C¥Documents and Settings¥User¥My Document¥脳内彼女 プレイ済エロゲのストーリーを脳内に書き残しておく為のブロg彼女にドキュメントフォルダ開けられたら死ぬほど殴られた
注意
当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。
18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。
記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。
作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。
特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。
この恋、青春により。 (MORE)
2016/4/28
©MORE
(注意)
ゲームのコンセプト上予備知識を得た上でプレイされた場合、娯楽性を大きく損ないます。
プレイ予定の方は閲覧を避けて頂くよう、強く推奨いたします。
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:3753字)
<ストーリー>
春。武下勝也は桜庭学園で過ごす最後の一年を迎える。勝也の幼馴染で野球部マネージャーの青葉京子、クラス委員長で同じくマネージャーの泉千春と共に、甲子園を目指す野球部の期待はエース投手の勝也の肩にかかっていた。野球部員にとっての三年の夏。それは特別な意味を持つ。それが部員の不祥事で失われた時、勝也は野球を続けるかどうかの選択を自身の内で迫られた。一歩引いたところで自身を見つめ直す、その為に野球から一度離れる踏ん切りをつけた勝也。
六月の修学旅行、七月の夏祭り、十月の文化祭。仲間との野球以外に目標のなかった勝也が、桜庭での最後の一年に何を見い出すのか、それはまだわからない。
<奈央ルート>
いつも気だるげな、隣の席に座るクラスメイトの若林奈央。文武いずれかに血道をあげる、そのような三年らしい姿は、彼女には見受けられない。ともすればつっけんどんな女生徒ととられがちな彼女を初めて意識したのは下校時の通学路でだった。捨てられていた子犬を撫でる奈央に声をかけ、二人で探し始めた里親。それを契機として勝也は、隣同士というだけの机、その距離を奈央の側へ寄せ始める。
偶然の采配や自身の行動の結果から、修学旅行や夏祭りでその時間の多くを奈央と過ごすことになった勝也は、いつしか彼女を目で追い積極的に声をかけるようになっていた。そんな勝也をぞんざいに扱いながらも、どこか嬉しげな奈央。愛想のない相手に何度もあしらわれながらなぜそれでも構うのか。そう奈央に尋ねられた時、勝也には返すべき理由が見つからなかった。ただ、そうしたい。奈央のことを考える時に沸き上がる、側にいたいという思い。その素朴な感情を形容する言葉をつけて勝也は、文化祭での学園屋上からの大声コンテスト、そこに奈央への思いを叫ぶ。
学園公認のカップルとなってしまった勝也と奈央。恋人とのクリスマスを初めて迎え、そして冬の終わり。隣県の大学へ進む勝也と、それについていく形で就職を決めた奈央は学園を卒業する。再婚する母との折り合いと、十数年ぶりに連絡をとってきた実父への奈央の戸惑いはあるものの、お互いのいる二人の未来、それは明るいものに違いないと信じることができた。
<千春ルート>
夏祭りの夜、勝也は千春から告白を受ける。引っ込み思案な自身を変えたいと願い、友人の京子からの勧誘を契機にマネージャーとして野球部に入り、勝也への想いを燻らせ続けた千春。この最後の一年に悔いを残さない為に。
互いの思いを知り合った二人。だがその喜びの裏で、親友に対する後ろめたさが二人を苛む。文化祭での告白コンテストで京子への思いに区切りとけじめをつけた勝也だったが、それでも千春は一歩を踏み出すことをしない。ただ自傷のように、自身の身体を償いといって勝也に差し出すだけだった。京子の想いを知りながら自身の欲求を優先したという負い目の為に。
身体の繋がりを含めながらクリスマスや年始を友人として過ごし続ける歪な関係。それは千春が学園から姿を消したことで唐突な終わりを迎える。親の急な海外転勤。失って初めて、勝也は自身の想いに気づく。空港に駆けた勝也はそこで搭乗直前の千春にどうにか追いついた。学生に過ぎない自身に我を通す力などなく、どうにもならない運命なのであれば何も言わずに消え去りたかったという千春。大人ではない勝也にも、それを阻む術などない。ただ好きだと、そう初めての告白を伝えることしかできなかった。離れていてもこの気持ちは消えない。いつか必ずまた逢うことができると。そう、二人は互いに誓いあう。
それから幾らかの時が流れて。その日ブロードウェイを歩いていた千春は思いがけない出会いを果たす。それは時が経つにつれ、叶わないものと半ば諦めかけていた再会だった。千春の前に現れた、メジャーリーガーとなったばかりの勝也。あの時の約束はここで終わり、そしてここから新たに始まり続いていく。
<京子ルート>
野球を離れてみてわかったもの。幼い頃、メジャーリーガーだった父親に連れられ京子と共に南国のキャンプに足を運んだ時と、修学旅行で再訪した今を比べても、それは変わらない。いつでも京子は隣にいた。だが野球という二人を結びつけていたものから離れた今、相手にどう接すればいいのか、勝也も京子も互いにわからないでいた。そんな中、千春から告白を受ける勝也。だが付き合い始めた千春に対して勝也は、向けられる愛情に報いる行動を返せない。
千春を応援するとしながら、時折苦渋に満ちたものを覗かせる京子。自身のどっちつかずの態度が、京子と千春の二人を傷つけている。二人の会話からそれを悟り、そして京子が幼心から秘め続けていた想いを知った勝也は、千春に打ち明ける。京子が好きだという、今更ながらに気づかされた自身の想いを。
臆病さが隠した想いを明らかにし、ようやく恋人となった二人。そんな中迎えた球技大会を契機として、勝也は自身の肘にまつわる秘密を京子に打ち明ける。それは三年生の謹慎という事情以外の、野球を離れたもう一つの理由だった。それを京子の父から聞きつけ帰国した勝也の父は、野球を続ける気があるのならば渡米と手術の用意を整えると告げる。現役時代は家族を顧みず、母が家を去る原因となった、勝也にとっては尊敬できない父。家族に同じ思いをさせることを恐れる勝也だが、京子は離れ離れになる代償を払ってでも野球を続けて欲しいと願う。その思いに押され、年明け早々の渡米を決断する勝也。
そして春。卒業を迎え校舎で感慨に浸る京子はそこで、勝也と驚愕の内に再会を果たす。あの日空港で千春に諭され、京子の側が自身の居場所と決意させられた勝也は、手術後の治療を日本で行うことを選んだ。罵倒の内に溢れる涙は、勝也の思いと同じ、殺しきれない京子の本心を表していた。
それから数年後。投手から野手への転向という変化はあったものの、勝也は社会人野球で都市全国大会への出場を決めていた。全国に連れて行くという古い約束を果たし、その夜も京子と愛しあう勝也。その左手の薬指には、誓いの証がある。子供の頃二人で球を追いかけた姉弟、学生となり同じ夢を見る幼馴染、迷いを経て結ばれた恋人。そして今は、そしていつまでも。
<凛ルート>
中学の頃から京子とは仲がよく、華やかな雰囲気を醸し出すクラスメイトの宮城野凛。進学に向けての対策の中で勝也は、学年一の秀才である凛と放課後、勉強を教わる形で打ち解けあっていく。同室となった修学旅行と捨て犬の里親探し、そして夏祭りの夜を経て、それはより深いものとなっていった。
そんな中、勝也に対して将来恋人ができた時の為の練習という話を提案する凛。それはもちろん京子の為を思って。だがその日々は凛に甘美で切ない思い出と感情を甦らせる。勝也と共に桜庭学園に進学する為に通っていた京子と、同じ塾にいた凛。地味で控えめな容姿から、からかいの的となっていた凛はその当時、ある男子生徒に助けられたことがあった。同級生たちに囲まれ剣呑な空気が漂う中、そこに割って入った隣街の生徒。見知らぬ他人の為に危険を顧みなかった彼が、野球の有名なジュニア選手と知ったのは幾らか後のことだった。
恋人同士としか見えようがないその姿を、二人は京子に目撃されてしまう。その夜、相談の為に凛の住むマンションを訪ねる勝也だったが、ふとした事故から二人は足をもつれさせ倒れこむ。重なる視線と交じりあう吐息。二人は互いを求めあうことを止められない。
凛が京子の為に始めた行為。その親友の京子もやはり、考えることは同じだった。想いあっているのならばそれを見守り、踏み切れないでいる二人の背を押したいと。京子にとってはどちらも大切な人で、その想いを飲み込み、文化祭のコンテストで二人を祝福する。
恋人となった二人は、球技大会、そしてクリスマスと、桜庭での残り短い時間を寄り添う。だが年が明け、度々授業を抜け出すようになった凛。それを明らかにしたのは学園の保険医だった。妊娠という事実。それは医者を両親に持ち、敷かれたレールの上を歩きながら服飾デザインという夢を追う凛にとって、余りにも重い。だが京子に背を押された勝也は、彼女を守っていくことを決意した。噂に浮き足立つ教室、そこで勝也は凛に結婚を申し込む。それがどれほどの困難であろうとも二人で、そして三人で生きていく為に。
時に罵倒に晒されながらも、勝也は凛の両親の元に足を運び続けた。その結果出された、二人共に進学を課すという条件。それを果たすことで二人の関係と出産は認められた。それから十年。在学中の活動が注目され、凛は今では医者としてアパレルデザイナーとして、そして一児の母として多忙な日々を送っている。その合間を縫い、娘を連れ米国に渡った凛。ようやく叶った、もう一つの夢を噛みしめる為に。
肘の状態から投手を諦め野手へと転向し、大学卒業後は父の元に身を寄せた勝也。そうしてマイナーから昨年メジャーへと昇格した勝也はようやく、凛とその両親に顔向けできる日を迎えた。あの時の決断に迷いなどなかったが、こうして家族と再会できたことはやはり改めて勝也を安堵させる。凛と、娘の未来。二人の笑顔がそれを証明していた。
<プレイ時間>
奈央ルート(初回ルート)6時間33分、千春ルート5時間37分、京子ルート6時間46分、凛ルート5時間50分。本編計24時間46分。
アペンドシナリオ南、静香。
<グラフィッカー情報・敬称略>
南浜よりこ、北風つかさ
<印象に残ったシーン>
(野球で名前が南というのは、漫画は読んだことありませんが、やはりタ○チがモデルで、そちらの方もこんないい子なのでしょうか)
(ここは本気できつかったです…)
<あとがき・2016/5/12>
・エロ+CG
これは原画の南浜よりこ氏が直接担当している為でしょうが、絵に馴染んだ大変にエロい塗り。これはpure moreを含めたブランド全体に言えることですが、夕方と夜にするシーンが多く、肌や汗の質感に淫靡に映えてメッチャエロいんですよね。
後外せないのが、南浜氏の描くエロシーン構図。あえて基本画ではヒロインの顔を見せないことが多いです。特に後背位で。背中を汗だくにしながら顔を伏せて堪えるような後背位や、男の股間に顔をうずめながら膝立ちの奥でショーツをドロドロに蕩けさせているヒロイン背後からのおしゃぶりとか。表情が見えないのに身体の突っ張りや火照りが見えるからこそ堪らなくエロい。
・シナリオ+演出
決して主人公だけの物語ではない、よい群像劇でした。主人公とヒロインの他にも恋愛に悩む若者たちがあったり、過去のミスを引きずりながらそれを越えようとする生徒がいたりと。ただ個別ルートでも修学旅行から球技大会にかけて、4ルートとも似通った展開だったのは少し残念。
京子のエンディングスタッフロールはこれちょっとアカンですわ。こんなんオッサン泣いてまう。
・テキスト
エロイベントを除き、地文がなく台詞のみで進んでいくテキストなので非常に読みやすいです。読み始めて気づいたら1時間は軽く経ってる感じ。
・音楽
moreということで、鉄板中の鉄板である音楽です。挿入歌・エンディング曲の「Missing」が素晴らしい。これまでpure moreしかプレイしたことありませんでしたが、more系列で音楽を担当しているmmeはどれも素晴らしい曲の連発で、外れたことがありません。BGMは電子音的な調子が多いpure moreに対して、moreは普通のエロゲBGM調が強かったと思います。
基本CG数98(内胸露出以上のエロCG数48)、回想数19。アペンドシナリオCG数、回想数。
エロ1CGあたりの尺は3分(千春初体験前胸愛撫)から9分半(千春体操服後背位)。平均5分半。
永続ループBGVなし、永続ループBGエロSEなし、連戦時付着精液残留なし、尻モザなし、淫語P音修正-(要伏字単語自体なし)。
2016/4/28
©MORE
(注意)
ゲームのコンセプト上予備知識を得た上でプレイされた場合、娯楽性を大きく損ないます。
プレイ予定の方は閲覧を避けて頂くよう、強く推奨いたします。
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:3753字)
<ストーリー>
春。武下勝也は桜庭学園で過ごす最後の一年を迎える。勝也の幼馴染で野球部マネージャーの青葉京子、クラス委員長で同じくマネージャーの泉千春と共に、甲子園を目指す野球部の期待はエース投手の勝也の肩にかかっていた。野球部員にとっての三年の夏。それは特別な意味を持つ。それが部員の不祥事で失われた時、勝也は野球を続けるかどうかの選択を自身の内で迫られた。一歩引いたところで自身を見つめ直す、その為に野球から一度離れる踏ん切りをつけた勝也。
六月の修学旅行、七月の夏祭り、十月の文化祭。仲間との野球以外に目標のなかった勝也が、桜庭での最後の一年に何を見い出すのか、それはまだわからない。
<奈央ルート>
いつも気だるげな、隣の席に座るクラスメイトの若林奈央。文武いずれかに血道をあげる、そのような三年らしい姿は、彼女には見受けられない。ともすればつっけんどんな女生徒ととられがちな彼女を初めて意識したのは下校時の通学路でだった。捨てられていた子犬を撫でる奈央に声をかけ、二人で探し始めた里親。それを契機として勝也は、隣同士というだけの机、その距離を奈央の側へ寄せ始める。
偶然の采配や自身の行動の結果から、修学旅行や夏祭りでその時間の多くを奈央と過ごすことになった勝也は、いつしか彼女を目で追い積極的に声をかけるようになっていた。そんな勝也をぞんざいに扱いながらも、どこか嬉しげな奈央。愛想のない相手に何度もあしらわれながらなぜそれでも構うのか。そう奈央に尋ねられた時、勝也には返すべき理由が見つからなかった。ただ、そうしたい。奈央のことを考える時に沸き上がる、側にいたいという思い。その素朴な感情を形容する言葉をつけて勝也は、文化祭での学園屋上からの大声コンテスト、そこに奈央への思いを叫ぶ。
学園公認のカップルとなってしまった勝也と奈央。恋人とのクリスマスを初めて迎え、そして冬の終わり。隣県の大学へ進む勝也と、それについていく形で就職を決めた奈央は学園を卒業する。再婚する母との折り合いと、十数年ぶりに連絡をとってきた実父への奈央の戸惑いはあるものの、お互いのいる二人の未来、それは明るいものに違いないと信じることができた。
<千春ルート>
夏祭りの夜、勝也は千春から告白を受ける。引っ込み思案な自身を変えたいと願い、友人の京子からの勧誘を契機にマネージャーとして野球部に入り、勝也への想いを燻らせ続けた千春。この最後の一年に悔いを残さない為に。
互いの思いを知り合った二人。だがその喜びの裏で、親友に対する後ろめたさが二人を苛む。文化祭での告白コンテストで京子への思いに区切りとけじめをつけた勝也だったが、それでも千春は一歩を踏み出すことをしない。ただ自傷のように、自身の身体を償いといって勝也に差し出すだけだった。京子の想いを知りながら自身の欲求を優先したという負い目の為に。
身体の繋がりを含めながらクリスマスや年始を友人として過ごし続ける歪な関係。それは千春が学園から姿を消したことで唐突な終わりを迎える。親の急な海外転勤。失って初めて、勝也は自身の想いに気づく。空港に駆けた勝也はそこで搭乗直前の千春にどうにか追いついた。学生に過ぎない自身に我を通す力などなく、どうにもならない運命なのであれば何も言わずに消え去りたかったという千春。大人ではない勝也にも、それを阻む術などない。ただ好きだと、そう初めての告白を伝えることしかできなかった。離れていてもこの気持ちは消えない。いつか必ずまた逢うことができると。そう、二人は互いに誓いあう。
それから幾らかの時が流れて。その日ブロードウェイを歩いていた千春は思いがけない出会いを果たす。それは時が経つにつれ、叶わないものと半ば諦めかけていた再会だった。千春の前に現れた、メジャーリーガーとなったばかりの勝也。あの時の約束はここで終わり、そしてここから新たに始まり続いていく。
<京子ルート>
野球を離れてみてわかったもの。幼い頃、メジャーリーガーだった父親に連れられ京子と共に南国のキャンプに足を運んだ時と、修学旅行で再訪した今を比べても、それは変わらない。いつでも京子は隣にいた。だが野球という二人を結びつけていたものから離れた今、相手にどう接すればいいのか、勝也も京子も互いにわからないでいた。そんな中、千春から告白を受ける勝也。だが付き合い始めた千春に対して勝也は、向けられる愛情に報いる行動を返せない。
千春を応援するとしながら、時折苦渋に満ちたものを覗かせる京子。自身のどっちつかずの態度が、京子と千春の二人を傷つけている。二人の会話からそれを悟り、そして京子が幼心から秘め続けていた想いを知った勝也は、千春に打ち明ける。京子が好きだという、今更ながらに気づかされた自身の想いを。
臆病さが隠した想いを明らかにし、ようやく恋人となった二人。そんな中迎えた球技大会を契機として、勝也は自身の肘にまつわる秘密を京子に打ち明ける。それは三年生の謹慎という事情以外の、野球を離れたもう一つの理由だった。それを京子の父から聞きつけ帰国した勝也の父は、野球を続ける気があるのならば渡米と手術の用意を整えると告げる。現役時代は家族を顧みず、母が家を去る原因となった、勝也にとっては尊敬できない父。家族に同じ思いをさせることを恐れる勝也だが、京子は離れ離れになる代償を払ってでも野球を続けて欲しいと願う。その思いに押され、年明け早々の渡米を決断する勝也。
そして春。卒業を迎え校舎で感慨に浸る京子はそこで、勝也と驚愕の内に再会を果たす。あの日空港で千春に諭され、京子の側が自身の居場所と決意させられた勝也は、手術後の治療を日本で行うことを選んだ。罵倒の内に溢れる涙は、勝也の思いと同じ、殺しきれない京子の本心を表していた。
それから数年後。投手から野手への転向という変化はあったものの、勝也は社会人野球で都市全国大会への出場を決めていた。全国に連れて行くという古い約束を果たし、その夜も京子と愛しあう勝也。その左手の薬指には、誓いの証がある。子供の頃二人で球を追いかけた姉弟、学生となり同じ夢を見る幼馴染、迷いを経て結ばれた恋人。そして今は、そしていつまでも。
<凛ルート>
中学の頃から京子とは仲がよく、華やかな雰囲気を醸し出すクラスメイトの宮城野凛。進学に向けての対策の中で勝也は、学年一の秀才である凛と放課後、勉強を教わる形で打ち解けあっていく。同室となった修学旅行と捨て犬の里親探し、そして夏祭りの夜を経て、それはより深いものとなっていった。
そんな中、勝也に対して将来恋人ができた時の為の練習という話を提案する凛。それはもちろん京子の為を思って。だがその日々は凛に甘美で切ない思い出と感情を甦らせる。勝也と共に桜庭学園に進学する為に通っていた京子と、同じ塾にいた凛。地味で控えめな容姿から、からかいの的となっていた凛はその当時、ある男子生徒に助けられたことがあった。同級生たちに囲まれ剣呑な空気が漂う中、そこに割って入った隣街の生徒。見知らぬ他人の為に危険を顧みなかった彼が、野球の有名なジュニア選手と知ったのは幾らか後のことだった。
恋人同士としか見えようがないその姿を、二人は京子に目撃されてしまう。その夜、相談の為に凛の住むマンションを訪ねる勝也だったが、ふとした事故から二人は足をもつれさせ倒れこむ。重なる視線と交じりあう吐息。二人は互いを求めあうことを止められない。
凛が京子の為に始めた行為。その親友の京子もやはり、考えることは同じだった。想いあっているのならばそれを見守り、踏み切れないでいる二人の背を押したいと。京子にとってはどちらも大切な人で、その想いを飲み込み、文化祭のコンテストで二人を祝福する。
恋人となった二人は、球技大会、そしてクリスマスと、桜庭での残り短い時間を寄り添う。だが年が明け、度々授業を抜け出すようになった凛。それを明らかにしたのは学園の保険医だった。妊娠という事実。それは医者を両親に持ち、敷かれたレールの上を歩きながら服飾デザインという夢を追う凛にとって、余りにも重い。だが京子に背を押された勝也は、彼女を守っていくことを決意した。噂に浮き足立つ教室、そこで勝也は凛に結婚を申し込む。それがどれほどの困難であろうとも二人で、そして三人で生きていく為に。
時に罵倒に晒されながらも、勝也は凛の両親の元に足を運び続けた。その結果出された、二人共に進学を課すという条件。それを果たすことで二人の関係と出産は認められた。それから十年。在学中の活動が注目され、凛は今では医者としてアパレルデザイナーとして、そして一児の母として多忙な日々を送っている。その合間を縫い、娘を連れ米国に渡った凛。ようやく叶った、もう一つの夢を噛みしめる為に。
肘の状態から投手を諦め野手へと転向し、大学卒業後は父の元に身を寄せた勝也。そうしてマイナーから昨年メジャーへと昇格した勝也はようやく、凛とその両親に顔向けできる日を迎えた。あの時の決断に迷いなどなかったが、こうして家族と再会できたことはやはり改めて勝也を安堵させる。凛と、娘の未来。二人の笑顔がそれを証明していた。
<プレイ時間>
奈央ルート(初回ルート)6時間33分、千春ルート5時間37分、京子ルート6時間46分、凛ルート5時間50分。本編計24時間46分。
アペンドシナリオ南、静香。
<グラフィッカー情報・敬称略>
南浜よりこ、北風つかさ
<印象に残ったシーン>
(野球で名前が南というのは、漫画は読んだことありませんが、やはりタ○チがモデルで、そちらの方もこんないい子なのでしょうか)
(ここは本気できつかったです…)
<あとがき・2016/5/12>
・エロ+CG
これは原画の南浜よりこ氏が直接担当している為でしょうが、絵に馴染んだ大変にエロい塗り。これはpure moreを含めたブランド全体に言えることですが、夕方と夜にするシーンが多く、肌や汗の質感に淫靡に映えてメッチャエロいんですよね。
後外せないのが、南浜氏の描くエロシーン構図。あえて基本画ではヒロインの顔を見せないことが多いです。特に後背位で。背中を汗だくにしながら顔を伏せて堪えるような後背位や、男の股間に顔をうずめながら膝立ちの奥でショーツをドロドロに蕩けさせているヒロイン背後からのおしゃぶりとか。表情が見えないのに身体の突っ張りや火照りが見えるからこそ堪らなくエロい。
・シナリオ+演出
決して主人公だけの物語ではない、よい群像劇でした。主人公とヒロインの他にも恋愛に悩む若者たちがあったり、過去のミスを引きずりながらそれを越えようとする生徒がいたりと。ただ個別ルートでも修学旅行から球技大会にかけて、4ルートとも似通った展開だったのは少し残念。
京子のエンディングスタッフロールはこれちょっとアカンですわ。こんなんオッサン泣いてまう。
・テキスト
エロイベントを除き、地文がなく台詞のみで進んでいくテキストなので非常に読みやすいです。読み始めて気づいたら1時間は軽く経ってる感じ。
・音楽
moreということで、鉄板中の鉄板である音楽です。挿入歌・エンディング曲の「Missing」が素晴らしい。これまでpure moreしかプレイしたことありませんでしたが、more系列で音楽を担当しているmmeはどれも素晴らしい曲の連発で、外れたことがありません。BGMは電子音的な調子が多いpure moreに対して、moreは普通のエロゲBGM調が強かったと思います。
基本CG数98(内胸露出以上のエロCG数48)、回想数19。アペンドシナリオCG数、回想数。
エロ1CGあたりの尺は3分(千春初体験前胸愛撫)から9分半(千春体操服後背位)。平均5分半。
永続ループBGVなし、永続ループBGエロSEなし、連戦時付着精液残留なし、尻モザなし、淫語P音修正-(要伏字単語自体なし)。
この記事のトラックバックURL
http://rex11i.blog.2nt.com/tb.php/329-92528715