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注意
当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。
18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。
記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。
作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。
特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。
ハラミタマ (アトリエかぐや BARE&BUNNY)
2015/11/27
©アトリエかぐや BARE&BUNNY
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:4523字)
<ストーリー>
それは奇妙な夢だった。霧の道を進んだ先にあった、朽ち果てた神社。そこで賀茂有貴は人語を口にする、仮面をつけた獣と出会う。言われるがまま、境内に鎮座する巨石に触れた有貴。そこから放たれた光を見た獣は有貴を指して「オウノミタマ」を持つ者と呼んだ。
見る覚えのない夢に首を傾げていた翌日、有貴の前に使者を名乗る妖狐、クズノハが現れる。戸惑う有貴を近場の霊峰、大白那山へと連れ出すクズノハ。そうして有貴はあの夢、そして今この瞬間がまごうことなく現実であることを思い知らされる。結界という境界線を越えるとそこには自身が住まう大白那市街とは違う、もう一つの街があった。3万もの妖怪を擁する、妖かしの里オオシロナ。自身の日常の隣に潜んでいた異界の中で、有貴は思いがけない人物と出会う。
学園男子の憧れの的である、クラスメイトにして妖狐の姫だった九重星花。彼女が言うには、オオシロナを治める自身の父王が病に臥せっている為に現在、その責務が果たせていないのだという。里を導く新たな王を戴くにはオウノミタマという選帝の魂を持つ男が各種族の姫とまぐわい、その間に子を成す必要がある。
姫という立場から初恋を秘していたもののオウノミタマを持つ者が有貴だったことで、奇しくもその願いが叶った星花。英国からの留学生で共通趣味の考古民俗学から友誼を結んでいた、絶滅の危機に瀕しているケットシー族のルル=ランチェスター。学園に転入してきた、現役アイドルにして天狗族の姫、早崎由夏。星花に次ぐ妖狐族の名家出身で一族の、王を輩出する期待を一身に受ける二条倫寧。
フィールドワークが趣味の平凡な男子学生に過ぎなかった有貴だったがこの日を境に、人外とはいえ目が覚めるような美少女四人を自身の種で孕ませるという、これまでからは考えられない非日常に投げ込まれることになるのだった。
<倫寧エンド(妖怪)>
二条家の過大な期待を背負う倫寧。それは彼女に自己を殺させるほどの重圧だったが、出会ったオウノミタマには考えていたような歳の差も美醜の甚だしい食い違いもなかった。その反動ですっかり首ったけとなっていた倫寧だったが、有貴としては家の事情など抜きにしての彼女の本音を知りたかった。そうすることで思いを通じ合わせ、交わる二人。そのたった一度の機会で、倫寧の卵子は有貴の精子を受け入れたようだった。(※1)
それから五年後。二条家の当主代行として有貴は多忙な日々を送っていた。人間界に暮らす二条の縁戚への挨拶回りを済ませ、今日は久しぶりに妻と息子の顔を見ることができる。いずれは里の王となる貴久はその帝王学を受けながら人見知りが強く、離れがちな父に対して溝を感じているようだった。だがその日の貴久は倫寧に背を押され、はにかみながらも有貴の元に駆け寄る。愛おしい妻子の温もりを感じながら有貴は、その両腕の中に確かにある幸福を噛みしめるのだった。
<倫寧エンド(人間)>
(※1)
結ばれた姫とオウノミタマの二人で、里と人間界にまたがる九つの碑を巡るという二条家のしきたりを済ませ、無事祝言をあげた有貴と倫寧。
それから一年。二人にとって待ちに待った、夫婦の営みが医師に許可される日がやってきた。妊娠期間が人間より長く、たった一度きりでそれをトドメられていた二人の今夜は、きっと熱く激しいものになるのだろう。
<ルルエンド(妖怪)>
親友という形でその関係が始まったルルから猛烈なアタックを受ける有貴。その熱烈な慕情の原点を有貴は、彼女の使い魔のバロンから伝え聞く。当時、同盟国武官として極東に派遣されたルルの曾祖母はとある旧軍軍人に恋をし、現地の妖怪たちと彼を取りあっていた。幼い頃から語り聞かせられていた、その叶わなかった追懐をきっかけとして、ルルは今恋をしているのだと。
互いに真摯に向きあった上で、その一度に賭けて、身体を重ねるルル。子作りの機会はその一度だけと決めた、その試みは見事に結実する。(※2)
全くの余所者、それも西洋妖怪の一族が王を擁するという事態に反発する分子による誘拐未遂事件など物騒な事件もありながら、星花の父やルルの父の尽力によって二人の生活も落ち着きを取り戻し始める。曾祖母の提案で安全祈願の石碑作りと、参列者列席の元でのまぐわいという一族の儀式もあってか、将来の里の王である息子も無事に産まれ、二人の前途には何の不安もない。健やかに育つ息子を眠りにつかせ、早くも二人目について考えを巡らせ始めた二人は、今日も夫婦の営みに愛情を交わしあうのだった。
<ルルエンド(人間)>
(※2)
次代の王を身籠ったルル。だがそれが全ての妖怪たちから祝福されたわけではない。里に移入する西洋妖怪の一族が、王を盾に外戚として専横を振るう。それまで政治を取り仕切ってきた九重家の中の一派は、ルルの懐妊をそう捉えたようだった。ルルとその子供に対して差し向けられる刺客。幾度となく襲い来るそれらは使い魔たち、そして変装していた星花の父の活躍によって退けられる。
様々な人々に助けられ、生まれた我が子。これからは父親として家族を守っていかなければならない。ルルとその子供を前にして有貴は改めてその思いを新たにするのだった。
<由夏エンド(妖怪)>
出会いの力勝負をきっかけに、有貴に心を開くようになった由夏。星花たちを牽制しながら有貴の独占に励む由夏だが、膣内射精を繰り返しても妊娠の兆しが現れないことに焦りもあった。
そんなある夜、有貴の元に由夏がやってくる。一向に懐妊の報せがないことに痺れを切らした一族内から、妻候補を交代させるべきとの声が上がっているのだという。今更由夏以外の天狗族を抱くつもりもない有貴はその日初めて、自らの意思で彼女と肌を重ねたのかもしれない。(※3)
その甲斐あって無事に有貴の子を孕むことができた由夏。その父の喜びもひとしおで、二人は続けて身体を重ねながら順調に夫婦の絆を育んでいく。トップアイドルという夢は諦めることになったが、由夏自身には何の憂いもない。それから数年後には息子も健やかに成長し、そして二人の愛情もまた変わりなく続いている。二人目が生まれるのも、そう遠い話ではないだろう。
<由夏エンド(人間)>
(※3)
その甲斐あって無事に有貴の子を孕むことができた由夏。だがアイドル業の今後について話をする時、その表情は冴えない。その理由はアイドルという彼女の夢の進退だけに留まらない何かを感じさせた。
初めに齟齬を感じたのは、都会から里帰りした友人の言だった。アイドル好きにもかかわらず、本人を目の前にしても由夏の存在に気づかない。今や飛ぶ鳥を落とす勢いのはずが、都会では有望株の一人という扱い。その夜、有貴の元に由夏が失踪したという報せがもたらされる。
使い魔のストクから、由夏の知名度が大白那市周辺の、子煩悩な父がよかれと思いメディアに影響力を行使し作り上げられた人気であったことを明かされた有貴。父の善意を無下にはできず、かといってファンだという有貴にその作為を打ち明けることもできなかった由夏を追って、有貴は朽ちた神社へと向かう。たとえその人気が作られたものだとしても彼女を想う気持ちに失望はなく、捨てきれない夢を支えていきたいと有貴は告げる。二人の間のわだかまりは解け、直後に社の瘴気に由夏が倒れる出来事があったものの、それもオウノミタマの精液を注ぐことで快方に向かいつつあった。
それから数年後。息子の由貴を連れ一週間ほど家を空けるという書き置きを残し、由夏が姿を消した。次期王が不在などと知れれば一大事。そう狼狽する義父をなだめながら、有貴は書き置きに従いテレビの電源を入れる。これから忙しく、騒がしいことになるのだろう。卒倒する義父を視界の隅に入れながら、有貴は苦笑するのだった。
<星花エンド(妖怪)>
星花の愛情はその見た目の清楚さに反して強烈だった。火が灯れば教室で衆人環視の真っ只中でも行為に及ぼうとする、その衝動は彼女自身にも抑えがたいものがある。だがその熱意に反して星花の身体に妊娠の兆しは現れない。焦りが広がる九重家の中にあって、星花は一族に伝わる儀式に身を任せることを決めた。神域での滝行で排卵を促し、神官たちの祈願の中、オウノミタマの精を供物として捧げた上で神前で交わる儀式。それによって星花はようやく有貴の子供を授かることができた。(※4)
それから一年。子供の為に夫婦の営みを心ならずも控えてきた二人だったが、星花が安定期に入ったことでようやく身体でも愛し合える時が再びやってきた。それは幾ら重ねても満ち足りるということがない。女としての欲求と芽生え始めた母親としての自覚がせめぎあい、星花は自分自身に不安を感じているようだった。そんな中で星花の身体からもう一つの意識が浮上してくる。それは両親の感情の機微を敏感に感じ取り、生まれてくることに二の足を踏む、二人の子供のものだった。親となることに不安はあれど、生まれてくる子供への愛情に疑いがないことを伝える有貴。その父の言葉と、混ざりあった母の感情の温もりに、それは安堵して母の胎内で再び眠りについたようだった。
子供も無事生まれ、小さな命を預かる親の責務を手探りで果たし始めた有貴と星花。弟か妹を考え早くも励み始める二人だが、ぐずりだした子供の泣き声に、不思議と満たされるものも感じている。そうして二人は苦笑しながら我が子、星音を抱き上げるのだった。
<星花エンド(人間)>
(※4)
星花の妊娠から一年が経ち、出産を一ヶ月後に控える中でそれは起きた。父親から何かの役に立つはずと、天之尾羽張剣という家伝の古太刀を手渡された出来事の翌日、大白那一帯を濃い霧が覆った。学園から戻る中で有貴は、行き倒れとなっていたクズノハと遭遇する。クズノハが語るところによれば、妖怪たちが皆この霧に倒れ、そして星花が黒い影のようなものに連れられ失踪したのだという。それと似た話は以前にもあった。里の禁足地に足を踏み入れた星花を問い詰めたところ、友人になった黒い巫女服の少女に頼まれ道案内をしたのだという出来事。星花以外には誰も姿を見たことのないその人物が思い出され、九重神社にクズノハを預けた有貴は禁足地の廃神社へと向かう。
そこには遥か昔の世に戦乱を引き起こした、禍津妃という魂が封印されていた。封印の風化とその守り手である里の王の病によってくびきを破った禍津妃は、自身の神性が最も高まる皆既日食の瞬間に星花の腹の中の子を取り込むことで、現世に受肉しようとしている。操られた星花にその声で正気を取り戻させた有貴。子を守るという二人の意志の力は神の力を上回り、魔を払う天之尾羽張剣でもって禍津妃を斬り伏せ、その魂を再び社の巨石に封印する。
禍津妃の影響もなく無事に子供も生まれて数年。星音と名付けられた息子も健やかに育ち、次代の王としての教育にも差し障りのない、平穏な日々が続いている。その日も父親に甘えたがる息子に対抗する星花と、幾らか困った家族に囲まれながら、それでも有貴はその日常が続いていくことを苦笑いの中に願わずにはいられない。
<プレイ時間>
倫寧エンド(初回ルート、妖怪)4時間、倫寧エンド(人間)59分、ルルエンド(妖怪)4時間27分、ルルエンド(人間)3時間18分、由夏エンド(妖怪)2時間59分、由夏エンド(人間)2時間42分、星花エンド(妖怪)4時間3分、星花エンド(人間)3時間26分、ハーレムエンド(妖怪)50分、ハーレムエンド(人間)51分。計27時間35分。
<グラフィッカー情報・敬称略>
猫森にゃんた(兼原画)、ステルスモアイ、エチゴヤ、斬、横山浩
<あとがき・2016/12/6>
基本CG数88(内胸露出以上のエロCG数80)、回想数57。
エロ1CGあたりの尺は3分30秒(星花神前儀式フェラ・妖怪)から19分(倫寧処女喪失・妖怪)。平均11分30秒。
永続ループBGVフェラのみあり(台詞ボイスループ機能あり)、永続ループBGエロSEあり、連戦時付着精液残留あり、尻モザあり、淫語P音修正あり、立ち絵鑑賞モードなし。
2015/11/27
©アトリエかぐや BARE&BUNNY
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:4523字)
<ストーリー>
それは奇妙な夢だった。霧の道を進んだ先にあった、朽ち果てた神社。そこで賀茂有貴は人語を口にする、仮面をつけた獣と出会う。言われるがまま、境内に鎮座する巨石に触れた有貴。そこから放たれた光を見た獣は有貴を指して「オウノミタマ」を持つ者と呼んだ。
見る覚えのない夢に首を傾げていた翌日、有貴の前に使者を名乗る妖狐、クズノハが現れる。戸惑う有貴を近場の霊峰、大白那山へと連れ出すクズノハ。そうして有貴はあの夢、そして今この瞬間がまごうことなく現実であることを思い知らされる。結界という境界線を越えるとそこには自身が住まう大白那市街とは違う、もう一つの街があった。3万もの妖怪を擁する、妖かしの里オオシロナ。自身の日常の隣に潜んでいた異界の中で、有貴は思いがけない人物と出会う。
学園男子の憧れの的である、クラスメイトにして妖狐の姫だった九重星花。彼女が言うには、オオシロナを治める自身の父王が病に臥せっている為に現在、その責務が果たせていないのだという。里を導く新たな王を戴くにはオウノミタマという選帝の魂を持つ男が各種族の姫とまぐわい、その間に子を成す必要がある。
姫という立場から初恋を秘していたもののオウノミタマを持つ者が有貴だったことで、奇しくもその願いが叶った星花。英国からの留学生で共通趣味の考古民俗学から友誼を結んでいた、絶滅の危機に瀕しているケットシー族のルル=ランチェスター。学園に転入してきた、現役アイドルにして天狗族の姫、早崎由夏。星花に次ぐ妖狐族の名家出身で一族の、王を輩出する期待を一身に受ける二条倫寧。
フィールドワークが趣味の平凡な男子学生に過ぎなかった有貴だったがこの日を境に、人外とはいえ目が覚めるような美少女四人を自身の種で孕ませるという、これまでからは考えられない非日常に投げ込まれることになるのだった。
<倫寧エンド(妖怪)>
二条家の過大な期待を背負う倫寧。それは彼女に自己を殺させるほどの重圧だったが、出会ったオウノミタマには考えていたような歳の差も美醜の甚だしい食い違いもなかった。その反動ですっかり首ったけとなっていた倫寧だったが、有貴としては家の事情など抜きにしての彼女の本音を知りたかった。そうすることで思いを通じ合わせ、交わる二人。そのたった一度の機会で、倫寧の卵子は有貴の精子を受け入れたようだった。(※1)
それから五年後。二条家の当主代行として有貴は多忙な日々を送っていた。人間界に暮らす二条の縁戚への挨拶回りを済ませ、今日は久しぶりに妻と息子の顔を見ることができる。いずれは里の王となる貴久はその帝王学を受けながら人見知りが強く、離れがちな父に対して溝を感じているようだった。だがその日の貴久は倫寧に背を押され、はにかみながらも有貴の元に駆け寄る。愛おしい妻子の温もりを感じながら有貴は、その両腕の中に確かにある幸福を噛みしめるのだった。
<倫寧エンド(人間)>
(※1)
結ばれた姫とオウノミタマの二人で、里と人間界にまたがる九つの碑を巡るという二条家のしきたりを済ませ、無事祝言をあげた有貴と倫寧。
それから一年。二人にとって待ちに待った、夫婦の営みが医師に許可される日がやってきた。妊娠期間が人間より長く、たった一度きりでそれをトドメられていた二人の今夜は、きっと熱く激しいものになるのだろう。
<ルルエンド(妖怪)>
親友という形でその関係が始まったルルから猛烈なアタックを受ける有貴。その熱烈な慕情の原点を有貴は、彼女の使い魔のバロンから伝え聞く。当時、同盟国武官として極東に派遣されたルルの曾祖母はとある旧軍軍人に恋をし、現地の妖怪たちと彼を取りあっていた。幼い頃から語り聞かせられていた、その叶わなかった追懐をきっかけとして、ルルは今恋をしているのだと。
互いに真摯に向きあった上で、その一度に賭けて、身体を重ねるルル。子作りの機会はその一度だけと決めた、その試みは見事に結実する。(※2)
全くの余所者、それも西洋妖怪の一族が王を擁するという事態に反発する分子による誘拐未遂事件など物騒な事件もありながら、星花の父やルルの父の尽力によって二人の生活も落ち着きを取り戻し始める。曾祖母の提案で安全祈願の石碑作りと、参列者列席の元でのまぐわいという一族の儀式もあってか、将来の里の王である息子も無事に産まれ、二人の前途には何の不安もない。健やかに育つ息子を眠りにつかせ、早くも二人目について考えを巡らせ始めた二人は、今日も夫婦の営みに愛情を交わしあうのだった。
<ルルエンド(人間)>
(※2)
次代の王を身籠ったルル。だがそれが全ての妖怪たちから祝福されたわけではない。里に移入する西洋妖怪の一族が、王を盾に外戚として専横を振るう。それまで政治を取り仕切ってきた九重家の中の一派は、ルルの懐妊をそう捉えたようだった。ルルとその子供に対して差し向けられる刺客。幾度となく襲い来るそれらは使い魔たち、そして変装していた星花の父の活躍によって退けられる。
様々な人々に助けられ、生まれた我が子。これからは父親として家族を守っていかなければならない。ルルとその子供を前にして有貴は改めてその思いを新たにするのだった。
<由夏エンド(妖怪)>
出会いの力勝負をきっかけに、有貴に心を開くようになった由夏。星花たちを牽制しながら有貴の独占に励む由夏だが、膣内射精を繰り返しても妊娠の兆しが現れないことに焦りもあった。
そんなある夜、有貴の元に由夏がやってくる。一向に懐妊の報せがないことに痺れを切らした一族内から、妻候補を交代させるべきとの声が上がっているのだという。今更由夏以外の天狗族を抱くつもりもない有貴はその日初めて、自らの意思で彼女と肌を重ねたのかもしれない。(※3)
その甲斐あって無事に有貴の子を孕むことができた由夏。その父の喜びもひとしおで、二人は続けて身体を重ねながら順調に夫婦の絆を育んでいく。トップアイドルという夢は諦めることになったが、由夏自身には何の憂いもない。それから数年後には息子も健やかに成長し、そして二人の愛情もまた変わりなく続いている。二人目が生まれるのも、そう遠い話ではないだろう。
<由夏エンド(人間)>
(※3)
その甲斐あって無事に有貴の子を孕むことができた由夏。だがアイドル業の今後について話をする時、その表情は冴えない。その理由はアイドルという彼女の夢の進退だけに留まらない何かを感じさせた。
初めに齟齬を感じたのは、都会から里帰りした友人の言だった。アイドル好きにもかかわらず、本人を目の前にしても由夏の存在に気づかない。今や飛ぶ鳥を落とす勢いのはずが、都会では有望株の一人という扱い。その夜、有貴の元に由夏が失踪したという報せがもたらされる。
使い魔のストクから、由夏の知名度が大白那市周辺の、子煩悩な父がよかれと思いメディアに影響力を行使し作り上げられた人気であったことを明かされた有貴。父の善意を無下にはできず、かといってファンだという有貴にその作為を打ち明けることもできなかった由夏を追って、有貴は朽ちた神社へと向かう。たとえその人気が作られたものだとしても彼女を想う気持ちに失望はなく、捨てきれない夢を支えていきたいと有貴は告げる。二人の間のわだかまりは解け、直後に社の瘴気に由夏が倒れる出来事があったものの、それもオウノミタマの精液を注ぐことで快方に向かいつつあった。
それから数年後。息子の由貴を連れ一週間ほど家を空けるという書き置きを残し、由夏が姿を消した。次期王が不在などと知れれば一大事。そう狼狽する義父をなだめながら、有貴は書き置きに従いテレビの電源を入れる。これから忙しく、騒がしいことになるのだろう。卒倒する義父を視界の隅に入れながら、有貴は苦笑するのだった。
<星花エンド(妖怪)>
星花の愛情はその見た目の清楚さに反して強烈だった。火が灯れば教室で衆人環視の真っ只中でも行為に及ぼうとする、その衝動は彼女自身にも抑えがたいものがある。だがその熱意に反して星花の身体に妊娠の兆しは現れない。焦りが広がる九重家の中にあって、星花は一族に伝わる儀式に身を任せることを決めた。神域での滝行で排卵を促し、神官たちの祈願の中、オウノミタマの精を供物として捧げた上で神前で交わる儀式。それによって星花はようやく有貴の子供を授かることができた。(※4)
それから一年。子供の為に夫婦の営みを心ならずも控えてきた二人だったが、星花が安定期に入ったことでようやく身体でも愛し合える時が再びやってきた。それは幾ら重ねても満ち足りるということがない。女としての欲求と芽生え始めた母親としての自覚がせめぎあい、星花は自分自身に不安を感じているようだった。そんな中で星花の身体からもう一つの意識が浮上してくる。それは両親の感情の機微を敏感に感じ取り、生まれてくることに二の足を踏む、二人の子供のものだった。親となることに不安はあれど、生まれてくる子供への愛情に疑いがないことを伝える有貴。その父の言葉と、混ざりあった母の感情の温もりに、それは安堵して母の胎内で再び眠りについたようだった。
子供も無事生まれ、小さな命を預かる親の責務を手探りで果たし始めた有貴と星花。弟か妹を考え早くも励み始める二人だが、ぐずりだした子供の泣き声に、不思議と満たされるものも感じている。そうして二人は苦笑しながら我が子、星音を抱き上げるのだった。
<星花エンド(人間)>
(※4)
星花の妊娠から一年が経ち、出産を一ヶ月後に控える中でそれは起きた。父親から何かの役に立つはずと、天之尾羽張剣という家伝の古太刀を手渡された出来事の翌日、大白那一帯を濃い霧が覆った。学園から戻る中で有貴は、行き倒れとなっていたクズノハと遭遇する。クズノハが語るところによれば、妖怪たちが皆この霧に倒れ、そして星花が黒い影のようなものに連れられ失踪したのだという。それと似た話は以前にもあった。里の禁足地に足を踏み入れた星花を問い詰めたところ、友人になった黒い巫女服の少女に頼まれ道案内をしたのだという出来事。星花以外には誰も姿を見たことのないその人物が思い出され、九重神社にクズノハを預けた有貴は禁足地の廃神社へと向かう。
そこには遥か昔の世に戦乱を引き起こした、禍津妃という魂が封印されていた。封印の風化とその守り手である里の王の病によってくびきを破った禍津妃は、自身の神性が最も高まる皆既日食の瞬間に星花の腹の中の子を取り込むことで、現世に受肉しようとしている。操られた星花にその声で正気を取り戻させた有貴。子を守るという二人の意志の力は神の力を上回り、魔を払う天之尾羽張剣でもって禍津妃を斬り伏せ、その魂を再び社の巨石に封印する。
禍津妃の影響もなく無事に子供も生まれて数年。星音と名付けられた息子も健やかに育ち、次代の王としての教育にも差し障りのない、平穏な日々が続いている。その日も父親に甘えたがる息子に対抗する星花と、幾らか困った家族に囲まれながら、それでも有貴はその日常が続いていくことを苦笑いの中に願わずにはいられない。
<プレイ時間>
倫寧エンド(初回ルート、妖怪)4時間、倫寧エンド(人間)59分、ルルエンド(妖怪)4時間27分、ルルエンド(人間)3時間18分、由夏エンド(妖怪)2時間59分、由夏エンド(人間)2時間42分、星花エンド(妖怪)4時間3分、星花エンド(人間)3時間26分、ハーレムエンド(妖怪)50分、ハーレムエンド(人間)51分。計27時間35分。
<グラフィッカー情報・敬称略>
猫森にゃんた(兼原画)、ステルスモアイ、エチゴヤ、斬、横山浩
<あとがき・2016/12/6>
基本CG数88(内胸露出以上のエロCG数80)、回想数57。
エロ1CGあたりの尺は3分30秒(星花神前儀式フェラ・妖怪)から19分(倫寧処女喪失・妖怪)。平均11分30秒。
永続ループBGVフェラのみあり(台詞ボイスループ機能あり)、永続ループBGエロSEあり、連戦時付着精液残留あり、尻モザあり、淫語P音修正あり、立ち絵鑑賞モードなし。
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