C¥Documents and Settings¥User¥My Document¥脳内彼女 プレイ済エロゲのストーリーを脳内に書き残しておく為のブロg彼女にドキュメントフォルダ開けられたら死ぬほど殴られた
注意
当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。
18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。
記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。
作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。
特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。
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rex(管理人)
閲覧ありがとうございます。
文章を書く経験がなく慣れていないので短く簡潔にするよう努力はしているんですが、どうしても長くなってしまいがちです。
書淫は価格、現存数と共にちょっと別格ですね。価格については余りにも実数が少ないので適正なのかは正直わかりかねますが、プレミアを念頭に店巡りを6年ほどして実物を見たのは一度きりです…。
WIN95以降の高級プレミアゲーム群では、さよ教よりも更に数が少ない気がしますね。
カーニバル…(9、10月のリストを見ながら)う、うん…。
09
20
21:47
再び参上!
そうですそうです、URLが禁止ワードになってるみたいで言い出せなかったのです。
リンク対応いたしました。今後ともよろしくお願いします。
RSSで更新情報も頂こうと思ったのですが、1月1日がトップに来ちゃうみたいですね。むむむ残念。
私はプラグイン3を作ってトップに注意書きをもってきているのですが、解説しているサイトが多くて大丈夫そうなので良かったら参考にしてみてくださいね。
09
20
23:26
rex(管理人)
日曜のお父さんが手がけた工作のような出来に()
メロン色の注意書きとか注意力がいかんともしがたいですね。
と、とりあえずはこれでトップ更新もされるかな…?
09
21
01:44
イケてるよパパん ∑(゚Д゚)
週末でメーカーの更新情報に埋もれましたが。
わざわざ対処していただいてありがとうございます。
更新楽しみにしてますよ~。
09
21
21:29
rex(管理人)
こちらこそ有用なアドバイスをありがとうございました。
この仕様だと検索で来られた方にも一瞥してもらえそうです。
9月いっぱいは新作にかかりきりになりそうです…。
09
21
22:51
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http://rex11i.blog.2nt.com/tb.php/34-cf6150a8
2012/9/14
©地雷ソフト
(注意)
ゲームのコンセプト上予備知識を得た上でプレイされた場合、娯楽性を大きく損ないます。
プレイ予定の方は閲覧を避けて頂くよう、強く推奨いたします。
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(テキスト:8433字)
<共通>
河嶋秀弥は養護施設に入居する齢八十を過ぎた老人である。独身を通したにも関わらず姉夫婦家族に何くれとなく助けられ恵まれた人生だと悟りながらも、果てしない空虚さを抱えて生きてきた。
姉の送ってきたりんごを見て果物ナイフを取り出す秀弥。衝動的にそれで喉を突いてしまう。
今際の際、秀弥の最期に聞いた音はその場に似つかわしくない、少女のもののような澄んだ声だった。
目を覚ました秀弥はしばしの間そこを極楽と勘違いした。周りの風景は60年前の2000年代のものであり、自身もまた若い学生時代の姿に戻っていた。
取り潰したはずの実家には、死に別れた両親や年老いたはずの姉の蓉子もおり、秀弥は感に堪えず涙を拭う。
だが秀弥は自らの部屋で得体の知れない、化け物としか形容できない怪物と出会う。
その怪物は死神のオーグメントと、秀弥も聞いたあの愛らしい声で名乗り、自殺の瞬間に取り憑いたのだという。
死神の穢れた魂を浄化する為には幸せを孕んだ人間の魂が必要だというオーグメント。時を戻す能力を用いて、幸せに導く代わりにその死後の魂を使わせて欲しいと持ちかける。
オーグメントはその能力を今一度示す為に、秀弥の喉をナイフで突く。一瞬のすさまじい激痛の後、秀弥は最初に立った公園に再び戻っていた。
翌日秀弥は懐かしい守村学園へと向かう。今も昔も変わらない姉の蓉子。疎遠になっていた幼馴染の梅川詩帆。詩帆の友人で隣のクラスの陣紗月。クールな下級生の裾野辺菜実と、その姉で学園教師の美波。友人の小林慶太。
忘れかけていた彼らを記憶の底からすくうように思い出していく秀弥。
60年ぶりの学生生活を持て余しながらも、秀弥は彼らとの騒がしい日常を取り戻していく。
疎遠と思っていた詩帆だが、慶太に勧められ秀弥は詩帆との勉強会を始める。
時が戻り秀弥の心持ちも変わった為か、少しずつ会話も増えていく二人。オーグメントはそんな詩帆を見て、彼女がやはり秀弥と今でも一番近い関係なのだと述べる。
兄の友明に過保護に扱われる紗月。照れからか素直になれない紗月だが、兄弟の大切さを秀弥に諭され思案する。
秀弥自身もかつての世界で、そして現在も蓉子という姉がいたからこそ言えた言葉だった。強気で自身とは正反対な紗月に、秀弥は何か近しいものを感じる。
行き倒れていた猫を介抱しようとしたことで知り合った菜実。料理部の彼女をなりゆきで手伝うことになった秀弥は家庭科室で担任の美波に出くわす。
普段は厳格で冷淡とさえいえる美波だったが、妹にはめっぽう弱く溺愛していた。菜実はそんな姉に辟易としていたが、一方で家事を文句なくこなし確かな家族関係があった。秀弥はそんな姉妹の知られざる一面を目の当たりにする。
ある日の放課後、秀弥は慶太とゲームセンターへ繰り出そうとするが、そこへ菜実が部活を手伝って欲しいとやってくる。手伝いを終えた秀弥は菜実も誘い三人で街へ向かうが、ゲームセンターに入ったところで詩帆と紗月に思いがけず出会う。
紗月とガンシューティングを、詩帆とクレーンゲームをして過ごす内にすっかり打ち解ける三人。
以前では見られなかった光景に、自らが行動を起こせばこの時代どんな可能性でさえも存在したのだと、秀弥は今更ながらに噛み締めるのだった。
<個別>
裾野辺菜実(下級生・料理部)
菜実の部活を手伝う機会が増えた秀弥。それに伴って、昼食を一緒に取ったり家を訪ねたりと二人の距離は近くなっていく。
そして秀弥は菜実に料理部への入部を提案される。朝からの思わせぶりな態度を菜実からの告白と早合点し肩透かしを受けた形の秀弥だが、渋る美波を二人は説得し料理部は二人目の部員を迎えた。
部活に出た秀弥は、職員室に用のある菜実に代わり、料理部の使う旧園芸部の畑の草むしりを任される。帰ってきた菜実にタオルを借り草を捨てに向かおうとした秀弥は、焼却炉の場所を聞き忘れた為に教室へ戻る。
そこで秀弥が見たものは先ほどのタオルを片手に自慰にふける菜実の姿だった。
一部始終を見てしまった秀弥だがそこへ背後から、畑の様子を見に美波が現れる。彼女をなんとかごまかした秀弥は、話し声を聞きつけた菜実から焼却炉の場所を聞くやその場を後にするのだった。
部活を終え帰路につく二人。菜実は秀弥を家での食事に誘う。
マンションで一息ついた菜実は学校でのことを切り出す。菜実が全て知っていたことを悟った秀弥は、彼女にそれ以上語らせてしまうことを良しとせず、好きだと一言告白する。
そして二人は恋人関係となり身体を重ねる。
恋人としての甘い時間を過ごす二人だが美波にはそのことを打ち明けてはいなかった。しかし予定外に家庭科室を訪れた美波に逢瀬を見られてしまう。
屋上に呼び出され戦々恐々とする秀弥だが、菜実が未熟児で産まれた過去を美波は静かに語り出す。
長くは生きられないであろう妹に自身の名前を与え、子供心に生きる力を分け与えようとした美波。その願いが叶ったのか奇跡的な快復を見せ今では健常そのものとなった妹は、自身の半身だと美波は語る。
その思いに対して、命を賭けて必ず菜実を守ると秀弥は誓う。その答えに満足した美波は妹を一生幸せにすることを言い渡し、秀弥を認めるのだった。
美波の手前、節度を持って接するようになった二人。部活中畑に出ていた際、頭上から唐突に空の鉢植えが落ちてくる。すんでのところで菜実に怪我はなかったものの、駆けつけた美波に後を託して二人は下校する。
しかしその帰路で今度は危うく車に轢かれかける。近頃動物虐待事件が街を騒がせていることもあり、不審を感じた秀弥は帰宅するやオーグメントに菜実の周辺を警戒するよう頼む。
10分ほど経った頃、珍しく焦ったようなオーグメントに連れられて秀弥は裏の公園に向かう。そこで秀弥が見たものは、いつか帰り道で菜実も可愛がっていた黒い野良犬に、腹を食い破られた菜実の変わり果てた凄惨な姿だった。
半狂乱になった秀弥は黒い犬を蹴り殺して菜実を救い出すが、すでに事切れているとオーグメントは告げ、時を戻すしかないと諭す。
一日前の世界に戻った秀弥。これは偶発的な事故ではなく裏にいるのは悪意を持った人間だとオーグメントは語る。
知った未来をなぞり、秀弥はその全てに死神の目による監視を置く。だが鉢植えが落ちてきた際ベランダにはオーグメント以外はおらず、車が突っ込んでくることもなかった。
家に戻った秀弥はそのことを相方に尋ねる。しかしオーグメントは一部始終をベランダから直接見おろしてはいないと答え、もしそれが本当ならばそれは別の死神かもしれないと漏らす。
また別の死神という存在に不穏なものを感じた秀弥は菜実の元へと急ぐ。だがやはり黒い犬がそこにはおり、菜実の身体は酷く損壊されていた。
死神の目から逃れこのような凶行に及んでいる以上、これは黒い犬に憑いた死神による犯行であるとオーグメントは断じる。
自らの魂の浄化が数百年単位で遅れることを承知の上で、その死神を自らが処理するとオーグメントは秀弥に告げる。
再び時を戻した秀弥は、オーグメントと共に鉢植えが落とされた空き教室へ向かう。
そこで秀弥はついに犯人と思われる黒い死神に出会う。それは自らをサーティーンと呼び、オーグメントに吸収された魂の一つであると明かす。浄化には興味を持たず生命を殺すことが目的というサーティーン。
元の姿に戻ったオーグメントに、秀弥は直前に見聞きしたことを話す。大部分の時間は身体の支配権が自らにあることからも、サーティーンは身体を奪うだけで大きな力を消費するとオーグメントは推測する。罠であることも鑑みた上で、二人はサーティーンを分離し浄化することを決める。
分離体を浄化したオーグメントだが、それがサーティーンが残した魂の切れ端であることに気づく。
眼下の畑を見た秀弥はそこにあの犬を見る。サーティーンの狙いは自由を得た一瞬に、動物ではなくより強力な人間に取り憑くことだった。
家庭科室に降りた秀弥の目の前で、サーティーンは菜実の首に切りつけ、そして自らの依り代の首を落とす。
菜実に取り憑こうとするサーティーンだが、実体を現したその瞬間オーグメントによって浄化される。しかしその間際サーティーンは秀弥に強引に取り憑き、念動によってその喉を切り裂く。
過去に遡った秀弥をサーティーンは嘲りながらも利用しようと諮る。そんなサーティーンの身体にふらりと両手を埋める秀弥。当初は余裕を見せていたもののその手にあるものを見て驚愕したサーティーンは、省みる時さえ与えられず眩い光を残して消え去る。
菜実と出会うきっかけとなった、秀弥が介抱した瀕死の野良猫。二人が戻ってきたのはまさにその時だった。
死に引きずられたサーティーンは依り代に取り憑かされ、そして同時に子猫は息を引き取ったのだった。
翌日秀弥は校門で菜実と出会う。この世界では昨日会ったばかりの関係にも関わらず、菜実は突然秀弥に抱きつく。
あの時瀕死となった菜実はオーグメントと契約し、この世界の秀弥を追ってきたのだった。サーティーンが消えたことで死神を見る力を失った秀弥は、万感の思いを乗せた感謝をかつての相方に送る。
それからいくつかの時が流れた。
秀弥と菜実は無事結婚を迎え、友人たちからの温かい祝福も受けることが出来た。だが何かを忘れているような一抹の違和感も感じていた。
死神オーグメント。かつて同じ時を過ごした怪物は、二人から自身に関しての記憶を消していた。これから幸せな時を送る二人に、死神の記憶は不要だった。
数十年か先になる再会に思いを馳せながら、オーグメントは二人に祝福の言葉を投げかける。誰にも聞かれるはずのない言葉。
その時二人はどこか懐かしい、しかし記憶にない、幼く愛らしい声を聞いた。
陣紗月(同級生)
レンタル店に立ち寄った秀弥は、バイト仲間の好青年三好と紗月の気心知れた関係を目撃し、不思議と面白くない思いに囚われる。
翌日の紗月との会話で、三好に告白されていたことを知った秀弥は動揺を隠せないまま、そのいきさつを尋ねる。それが最終的に破談に終わったことを知って安堵した秀弥は、オーグメントの言葉によって焦燥感と安心感の意味に気づかされる。
告白する機を窺っていた秀弥は、詩帆の勉強会が終わった教室に紗月と二人きりになる。いつもの快活さのなさを見て恋愛の悩みかとからかう紗月に、秀弥は無意識の内に陣が好きになってと馬鹿正直に答えてしまう。
我に返った秀弥は儘よと告白を新たにするが、何故か涙を流した紗月は付き合えないと漏らす。その日はさすがに悄然とする秀弥だったが翌日には気を取り直し、絶対に諦めないことを紗月に言い渡す。
どこまでも前向きな秀弥。そんな相棒を、オーグメントはいつもの調子で見守るのだった。
それからも秀弥を避け続ける紗月だったが、兄の友明と詩帆の説得によってようやく向き合うことを決める。
翌日屋上に呼び出された秀弥。そこで紗月から思いがけない言葉を聞く。
かつて秀弥と紗月は付き合っており、それを妬んだストーカーによって秀弥は全身に障害を残すほどの大怪我を負った。それを蓉子から聞き絶望した紗月は自らの手首を切り、そしてオーグメントと出会う。もちろんそんな記憶のない秀弥は困惑するしかなかった。
時を戻した紗月は、助けられ出会うきっかけとなったナンパを避け、秀弥と邂逅しないまま一生を終える。紗月が死ぬと同時に二人の契約によりオーグメントはそれまでの記憶を失い、年老いた秀弥の自殺の間際に取り憑く。秀弥が60年の時を戻し公園に降り立った時点で、それ以前の時間軸でオーグメントに取り憑かれていた紗月は死神を見る力を失った。(秀弥が前文ですでに納得した描写だった為、かなり独自の解釈が入っています)
全くあずかり知らぬこととはいえ、オーグメントによって二重に戻されていた時間。それが真相だった。
オーグメントを経由して最初の事実が秀弥に決して伝わらないよう手を打ったはずの紗月は、この先の未来には不幸しか待っておらず故に一緒にいることはできないと告げる。しかし秀弥はそれを聞いても彼女を離さないことを決め、自身への気持ちを重ねて問う。
何度も自身の心を殺してきた紗月はここに至ってついに感情を爆発させ、そして二人は再び結ばれるのだった。
恋人となったことを周囲に報告し終えた二人は、姿の見えない犯人を捜し始める。
秀弥は普段通りの生活を過ごすことで犯人を自身の側に引きつけようとするが、本来の流れとは状況が変わり紗月がさらわれてしまう。
居場所を掴んだオーグメントに誘導され向かった廃倉庫。そこで秀弥は、縛られた紗月に刃物を構える三好と相対する。万が一のことを考え秀弥もオーグメントにナイフを預けていたが、迂闊に近寄れないでいた。
自身の思うようにならない少女に逆上し汚そうとする暴漢を目の前にして、秀弥もそう長く堪えることはできなかった。
紗月に意識を向けた三好の隙を狙い、秀弥はナイフを投擲する。傍に控えたオーグメントが念動の射程内を超えてしまう前にその軌道を修正し、ナイフは三好の肩を正確に捉えた。
ナイフを取り上げ紗月を助け出した秀弥は、外に控えていた友明に後の始末を任せ、紗月を家に送り届ける。
翌日の昼、事の顛末を詩帆と菜実、慶太に報告する秀弥。それをあらかた終えたところで、事情聴取を済ませた紗月が姿を見せる。
気を利かせて席を外す三人。長い悪夢から解き放たれた紗月はオーグメントに礼を述べ、そして秀弥と深い抱擁を交わす。
社会人となった秀弥と紗月はその後結婚し、二人の生活を築いていた。
友明が店長となったレンタル店。そこへヘルプに入る秀弥を見届けて、紗月は義姉となった蓉子の元へと向かう。そんななんでもない休日の一コマ。
自身に関する記憶を二人から消したオーグメントは、二人がついに手にした平凡な日常を静かに眺めていた。二人へ多幸と再会を祈りながら、オーグメントは再び自身の旅を始めるのだった。
梅川詩帆(幼馴染・クラスメイト)
両親が懸賞で欧州旅行を引き当て、二週間家を空けることになった。両親同士の話し合いにより、その間詩帆は河嶋の家に世話になることが決まる。
秀弥は母親の気まぐれな一言によって、勉強への返礼として弁当を作ることになる。
かつての数十年に及ぶ一人暮らしの経験を生かしてそれなりのものを作った秀弥。だが、食後に周囲からまるで夫婦のようと比喩された詩帆は、何故かそれを強く拒否してその場を離れてしまう。呆気に取られた面々は各々が謝罪に向かい、その時は詩帆も自らを省みており尾を引くことはないように思われた。
しかし二人が買い物にスーパーに寄ったことが翌日クラスに知れ渡ると、詩帆の態度は再度硬化する。ほとんど言葉も目線さえも交わそうとしないその寒々しい態度に、まるで数年前までそうだったような色あせた関係を秀弥は思い起こす。
詩帆から直接理由を聞くことを決めた秀弥はその夜、半ば強引に詩帆を部屋へ引き入れる。その直後秀弥は土下座までして、あの頃のような冷え切った関係には戻りたくないと告げる。理由について心底心当たりのない本心から出た行動だった。
そんな秀弥を見て、悲しげに顔を伏せた詩帆はとつとつと理由を語り始める。
数年前、詩帆は見ず知らずの男に性暴力を受けていた。更にそれから一年もの間脅され続け、関係を強要されていた詩帆。そんなことを誰にも相談できるはずがなくただひたすらに耐える日々が続いたが、ある日その男は成長した詩帆に興味を失い、そんな地獄も終わりを告げたのだった。
汚れた自身に秀弥の傍にいる資格はなく、ここ最近の日々は立場をわきまえず軽率だったと語る詩帆。だがそんな詩帆にかその犯人の男にか、そしてあるいは定めにか、秀弥は怒りを爆発させる。
自身を拒否することを願う詩帆を前に、秀弥は秘めていた本心を打ち明ける。ずっと今でも好きだと告げられた詩帆は泣き崩れ、絶えて久しいその名を口にする。
詩帆を救う為に、秀弥は過去を変える決意を固める。更に数年の時間を遡るには喉を突き刺す以上のアクションが必要だとオーグメントは告げ、そしてそれを実現できるほどの強い想いがなければ待つのは速やかな死だった。
引き止める権利を持たないと言いながらも、すでに詩帆と結ばれたこの状況で、秀弥の命を量りにかけることにためらいを見せるオーグメント。しかしそれでも秀弥を翻意させることはしなかった。
裏の公園に移動した秀弥はそこで、自らの心臓をナイフで突く。
時を戻すことを成功させた秀弥はすんでのところで詩帆を救うことが出来た。変質者の男を警察署に届け、再度公園へと戻る。
この先変化するだろう未来に一抹の不安を残しながらも、喉へとナイフを当てるのだった。
精神的に疲労し、最初の時間に戻ってきた秀弥は家に帰るなり眠りについてしまう。
翌日いつものように起こされた秀弥だが、目の前にいたのは蓉子ではなく詩帆だった。秀弥は思わず付き合って欲しいと彼女に告げる。
驚き考える時間を求めた詩帆から、昼になりメールが届く。詩帆からあの時の状況を聞かされ、助けた青年が今の秀弥であることを見抜かれてしまう。たった数年分の成長では外見からそうたどり着くことも致し方ないことであり、秀弥は全てを詩帆に打ち明けた。
昨日までの自分が紗月に思いを寄せていたこと、詩帆のことをちゃんづけで呼んでいたことを知った秀弥は苦笑いを浮かべる。改めて告白をした秀弥は詩帆と結ばれ、二人は何に遠慮をすることもなく付き合い始める。
しかし家に帰った秀弥を待っていたのは、恐ろしく重苦しい空気を醸し出す家族だった。更には先ほど一緒に下校し別れたばかりの詩帆までもが呼び出される。全く心当たりのない二人が蓉子に促され一階へ降りると、そこには予想もしていない光景が広がっていた。
あれから幾つか季節が巡った。父親と母親となった秀弥と詩帆は、新居への引越し作業に追われていた。新しい家族が増えるのも、そう先のことではないだろう。
そんな二人を見て、二人から自身の記憶を消したオーグメントは一抹の寂しさを感じながらもその幸せを祈り、いつか来るであろう最期の時の再会を思うのだった。
死神・オーグメント
蓉子は幼い頃大きな交通事故に巻き込まれていた。しかし命に別状はなく二日後には意識を取り戻す。
だがそのたった二日の間に、蓉子は自身の中で何百年あるいは何千年もの月日を体験していた。死神オーグメントとして。
蓉子がオーグメントの魂のコアであり、意識を取り戻したということはどこかの時間でオーグメントが、自らの穢れた魂を浄化しきったという証左だった。
それから十数年経ち、蓉子はオーグメントとしての膨大な知識を持ちながらも未来で見てきた自身と同じく変哲のない生き方を選んできた。そして五月初夏、記憶の中で何度も訪れた、秀弥が喉を突き戻ってくるアクションの日がやってきた。
その日いつものように学園から戻ってきた秀弥。だが弟は幾度も繰り返したあの時のように、とっさに自身をワシと呼ぶ。そして秀弥の悲鳴を聞いた蓉子は、部屋の前でよく知る彼女と再び出会う。
それから蓉子はオーグメントを避け無視することを選ぶが、最初の反応を見たオーグメントは蓉子の様子を察し、質問を投げかける。
それに耐え切れなかった蓉子はようやく口を開き、自らの知ることをオーグメントに伝える。こうしてオーグメントが目の前にいるということは、蓉子がその魂の核ではなかったということも。
そしてオーグメントは蓉子に何故自分が見えているのかと質問をする。かつての魂の一部だろうと、死神が見える人間は二種類しかいないのだった。
倒れた蓉子が目を覚ますと病室にいた。忍び寄る死の気配を感じ取る蓉子だが、両親の前ではそんなことはおくびにも出さないでいた。
翌日秀弥が病室を訪れる。すでにオーグメントから事情を聞いていた秀弥は自らの魂をもって、蓉子を救う選択をする。自身の魂をここで使えば、オーグメントが蓉子に取り憑くことでの延命は可能であり、80年の時間を姉に支えられてきた弟の判断だった。
本来同じ人物の魂を複数回に渡って浄化に使うことは不可能だが、秀弥の魂をオーグメントが使ったことはなかった。その都度、彼の伴侶たちが自らの魂を渡すことを望んだ為に。かつてのオーグメントであった蓉子は遠い記憶を呼び起こす。
秀弥の魂を浄化に使ったオーグメントは約束の通り蓉子に取り憑こうとするが、突如オーグメントの姿がまばゆく輝き出す。オーグメントの魂は完全に浄化され、蓉子と一つになる。
寄り添う姉弟。かつて事故にあった時の懐かしく不思議な夢を、姉は弟に語って聞かせる。
その内容の死神という言葉に、ずっと一緒にいることを二人は約束する。
いつまでも続く幸せな白昼夢。例え死であろうとも、この二つの魂を分かつことはできない。
<プレイ時間>
共通5時間、菜実3時間半、紗月3時間、詩帆3時間半、オーグメント40分、その他回収平日編2時間半。計18時間。
<グラフィッカー情報・敬称略>
佐々木良和、瓶詰海月
<あとがき・9/26>
最後の蓉子と秀弥のシーンについては、受け取る側で様々な解釈が出来ると思います。
管理人としてはこれは悲しい結末だと思いますが、長くなりそうなのでエロスケに載せておきました。
考察などと大それたものではありませんが、とにもかくにもFDでの補完を強く希望したいです…。
(感想:追奏のオーグメント)
(関連記事:終奏のオーグメント)…データ消えました。新作終わり次第書きなおします。
holnisse
初訪問なんですが、各記事丁寧でびっくりしました。すごく分かり易いです。carnivalはお値段的に躊躇していたのですごく気になります。楽しみにしております。
書淫は¥59800ですか・・・。見かけたら私も衝動買いしそう。
09
20
07:51
rex(管理人)
閲覧ありがとうございます。
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20
21:47
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09
20
23:26
rex(管理人)
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21
01:44
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21
21:29
rex(管理人)
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09
21
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holnisse
初訪問なんですが、各記事丁寧でびっくりしました。すごく分かり易いです。carnivalはお値段的に躊躇していたのですごく気になります。楽しみにしております。
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20
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