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注意
当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。
18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。
記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。
作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。
特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。
姫騎士アンジェリカ~あなたって、本当に最低の屑だわ!~ (シルキーズ)
2007/2/23
©シルキーズ
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。※リンク先Getchu.com
(ストーリーテキスト:4174字)
<ストーリー>
エルフ族が治めるロートシルト王国の騎士団隊長にして第一王女のアンジェリカを拉致したエルネスト・フォルトゥナート(以下エル)。何の恨みもない小娘だが、エルにはそうしなければならない理由があった。
幼い頃、種族の違いを超えて将来を誓いあったクリスティーナ(以下クリス)。そんな彼女が王妃として見初められたことで駆け落ちを決意した二人だったが、落ち合う場所に現れたのは刺客だった。そして追跡を命からがら振り切ったエルは、二人の関係を承知していた両親や友人たちが処刑されていたことを知る。
それ以来エルは憎悪だけを糧に長い時を生きてきた。そして今その手の内には、王妃クリスティーナの娘がある。
数日に渡って肉欲を焦らし続け、アンジェリカに懇願させた上で処女を奪ったエルはそれを記録したクリスタルを脅迫材料に、姫騎士を救出した旅人として宮廷に潜り込む。自身の師でありかつて王国に仕えた賢者クラウディスの名が、アレックス王に一層の信用をもたらしたようだった。エルフと敵対する人間族ながら魔術師として王国に仕えられるよう、エルは国王の庶子であるフローラ・ファンファーニとの縁組を持ちかけられる。
そうしてエルはついにクリスと相対する。家族を人質にとられた上で、立場を弁えた恋人が出奔したと国王に偽られていたクリスだったが、その無知さがエルの苦痛を和らげることはない。自分の全てを奪った王国への復讐が今ようやく始まろうとしていた。
<フローラエンド>
妾腹の上に母から盲を遺伝したことで爵位もなく、誰に顧みられることもないまま王城で飼い殺しにされていたフローラ。エルにとっては道具でしかない少女だったが、その境遇には哀れみを覚えた。夫婦として最低限の体裁を整える意味もあったが気まぐれから、これまでに人間たちから生命力を奪って作り上げた魔石を用いた指輪をエルは送る。そうして視力を取り戻したフローラは初めて目にした「優しい」人間であるエルに深い愛情を抱くようになった。
慎ましいフローラの無邪気な笑顔は、遠い記憶の中だけに輝くエルフの少女の姿をエルに思い起こさせる。それでいて偶像ではなく、フローラ自身に対して偽ることのできない気持ちをいつしか自覚するようになっていくエル。それを認めた時、エルはしがらみの全てを城に置き捨て、フローラと旅に出ることを決心できた。王妃との間に横たわるただならぬものを薄々悟っていたフローラはエルの言葉に涙する。愛する人に自分だけを見て欲しい。彼女のその願いが叶った瞬間だった。
それから五年後。丘の上に建てた小さな家でエルは今日も、妊娠したフローラと愛し合っている。自身に愛という感情を取り戻させ、一人目の娘に続き新たな幸福をもたらしてくれようとしているフローラ。そんな妻と娘と生きる一日一日が、この上なく愛おしい。かつて世界の不幸を願っていた復讐者はそこにはいない。
<セラフィーナエンド>
死神の如き凄腕のダークエルフ。忌むべき恐ろしい敵として人間族の間にまで名の広まっているセラフィーナ・ストラーロ(以下セラ)が、客将ながら師団長として王国軍に収まっていることを、ある日エルは知る。セラの側も、人間でありながらロートシルトの、懲罰部隊を率いる師団長となったエルに何か興味を引かれたようだった。
その酷薄さを思えば命が幾つあっても足りない。どうにか弱みの一つでも握れればとクリスタルを部屋に仕掛けたエルだったが、そこに残された映像は想像を超えるものとなった。どうにも人間に襲われ純潔を散らされたらしい、無力な生娘だった頃を回想しながら、セラは激しい自慰に耽っていた。その本性を知ったエルは映像を使い、彼女を脅しその身体を弄ぶ。
セラを籠絡しロートシルトへの尖兵とする為の行い。そのはずが、エルの甘い囁きを真に受けたセラは徐々に変わっていく。彼女には恋愛経験など一度としてなかった。異種族に犯され、血を汚したダークエルフが女の幸せなど掴めるはずがない。そんな諦念の元に鉄面皮を被っていた彼女に言い寄ってくる男などいるはずもなかった。そしてそのはにかんだ笑顔にエルもまた、言いようのない感情を抱くようになっていく。
募る罪悪感にセラを正視できなくなったエルはついに全てを打ち明ける。演技ではなく心の底から愛するようになったセラと共に生きていきたい。その想いを告げ、エルはセラの手を取り城を後にした。
それから一年。遠い辺境、二人はそこで安息の地を得ていた。ロートシルトと周辺国との間に勃発した戦争も、ここまでは戦禍を及ぼしていない。剣を捨てたセラの身体は今では女性らしい柔らかさと丸みを帯びている。もうすぐ母親となるセラだが、その情愛は今日も絶えることがない。そんな妻と愛し合うエルは、彼女と出会えた奇跡と、そして家族と共に続いていく日々に、今日も感謝を忘れない。
<クリスティーナエンド>
贖罪、そして娘を守る為に、クリスはエルに身体を差し出す。輝くように美しい、だが愛を誓った相手以外の男に肌を許し熟れきった人妻の身体。力を得る為に師匠を手にかけ、数え切れないほどの命を奪ってきた復讐者。歳月にそれぞれの罪を重ねた二人は、汚れなきあの頃のように無垢ではいられない。翻弄される肉欲と不貞に苦しむクリスの姿に、通う血を捨てたはずの胸にささくれを感じながらも、エルはその行為を止めることができない。
不義の交わりを重ねるクリスが度々口にする、夫への謝罪。汚い手垢をつけた男に向けられるその言葉と、焼印のように刻まれた彼女の官能をなぞる性行為そのものがエルを逆撫でる。だが夜な夜な自身を慰めながらそこに呟かれる名や、亡きエルの父が撮った古ぼけた写真を見つめるクリスの哀しげな姿が、苛立ちにも似た不明瞭な感情をエルに募らせてもいた。
そんな眠れない夜の中、エルはクリスの訪問を受ける。娘とエルの関係を悟った時、クリスの胸に去来したのは嫉妬の感情だった。抱くだけで罪であるその感情を、もはや隠しおおすことができない。苦しめ抜いたその姿に、あれほど渦巻いていたどす黒い感情を吹き飛ばしたその想いを、エルも認めざるを得なかった。
フローラとアンジェリカ。それぞれの罪の体現を振り切り、辺境へ逃れて五年。今日もエルとクリスはその地で寄り添いながら生きている。二人の息子の寝息を隣に感じながら、娘の顔を見るために密かな夫婦の営みに励む二人。
風の噂では、アンジェリカがロートシルト女王として即位したという。あの時、母の幸せの為に恨み節を飲み込み、道を開けてくれたアンジェリカ。そんな彼女にいつか、妹弟を引き合わせることができるような時がやってくるかもしれない。そんな未来を願いながらエルは、クリスの今日を守り幸せにしていく。
一度は手放したクリスとの未来。今この瞬間ここに、その幸福は確かにある。
<アンジェリカルート>
純潔を奪い、なおも辱める卑劣な人間。自身の全てを奪ったエルフの男がクリスを孕ませて為した、汚れた子供。アンジェリカとエルは身体を繋げながら、互いを憎しみあう。時には素性を隠し平民の男たちと交わらせ、時には魔術で作り上げた化物とつがわせ、そして夜には自らの手でアンジェリカを辱める。口ではエルを拒絶し続けるアンジェリカだがその声に交じる色艶は抑えきれず、また身体の疼きも気高い姫騎士の意志をもってしても静め難い。
そしてひと月の後に、エルとアンジェリカは運命の日を迎える。(※1)
<ハーレムエンド>
(※1)
一ヶ月の壮絶な責めの果てに妊娠薬を用いて、自身以外の種を受け付けない身体にした上でアンジェリカを妊娠させたエル。アンジェリカは心の底からエルに従属し、父と国を裏切った。同盟の前提となるダークエルフ王国第二王子との婚儀のさなか、列席した王族たちを前にしてのアンジェリカの暴露を合図にエル麾下の大隊がクーデターを敢行し、王城は制圧された。
王位を簒奪し、人間族の部隊でもって占領したロートシルトのエルフ族を奴隷としたエル。国土は荒れ軍の規律もないに等しいロートシルト王国の、将来的な滅亡は避けられない。だがそれも復讐の内にある、エルの望みだった。それまではフローラとアンジェリカ、クリスの王妃たちと共に、爛れた淫欲の日々を送るつもりでいる。胸の中にあるしこりのような、説明のつかない苦味。それを忘れる為にエルは今日も三人の雌豚とまぐわい続ける。
<壊れたアンジェリカエンド>
(※1)
金色の姫騎士と謳われたアンジェリカを欠いた王国軍は脆弱だった。エルを内通者として攻め込んだ周囲の人間族は国土の深くにまで侵入し、ロートシルトは滅びつつある。今や兵士たちの敵意は外敵ではなく、祖国存亡の危機にあっても王族の務めを果たさないアンジェリカに向けられていた。エルの責めによって壊れきったアンジェリカ。陥落寸前の王都にあって民たちが自国の姫君を貶める様を眺めながらエルは、故国の滅亡に深い満足を感じていた。
<懐妊した親子エンド>
(※1)
エルがアンジェリカを妊娠させたことはクリスの嫉妬心に火をつけたようだった。吹っ切れたようにエルを求めるようになったクリスとアンジェリカが揃って妊娠したことで、王の勘気に触れた王妃と王女は辺境に追放されてしまう。ロートシルトを滅ぼせなかったことは残念に思うが、代わりにクリスとアンジェリカを手にしたエルはそれをさほど悔いてはいない。時間を取り戻すかのように情熱的にエルを求めるクリスと、未だ素直になりきれないアンジェリカ。美しい母娘との日々はこれからも続いていく。
<堕落したアンジェリカエンド>
(※1)
苛まれ続けた肉欲に愛の言葉を織り交ぜられたことで、ついにアンジェリカは堕ちた。エルの言葉を絶対のものとして心酔するアンジェリカはそれに従い、先頭に立って周辺国を次々と併呑していった。今やエルは大国として君臨するロートシルトの王であり、姫将軍にして王妃となったアンジェリカの愛を一身に受ける存在でもある。傀儡にすぎないアンジェリカだが、自身の子を孕み、その愛を日々常々紛れなく囁く彼女に、今では愛おしさのようなものをはっきり感じている。エルの中に今や復讐の念はなく、そこにあるのはアンジェリカと共に生きることへの穏やかで凪いだ感情だけだった。
<プレイ時間>
バッドエンド(フローラルート経由、調教選択肢総当り)13時間52分、フローラエンド13分、セラフィーナエンド(以下攻略キャラ調教選択肢総当り・全イベント回収)2時間49分、クリスティーナエンド8時間29分、ハーレムエンド(アンジェリカ調教選択肢総当り、全キャラLv5選択肢総当り)20時間22分、壊れたアンジェリカエンド24分、懐妊した親子エンド19分、堕落したアンジェリカエンド21分。計46時間49分。
初回パッケージ版特典シナリオ1時間18分。総計48時間7分。
<印象に残ったシーン>
(清々しいほどにシルキーズのお姫様像)
<グラフィッカー情報・敬称略>
カーネル鈴木(グラフィックチーフ)、ボビー今田、東森ハリー、愁、Ryoko、テリヤキ2号
<あとがき・2017/2/21>
・ストーリー
今やってみると結構純愛ですね。昔はもっと陵辱に寄ってたような感じを受けたんですが。
フローラが主人公をいつまでも起きて待ってるようなメッチャいい子で、他ルートで彼女を捨てていくシーンが、今までフローラは本当に幸せでした大好きなお兄様さようなら…(扉の向こうで号泣)とか言われて、屑市民だとか化物交尾とかの100倍くらいゲーム中ぶっちぎりで一番辛いです。
・ボイス
特にアンジェリカは選択肢が多くもの凄いテキスト量で、調教レベル1つ分を完読するのに5時間も6時間もゆうにかかります。けどそれでも読めてしまう。サトウユキ氏に声を荒らげられるのはとても楽しい。
アンジェリカ役のサトウユキ氏やセラ役の白井綾乃氏に、卑怯者っ!とか最低!とか、外道!とか人でなしっ!って強く詰られるとなんというかこう…面映い気分になりますね。主人公の気持ちがちょっとわかる。
基本CG数82(内胸露出以上のエロCG数72)、回想数12+45。初回パッケージ版特典シナリオCG数2(内胸露出以上のエロCG数2)、回想数2。総基本CG数84(内胸露出以上のエロCG数74)、総回想数59。
永続ループBGVなし(台詞ボイス永続ループ機能なし)、永続ループBGエロSEあり、連戦時付着精液残留なし、尻モザあり、淫語無音修正あり、立ち絵鑑賞モードなし。
2007/2/23
©シルキーズ
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。※リンク先Getchu.com
(ストーリーテキスト:4174字)
<ストーリー>
エルフ族が治めるロートシルト王国の騎士団隊長にして第一王女のアンジェリカを拉致したエルネスト・フォルトゥナート(以下エル)。何の恨みもない小娘だが、エルにはそうしなければならない理由があった。
幼い頃、種族の違いを超えて将来を誓いあったクリスティーナ(以下クリス)。そんな彼女が王妃として見初められたことで駆け落ちを決意した二人だったが、落ち合う場所に現れたのは刺客だった。そして追跡を命からがら振り切ったエルは、二人の関係を承知していた両親や友人たちが処刑されていたことを知る。
それ以来エルは憎悪だけを糧に長い時を生きてきた。そして今その手の内には、王妃クリスティーナの娘がある。
数日に渡って肉欲を焦らし続け、アンジェリカに懇願させた上で処女を奪ったエルはそれを記録したクリスタルを脅迫材料に、姫騎士を救出した旅人として宮廷に潜り込む。自身の師でありかつて王国に仕えた賢者クラウディスの名が、アレックス王に一層の信用をもたらしたようだった。エルフと敵対する人間族ながら魔術師として王国に仕えられるよう、エルは国王の庶子であるフローラ・ファンファーニとの縁組を持ちかけられる。
そうしてエルはついにクリスと相対する。家族を人質にとられた上で、立場を弁えた恋人が出奔したと国王に偽られていたクリスだったが、その無知さがエルの苦痛を和らげることはない。自分の全てを奪った王国への復讐が今ようやく始まろうとしていた。
<フローラエンド>
妾腹の上に母から盲を遺伝したことで爵位もなく、誰に顧みられることもないまま王城で飼い殺しにされていたフローラ。エルにとっては道具でしかない少女だったが、その境遇には哀れみを覚えた。夫婦として最低限の体裁を整える意味もあったが気まぐれから、これまでに人間たちから生命力を奪って作り上げた魔石を用いた指輪をエルは送る。そうして視力を取り戻したフローラは初めて目にした「優しい」人間であるエルに深い愛情を抱くようになった。
慎ましいフローラの無邪気な笑顔は、遠い記憶の中だけに輝くエルフの少女の姿をエルに思い起こさせる。それでいて偶像ではなく、フローラ自身に対して偽ることのできない気持ちをいつしか自覚するようになっていくエル。それを認めた時、エルはしがらみの全てを城に置き捨て、フローラと旅に出ることを決心できた。王妃との間に横たわるただならぬものを薄々悟っていたフローラはエルの言葉に涙する。愛する人に自分だけを見て欲しい。彼女のその願いが叶った瞬間だった。
それから五年後。丘の上に建てた小さな家でエルは今日も、妊娠したフローラと愛し合っている。自身に愛という感情を取り戻させ、一人目の娘に続き新たな幸福をもたらしてくれようとしているフローラ。そんな妻と娘と生きる一日一日が、この上なく愛おしい。かつて世界の不幸を願っていた復讐者はそこにはいない。
<セラフィーナエンド>
死神の如き凄腕のダークエルフ。忌むべき恐ろしい敵として人間族の間にまで名の広まっているセラフィーナ・ストラーロ(以下セラ)が、客将ながら師団長として王国軍に収まっていることを、ある日エルは知る。セラの側も、人間でありながらロートシルトの、懲罰部隊を率いる師団長となったエルに何か興味を引かれたようだった。
その酷薄さを思えば命が幾つあっても足りない。どうにか弱みの一つでも握れればとクリスタルを部屋に仕掛けたエルだったが、そこに残された映像は想像を超えるものとなった。どうにも人間に襲われ純潔を散らされたらしい、無力な生娘だった頃を回想しながら、セラは激しい自慰に耽っていた。その本性を知ったエルは映像を使い、彼女を脅しその身体を弄ぶ。
セラを籠絡しロートシルトへの尖兵とする為の行い。そのはずが、エルの甘い囁きを真に受けたセラは徐々に変わっていく。彼女には恋愛経験など一度としてなかった。異種族に犯され、血を汚したダークエルフが女の幸せなど掴めるはずがない。そんな諦念の元に鉄面皮を被っていた彼女に言い寄ってくる男などいるはずもなかった。そしてそのはにかんだ笑顔にエルもまた、言いようのない感情を抱くようになっていく。
募る罪悪感にセラを正視できなくなったエルはついに全てを打ち明ける。演技ではなく心の底から愛するようになったセラと共に生きていきたい。その想いを告げ、エルはセラの手を取り城を後にした。
それから一年。遠い辺境、二人はそこで安息の地を得ていた。ロートシルトと周辺国との間に勃発した戦争も、ここまでは戦禍を及ぼしていない。剣を捨てたセラの身体は今では女性らしい柔らかさと丸みを帯びている。もうすぐ母親となるセラだが、その情愛は今日も絶えることがない。そんな妻と愛し合うエルは、彼女と出会えた奇跡と、そして家族と共に続いていく日々に、今日も感謝を忘れない。
<クリスティーナエンド>
贖罪、そして娘を守る為に、クリスはエルに身体を差し出す。輝くように美しい、だが愛を誓った相手以外の男に肌を許し熟れきった人妻の身体。力を得る為に師匠を手にかけ、数え切れないほどの命を奪ってきた復讐者。歳月にそれぞれの罪を重ねた二人は、汚れなきあの頃のように無垢ではいられない。翻弄される肉欲と不貞に苦しむクリスの姿に、通う血を捨てたはずの胸にささくれを感じながらも、エルはその行為を止めることができない。
不義の交わりを重ねるクリスが度々口にする、夫への謝罪。汚い手垢をつけた男に向けられるその言葉と、焼印のように刻まれた彼女の官能をなぞる性行為そのものがエルを逆撫でる。だが夜な夜な自身を慰めながらそこに呟かれる名や、亡きエルの父が撮った古ぼけた写真を見つめるクリスの哀しげな姿が、苛立ちにも似た不明瞭な感情をエルに募らせてもいた。
そんな眠れない夜の中、エルはクリスの訪問を受ける。娘とエルの関係を悟った時、クリスの胸に去来したのは嫉妬の感情だった。抱くだけで罪であるその感情を、もはや隠しおおすことができない。苦しめ抜いたその姿に、あれほど渦巻いていたどす黒い感情を吹き飛ばしたその想いを、エルも認めざるを得なかった。
フローラとアンジェリカ。それぞれの罪の体現を振り切り、辺境へ逃れて五年。今日もエルとクリスはその地で寄り添いながら生きている。二人の息子の寝息を隣に感じながら、娘の顔を見るために密かな夫婦の営みに励む二人。
風の噂では、アンジェリカがロートシルト女王として即位したという。あの時、母の幸せの為に恨み節を飲み込み、道を開けてくれたアンジェリカ。そんな彼女にいつか、妹弟を引き合わせることができるような時がやってくるかもしれない。そんな未来を願いながらエルは、クリスの今日を守り幸せにしていく。
一度は手放したクリスとの未来。今この瞬間ここに、その幸福は確かにある。
<アンジェリカルート>
純潔を奪い、なおも辱める卑劣な人間。自身の全てを奪ったエルフの男がクリスを孕ませて為した、汚れた子供。アンジェリカとエルは身体を繋げながら、互いを憎しみあう。時には素性を隠し平民の男たちと交わらせ、時には魔術で作り上げた化物とつがわせ、そして夜には自らの手でアンジェリカを辱める。口ではエルを拒絶し続けるアンジェリカだがその声に交じる色艶は抑えきれず、また身体の疼きも気高い姫騎士の意志をもってしても静め難い。
そしてひと月の後に、エルとアンジェリカは運命の日を迎える。(※1)
<ハーレムエンド>
(※1)
一ヶ月の壮絶な責めの果てに妊娠薬を用いて、自身以外の種を受け付けない身体にした上でアンジェリカを妊娠させたエル。アンジェリカは心の底からエルに従属し、父と国を裏切った。同盟の前提となるダークエルフ王国第二王子との婚儀のさなか、列席した王族たちを前にしてのアンジェリカの暴露を合図にエル麾下の大隊がクーデターを敢行し、王城は制圧された。
王位を簒奪し、人間族の部隊でもって占領したロートシルトのエルフ族を奴隷としたエル。国土は荒れ軍の規律もないに等しいロートシルト王国の、将来的な滅亡は避けられない。だがそれも復讐の内にある、エルの望みだった。それまではフローラとアンジェリカ、クリスの王妃たちと共に、爛れた淫欲の日々を送るつもりでいる。胸の中にあるしこりのような、説明のつかない苦味。それを忘れる為にエルは今日も三人の雌豚とまぐわい続ける。
<壊れたアンジェリカエンド>
(※1)
金色の姫騎士と謳われたアンジェリカを欠いた王国軍は脆弱だった。エルを内通者として攻め込んだ周囲の人間族は国土の深くにまで侵入し、ロートシルトは滅びつつある。今や兵士たちの敵意は外敵ではなく、祖国存亡の危機にあっても王族の務めを果たさないアンジェリカに向けられていた。エルの責めによって壊れきったアンジェリカ。陥落寸前の王都にあって民たちが自国の姫君を貶める様を眺めながらエルは、故国の滅亡に深い満足を感じていた。
<懐妊した親子エンド>
(※1)
エルがアンジェリカを妊娠させたことはクリスの嫉妬心に火をつけたようだった。吹っ切れたようにエルを求めるようになったクリスとアンジェリカが揃って妊娠したことで、王の勘気に触れた王妃と王女は辺境に追放されてしまう。ロートシルトを滅ぼせなかったことは残念に思うが、代わりにクリスとアンジェリカを手にしたエルはそれをさほど悔いてはいない。時間を取り戻すかのように情熱的にエルを求めるクリスと、未だ素直になりきれないアンジェリカ。美しい母娘との日々はこれからも続いていく。
<堕落したアンジェリカエンド>
(※1)
苛まれ続けた肉欲に愛の言葉を織り交ぜられたことで、ついにアンジェリカは堕ちた。エルの言葉を絶対のものとして心酔するアンジェリカはそれに従い、先頭に立って周辺国を次々と併呑していった。今やエルは大国として君臨するロートシルトの王であり、姫将軍にして王妃となったアンジェリカの愛を一身に受ける存在でもある。傀儡にすぎないアンジェリカだが、自身の子を孕み、その愛を日々常々紛れなく囁く彼女に、今では愛おしさのようなものをはっきり感じている。エルの中に今や復讐の念はなく、そこにあるのはアンジェリカと共に生きることへの穏やかで凪いだ感情だけだった。
<プレイ時間>
バッドエンド(フローラルート経由、調教選択肢総当り)13時間52分、フローラエンド13分、セラフィーナエンド(以下攻略キャラ調教選択肢総当り・全イベント回収)2時間49分、クリスティーナエンド8時間29分、ハーレムエンド(アンジェリカ調教選択肢総当り、全キャラLv5選択肢総当り)20時間22分、壊れたアンジェリカエンド24分、懐妊した親子エンド19分、堕落したアンジェリカエンド21分。計46時間49分。
初回パッケージ版特典シナリオ1時間18分。総計48時間7分。
<印象に残ったシーン>
(清々しいほどにシルキーズのお姫様像)
<グラフィッカー情報・敬称略>
カーネル鈴木(グラフィックチーフ)、ボビー今田、東森ハリー、愁、Ryoko、テリヤキ2号
<あとがき・2017/2/21>
・ストーリー
今やってみると結構純愛ですね。昔はもっと陵辱に寄ってたような感じを受けたんですが。
フローラが主人公をいつまでも起きて待ってるようなメッチャいい子で、他ルートで彼女を捨てていくシーンが、今までフローラは本当に幸せでした大好きなお兄様さようなら…(扉の向こうで号泣)とか言われて、屑市民だとか化物交尾とかの100倍くらいゲーム中ぶっちぎりで一番辛いです。
・ボイス
特にアンジェリカは選択肢が多くもの凄いテキスト量で、調教レベル1つ分を完読するのに5時間も6時間もゆうにかかります。けどそれでも読めてしまう。サトウユキ氏に声を荒らげられるのはとても楽しい。
アンジェリカ役のサトウユキ氏やセラ役の白井綾乃氏に、卑怯者っ!とか最低!とか、外道!とか人でなしっ!って強く詰られるとなんというかこう…面映い気分になりますね。主人公の気持ちがちょっとわかる。
基本CG数82(内胸露出以上のエロCG数72)、回想数12+45。初回パッケージ版特典シナリオCG数2(内胸露出以上のエロCG数2)、回想数2。総基本CG数84(内胸露出以上のエロCG数74)、総回想数59。
永続ループBGVなし(台詞ボイス永続ループ機能なし)、永続ループBGエロSEあり、連戦時付着精液残留なし、尻モザあり、淫語無音修正あり、立ち絵鑑賞モードなし。
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