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注意
当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。
18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。
記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。
作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。
特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。
ようこそ! スケベエルフの森へ (ルネ)
2017/3/31
©ルネ
(注意)
ゲームのコンセプト上予備知識を得た上でプレイされた場合、娯楽性を大きく損ないます。
プレイ予定の方は閲覧を避けて頂くよう、強く推奨いたします。
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:7592字)
<ストーリー>
変哲のない日常の中、伊藤祐一は通い慣れた帰り道で、異世界の住人のような少女に出くわす。明らかに異質な風貌ながら道行く人々は誰一人彼女に気づいていない。そして祐一からのみ向けられる意識に少女は気づいたようだった。次の瞬間、祐一は空を落ちていた。そこに現れた亜人たちによって集落へと連れ去られた祐一は思いがけない話を聞かされる。このアルフヘルムの世界では数年前から、それまでエルフを生み出していた神樹が力を失い、地下世界アンダーダークからの襲撃もあって森の村は滅亡の危機にあるのだという。そして予言には今日この日、空から救世主が現れるとあるのだとも。
雌しかいない村で唯一の雄として、種付けを迫られることになった祐一。空から落ちてきた祐一を地上で受け止めたエルフ、ルーシェ・メネルミアがその初めての出会い人にして繁殖相手となった。その後、祐一はあの時の少女、村の長老だったノルとの再会を果たす。村娘全てが子を宿すまで元の世界には戻せないと主張するノル。魔法になど何の心得もあろうはずがない祐一に選択肢はなかった。
その翌日、祐一はゴブリンに攫われる一人の少女の姿を目にする。昨晩ルーシェに続き子作りを行うことになった、神樹を管理する貴族のハイエルフ、フィリス・ハガルヘルムと共に後を追った祐一はその先で、一人のダークエルフを救い出した。理由は定かではないが国には戻れないという少女イヴリン・ケレブリアンは、祐一への恩返しということもあって村への滞在を望む。だがフィリスだけでなく、村のエルフたちの視線は一様に厳しい。アンダーダークのダークエルフといえば不倶戴天の敵。それでも、救世主の顔を立てるという形でノルにそれを許されたイヴリンは祐一と共に暮らすことになった。
好戦的な種族らしからぬイヴリンとの生活が始まってほどなく、村はダークエルフの襲撃を受ける。狙いは祐一だったようで、村の安全と引き換えに引き渡せということだった。アンダーダークの城主デルヴァ・ケレブリアンとその部下の戦士のエルダ・バルレッド、参謀役の魔法使いミズリィ・ステントレーム。三人に勝負を持ちかけた祐一はルーシェの秘薬もあって、彼女らを未知の官能で腰砕けにする。不利を悟った三人が退いたことで、村を守った祐一はエルフたちの強い信頼を得た。それでも祐一には、裏表のない猪武者のエルダ、底のない不気味さながらも絶頂を経験して以来好意を隠さないミズリィ、そして良くも悪くも武人で誰に対しても生真面目なデルヴァが、心の底からの悪鬼だとはどうしても思えない。
そんな中、村に馴染み始めた祐一にノルは、初めて子供を作るのなら誰がいいのかという質問を投げかけてくるのだった。
<エルダエンド>
ノルによって捕らえられていたエルダのことが何故か気がかりでならない。だがエルダを自由にという祐一の言葉にノルは頑として首を縦に振らなかった。例え祐一がどれだけエルダの純粋さに好意を覚えようとも、多くの同胞を失ってきたノルにとって彼女を捨て置く選択肢などない。それでも根負けしたのか、くびきと引き換えにある程度の自由を認めたノルは、エルダを魔術的に祐一の従者にしてしまう。
ノルには激しく抵抗していたエルダだったが、いざ始まった祐一とイヴリンとの暮らしは快いもののようだった。だがそれを知ったフィリスは村に留まる以上エルフとして恥ずかしくない教育の為にと、彼女の身柄を引き受けていった。祐一の心配をよそに、戸惑いながらもエルダは新たな生活に馴染んでいく。その変化に一抹の寂しさのようなものを感じながらも、彼女の新たな一面に祐一は改めて惹かれていった。
だがそんなハガルヘルムの城にデルヴァが現れた。ノルと共にエルフ族をまとめる一族の首を取れば形勢は大きく変わる。だがそんなデルヴァにエルダは拳を向けた。今なお敬愛する主に反逆してでも、新たなその居場所はエルダにとって守りたいものとなっていた。祐一がノルを連れて来る時間を稼ぐ為に、デルヴァと剣を交えるフィリスの加勢に向かうエルダ。だが祐一が戻ってきた時には戦いは終わっていた。そこには倒れたエルダとフィリス、それにデルヴァの姿があった、そしてその日以来祐一はイヴリンの姿を見ていない。
それから数ヶ月後。あの戦いからほどなくしてエルダの妊娠が明らかとなり、そんな彼女の元に祐一が通っている内にいつしか、フィリスの懐妊という報せが続くことになった。正反対の性格からかつては激しく対立していた二人は、今や寄り添うように祐一を求めてきている。今日も代わる代わる祐一と愛し合う身重の身体を見つめるエルダとフィリスのその眼差しは、親友のように、姉妹のように、慈愛に満ちている。家族となった三人の長い夜はまだ始まったばかりだった。
<デルヴァエンド>
雄を持たない、先細りゆくダークエルフ。そのことを考えると祐一の中には言い知れない感情が募る。争いを止め共存の道を探ってほしいとデルヴァへの言伝を頼んだ祐一だったが、それがどう作用したのか翌日の襲来へと繋がった。神樹と救世主を共有させろと言い、ノルに一騎打ちをもちかけるデルヴァ。それを受けたノルが打ち出したのは性技の競い合いだった。その内実はどうあれ、デルヴァはノルと同じ回数だけ祐一に射精をさせた。その結果祐一の意向が酌まれる形で、昼はエルフたちが、夜はダークエルフたちが救世主と生殖行為を行うという取り決めが交わされる。
城主にしてダークエルフを率いる将軍。祐一はエルフたちから恐れられるそんな彼女の素顔を、薄暗い地底で垣間見る。行き場のない孤児たちの世話を焼く彼女の姿は、アルフヘルムでの猛り狂ったそれとはまるで違っていた。そして救世主に対しても不器用な気遣いを見せるデルヴァに、抑えがたい感情が育まれていく胸の内を祐一は自覚する。だがその重責の為か、官能を自制するデルヴァは祐一と感情を交わらせる一歩を踏み出そうとはしない。そんなデルヴァの前に現れたのは妹のイヴリンだった。自身の真情を職責で曖昧にしている臆病さを指摘され、デルヴァはようやくその想いを認めることができた。
そうしてデルヴァは祐一たちと共に、昼間のアルフヘルムに姿を見せる。祐一への愛情を照らいなく口にするデルヴァはその隣にいる為に剣を捨てる覚悟さえ示し、自ら望んでノルにその力を封印させた。一介のダークエルフとなり村で祐一とイヴリンとの生活を始めたデルヴァの妊娠が明らかになったのは、それからほどなくしてのことだった。救世主の子をデルヴァが初めて宿したことで種族の争いにも決着がつけられた。
それから祐一は日常生活の場を地下に移しダークエルフたちとの暮らしを送っている。妻となったデルヴァとの営みの中で、イヴリンとの間に子供を授かることもできた。姉妹で同時に、愛する男の子供を胎内で育むその顔は、女の喜びに満ちている。そんな二人と平和の中で今日も愛し合えることに祐一もまた、これ以上ない幸福を感じていた。
<フィリスエンド>
神樹から生まれるエルフたちの中にあって唯一、初代の血統を今に伝えることができる尊い一族にして、その若き当主のフィリス。高貴でそれを自覚した高飛車な、だが世間ずれしておらずどこか抜けた彼女の姿が問いの前に思い浮かんだ。だが彼女の言うような種牡という扱いは哀しいものがある。好き合う男女が結ばれた果てに愛情が形作られて現れるもの。祐一が口にした、外界から持ち込まれたその価値観はフィリスに何か思うものをもたらしたようだった。
エルフらしい弓の腕はなく、かといってダークエルフのような膂力もなく、ノルやミズリィのような魔力も持たない。そんな劣等感を高慢な態度で隠すしかなかったフィリスは、自身にできることを考え始める。祐一をハガルヘルムの城に招き、歴代の当主である曾祖母や母と共に行った子作りは、祐一に対する強い独占欲をフィリスにもたらした。そして村に通い祐一の世話を焼く日々は、彼女に新しい感情を芽生えさせる。救世主がこの世界に現れなければ知らなかったこと。それは以前に祐一が口にした価値観に重なった。初めての恋というものをしたフィリスはやはりその愛情の帰結として、相手の子供を孕みたいと願うようになる。義務感からではない素直な感情の発露がそうさせたのか、フィリスの身体が祐一の遺伝子を受け入れたのは、自身の想いを認めてまぐわったその時のことだった。
フィオナとフィーネ。二人の娘を授かり母となったフィリスだが初めての子育て、暴れ盛りの双子の世話には悪戦苦闘していた。それでも守るべき側の立場になった彼女の物腰は柔らかくなり、また家族を見つめる眼差しも温かい。そんな賑やかな今日、曾祖母と母はフィオナとフィーネを連れノルを訪ねる予定だという。それは普段は義理の曾祖母と母を孕ませようと励んでいる祐一と、新たな子を宿そうと身体を整えているフィリスが、二人きりの夜を過ごせるようにという家族の気遣いだった。
フィリスの胎内に幾度も種を仕込みながらそれは終わることなく、夜が更けるごとに夫婦の営みはその情熱を増していくのだった。
<ミズリィエンド>
妖艶そのものの熟れた美貌と肉体を持ち、残酷で冷血。それでいて自身にだけは無邪気であけすけな好意を隠さないミズリィは、まるで神話の蛇のように祐一の心を絡め取る。そのことに嫌悪感もない。
だがエルフたちにとってはデルヴァ以上に不吉で災いの象徴であるのがミズリィだった。生まれ持った魔力に驕りノルを越えようと悪魔と契約したことで理性を失い、同胞のエルフたちを手にかけ、正気を取り戻した後にはダークエルフに付いた裏切り者。そんなミズリィと自分たちが呼び出した救世主が交わるなど受け入れられることではない。それでなくとも村は危機的な状況にある。デルヴァの意志に反してダークエルフたちは救世主を奪おうと気勢を上げていた。
そうしてついに始まったエルフとダークエルフの戦争。そんな中でミズリィはダークエルフさえも裏切り、祐一を元の世界に還すことを決意していた。争いの中心にある祐一を危険から遠ざけ、二度と召喚を行わせない為に刺し違えてでもノルを討つ。アルフヘルムを滅ぼそうとしているミズリィのその手を、祐一は転移のさなかに掴んでいた。
気がつけば祐一は見覚えのある路地の上にいた。その隣にはミズリィの姿もある。異世界の住民で魔力も使い果たした、行き場も生きる術もないミズリィと共に暮らし始めた祐一。人間の衣服に身を包み人妻然としたミズリィとの平穏な日々は、二人の愛の結晶という喜びをもたらしてくれた。だが彼女との幸せが深まるほどに、あの世界に残してきた大切な人々のことが頭をよぎる。子を孕み母となった為か、魔力を取り戻したミズリィに頼み込んだ祐一はアルフヘルムに戻ることを決めた。
救世主という戦いの理由を奪われたと同時に戦争の落としどころも失い、殺し合いを続けていたエルフとダークエルフたち。両陣営共に今更救世主が現れたところで憎悪の連鎖はどうしようもない。だがミズリィの妊娠という人間との繁殖の証を見たエルフたちと、今やノルやデルヴァさえ凌駕するミズリィの魔力に屈服したダークエルフたちは、戦いに疲れ切っていたこともあってそれぞれに矛を収めた。
それから幾らか時間を経て断絶はまだ根深いものの、祐一の努力もあって両種族は徐々にその数を取り戻しつつあった。その日祐一はエルフたちからの勧めもあって、アンダーダークを治めるようになったミズリィと共に、生殖の知識を求める為にも人間界を訪ねる。久しぶりの二人きりの時間にミズリィと愛し合いながら、辿り着いたこの未来への幸福を噛みしめる祐一だった。
<ノルエンド>
18万年に渡って村を導いてきた長老。エルフたちの前にあっては厳格なノルだが、救世主である自身にだけはその容姿ままの素顔を見せてくれている。美しいエルフたちを差し置いてそんなノルと子作りがしたいという告白は、彼女にとっては予想外のもののようだったが。その戸惑いが薄れた頃には調子を取り戻したノルと、祐一は様々な形で身体を重ねるようになる。そして村のエルフたちの中で初めにノルの妊娠が果たされた。ノルとイヴリンが何か例えようもない兆しを感じ始めたのは、それと前後してのことだった。その気配を放つ源の神樹。ノルは祐一にその過去を語り始める。
実は祐一は初めての救世主というわけではない。先にこの世界を訪れることになった、最初の人間がかつていた。その女性は請われた異世界の住民たちに繁殖知識を与えると同時に、魔術的にエルフの遺伝子で妊娠した。人間とエルフの交配で生まれた子、ノルはそして、村を見守る神樹がその母なのだという。当時のエルフたちは目にした繁殖行動をどう捉えたのか、捕らえた救世主を村の守り木と融合させてしまった。それ以来18万年に渡って母は神樹としてエルフを生み続け、そして今枯れようとしているのだと。ノルがどのような思いで自身をこの世界に呼び出したのか、ただの若い人間である祐一には推し量ることができない。
そんな中でそれは起きた。懐妊の報告の為に神樹を訪ねたノルと祐一の前になぜか現れたイヴリン。平素と全く違う様子で瞳を濁らせたイヴリンはノルを、18万年前に封印した真名で呼ぶ。それを知っているのはノル自身の他には、今は神樹となった母しかない。それの積もり積もったエルフに対する憎悪にあてられ、汚濁に飲まれ正気を失ったノルは操られるままに村を焼き払う。身を挺して祐一が正気を取り戻させた時には村は全て焼け落ち、多くのエルフたちが命を落としてしまっていた。
取り返しのつかない自身の行いに、命を絶ちかねないほどにふさぎ込むノル。だが生き残ったエルフたち、特にその使命感に目覚めたフィリスの生きる意志は目覚ましいものがあった。祐一とノルの元で村の再建に努めるエルフたちに、生まれた時からその側にいたノルに疑いの目を向ける者はいない。フィリスの不器用な励ましによってノルもまた、生きる理由と力を取り戻した。
それから数十年の月日が流れても、出会った時と変わらない姿でノルは今も祐一の隣にいる。何百人もの子供たちの成長を見守り、また自らも我が子を慈しむ母の務めを果たしてきたノル。夫婦の酸いも甘いも分かち合ってきた彼女と重ねる肌にも、未だ満足を知ることがない。そうして二人は今日も愛を交わし合う。先の見えている終わりの時、その瞬間まで。
<イヴリンエンド>
自身を主人と仰ぐ、まるで気立てのいい控えめな妻のようなイヴリン。そんな彼女のことが気にならないはずがない、というのが偽らざる気持ちだった。ノルとのやりとりで改めてそう気付かされた祐一はそれをイヴリンに伝え、それに応じる意味でも彼女は抱かれることを望む。純潔の喪失と共に魔術的な刻印で祐一以外を受け付けない身体とした、そこには義務感などでは計れない何かがある。
二人の、何かが決定的に変わった同居生活。それは表面上は何も変わらずに続く。エルフたちは招かれざる客のダークエルフに変わらず余所余所しかったが、ルーシェの口利きとイヴリンのその種族らしからぬ誠実さに、徐々にその警戒心を緩めていく。初めは意地悪な姑のようだったフィリスさえも、イヴリンの無害さは認めるところだった。
そんな中で祐一は夜、神樹の下で舞うイヴリンの姿を目にする。それまで見たことのない、踊り子のような装い。それが自身の務めである、神樹の巫女としてのものだとイヴリンは明かす。地下の城である日見た、古い時代に生贄とされた何者かの手記。その最後のページに書かれていた秘文によって、イヴリンには神樹を守る祝福と呪いがかけられた。ダークエルフたちの願いの為にゴブリンに自身を攫わせ、村に侵入した上でエルフ族を討ち救世主を奪おうとしていたことを告白するイヴリン。だが触れ合ったエルフたちの温かさや祐一への愛を知ったことで、もはやその使命は果たせない。
争いのない世界に行きたい。その願いに反応した神樹によって、イヴリンと祐一は人間世界へと飛ばされていた。イヴリンにとっては見慣れない、祐一にとっては慣れ親しんだ世界。そこで二人は束の間の平穏に浸るが、募る罪悪感と使命感から、やはりアルフヘルムに戻ることを決めた。そして両種族に対してその融和を、心を尽くして訴える。
それから数年後。両種族からイヴリンに向けられる個人的好意と祐一の救世主としての励みもあり、隔たりを残しながらも以前のような衝突が起こることはなくなっていた。そんな穏やかな時間が続くある日、イヴリンは祐一と共に旅に出ることをノルたちに伝える。世界のどこかにいる他のエルフたちを救う為の旅。その意志が曲げられないものと悟ったノルとデルヴァは、ルーシェとミズリィを供として送り出すことを決めた。そしてその果てのない旅の中でイヴリンと祐一は、その愛情の結実として子供を授かる。この幸福を世界に伝えていく為に、二人の旅はこれからも続いていく。
<ルーシェエンド>
誰かと子供を作る。その想像には自然と、初めて交わったルーシェのことが思い浮かんだ。歳上のお姉さんのような、だが全く嫌みのないルーシェ。祐一はそんなルーシェと望んで儀式に再び臨む。
エルフの中で最も植物に精通したルーシェは村の薬師として救世主への滋養強壮と、村のエルフたちへの受精促進という役目を負っていた。だが村娘たちが祐一と交わる中で徐々に、ルーシェは思案げな面持ちを見せるようになっていく。それは存亡の只中にある村のエルフには相応しくない考えだった。繁殖の為にだけではない肌の温もりが欲しいなどとは。
愛情を分かち合う為の、それが結果としてルーシェに妊娠をもたらした。祐一に抱かれる村娘たちに嫉妬を隠せなかったルーシェだが母となったことで、同じ女性としてその幸せを感じて欲しいという心境の変化があったようだった。ルーシェに促され三ヶ月も経つ頃には、年頃の主だった娘たちを祐一は孕ませていた。そして祐一はノルから当初の約束通り、務めを果たしたことで元の世界に戻るかどうかの選択を投げかけられる。悩み抜いた果てに、祐一はルーシェの隣を新たな故郷とする決断を下した。
それから一年後。祐一とルーシェの関係はほんの少し、夫婦という形に変わって、変わりなく続いている。双子の娘を産み、そして今また新たに宿した命で腹を膨らませながら、今日もルーシェはその愛情を伝え合う為に祐一と身体を繋げ合わせている。
エルフと人間のまるで釣り合わない寿命。その中で一瞬の邂逅でしかないこの先短い時間に、二人は永遠を願って、煌めくようなその一日一日を寄り添って生きていく。
<プレイ時間>
エルダエンド(初回ルート)6時間39分、デルヴァエンド3時間12分、フィリスエンド3時間21分、ミズリィエンド2時間33分、ノルエンド3時間、イヴリンエンド4時間19分、ルーシェエンド4時間19分、ハーレムエンド2時間8分。計29時間31分。
<グラフィッカー情報・敬称略>
内山義隆(グラフィック統括)、桑原正巳(グラフィック演出)、石橋和哉(グラフィックサポート)、ルネマン、FC-G株式会社、有限会社アフェス無月庭、エクスキャディ、株式会社フーモア、鈴雨やつみ、芹野いつき、わるにゃん、カゲシオ、asanuma、忍花、くなさぎほむら、あつお、hira、ミニョン@観音堂、Masa
<あとがき・2017/5/18>
・CG+エロ
塗りは2ラインくらいあるのか結構幅を感じるものでしたが、概して素晴らしい塗りでした。葵渚氏の原画にもよくあっていた塗りだと思います。
子作りが主眼に置かれているゲームということで、セ○クスの最中にも妊娠願望な単語をよく口にしてくれます。そして何よりボテ腹。全てのキャラに妊婦セ○クスがあるのが何より素晴らしいです。その上複数ヒロインでのボテックスも多い。ゲームをプレイした理由の一つに、葵渚氏の描かれるボテックスが見たいというものがあったので、この点大満足でした。
・キャラクター
主人公の為にしとやかになろうと、変わっていくゴリラ女。惚れた途端に、歳を考えずきゃぴきゃぴし始めるドエロボディ熟女。子作りは積極的なわがままツインテ。そのイメージとは正反対に控えめで従順なリリアナさんダークエルフ。保母さん的包容力で受精してくれるおねいさんと、キャラもいい。ただ話の終わりが結構唐突にくることが多かった印象がありました。
基本CG数102(内胸露出以上のエロCG数81)…エロ割合79%、回想数68。
エロ1CGあたりの尺は5分(ハーレムルートデルヴァ単独)から19分(フィリスセリスシェリス・三世代丼)。平均12分。
永続ループBGVあり(台詞ボイス永続ループ機能なし)、永続ループBGエロSEあり、エロシーン連続時付着精液残留-(顔なし・陰部あり)、尻モザなし、淫語P音修正なし、立ち絵鑑賞モードあり。
2017/3/31
©ルネ
(注意)
ゲームのコンセプト上予備知識を得た上でプレイされた場合、娯楽性を大きく損ないます。
プレイ予定の方は閲覧を避けて頂くよう、強く推奨いたします。
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:7592字)
<ストーリー>
変哲のない日常の中、伊藤祐一は通い慣れた帰り道で、異世界の住人のような少女に出くわす。明らかに異質な風貌ながら道行く人々は誰一人彼女に気づいていない。そして祐一からのみ向けられる意識に少女は気づいたようだった。次の瞬間、祐一は空を落ちていた。そこに現れた亜人たちによって集落へと連れ去られた祐一は思いがけない話を聞かされる。このアルフヘルムの世界では数年前から、それまでエルフを生み出していた神樹が力を失い、地下世界アンダーダークからの襲撃もあって森の村は滅亡の危機にあるのだという。そして予言には今日この日、空から救世主が現れるとあるのだとも。
雌しかいない村で唯一の雄として、種付けを迫られることになった祐一。空から落ちてきた祐一を地上で受け止めたエルフ、ルーシェ・メネルミアがその初めての出会い人にして繁殖相手となった。その後、祐一はあの時の少女、村の長老だったノルとの再会を果たす。村娘全てが子を宿すまで元の世界には戻せないと主張するノル。魔法になど何の心得もあろうはずがない祐一に選択肢はなかった。
その翌日、祐一はゴブリンに攫われる一人の少女の姿を目にする。昨晩ルーシェに続き子作りを行うことになった、神樹を管理する貴族のハイエルフ、フィリス・ハガルヘルムと共に後を追った祐一はその先で、一人のダークエルフを救い出した。理由は定かではないが国には戻れないという少女イヴリン・ケレブリアンは、祐一への恩返しということもあって村への滞在を望む。だがフィリスだけでなく、村のエルフたちの視線は一様に厳しい。アンダーダークのダークエルフといえば不倶戴天の敵。それでも、救世主の顔を立てるという形でノルにそれを許されたイヴリンは祐一と共に暮らすことになった。
好戦的な種族らしからぬイヴリンとの生活が始まってほどなく、村はダークエルフの襲撃を受ける。狙いは祐一だったようで、村の安全と引き換えに引き渡せということだった。アンダーダークの城主デルヴァ・ケレブリアンとその部下の戦士のエルダ・バルレッド、参謀役の魔法使いミズリィ・ステントレーム。三人に勝負を持ちかけた祐一はルーシェの秘薬もあって、彼女らを未知の官能で腰砕けにする。不利を悟った三人が退いたことで、村を守った祐一はエルフたちの強い信頼を得た。それでも祐一には、裏表のない猪武者のエルダ、底のない不気味さながらも絶頂を経験して以来好意を隠さないミズリィ、そして良くも悪くも武人で誰に対しても生真面目なデルヴァが、心の底からの悪鬼だとはどうしても思えない。
そんな中、村に馴染み始めた祐一にノルは、初めて子供を作るのなら誰がいいのかという質問を投げかけてくるのだった。
<エルダエンド>
ノルによって捕らえられていたエルダのことが何故か気がかりでならない。だがエルダを自由にという祐一の言葉にノルは頑として首を縦に振らなかった。例え祐一がどれだけエルダの純粋さに好意を覚えようとも、多くの同胞を失ってきたノルにとって彼女を捨て置く選択肢などない。それでも根負けしたのか、くびきと引き換えにある程度の自由を認めたノルは、エルダを魔術的に祐一の従者にしてしまう。
ノルには激しく抵抗していたエルダだったが、いざ始まった祐一とイヴリンとの暮らしは快いもののようだった。だがそれを知ったフィリスは村に留まる以上エルフとして恥ずかしくない教育の為にと、彼女の身柄を引き受けていった。祐一の心配をよそに、戸惑いながらもエルダは新たな生活に馴染んでいく。その変化に一抹の寂しさのようなものを感じながらも、彼女の新たな一面に祐一は改めて惹かれていった。
だがそんなハガルヘルムの城にデルヴァが現れた。ノルと共にエルフ族をまとめる一族の首を取れば形勢は大きく変わる。だがそんなデルヴァにエルダは拳を向けた。今なお敬愛する主に反逆してでも、新たなその居場所はエルダにとって守りたいものとなっていた。祐一がノルを連れて来る時間を稼ぐ為に、デルヴァと剣を交えるフィリスの加勢に向かうエルダ。だが祐一が戻ってきた時には戦いは終わっていた。そこには倒れたエルダとフィリス、それにデルヴァの姿があった、そしてその日以来祐一はイヴリンの姿を見ていない。
それから数ヶ月後。あの戦いからほどなくしてエルダの妊娠が明らかとなり、そんな彼女の元に祐一が通っている内にいつしか、フィリスの懐妊という報せが続くことになった。正反対の性格からかつては激しく対立していた二人は、今や寄り添うように祐一を求めてきている。今日も代わる代わる祐一と愛し合う身重の身体を見つめるエルダとフィリスのその眼差しは、親友のように、姉妹のように、慈愛に満ちている。家族となった三人の長い夜はまだ始まったばかりだった。
<デルヴァエンド>
雄を持たない、先細りゆくダークエルフ。そのことを考えると祐一の中には言い知れない感情が募る。争いを止め共存の道を探ってほしいとデルヴァへの言伝を頼んだ祐一だったが、それがどう作用したのか翌日の襲来へと繋がった。神樹と救世主を共有させろと言い、ノルに一騎打ちをもちかけるデルヴァ。それを受けたノルが打ち出したのは性技の競い合いだった。その内実はどうあれ、デルヴァはノルと同じ回数だけ祐一に射精をさせた。その結果祐一の意向が酌まれる形で、昼はエルフたちが、夜はダークエルフたちが救世主と生殖行為を行うという取り決めが交わされる。
城主にしてダークエルフを率いる将軍。祐一はエルフたちから恐れられるそんな彼女の素顔を、薄暗い地底で垣間見る。行き場のない孤児たちの世話を焼く彼女の姿は、アルフヘルムでの猛り狂ったそれとはまるで違っていた。そして救世主に対しても不器用な気遣いを見せるデルヴァに、抑えがたい感情が育まれていく胸の内を祐一は自覚する。だがその重責の為か、官能を自制するデルヴァは祐一と感情を交わらせる一歩を踏み出そうとはしない。そんなデルヴァの前に現れたのは妹のイヴリンだった。自身の真情を職責で曖昧にしている臆病さを指摘され、デルヴァはようやくその想いを認めることができた。
そうしてデルヴァは祐一たちと共に、昼間のアルフヘルムに姿を見せる。祐一への愛情を照らいなく口にするデルヴァはその隣にいる為に剣を捨てる覚悟さえ示し、自ら望んでノルにその力を封印させた。一介のダークエルフとなり村で祐一とイヴリンとの生活を始めたデルヴァの妊娠が明らかになったのは、それからほどなくしてのことだった。救世主の子をデルヴァが初めて宿したことで種族の争いにも決着がつけられた。
それから祐一は日常生活の場を地下に移しダークエルフたちとの暮らしを送っている。妻となったデルヴァとの営みの中で、イヴリンとの間に子供を授かることもできた。姉妹で同時に、愛する男の子供を胎内で育むその顔は、女の喜びに満ちている。そんな二人と平和の中で今日も愛し合えることに祐一もまた、これ以上ない幸福を感じていた。
<フィリスエンド>
神樹から生まれるエルフたちの中にあって唯一、初代の血統を今に伝えることができる尊い一族にして、その若き当主のフィリス。高貴でそれを自覚した高飛車な、だが世間ずれしておらずどこか抜けた彼女の姿が問いの前に思い浮かんだ。だが彼女の言うような種牡という扱いは哀しいものがある。好き合う男女が結ばれた果てに愛情が形作られて現れるもの。祐一が口にした、外界から持ち込まれたその価値観はフィリスに何か思うものをもたらしたようだった。
エルフらしい弓の腕はなく、かといってダークエルフのような膂力もなく、ノルやミズリィのような魔力も持たない。そんな劣等感を高慢な態度で隠すしかなかったフィリスは、自身にできることを考え始める。祐一をハガルヘルムの城に招き、歴代の当主である曾祖母や母と共に行った子作りは、祐一に対する強い独占欲をフィリスにもたらした。そして村に通い祐一の世話を焼く日々は、彼女に新しい感情を芽生えさせる。救世主がこの世界に現れなければ知らなかったこと。それは以前に祐一が口にした価値観に重なった。初めての恋というものをしたフィリスはやはりその愛情の帰結として、相手の子供を孕みたいと願うようになる。義務感からではない素直な感情の発露がそうさせたのか、フィリスの身体が祐一の遺伝子を受け入れたのは、自身の想いを認めてまぐわったその時のことだった。
フィオナとフィーネ。二人の娘を授かり母となったフィリスだが初めての子育て、暴れ盛りの双子の世話には悪戦苦闘していた。それでも守るべき側の立場になった彼女の物腰は柔らかくなり、また家族を見つめる眼差しも温かい。そんな賑やかな今日、曾祖母と母はフィオナとフィーネを連れノルを訪ねる予定だという。それは普段は義理の曾祖母と母を孕ませようと励んでいる祐一と、新たな子を宿そうと身体を整えているフィリスが、二人きりの夜を過ごせるようにという家族の気遣いだった。
フィリスの胎内に幾度も種を仕込みながらそれは終わることなく、夜が更けるごとに夫婦の営みはその情熱を増していくのだった。
<ミズリィエンド>
妖艶そのものの熟れた美貌と肉体を持ち、残酷で冷血。それでいて自身にだけは無邪気であけすけな好意を隠さないミズリィは、まるで神話の蛇のように祐一の心を絡め取る。そのことに嫌悪感もない。
だがエルフたちにとってはデルヴァ以上に不吉で災いの象徴であるのがミズリィだった。生まれ持った魔力に驕りノルを越えようと悪魔と契約したことで理性を失い、同胞のエルフたちを手にかけ、正気を取り戻した後にはダークエルフに付いた裏切り者。そんなミズリィと自分たちが呼び出した救世主が交わるなど受け入れられることではない。それでなくとも村は危機的な状況にある。デルヴァの意志に反してダークエルフたちは救世主を奪おうと気勢を上げていた。
そうしてついに始まったエルフとダークエルフの戦争。そんな中でミズリィはダークエルフさえも裏切り、祐一を元の世界に還すことを決意していた。争いの中心にある祐一を危険から遠ざけ、二度と召喚を行わせない為に刺し違えてでもノルを討つ。アルフヘルムを滅ぼそうとしているミズリィのその手を、祐一は転移のさなかに掴んでいた。
気がつけば祐一は見覚えのある路地の上にいた。その隣にはミズリィの姿もある。異世界の住民で魔力も使い果たした、行き場も生きる術もないミズリィと共に暮らし始めた祐一。人間の衣服に身を包み人妻然としたミズリィとの平穏な日々は、二人の愛の結晶という喜びをもたらしてくれた。だが彼女との幸せが深まるほどに、あの世界に残してきた大切な人々のことが頭をよぎる。子を孕み母となった為か、魔力を取り戻したミズリィに頼み込んだ祐一はアルフヘルムに戻ることを決めた。
救世主という戦いの理由を奪われたと同時に戦争の落としどころも失い、殺し合いを続けていたエルフとダークエルフたち。両陣営共に今更救世主が現れたところで憎悪の連鎖はどうしようもない。だがミズリィの妊娠という人間との繁殖の証を見たエルフたちと、今やノルやデルヴァさえ凌駕するミズリィの魔力に屈服したダークエルフたちは、戦いに疲れ切っていたこともあってそれぞれに矛を収めた。
それから幾らか時間を経て断絶はまだ根深いものの、祐一の努力もあって両種族は徐々にその数を取り戻しつつあった。その日祐一はエルフたちからの勧めもあって、アンダーダークを治めるようになったミズリィと共に、生殖の知識を求める為にも人間界を訪ねる。久しぶりの二人きりの時間にミズリィと愛し合いながら、辿り着いたこの未来への幸福を噛みしめる祐一だった。
<ノルエンド>
18万年に渡って村を導いてきた長老。エルフたちの前にあっては厳格なノルだが、救世主である自身にだけはその容姿ままの素顔を見せてくれている。美しいエルフたちを差し置いてそんなノルと子作りがしたいという告白は、彼女にとっては予想外のもののようだったが。その戸惑いが薄れた頃には調子を取り戻したノルと、祐一は様々な形で身体を重ねるようになる。そして村のエルフたちの中で初めにノルの妊娠が果たされた。ノルとイヴリンが何か例えようもない兆しを感じ始めたのは、それと前後してのことだった。その気配を放つ源の神樹。ノルは祐一にその過去を語り始める。
実は祐一は初めての救世主というわけではない。先にこの世界を訪れることになった、最初の人間がかつていた。その女性は請われた異世界の住民たちに繁殖知識を与えると同時に、魔術的にエルフの遺伝子で妊娠した。人間とエルフの交配で生まれた子、ノルはそして、村を見守る神樹がその母なのだという。当時のエルフたちは目にした繁殖行動をどう捉えたのか、捕らえた救世主を村の守り木と融合させてしまった。それ以来18万年に渡って母は神樹としてエルフを生み続け、そして今枯れようとしているのだと。ノルがどのような思いで自身をこの世界に呼び出したのか、ただの若い人間である祐一には推し量ることができない。
そんな中でそれは起きた。懐妊の報告の為に神樹を訪ねたノルと祐一の前になぜか現れたイヴリン。平素と全く違う様子で瞳を濁らせたイヴリンはノルを、18万年前に封印した真名で呼ぶ。それを知っているのはノル自身の他には、今は神樹となった母しかない。それの積もり積もったエルフに対する憎悪にあてられ、汚濁に飲まれ正気を失ったノルは操られるままに村を焼き払う。身を挺して祐一が正気を取り戻させた時には村は全て焼け落ち、多くのエルフたちが命を落としてしまっていた。
取り返しのつかない自身の行いに、命を絶ちかねないほどにふさぎ込むノル。だが生き残ったエルフたち、特にその使命感に目覚めたフィリスの生きる意志は目覚ましいものがあった。祐一とノルの元で村の再建に努めるエルフたちに、生まれた時からその側にいたノルに疑いの目を向ける者はいない。フィリスの不器用な励ましによってノルもまた、生きる理由と力を取り戻した。
それから数十年の月日が流れても、出会った時と変わらない姿でノルは今も祐一の隣にいる。何百人もの子供たちの成長を見守り、また自らも我が子を慈しむ母の務めを果たしてきたノル。夫婦の酸いも甘いも分かち合ってきた彼女と重ねる肌にも、未だ満足を知ることがない。そうして二人は今日も愛を交わし合う。先の見えている終わりの時、その瞬間まで。
<イヴリンエンド>
自身を主人と仰ぐ、まるで気立てのいい控えめな妻のようなイヴリン。そんな彼女のことが気にならないはずがない、というのが偽らざる気持ちだった。ノルとのやりとりで改めてそう気付かされた祐一はそれをイヴリンに伝え、それに応じる意味でも彼女は抱かれることを望む。純潔の喪失と共に魔術的な刻印で祐一以外を受け付けない身体とした、そこには義務感などでは計れない何かがある。
二人の、何かが決定的に変わった同居生活。それは表面上は何も変わらずに続く。エルフたちは招かれざる客のダークエルフに変わらず余所余所しかったが、ルーシェの口利きとイヴリンのその種族らしからぬ誠実さに、徐々にその警戒心を緩めていく。初めは意地悪な姑のようだったフィリスさえも、イヴリンの無害さは認めるところだった。
そんな中で祐一は夜、神樹の下で舞うイヴリンの姿を目にする。それまで見たことのない、踊り子のような装い。それが自身の務めである、神樹の巫女としてのものだとイヴリンは明かす。地下の城である日見た、古い時代に生贄とされた何者かの手記。その最後のページに書かれていた秘文によって、イヴリンには神樹を守る祝福と呪いがかけられた。ダークエルフたちの願いの為にゴブリンに自身を攫わせ、村に侵入した上でエルフ族を討ち救世主を奪おうとしていたことを告白するイヴリン。だが触れ合ったエルフたちの温かさや祐一への愛を知ったことで、もはやその使命は果たせない。
争いのない世界に行きたい。その願いに反応した神樹によって、イヴリンと祐一は人間世界へと飛ばされていた。イヴリンにとっては見慣れない、祐一にとっては慣れ親しんだ世界。そこで二人は束の間の平穏に浸るが、募る罪悪感と使命感から、やはりアルフヘルムに戻ることを決めた。そして両種族に対してその融和を、心を尽くして訴える。
それから数年後。両種族からイヴリンに向けられる個人的好意と祐一の救世主としての励みもあり、隔たりを残しながらも以前のような衝突が起こることはなくなっていた。そんな穏やかな時間が続くある日、イヴリンは祐一と共に旅に出ることをノルたちに伝える。世界のどこかにいる他のエルフたちを救う為の旅。その意志が曲げられないものと悟ったノルとデルヴァは、ルーシェとミズリィを供として送り出すことを決めた。そしてその果てのない旅の中でイヴリンと祐一は、その愛情の結実として子供を授かる。この幸福を世界に伝えていく為に、二人の旅はこれからも続いていく。
<ルーシェエンド>
誰かと子供を作る。その想像には自然と、初めて交わったルーシェのことが思い浮かんだ。歳上のお姉さんのような、だが全く嫌みのないルーシェ。祐一はそんなルーシェと望んで儀式に再び臨む。
エルフの中で最も植物に精通したルーシェは村の薬師として救世主への滋養強壮と、村のエルフたちへの受精促進という役目を負っていた。だが村娘たちが祐一と交わる中で徐々に、ルーシェは思案げな面持ちを見せるようになっていく。それは存亡の只中にある村のエルフには相応しくない考えだった。繁殖の為にだけではない肌の温もりが欲しいなどとは。
愛情を分かち合う為の、それが結果としてルーシェに妊娠をもたらした。祐一に抱かれる村娘たちに嫉妬を隠せなかったルーシェだが母となったことで、同じ女性としてその幸せを感じて欲しいという心境の変化があったようだった。ルーシェに促され三ヶ月も経つ頃には、年頃の主だった娘たちを祐一は孕ませていた。そして祐一はノルから当初の約束通り、務めを果たしたことで元の世界に戻るかどうかの選択を投げかけられる。悩み抜いた果てに、祐一はルーシェの隣を新たな故郷とする決断を下した。
それから一年後。祐一とルーシェの関係はほんの少し、夫婦という形に変わって、変わりなく続いている。双子の娘を産み、そして今また新たに宿した命で腹を膨らませながら、今日もルーシェはその愛情を伝え合う為に祐一と身体を繋げ合わせている。
エルフと人間のまるで釣り合わない寿命。その中で一瞬の邂逅でしかないこの先短い時間に、二人は永遠を願って、煌めくようなその一日一日を寄り添って生きていく。
<プレイ時間>
エルダエンド(初回ルート)6時間39分、デルヴァエンド3時間12分、フィリスエンド3時間21分、ミズリィエンド2時間33分、ノルエンド3時間、イヴリンエンド4時間19分、ルーシェエンド4時間19分、ハーレムエンド2時間8分。計29時間31分。
<グラフィッカー情報・敬称略>
内山義隆(グラフィック統括)、桑原正巳(グラフィック演出)、石橋和哉(グラフィックサポート)、ルネマン、FC-G株式会社、有限会社アフェス無月庭、エクスキャディ、株式会社フーモア、鈴雨やつみ、芹野いつき、わるにゃん、カゲシオ、asanuma、忍花、くなさぎほむら、あつお、hira、ミニョン@観音堂、Masa
<あとがき・2017/5/18>
・CG+エロ
塗りは2ラインくらいあるのか結構幅を感じるものでしたが、概して素晴らしい塗りでした。葵渚氏の原画にもよくあっていた塗りだと思います。
子作りが主眼に置かれているゲームということで、セ○クスの最中にも妊娠願望な単語をよく口にしてくれます。そして何よりボテ腹。全てのキャラに妊婦セ○クスがあるのが何より素晴らしいです。その上複数ヒロインでのボテックスも多い。ゲームをプレイした理由の一つに、葵渚氏の描かれるボテックスが見たいというものがあったので、この点大満足でした。
・キャラクター
主人公の為にしとやかになろうと、変わっていくゴリラ女。惚れた途端に、歳を考えずきゃぴきゃぴし始めるドエロボディ熟女。子作りは積極的なわがままツインテ。そのイメージとは正反対に控えめで従順な
基本CG数102(内胸露出以上のエロCG数81)…エロ割合79%、回想数68。
エロ1CGあたりの尺は5分(ハーレムルートデルヴァ単独)から19分(フィリスセリスシェリス・三世代丼)。平均12分。
永続ループBGVあり(台詞ボイス永続ループ機能なし)、永続ループBGエロSEあり、エロシーン連続時付着精液残留-(顔なし・陰部あり)、尻モザなし、淫語P音修正なし、立ち絵鑑賞モードあり。
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