館の屋敷に留まることになった。
それから二人は何度も羽衣川の家に足を運び、両親にその思いを訴え続けた。頑なだったその二人に聞く耳を持たせたのは、陶芸家として羽衣川家と懇意だった師匠からの口添えも大きい。そして八ヶ月後には両親の許しの元に、二人は和海で結婚式を挙げることができた。
夫婦となり、和海での新たな日常を始めた宗志郎と詩乃。弟としてか夫としてか、詩乃に対する接し方に戸惑う宗志郎だが、それも慣れと共に徐々に落ち着き、詩乃に甘えながらも時には彼女をリードすることもできるようになっていく。そんな夜の営みが続く、結婚から一年が経とうとしていたある日、詩乃の妊娠が明らかとなった。二人の初めての子供、娘は詩和と名付けられ、親子三人での新たな日常が始まる。
師匠の快諾もあり月館の屋敷に留まりながら陶芸の登竜門にあたる賞で入選し、これまで地平を行くだけだった陶芸家としての道を登り始めた宗志郎。環やこよみにも詩和を可愛がられ、変わらずに甘えさせてくれる詩乃との日々は平和で穏やかで幸福そのものだった。もちろん姉弟としても夫婦としてもその愛情が生活の変化で陰るようなことなどない。そうして季節が巡る頃には早くも二人目の子宝に恵まれた。
その日、二人は村の神社に、葛葉への懐妊報告に出かける。結婚式にそこで夫婦の契りを結んで以来、葛葉には子宝祈願やその祝福で世話になり通しだった。そしてこれからもそうなるだろう。末永く。
<プレイ時間>
葛葉エンド9時間54分、環エンド7時間17分、環イベント回収1時間20分、こよみエンド12時間25分、こよみイベント回収20分、詩乃エンド12時間17分、詩乃イベント回収1時間8分、おまけシナリオ49分。計45時間30分。
<グラフィッカー情報・敬称略>
一睡、八月朔日珈瑠、観音堂、せんや、とん
<あとがき・2017/10/13>
・CG+エロ+ゲームコンセプト
やっぱりINO氏の原画には裸足の塗りが一番合うと思います。特に夜に致す時の肌のしっとりした塗りが本当に好き。まあ夜に電気消してするシーンは初夜だけのレアシチュエーションなんですが。セ○クスって夜にするのがわりかし普通だと思う割に、エロゲでは昼間か灯りの下でするのがほとんどなので、裸足には一度そういうゲーム作ってみて欲しい…。ギルティあたりにあった夜+日本家屋+和室みたいなコンセプトのゲーム。というか今回こよみは、静かな田舎の屋敷でいいところのお嬢様と子作りというそれ以上なく合致するコンセプトだったので、その暗闇の中で秘めてするシチュエーションが本当にほしかった。
その初夜のこよみのすっぽんフ○ラは芸術的に抜ける。環の仰向けイラ○チオとかでもそうでしたが、ちょっと角度をつけて突っ込まれたり、すっぽんフ○ラの時の頬が張る描写が凄くよかったです。この膨らんだ頬の肌の陰影のある塗りが下品にならないレベルの淫靡さを際立たせていて絶妙すぎた。特にこよみ。
そして今作は詩乃の存在が特筆すべきところでしょうか。主人公と姉弟のように育った幼馴染で、和文化の家元の家に生まれ、主人公に対抗するような形で婚約者をあてがわれるお嬢様(超乳)と、オシオキHDEditionの存在もあって、まあこれでもかとしず姉が意識されてます。
しず姉はsweetieにSweetsに彼氏いない歴年齢と、これまで重ねたキャラ的な思い入れがあるのでそれを凌駕することはどうしても難しいですが、詩乃は詩乃で素晴らしいおねいちゃんだったと思います。しず姉のような主人公と比較的等身大な目線で一緒に悩みながら隣で共に成長していく形だった姉像と違い、姉様という呼び方の通り常に上から歳下の弟を見守るような包容力が強調されいつでも主人公の後ろに控えていてくれるような姉像と、差別化がはっきりしていたのもよかった。個人的には下半身がムッチムチでボテ腹がエロすぎる詩乃の方が…エロかった!しず姉のちょっと垂れ気味な超おっぱいも捨てがたいけど…。
そしてこれは全員がそうなんですが、結婚と子作りというコンセプトなことから、多くのシーンで結婚指輪が強調されているような構図が見受けられるんですね。ここがしず姉にはなかった点で、詩乃の素晴らしいところ。しず姉に比べてより将来の全てと卵子捧げてる感覚がして。
・オシオキsweetie+Sweets!! HD Edition
こよみ豪華版は彼氏いない歴年齢に続いて、オシオキsweet好きなら絶対に持っておくべきアイテム。
普通スクエア画面時代の旧作HD化って4:3画面の両端に扉絵つけてハイHDっす!みたいな、DOSV時代に先祖返りなパターンか、あるいは4:3比率のCGの上と下をチョットトリミングして16:9比率にしちゃうね…やむない理由で旧作より構図的には小さくなるんだ悔しいだろうが仕方ないんだというパターンがほとんどでしたが、オシオキsweetHDは4:3比率だったスクエアCGをマジで16:9にワイド化してます。横方向に描き足されてるので一目瞭然です。
元々当時の原画は旧作ゲームで使われたものよりもっと広く描かれていて、そのオリジナルデータが今回使われたのか、もしくは横両端の不足分は発売12年経ってから本当に描き足してるのか…。なんにせよ本当の意味でのHD化は20年近くエロゲやってて初めて見た。俺は感動した。
そして裸足は凜も再登場させて(泣)
基本CG数105(内胸露出以上のエロCG数97)…エロ割合93%、回想数57。
エロ1CGあたりの尺は3分30秒(こよみ初体験後・お掃除パイズリ)から22分(環・イラマチオ)。平均12分30秒。
永続ループBGVあり(台詞ボイス永続ループ機能なし)、永続ループBGエロSEあり、イベント連戦時付着精液残留あり、尻モザなし、淫語P音修正なし、立ち絵鑑賞モードあり。
(AEアニメ数4)
(関連記事:新妻詩乃)
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