C¥Documents and Settings¥User¥My Document¥脳内彼女 プレイ済エロゲのストーリーを脳内に書き残しておく為のブロg彼女にドキュメントフォルダ開けられたら死ぬほど殴られた
注意
当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。
18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。
記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。
作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。
特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。
風紀委員長 聖薇 ~あなたなんて大嫌い、死ねばいいのに~ (シルキーズ)
2010/5/28
©シルキーズ
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。※リンク先Getchu.com
(ストーリーテキスト:4612字)
<ストーリー>
物心つく頃に両親を事故で失い、劣悪な施設で育った群青明弘。その後は結城瀬理奈という資産家に引き取られたが、それもまた明弘の幸福には繋がらなかった。男娼として瀬理奈の相手を務めさせられながら、彼女の運営する学園に通う日々。それは、自身を許しがたい不良として何かと目の敵にしてくる風紀委員長である早乙女聖薇の存在もあって、憂鬱なものだった。
そんなある日、叔母を名乗る存在が現れたことにより、明弘に転機が訪れる。父の義妹である妙齢の美女、加々見美麗は兄の駆け落ち以来、その家族の消息を求め続けていたのだという。それは一年前に亡くなった祖父の願いだとも。莫大な遺産を相続しながら我欲もなく、甥を人身売買にかけようとしていた瀬理奈に怒りを露わにする叔母の姿は、汚い大人を見続けてきた明弘には眩しく、救われた思いだった。瀬理奈の処分を明弘に託す美麗。慄く瀬理奈は、事業の失敗で両親を失った聖薇と樹里亜の早乙女姉妹、その借用書を明弘に差し出すことで保身を図る。蛇蝎のごとき嫌悪を隠さない優等生の、その命運を握る。そんな暗い支配欲を刺激されるほどには、瀬理奈との日々は明弘を毒していたようだった。
祖父が生前に用意していた主人付きのメイドにして婚約者の蓬莱織姫と美麗。そして建前は恋人兼住み込みのメイドアルバイトとして聖薇と、何も知らないその妹の樹里亜。四人の女たちを囲う屋敷の主として、一転した明弘の生活は始まった。
<樹里亜エンド>
兄と慕う明弘と姉の行為を偶然見てしまった樹里亜。固く口止めされていたものの、明弘は聖薇の置かれている事情を包み隠さず明かす。それを知った樹里亜は姉の身代わりとなることを願い出た。明弘の狙い通りに。
ファーストキスも純潔も、彼氏に捧げられるはずだった全てを横から攫った明弘。そうと信じることでその境遇を自身に納得させる意味もあったのだろう、だがそんな樹里亜からたどたどしくも向けられる思慕に、いつしか明弘も彼女に対する説明のつかない感情を持て余すようになっていく。誰かに言わされるでもなく彼女自らが発した好きだという告白を改めて耳にして、明弘も自身のその感情の正体を認めることができた。その日から二人の、男女の交際というものが初めて始まったのかもしれない。
その関係は周囲の知るところともなったが、心から頭を下げる明弘の変化に、激怒していた聖薇もついには折れた。それから一年の節目に、明弘と樹里亜は結婚を果たす。晴れて夫婦となり、結婚初夜に望む二人。初めは身体目当てで始まった関係だったが、それを樹里亜に見抜かれてなお、今そこには確かな愛情がある。ここから始まる夫婦の時間に、二人はいつまでも口づけを交わしあうのだった。
<織姫エンド>
良家の子女ながら三女ということもあってか、妾にでもと、さながら道具のように面識もない男の元に送られ、あてが外れれば売られてしまうという織姫。顔も見たことのない祖父が見繕った許嫁の内の一人にすぎない彼女を屋敷に置こうと思ったのは、織姫のそんな事情が頭によぎったこともあったのかもしれない。
似た境遇の少女への同情。初めはその程度のものだった関心は、言葉少なながら感謝を健気な奉仕で示す織姫と接するにつれて、その母性にも似た温かさを求めるものになっていく。夕方屋敷の門で自身の帰りを待つ学園帰りの織姫の姿に明弘は、失われた家族の姿を見る思いだった。いつしかその温もりを渇望するようになっていた明弘はその想いを織姫に体面もなく吐露していた。それは明弘が人間らしい感情を取り戻した瞬間だった。
聖薇と樹里亜を解放し織姫との穏やかな日常を始めて二年、学園を卒業した二人は夫婦となってその日々を続けている。そして明弘の誕生日に明かされた、織姫の妊娠という最高のプレゼント。その幸福を抱き締めながら明弘と織姫は、互いに出会えた喜びをわかちあう。
<紗織エンド>
美麗が榊原グループに圧力をかけ許嫁の一人として用意した令嬢。それが学園の生徒会長でもある榊原紗織だった。水泳選手としても将来有望な紗織は聖薇とはまた違ったタイプの優等生だったが、その勝ち気な美貌は明弘の嗜虐心を刺激して勝るとも劣らない。
自身とは正反対の不良、それも親が決めた男が身体を自由にすることに当然ながら嫌悪を露わにする紗織。だが身体を汚される中で紗織は、自身の将来が決まっているのならばせめてその相手を好きになる努力をしたいと語る。その瞳には先ほどまで滲んでいた快楽の色はない。どこかずれた前向きさとでもいうべきか、人を心からは憎悪しないその心根に、明弘は初めて彼女自身に対して興味を抱いた。明弘が時折紗織を夢に見るようになったのはそれからだった。夢の意味するところを認めた明弘は、その胸中を率直に打ち明ける。そして紗織もまた酷い男だと常々思いながらも、接吻や抱擁の中、ふと感じさせられた明弘の温もりに惹かれていた。
美麗の存在を知らず婚約話が明弘本人の所有欲と意志に基づくものだとの早合点はあったが、それを隠さなかった誠実さを見た紗織は明弘を許した。そうして隠し立てのない愛情を確かめあった二人は二年後、卒業を機に結婚を果たした。結婚初夜を迎えても明弘の変態ぶりは変わらないが、二人の愛の結晶を育むべく、紗織もまた情熱的にその身体にしがみつく。そうして吸いあい重ねられた唇に将来の家族像についての夢を含ませながら、二人の夜は更けていくのだった。
<美麗エンド>
寝静まった深夜に目が冴え屋敷内を散策していた明弘は思いがけない光景に出くわす。熱のこもった吐息を堪えながら悩ましげに自慰に耽る美麗の姿は明弘にとって衝撃的なものだった。それもうわ言のように自身の名が呼ばれていることも重なって。加々見家の全てを相続しながら父の遺言を守り、義兄を慕い続ける、メイド服に身を包んだ美しい叔母は明弘にとって貞淑さの体現だった。それが生臭い性臭を振り撒きながら、浅ましく掻き回される女性器から粘着質な水音を響かせている。明弘は部屋に踏み込みその身体に伸し掛かった。もう元の叔母と甥という関係には戻れない。
一夜限りの過ち以上に罪を重ねてはならないとする美麗だが、明弘にそんな気は毛頭なかった。姉のように思っていた彼女は今では女としか見れない。だが美麗は女としての喜びを求めていることが明らかながら、それでも甥としての明弘の将来を思い自身を殺そうとしている。だからこそ明弘は美麗と血の繋がった家族となることを決めた。愛しあうことができる夫婦として。
美麗に重ねてその気持ちを伝え、そして一ヶ月後、二人は二人だけでのささやかな結婚式を挙げた。家族との死別で互いに独りきりとなった明弘と美麗。血の繋がりがないからこそ、それに代わる確かなものをお互いに対して強く求めていた。そうしてもはや何の気兼ねもなく愛しあえるようになったその夜、美麗は新たな家族が増えたことを明かす。
生きる屍のようだった自身に魂を吹き込み、愛を注ぎ、そして今確かな絆と幸福を与えてくれた美麗。叔母にして母であり姉でもあり妻となった何にも代えがたい彼女と、二人の愛を形あるものに示してくれた愛し子を、守り幸せにしていくことを明弘は腕の中の純白の無垢服に誓うのだった。
<聖薇淫乱エンド>
妹を盾に取られ、怖気がするほどに嫌いな男に身体を開き、心にもない卑猥な言葉を口にさせられる聖薇。だが繰り返されるそれが実を伴うかのように、罵声には鼻がかった艶声が混じるようになっていく。聖薇の面罵とは裏腹にその腕や足は、宙を切って最後は明弘の身体に固く結びつけられているのが常だった。そんなある日、気まぐれな休日の散策の中で聖薇は、自身の負債をなぜ今になって引き受けたのかという、常々思っていた疑問を明弘にぶつける。
自身の生い立ちから美麗との出会いを経た瀬理奈との取引まで、全てを聖薇に明かした明弘。その事実を知り、これまでに受けた仕打ちを思い浮かべる聖薇の表情は複雑なものだった。関係がこうなる以前にも散々に突っかかってきた風紀委員長だが、明弘自身に恨みというほどのものはなく、聖薇を引き取ったことも瀬理奈がなぜあれほど自身を虐げたのかという興味以上の意味はない。それでもその相手が聖薇と聞かされたからこそ、そんな行為に興味を抱いたのかもしれなかった。虐待に心身を病み、異性に対する自身の感情も不明瞭となってしまった明弘のその告白は、聖薇の苦悩を深くする。(※1)
その後も続いた行為によって、聖薇はついに明弘に心身共に服従するようになった。性の悦びを肉体に叩き込まれた聖薇は今では、学園の性風紀を取り締まることに熱心だった。男子生徒たちに囲まれながら、その言動と性技で雄を手玉に取っている。精液を全身に浴び汚濁にまみれるその姿に、疎まれながらも尊敬された以前の風紀委員長は存在しない。
妊娠させられないことを悔しがる男子生徒をあざ笑い、それ幸いと更に色欲に耽る、自身の種を腹に宿した性奴隷。その様子を観察しながら明弘は今日明日の、恐らくいつまでも続くだろう日々の責めについて、考えを巡らせるのだった。
<聖薇妊娠エンド>
(※1)
膣内射精を繰り返した結果、ひと月と経たずに聖薇は妊娠した。身体の変調からそれを悟った聖薇は気が触れたように堕胎に走ったが、その度に明弘は彼女を制止する。自身の存在がそこに宿っていることに妙な逸りのようなものを感じたし、その腹が膨らむにつれて温かい心の働きを覚えるようにもなっていった。そんな明弘を目の当たりにして聖薇も時間をかけて徐々にその心を開いていく。
検査入院を終えて帰ってきた聖薇は貪るように明弘を求める。屋敷の一角、これまでの行いを交配の記録として写真を壁一面に張り巡らせその中央に分娩台を据え付けた部屋でまぐわう明弘と聖薇。雌の本能がその遺伝子を受け入れた生殖器に二度目の受精を乞いながら求愛する聖薇に、その身体を案じながらも明弘は結合への欲求を止められない。
繁殖を経験したつがいだけができるような、動物さながらの激しい交尾を終え、夫婦に戻る二人。将来の子供たちについて思いを馳せながら、二人は慈しむようにその名を呼びあい続ける。
<聖薇エンド>
(※1)
更に時が経つにつれ、明弘にさえもはっきりとわかる輪郭を形作っていく想い。これまでの行いを省みてなお、抑えようがなくなったそれを、明弘は聖薇に打ち明ける。受け入れられるはずのない、踏ん切りをつける為のその告白は、だが思いもよらない答えを伴う結果となった。自分も同じ想いだという聖薇は、学園や休日の時間、キスや抱擁といった行為、そして身体を重ねた際の言葉に、明弘の愛情を感じたのだという。気紛れな、それこそ戯れにすぎなかったそれを、愛情の表れと聖薇は信じた。明弘はそんな彼女を前にして改めて愛の意味の一つを知る。
相思相愛となり、それまでのすれ違いを埋めるように残された学生時代を過ごした二人は、卒業と同時に結婚した。その一年後には聖薇の妊娠も明らかとなった。夫婦となり子供を授かり家族と時を重ねる。それは誰もが得て然るべき平凡なものだが、家族を失い茨の道を歩いてきた二人はそれがどれだけ尊いものかを知っている。出会いと巡りあわせ、そしてお互いの存在と、それら全てに感謝を忘れずに、明弘と聖薇は今日を生きていく。
<プレイ時間>
死亡バッドエンド(初回ルート、瀬理奈・アリアイベント回収、以下プレイ内容選択肢総当り)5時間49分、樹里亜エンド(Lv2まで完読、聖薇Lv2まで全パターン選択)10時間53分、織姫エンド(Lv4まで完読)5時間15分、紗織エンド(Lv4まで完読)3時間45分、美麗エンド(Lv2まで完読)2時間32分、聖薇淫乱エンド(Lv3まで完読)5時間50分、聖薇妊娠エンド45分、聖薇エンド(Lv4まで完読)5時間26分、聖薇残イベント回収24分、姉妹淫乱・ハーレムエンド(LvMAX完読)3時間56分。計44時間35分。
<印象に残ったシーン>
(Lv1)
(Lv2)
(Lv3)
(美少女ゲームの歴史において伝説と化したLv4公園セックス…?うっく!こ、こんなに拡散されてるなんて…。この人間の屑たち、こいつらみんな死ねばいいのに!)
<グラフィッカー情報・敬称略>
テリヤキ2号(グラフィックチーフ)、ボビー今田、東森ハリー、愁、Ryoko、カーネル鈴木、あみ(*>▽<*)、笹崎信司、キグナス7、のりすけ
<あとがき・2016/12/30>
・CG+エロ
アヘ顔がエロい、もの凄く稀有なエロゲ。というかどうしても先立つ顔芸感を抑えて、絶頂に息も絶え絶えとなった為に上気した顔の感じを、自然なアクメ顔の一つに仕上げている原画のイシガキタカシ氏がもの凄く稀な漫画家さん。エロいアヘ顔というのは他にクロックアップのはましま薫夫氏くらいしか思いつかないので、現在は長いことエロゲ原画に携われておられないのがとても残念です。
イシガキタカシ氏の作品は単行本や同人誌の総集編なども収集してますが、聖薇の頃から絵柄自体にはあまり変化がないのに表情や肉感のエロさだけが増していて素晴らしいと思います。ケツ穴ぁ♥の皺とかすぼみ感とか…。エロゲ業界もあれからケツ穴がおおよそ解禁されたので、心の底からエロゲ原画をまた見たい。
2017年になってもシルキーズグラフィッカースタッフ、ライターの巽ヒロヲ氏、メインヒロインボイスのサトウユキ氏など、まだ奇跡的に伝説的スタッフ陣が健在ですので、創立5周年の2019年に向けてのアニバーサリー作品として続編っちゅうかシリーズ作というか、シルキーズプラスさんどうですかね…。女教師ものとか。個人的に勃起不全とか取り返しがつかなくなる前にホントにどうかどうか…。
・ストーリー
聖薇はアンジェリカに比べてかなり純愛寄りで、7年前の発売当時は前作よりぬるいなどと思ってたんですが、今となってみると聖薇の方が好きな作りになってました。特に、ほぼムッチャ無限で無償の愛を示してくれる織姫とか美麗とか素晴らしい女性たちだと思います。
若い頃はまだまだ元気だったのでレ○プとか脂っこいエロが好きだったけれども、今はなんかメッチャ閉塞感しかない中年生活なのでフィクションの中だけでも幸せな話に浸っていたい、そんな変化。エロの趣向などにも、歳を重ねるに従っての嗜好の移り変わりというものは確かにあるのかもしれない。
・ボイス
もはや散々に語り尽くされたであろう、サトウユキ氏の怪演はやはり伝説級です。エロゲで好演というゲームはそれまでに幾つもありましたが、怪演という感想を抱いたのはアンジェリカと聖薇が初めてでした。ある程度プレイした後には、んふぅ!とかの文字がウィンドウに出ただけで先笑いできるようになる。
そしてまた凄いのが迫真の演技の刺殺バッドエンド。主人公が死ぬ展開に際してこれほど凄かった声のゲームは、未だに出会ったことがありません。
基本CG数104(内胸露出以上のエロCG数80)、回想数75。
エロ1CGあたりの尺は30秒(聖薇Lv1肉棒を拭わせる)から18分30秒(紗織エピローグ)。平均8分30秒。
永続ループBGVなし(台詞ボイス永続ループ機能あり)、永続ループBGエロSEあり、連戦時付着精液残留なし、尻モザあり、淫語P音修正なし、立ち絵鑑賞モードなし。
2010/5/28
©シルキーズ
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。※リンク先Getchu.com
(ストーリーテキスト:4612字)
<ストーリー>
物心つく頃に両親を事故で失い、劣悪な施設で育った群青明弘。その後は結城瀬理奈という資産家に引き取られたが、それもまた明弘の幸福には繋がらなかった。男娼として瀬理奈の相手を務めさせられながら、彼女の運営する学園に通う日々。それは、自身を許しがたい不良として何かと目の敵にしてくる風紀委員長である早乙女聖薇の存在もあって、憂鬱なものだった。
そんなある日、叔母を名乗る存在が現れたことにより、明弘に転機が訪れる。父の義妹である妙齢の美女、加々見美麗は兄の駆け落ち以来、その家族の消息を求め続けていたのだという。それは一年前に亡くなった祖父の願いだとも。莫大な遺産を相続しながら我欲もなく、甥を人身売買にかけようとしていた瀬理奈に怒りを露わにする叔母の姿は、汚い大人を見続けてきた明弘には眩しく、救われた思いだった。瀬理奈の処分を明弘に託す美麗。慄く瀬理奈は、事業の失敗で両親を失った聖薇と樹里亜の早乙女姉妹、その借用書を明弘に差し出すことで保身を図る。蛇蝎のごとき嫌悪を隠さない優等生の、その命運を握る。そんな暗い支配欲を刺激されるほどには、瀬理奈との日々は明弘を毒していたようだった。
祖父が生前に用意していた主人付きのメイドにして婚約者の蓬莱織姫と美麗。そして建前は恋人兼住み込みのメイドアルバイトとして聖薇と、何も知らないその妹の樹里亜。四人の女たちを囲う屋敷の主として、一転した明弘の生活は始まった。
<樹里亜エンド>
兄と慕う明弘と姉の行為を偶然見てしまった樹里亜。固く口止めされていたものの、明弘は聖薇の置かれている事情を包み隠さず明かす。それを知った樹里亜は姉の身代わりとなることを願い出た。明弘の狙い通りに。
ファーストキスも純潔も、彼氏に捧げられるはずだった全てを横から攫った明弘。そうと信じることでその境遇を自身に納得させる意味もあったのだろう、だがそんな樹里亜からたどたどしくも向けられる思慕に、いつしか明弘も彼女に対する説明のつかない感情を持て余すようになっていく。誰かに言わされるでもなく彼女自らが発した好きだという告白を改めて耳にして、明弘も自身のその感情の正体を認めることができた。その日から二人の、男女の交際というものが初めて始まったのかもしれない。
その関係は周囲の知るところともなったが、心から頭を下げる明弘の変化に、激怒していた聖薇もついには折れた。それから一年の節目に、明弘と樹里亜は結婚を果たす。晴れて夫婦となり、結婚初夜に望む二人。初めは身体目当てで始まった関係だったが、それを樹里亜に見抜かれてなお、今そこには確かな愛情がある。ここから始まる夫婦の時間に、二人はいつまでも口づけを交わしあうのだった。
<織姫エンド>
良家の子女ながら三女ということもあってか、妾にでもと、さながら道具のように面識もない男の元に送られ、あてが外れれば売られてしまうという織姫。顔も見たことのない祖父が見繕った許嫁の内の一人にすぎない彼女を屋敷に置こうと思ったのは、織姫のそんな事情が頭によぎったこともあったのかもしれない。
似た境遇の少女への同情。初めはその程度のものだった関心は、言葉少なながら感謝を健気な奉仕で示す織姫と接するにつれて、その母性にも似た温かさを求めるものになっていく。夕方屋敷の門で自身の帰りを待つ学園帰りの織姫の姿に明弘は、失われた家族の姿を見る思いだった。いつしかその温もりを渇望するようになっていた明弘はその想いを織姫に体面もなく吐露していた。それは明弘が人間らしい感情を取り戻した瞬間だった。
聖薇と樹里亜を解放し織姫との穏やかな日常を始めて二年、学園を卒業した二人は夫婦となってその日々を続けている。そして明弘の誕生日に明かされた、織姫の妊娠という最高のプレゼント。その幸福を抱き締めながら明弘と織姫は、互いに出会えた喜びをわかちあう。
<紗織エンド>
美麗が榊原グループに圧力をかけ許嫁の一人として用意した令嬢。それが学園の生徒会長でもある榊原紗織だった。水泳選手としても将来有望な紗織は聖薇とはまた違ったタイプの優等生だったが、その勝ち気な美貌は明弘の嗜虐心を刺激して勝るとも劣らない。
自身とは正反対の不良、それも親が決めた男が身体を自由にすることに当然ながら嫌悪を露わにする紗織。だが身体を汚される中で紗織は、自身の将来が決まっているのならばせめてその相手を好きになる努力をしたいと語る。その瞳には先ほどまで滲んでいた快楽の色はない。どこかずれた前向きさとでもいうべきか、人を心からは憎悪しないその心根に、明弘は初めて彼女自身に対して興味を抱いた。明弘が時折紗織を夢に見るようになったのはそれからだった。夢の意味するところを認めた明弘は、その胸中を率直に打ち明ける。そして紗織もまた酷い男だと常々思いながらも、接吻や抱擁の中、ふと感じさせられた明弘の温もりに惹かれていた。
美麗の存在を知らず婚約話が明弘本人の所有欲と意志に基づくものだとの早合点はあったが、それを隠さなかった誠実さを見た紗織は明弘を許した。そうして隠し立てのない愛情を確かめあった二人は二年後、卒業を機に結婚を果たした。結婚初夜を迎えても明弘の変態ぶりは変わらないが、二人の愛の結晶を育むべく、紗織もまた情熱的にその身体にしがみつく。そうして吸いあい重ねられた唇に将来の家族像についての夢を含ませながら、二人の夜は更けていくのだった。
<美麗エンド>
寝静まった深夜に目が冴え屋敷内を散策していた明弘は思いがけない光景に出くわす。熱のこもった吐息を堪えながら悩ましげに自慰に耽る美麗の姿は明弘にとって衝撃的なものだった。それもうわ言のように自身の名が呼ばれていることも重なって。加々見家の全てを相続しながら父の遺言を守り、義兄を慕い続ける、メイド服に身を包んだ美しい叔母は明弘にとって貞淑さの体現だった。それが生臭い性臭を振り撒きながら、浅ましく掻き回される女性器から粘着質な水音を響かせている。明弘は部屋に踏み込みその身体に伸し掛かった。もう元の叔母と甥という関係には戻れない。
一夜限りの過ち以上に罪を重ねてはならないとする美麗だが、明弘にそんな気は毛頭なかった。姉のように思っていた彼女は今では女としか見れない。だが美麗は女としての喜びを求めていることが明らかながら、それでも甥としての明弘の将来を思い自身を殺そうとしている。だからこそ明弘は美麗と血の繋がった家族となることを決めた。愛しあうことができる夫婦として。
美麗に重ねてその気持ちを伝え、そして一ヶ月後、二人は二人だけでのささやかな結婚式を挙げた。家族との死別で互いに独りきりとなった明弘と美麗。血の繋がりがないからこそ、それに代わる確かなものをお互いに対して強く求めていた。そうしてもはや何の気兼ねもなく愛しあえるようになったその夜、美麗は新たな家族が増えたことを明かす。
生きる屍のようだった自身に魂を吹き込み、愛を注ぎ、そして今確かな絆と幸福を与えてくれた美麗。叔母にして母であり姉でもあり妻となった何にも代えがたい彼女と、二人の愛を形あるものに示してくれた愛し子を、守り幸せにしていくことを明弘は腕の中の純白の無垢服に誓うのだった。
<聖薇淫乱エンド>
妹を盾に取られ、怖気がするほどに嫌いな男に身体を開き、心にもない卑猥な言葉を口にさせられる聖薇。だが繰り返されるそれが実を伴うかのように、罵声には鼻がかった艶声が混じるようになっていく。聖薇の面罵とは裏腹にその腕や足は、宙を切って最後は明弘の身体に固く結びつけられているのが常だった。そんなある日、気まぐれな休日の散策の中で聖薇は、自身の負債をなぜ今になって引き受けたのかという、常々思っていた疑問を明弘にぶつける。
自身の生い立ちから美麗との出会いを経た瀬理奈との取引まで、全てを聖薇に明かした明弘。その事実を知り、これまでに受けた仕打ちを思い浮かべる聖薇の表情は複雑なものだった。関係がこうなる以前にも散々に突っかかってきた風紀委員長だが、明弘自身に恨みというほどのものはなく、聖薇を引き取ったことも瀬理奈がなぜあれほど自身を虐げたのかという興味以上の意味はない。それでもその相手が聖薇と聞かされたからこそ、そんな行為に興味を抱いたのかもしれなかった。虐待に心身を病み、異性に対する自身の感情も不明瞭となってしまった明弘のその告白は、聖薇の苦悩を深くする。(※1)
その後も続いた行為によって、聖薇はついに明弘に心身共に服従するようになった。性の悦びを肉体に叩き込まれた聖薇は今では、学園の性風紀を取り締まることに熱心だった。男子生徒たちに囲まれながら、その言動と性技で雄を手玉に取っている。精液を全身に浴び汚濁にまみれるその姿に、疎まれながらも尊敬された以前の風紀委員長は存在しない。
妊娠させられないことを悔しがる男子生徒をあざ笑い、それ幸いと更に色欲に耽る、自身の種を腹に宿した性奴隷。その様子を観察しながら明弘は今日明日の、恐らくいつまでも続くだろう日々の責めについて、考えを巡らせるのだった。
<聖薇妊娠エンド>
(※1)
膣内射精を繰り返した結果、ひと月と経たずに聖薇は妊娠した。身体の変調からそれを悟った聖薇は気が触れたように堕胎に走ったが、その度に明弘は彼女を制止する。自身の存在がそこに宿っていることに妙な逸りのようなものを感じたし、その腹が膨らむにつれて温かい心の働きを覚えるようにもなっていった。そんな明弘を目の当たりにして聖薇も時間をかけて徐々にその心を開いていく。
検査入院を終えて帰ってきた聖薇は貪るように明弘を求める。屋敷の一角、これまでの行いを交配の記録として写真を壁一面に張り巡らせその中央に分娩台を据え付けた部屋でまぐわう明弘と聖薇。雌の本能がその遺伝子を受け入れた生殖器に二度目の受精を乞いながら求愛する聖薇に、その身体を案じながらも明弘は結合への欲求を止められない。
繁殖を経験したつがいだけができるような、動物さながらの激しい交尾を終え、夫婦に戻る二人。将来の子供たちについて思いを馳せながら、二人は慈しむようにその名を呼びあい続ける。
<聖薇エンド>
(※1)
更に時が経つにつれ、明弘にさえもはっきりとわかる輪郭を形作っていく想い。これまでの行いを省みてなお、抑えようがなくなったそれを、明弘は聖薇に打ち明ける。受け入れられるはずのない、踏ん切りをつける為のその告白は、だが思いもよらない答えを伴う結果となった。自分も同じ想いだという聖薇は、学園や休日の時間、キスや抱擁といった行為、そして身体を重ねた際の言葉に、明弘の愛情を感じたのだという。気紛れな、それこそ戯れにすぎなかったそれを、愛情の表れと聖薇は信じた。明弘はそんな彼女を前にして改めて愛の意味の一つを知る。
相思相愛となり、それまでのすれ違いを埋めるように残された学生時代を過ごした二人は、卒業と同時に結婚した。その一年後には聖薇の妊娠も明らかとなった。夫婦となり子供を授かり家族と時を重ねる。それは誰もが得て然るべき平凡なものだが、家族を失い茨の道を歩いてきた二人はそれがどれだけ尊いものかを知っている。出会いと巡りあわせ、そしてお互いの存在と、それら全てに感謝を忘れずに、明弘と聖薇は今日を生きていく。
<プレイ時間>
死亡バッドエンド(初回ルート、瀬理奈・アリアイベント回収、以下プレイ内容選択肢総当り)5時間49分、樹里亜エンド(Lv2まで完読、聖薇Lv2まで全パターン選択)10時間53分、織姫エンド(Lv4まで完読)5時間15分、紗織エンド(Lv4まで完読)3時間45分、美麗エンド(Lv2まで完読)2時間32分、聖薇淫乱エンド(Lv3まで完読)5時間50分、聖薇妊娠エンド45分、聖薇エンド(Lv4まで完読)5時間26分、聖薇残イベント回収24分、姉妹淫乱・ハーレムエンド(LvMAX完読)3時間56分。計44時間35分。
<印象に残ったシーン>
(Lv1)
(Lv2)
(Lv3)
(美少女ゲームの歴史において伝説と化したLv4公園セックス…?うっく!こ、こんなに拡散されてるなんて…。この人間の屑たち、こいつらみんな死ねばいいのに!)
<グラフィッカー情報・敬称略>
テリヤキ2号(グラフィックチーフ)、ボビー今田、東森ハリー、愁、Ryoko、カーネル鈴木、あみ(*>▽<*)、笹崎信司、キグナス7、のりすけ
<あとがき・2016/12/30>
・CG+エロ
アヘ顔がエロい、もの凄く稀有なエロゲ。というかどうしても先立つ顔芸感を抑えて、絶頂に息も絶え絶えとなった為に上気した顔の感じを、自然なアクメ顔の一つに仕上げている原画のイシガキタカシ氏がもの凄く稀な漫画家さん。エロいアヘ顔というのは他にクロックアップのはましま薫夫氏くらいしか思いつかないので、現在は長いことエロゲ原画に携われておられないのがとても残念です。
イシガキタカシ氏の作品は単行本や同人誌の総集編なども収集してますが、聖薇の頃から絵柄自体にはあまり変化がないのに表情や肉感のエロさだけが増していて素晴らしいと思います。ケツ穴ぁ♥の皺とかすぼみ感とか…。エロゲ業界もあれからケツ穴がおおよそ解禁されたので、心の底からエロゲ原画をまた見たい。
2017年になってもシルキーズグラフィッカースタッフ、ライターの巽ヒロヲ氏、メインヒロインボイスのサトウユキ氏など、まだ奇跡的に伝説的スタッフ陣が健在ですので、創立5周年の2019年に向けてのアニバーサリー作品として続編っちゅうかシリーズ作というか、シルキーズプラスさんどうですかね…。女教師ものとか。個人的に勃起不全とか取り返しがつかなくなる前にホントにどうかどうか…。
・ストーリー
聖薇はアンジェリカに比べてかなり純愛寄りで、7年前の発売当時は前作よりぬるいなどと思ってたんですが、今となってみると聖薇の方が好きな作りになってました。特に、ほぼムッチャ無限で無償の愛を示してくれる織姫とか美麗とか素晴らしい女性たちだと思います。
若い頃はまだまだ元気だったのでレ○プとか脂っこいエロが好きだったけれども、今はなんかメッチャ閉塞感しかない中年生活なのでフィクションの中だけでも幸せな話に浸っていたい、そんな変化。エロの趣向などにも、歳を重ねるに従っての嗜好の移り変わりというものは確かにあるのかもしれない。
・ボイス
もはや散々に語り尽くされたであろう、サトウユキ氏の怪演はやはり伝説級です。エロゲで好演というゲームはそれまでに幾つもありましたが、怪演という感想を抱いたのはアンジェリカと聖薇が初めてでした。ある程度プレイした後には、んふぅ!とかの文字がウィンドウに出ただけで先笑いできるようになる。
そしてまた凄いのが迫真の演技の刺殺バッドエンド。主人公が死ぬ展開に際してこれほど凄かった声のゲームは、未だに出会ったことがありません。
基本CG数104(内胸露出以上のエロCG数80)、回想数75。
エロ1CGあたりの尺は30秒(聖薇Lv1肉棒を拭わせる)から18分30秒(紗織エピローグ)。平均8分30秒。
永続ループBGVなし(台詞ボイス永続ループ機能あり)、永続ループBGエロSEあり、連戦時付着精液残留なし、尻モザあり、淫語P音修正なし、立ち絵鑑賞モードなし。
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