C¥Documents and Settings¥User¥My Document¥脳内彼女 プレイ済エロゲのストーリーを脳内に書き残しておく為のブロg彼女にドキュメントフォルダ開けられたら死ぬほど殴られた
注意
当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。
18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。
記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。
作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。
特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。
ちんくる★ツインクルフェスティバル! (Digital Cute)
2015/11/27
©Digital Cute
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:5131字)
<ストーリー>
二見聖治は夏休みの最終日をそれまでと変りなく、灰色のまま終えようとしていた。そんな時廊下から鳴り響く乱暴な足音。そこには双子の妹である聖奈の姿があった。寮暮らしをしている聖奈だったが、突如家に帰ってきた理由、それは聖治に変装をして聖マラドンナ女学院に通えというものだった。
夏休み明けの一ヶ月後、学院では鎮交祭という安産祈願の為の奇祭が行われる。推薦されたその男神役、その卑猥にすぎる衣装と奉舞は去年その祭りに接した聖奈には受け入れがたいものだった。であれば自身に対して強く出れない瓜二つの兄にやらせればいいのだと聖奈は閃く。その企み通り妹に逆らえず渋々受け入れる聖治。そうして兄妹は女装男装の入れ替わり生活を始める。
だがその初日に敷地の森で用を足していたところ、キノコ狩りをしていた学園生の茸原晶乃に間違われ男性器を掴まれてしまう。そればかりか翌日には全校集会で足を躓かせた晶乃にスカートをずり下げられてしまう始末。だが純粋培養のお嬢様たちは聖治の股間を見て、女神から与えられた祝福などと信じきっていた。そしてその夜聖治の前に現れた、まるでフィギアのようなサイズの少女。女神マラドンナと名乗った彼女は、この地域の土着神だという。男神役となった者は女神役となる生徒を選んだ上で鎮交祭の日までに漢気なるものを高めなければならず、さもなければ男性器がもげてしまうとマラドンナは明かす。聖治は縁を持つとされる少女たちとの接触、そしてマラドンナ直々の股間特訓を通して、漢気を鍛えつつ鎮交祭の日を目指すことになるのだった。
<雪エンド>
天才児にしてやはりどこかずれた御手洗雪。生物学に並々ならぬ熱意を持つ雪にとって、男性器を生やした女生徒である聖奈は興味と観察の対象だった。ゆえに採取した精液の染色体からそれが男性のものと行き着くまでに、そう時間はかからなかった。それをまるで魚類がそうするように、雌雄のバランスが崩れたコロニーで見られる性逆転現象の為と帰結する雪に、聖治は複雑な安堵を抱きながらそれに便乗するのだった。性別を秘す代わりに、犬になってほしいという要望を受け入れた聖治。ともすれば侮蔑ともとれる話だが、それは学園に出入りする一匹の野良犬を誰よりも可愛がる彼女にとっては、親愛にも似た意味を持った。
そんな雪に対して今年の女神役を願い出る聖治。学院でその行為には特別な意味があった。男神と女神となった者は鎮交祭の日まで寝食を共にする。ベッドを同じくする二人が求めあうのは自然なことだった。そうして迎えた鎮交祭は大成功の内に終わる。
祭りの余熱に体調不良をきたした聖治と、生徒たちに祝福を与えたことで力を使い果たし依り代へと戻ってしまったマラドンナ。神の加護が薄れたその間隙に事件は起きた。男性器を生やした女子がいる。マラドンナが抑え込んでいたその違和感に、聖奈に対して同性の恋愛感情を抱く紫緒原百合子が気づいてしまう。学園中を追い回される聖治が向かったのは敷地内の御神木、マラドンナの依り代だった。連れ添っていた雪と身体を重ねることで聖治の漢気を通して力を回復させたマラドンナは、祭りを神に捧げた二人にうやむやのままとなっていたその願いを問う。とはいえその場にいる面々にとって、この騒ぎを収める以外の答えは初めからなかった。聖治と生徒全てとの縁を切り離すマラドンナ。それは雪から聖治の記憶が消えてしまうことを意味した。
それから数年後。あの時消えたはずの聖治と雪の縁。だが雪は自身の願いとして聖治を忘れないことを誓い、そしてそれは叶えられた。そうして二人は今でも、学園を卒業した聖治は主夫として、雪は獣医となって、あの時と変わらぬ距離で寄り添っている。それはこれからも。
<晶乃エンド>
キノコ、転じてその形状のものにおしなべて興味を抱く晶乃。だがそれは画家の父を持つがゆえの、裸体画の延長線上のものにすぎない。安産祈願の女神役となる為には男女の交わりも理解していなければならないということで、学院の購買で入手したアダルトビデオを教材として晶乃に見せる聖治。激しい狼狽の中で、だがその体験は晶乃の何かを変えたようだった。
性の目覚めの中で脳裏から消えない聖奈の顔。女友達同士でのそれはいかにも歪なものと晶乃には思えた。それでも女神役に選ばれたことで感じたことは、目の前の相手が好きだという確かな気持ちだった。だがその一方で通じあえばあうほどに、聖治の胸の内にはわだかまりが募るようになっていた。晶乃が見ているのは聖奈であって自身ではない。その苛立ちは聖治を軽挙に走らせる。強引に性交を行おうとした聖治の形相は、男性器へのトラウマを晶乃に植え付けてしまう。それは鎮交祭当日、神輿の上の二人にぎこちなさという形で現れた。強張るばかりの晶乃をどうにかフォローしようとする聖治。だがそれは漢気の暴走を引き起こし、肉欲の塊となった聖治の陰気は周囲の生徒たちへと向かう。
それから一週間。時や場所を問わず口淫に耽る晶乃と聖治を教師やクラスメイトが温かく見守る、そんな変哲のない日常が続いていた。そんな中でどこかよぎる違和感、そして脳裏に響く声に導かれるように、聖治はその場所に足を運ぶ。御神木でのマラドンナとの再会は、全ての記憶を聖治に取り戻させた。学院を覆う暴走した漢気を払う為にもう一度、今度こそ正しい鎮交祭を行うよう聖治を送り出すマラドンナ。祭りの再実行を学院に認めさせたその夜、自身が男であることを明かした聖治は、異性への恋心として認識した晶乃とようやく本来の形で結ばれる。
無事鎮交祭を終え、来年まで眠りにつくマラドンナと別れを交わす聖治と、いつしか彼女が見えるようになっていた晶乃。神に願いとして誓ったように、ずっと一緒に二人で、その誓いはいつまでも続いていく。
<千遥エンド>
聖奈と同じように中途編入の身だったこともあり、純真無垢なお嬢様方とは違い、集会の一件で聖治を男と見抜いた上級生の宗像千遥。全校集会から数日、去年の男神に対してのかかわりを持つ中で、聖治は漢気にあてられた千遥と肉体関係を結んでしまう。まるで事故のような、互いにとっての初体験。だが千遥は聖治を一目で、妹思いな好ましい異性と見ていたようだった。それからというもの、きっぷのよい千遥は聖治にとって全てを知る、学院で唯一の理解者となった。
だが一方で聖治は千遥のことを知らない。千遥には、一方的に押し付けられた婚約者がいた。だからこそ聖治は今年の女神役、そして恋人になってほしいと伝える。せめて今だけでも。
マラドンナに鍛えられた聖治と、元より漢気に溢れた去年の男神である千遥。鎮交祭の成功はマラドンナが太鼓判を押すほどだったが、固く結ばれた二人の絆は神の予想を超える。帯電として可視化できるほど過剰に溢れだした漢気は二人の願いを歪んだ形で叶えた。生涯に渡って引き裂き難い証、二人の子供という願いによって聖治は零才児に退行してしまう。
マラドンナの助言に従い、聖奈を呼び戻した千遥。それと時を同じくして卒業までは猶予されていたはずの結婚話がにわかに降りかかる。千遥の婚約者である中堅企業社長の三男坊は絵に描いたような放蕩息子だった。千遥の身体にしか興味を持たず、その腕に抱かれた聖治の首を締め出す男。だがマラドンナから手渡されていた御神木の枝から伝わる漢気と、漢気を持つ千遥からこれまでに与えられていた母乳、そして恋人を守りたいという強い漢気が、聖治にその姿を取り戻させた。全裸で大立ち回りを演じる聖治。そしてそこに聖奈と学院生たちが現れ、男の会社が破綻寸前であり、千遥の両親に負債を被せる腹で入籍を急いでいたことが明らかとなる。そして男は名家揃いの学院生徒たちによって報いを受けることとなった。
あれから5年後。史上初の男女神任命、処女懐妊、首席にして一般進学と数々の伝説を聖マラドンナ学院に残した千遥も今や一児の母となっている。妻と娘を連れいつか学院のあの大樹を訪ねる、その時を夢見て、今は家族を守っていくことを改めて誓いながら聖治は二人に寄り添う。
<瑠璃羽エンド>
国内屈指の大財閥、相武グループの令嬢である相武瑠璃羽。学年の二番手に甘んじ、常に自身の上を行く聖奈に激しい対抗心を抱く瑠璃羽から、聖治は女神の座がかかった勝負を度々持ちかけられる。それをなぞなぞやしりとりといったとんちで切り抜けてきた聖治だったが、女神役に対する並々ならぬ執着はかねてからの疑問だった。相武の家には一人の嫡出子に対して四人の庶子がいた。父は娘たちに分け隔てなく愛情を注いだが、最も出自の低い使用人の娘、それでいて最も秀でた末妹に対して姉たちの家庭内暴力は苛烈だった。それは事態を悟った父の一喝と瑠璃羽のマラドンナ学院編入によって終わりを迎えたが、虐めの中で培われた反骨心がなくなることはない。聖奈に勝てないのならばせめて横に並び立つ、それが敗北は許されない相武の女としての彼女の矜持だった。
続けられる勝負の中で、相撲のさなかに極度の興奮から瑠璃羽の処女を奪ってしまった聖治。だがショックを受けながらも瑠璃羽は誰かに求められることに喜びを見い出す。姉たちの影響から生まれた負けん気の強さ、それはマゾヒズムの裏返しだった。敗れた勝負に身を引く瑠璃羽を女神役に選んだように、聖治もまた相手に対する感情を移ろわせていく。
だが鎮交祭の結果はマラドンナさえ予期しないものとなった。余りに昂り行き場を失った漢気は暴走をきたす。翌日の爽やかな朝に、飼い主と奴隷のような二人の主従関係、そこに疑問や不自然さはなかった。瑠璃羽に自身の正体を明かし拒絶されなかったことに安堵を得た聖治は、学院でのハーレム作りに乗り出す。淀んだ漢気、それを吹き飛ばしたのはマラドンナから連絡を受けて現れた聖奈だった。生徒たちが次々に正気を取り戻す中で、最後まで聖奈の前に立ちはだかり続けたのは瑠璃羽だけだった。一時の気の迷いではなく自らの意思で愛を叫んだ瑠璃羽は聖奈にそれを認めさせる。
再びの鎮交祭によって力を取り戻したマラドンナが全ての記憶を消してから、幾らかの時が流れた。その日街に繰り出した聖治は一人の少女と出会う。初めて顔を見る、だがどこか後ろ髪を引かれるような思いを抱かせるお嬢様。言い知れない胸の高鳴りを互いに覚えながら、二人は名前を告げあう。そうして二人の時間は再び動き出した。
<マラドンナエンド>
女神役に誰も選べず、そんな時ふと側の神が気がかりとなった聖治。取るに足らないたわごとから始まった二人の肉体的な交わりは、思いがけず彼女の生前の記憶を呼び覚ます。この地がまだ封建的な因習に縛られていた時代、荒神への生け贄として人柱にされた少女、茉奈。天災を引き起こすのは神ではないと信じる異端の茉奈は避けられぬ運命に、密かに心寄せていた精一と一夜限りの契りを結ぶ。茉奈を救うべく決意を固くする精一だが村長の娘である小百合に薬を盛られ、目を覚ました時には全てが終わっていた。純潔でない生け贄などとつゆ知らず、収まった天災に諸手を上げて神を称える村人たち。後を追えば茉奈の死を無駄にすることになる。そして再びその時がきた。天災を受けて再び鎮荒祭が始まるが、精一は村に残された四人の娘たちを逃していた。その直後に村は川の氾濫によって全滅することになる。秋葉、ハル、千早、こゆき。四人の娘たちは都で姉妹として、精一を思いながらも日々を生き抜いたという。
それは聖治もおぼろげな夢に見ていた、いつかの記憶。気が遠くなるほどの時の果てに果たした邂逅だが、それはすでに終わってしまった話でもあった。それでも聖治は神に願う。強い漢気を持つ聖奈を呼び戻し、兄妹で鎮交祭を行うことで、その漢気を使い茉奈を蘇らせることが叶うのではないかと。
同じ姿形の人間が二人いる不自然さはマラドンナの加護で、怒り狂う聖奈には神への願いとして巨乳を与えるとねじ伏せ、そうして鎮交祭は熱狂の中に終わる。だが御神木の根本の石棺に収められた、マラドンナが還るべき茉奈の肉体はもはや朽ち果て存在しなかった。祭りは終わり、転生の先の三度目の奇跡を誓いながらマラドンナは消えていく。
聖治と聖奈がそれぞれの生活へと戻り幾らか経った頃。聖治は聖奈から、なぜか自身と会いたがっているという転入生の存在を伝えられる。聖茉奈という聞き覚えのない、そして心当たりもない、だがどうしてか胸の奥底を締めつけるような名前。まだ見ぬ出会いに心躍らせながら聖治は、なぜかありありと脳裏に描くことのできるその姿の少女を思う。
<プレイ時間>
聖奈バッドエンド(初回ルート、以下全て初めから)55分、雪エンド14時間23分、晶乃エンド(聖治バッドエンド込み)9時間3分、千遥エンド5時間35分、瑠璃羽エンド6時間24分、百合子バッド・ビターエンド・実績回収(2周回分)2時間24分、マラドンナエンド1時間17分。計40時間1分。
<グラフィッカー情報・敬称略>
湯浅眞(グラフィックチーフ・SD原画)、こうぐちもと(グラフィックサブチーフ・原画)、水瀬くぅる、broiler、わたがしゆい、チームDDF、ひめみやにいな、浮田瞳、ふじりん、しばいぬにき、朝霧漣、アサヒ産商株式会社、株式会社Al't-works、スクアドラデザインワークス、合同会社シーシーエス
<あとがき・2016/1/9>
・エロ+CG
主人公は見た目は女の子、中身は男の子な女装君。ということでエロはほぼ全て、男の娘→女の子、という見た目的な絡み方になります。心は男なので別に男の娘ではないんですが。可愛い系の主人公にしては、エロシーン中に顔面が露出されることは余りありません。個人的にはこういう主人公ならありでしたが。
デジタルキュートということで中にはえぐい展開もあるだろうと身構えてましたが、ウ○コ1シーンくらいでそれぞれのヒロインのルートはいたって純愛だったので安堵しました。サブ枠にケツ掘りとかゲロまみれホモセ○クスが少しあったくらい。男主人公→男の娘は個人的に好みなんですが…やっぱ愛がないと温かい目で見守れない。オトコレ○プオトコとか生々しくてやっぱりちょっと。
瑠璃羽はマゾお嬢様、千遥は母性甘え系、雪は尿、晶乃は友人から始まる恋人的な普通志向の恋愛。とエロの方向性も差別化されていたと思います。張型マニアの晶乃は前作のパターンで露出になるんじゃないかという危惧がありましたが、いい意味で予想を外してくれました。エロCGでパーツ的に目立ったところといえばハート瞳孔でしょうか。
チ○ポにちくわを被せればモザイクを被せなくてもいいというのは天才の発想と思った。
・ストーリー
幾つかのルートではレ○パー気味に初体験を迫る展開もなきにしもあらずですが、そこ以外は特に気になるところはありませんでした。特に瑠璃羽ルートが好きです。記憶が消えながらも街で偶然に再会し惹かれ合い、そこから始まる二人。何か運命めいたものを感じさせる終わり方が。
・シナリオ
聖奈が股間を隠していた、マラドンナがいうところの、前々から隠さねばならん何らかの理由、これだけは明らかになることがありませんでした。チ○コが生えてるのかと思いましたが祭り装束で神輿に登るシーンがある為にハズレ。
聖奈は精一と聖茉奈の間にできた子供の生まれ変わりでしょうか。一晩で受精するのは無理がありそうですが、どうも眠らされたまま生き埋めにされたようなので数日あればなくもなさそうですが…。聖茉奈から茉を抜く、まぬけはさすがにアレなのでまびき。間引かれた茉奈の妹とか。
・システム
前回の任意タイミングでの選択肢と違い、今回はキャラクターエディット型の選択肢。というわけで攻略は実績も含め随分楽でした。前回がきつすぎただけかもしれませんが。
基本CG数78(乳首以上の露出を含むエロCG数60)、回想数56。
エロ1CGあたりの尺は2分(プロローグ晶乃ぶっかけ)から22分(晶乃鎮交祭直後セックス)。平均12分。
永続ループBGVあり、永続ループBGエロSEあり、尻モザなし、淫語P音修正なし。
特殊システム(立ち絵AEアニメ、エロAEアニメ数3)
2015/11/27
©Digital Cute
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:5131字)
<ストーリー>
二見聖治は夏休みの最終日をそれまでと変りなく、灰色のまま終えようとしていた。そんな時廊下から鳴り響く乱暴な足音。そこには双子の妹である聖奈の姿があった。寮暮らしをしている聖奈だったが、突如家に帰ってきた理由、それは聖治に変装をして聖マラドンナ女学院に通えというものだった。
夏休み明けの一ヶ月後、学院では鎮交祭という安産祈願の為の奇祭が行われる。推薦されたその男神役、その卑猥にすぎる衣装と奉舞は去年その祭りに接した聖奈には受け入れがたいものだった。であれば自身に対して強く出れない瓜二つの兄にやらせればいいのだと聖奈は閃く。その企み通り妹に逆らえず渋々受け入れる聖治。そうして兄妹は女装男装の入れ替わり生活を始める。
だがその初日に敷地の森で用を足していたところ、キノコ狩りをしていた学園生の茸原晶乃に間違われ男性器を掴まれてしまう。そればかりか翌日には全校集会で足を躓かせた晶乃にスカートをずり下げられてしまう始末。だが純粋培養のお嬢様たちは聖治の股間を見て、女神から与えられた祝福などと信じきっていた。そしてその夜聖治の前に現れた、まるでフィギアのようなサイズの少女。女神マラドンナと名乗った彼女は、この地域の土着神だという。男神役となった者は女神役となる生徒を選んだ上で鎮交祭の日までに漢気なるものを高めなければならず、さもなければ男性器がもげてしまうとマラドンナは明かす。聖治は縁を持つとされる少女たちとの接触、そしてマラドンナ直々の股間特訓を通して、漢気を鍛えつつ鎮交祭の日を目指すことになるのだった。
<雪エンド>
天才児にしてやはりどこかずれた御手洗雪。生物学に並々ならぬ熱意を持つ雪にとって、男性器を生やした女生徒である聖奈は興味と観察の対象だった。ゆえに採取した精液の染色体からそれが男性のものと行き着くまでに、そう時間はかからなかった。それをまるで魚類がそうするように、雌雄のバランスが崩れたコロニーで見られる性逆転現象の為と帰結する雪に、聖治は複雑な安堵を抱きながらそれに便乗するのだった。性別を秘す代わりに、犬になってほしいという要望を受け入れた聖治。ともすれば侮蔑ともとれる話だが、それは学園に出入りする一匹の野良犬を誰よりも可愛がる彼女にとっては、親愛にも似た意味を持った。
そんな雪に対して今年の女神役を願い出る聖治。学院でその行為には特別な意味があった。男神と女神となった者は鎮交祭の日まで寝食を共にする。ベッドを同じくする二人が求めあうのは自然なことだった。そうして迎えた鎮交祭は大成功の内に終わる。
祭りの余熱に体調不良をきたした聖治と、生徒たちに祝福を与えたことで力を使い果たし依り代へと戻ってしまったマラドンナ。神の加護が薄れたその間隙に事件は起きた。男性器を生やした女子がいる。マラドンナが抑え込んでいたその違和感に、聖奈に対して同性の恋愛感情を抱く紫緒原百合子が気づいてしまう。学園中を追い回される聖治が向かったのは敷地内の御神木、マラドンナの依り代だった。連れ添っていた雪と身体を重ねることで聖治の漢気を通して力を回復させたマラドンナは、祭りを神に捧げた二人にうやむやのままとなっていたその願いを問う。とはいえその場にいる面々にとって、この騒ぎを収める以外の答えは初めからなかった。聖治と生徒全てとの縁を切り離すマラドンナ。それは雪から聖治の記憶が消えてしまうことを意味した。
それから数年後。あの時消えたはずの聖治と雪の縁。だが雪は自身の願いとして聖治を忘れないことを誓い、そしてそれは叶えられた。そうして二人は今でも、学園を卒業した聖治は主夫として、雪は獣医となって、あの時と変わらぬ距離で寄り添っている。それはこれからも。
<晶乃エンド>
キノコ、転じてその形状のものにおしなべて興味を抱く晶乃。だがそれは画家の父を持つがゆえの、裸体画の延長線上のものにすぎない。安産祈願の女神役となる為には男女の交わりも理解していなければならないということで、学院の購買で入手したアダルトビデオを教材として晶乃に見せる聖治。激しい狼狽の中で、だがその体験は晶乃の何かを変えたようだった。
性の目覚めの中で脳裏から消えない聖奈の顔。女友達同士でのそれはいかにも歪なものと晶乃には思えた。それでも女神役に選ばれたことで感じたことは、目の前の相手が好きだという確かな気持ちだった。だがその一方で通じあえばあうほどに、聖治の胸の内にはわだかまりが募るようになっていた。晶乃が見ているのは聖奈であって自身ではない。その苛立ちは聖治を軽挙に走らせる。強引に性交を行おうとした聖治の形相は、男性器へのトラウマを晶乃に植え付けてしまう。それは鎮交祭当日、神輿の上の二人にぎこちなさという形で現れた。強張るばかりの晶乃をどうにかフォローしようとする聖治。だがそれは漢気の暴走を引き起こし、肉欲の塊となった聖治の陰気は周囲の生徒たちへと向かう。
それから一週間。時や場所を問わず口淫に耽る晶乃と聖治を教師やクラスメイトが温かく見守る、そんな変哲のない日常が続いていた。そんな中でどこかよぎる違和感、そして脳裏に響く声に導かれるように、聖治はその場所に足を運ぶ。御神木でのマラドンナとの再会は、全ての記憶を聖治に取り戻させた。学院を覆う暴走した漢気を払う為にもう一度、今度こそ正しい鎮交祭を行うよう聖治を送り出すマラドンナ。祭りの再実行を学院に認めさせたその夜、自身が男であることを明かした聖治は、異性への恋心として認識した晶乃とようやく本来の形で結ばれる。
無事鎮交祭を終え、来年まで眠りにつくマラドンナと別れを交わす聖治と、いつしか彼女が見えるようになっていた晶乃。神に願いとして誓ったように、ずっと一緒に二人で、その誓いはいつまでも続いていく。
<千遥エンド>
聖奈と同じように中途編入の身だったこともあり、純真無垢なお嬢様方とは違い、集会の一件で聖治を男と見抜いた上級生の宗像千遥。全校集会から数日、去年の男神に対してのかかわりを持つ中で、聖治は漢気にあてられた千遥と肉体関係を結んでしまう。まるで事故のような、互いにとっての初体験。だが千遥は聖治を一目で、妹思いな好ましい異性と見ていたようだった。それからというもの、きっぷのよい千遥は聖治にとって全てを知る、学院で唯一の理解者となった。
だが一方で聖治は千遥のことを知らない。千遥には、一方的に押し付けられた婚約者がいた。だからこそ聖治は今年の女神役、そして恋人になってほしいと伝える。せめて今だけでも。
マラドンナに鍛えられた聖治と、元より漢気に溢れた去年の男神である千遥。鎮交祭の成功はマラドンナが太鼓判を押すほどだったが、固く結ばれた二人の絆は神の予想を超える。帯電として可視化できるほど過剰に溢れだした漢気は二人の願いを歪んだ形で叶えた。生涯に渡って引き裂き難い証、二人の子供という願いによって聖治は零才児に退行してしまう。
マラドンナの助言に従い、聖奈を呼び戻した千遥。それと時を同じくして卒業までは猶予されていたはずの結婚話がにわかに降りかかる。千遥の婚約者である中堅企業社長の三男坊は絵に描いたような放蕩息子だった。千遥の身体にしか興味を持たず、その腕に抱かれた聖治の首を締め出す男。だがマラドンナから手渡されていた御神木の枝から伝わる漢気と、漢気を持つ千遥からこれまでに与えられていた母乳、そして恋人を守りたいという強い漢気が、聖治にその姿を取り戻させた。全裸で大立ち回りを演じる聖治。そしてそこに聖奈と学院生たちが現れ、男の会社が破綻寸前であり、千遥の両親に負債を被せる腹で入籍を急いでいたことが明らかとなる。そして男は名家揃いの学院生徒たちによって報いを受けることとなった。
あれから5年後。史上初の男女神任命、処女懐妊、首席にして一般進学と数々の伝説を聖マラドンナ学院に残した千遥も今や一児の母となっている。妻と娘を連れいつか学院のあの大樹を訪ねる、その時を夢見て、今は家族を守っていくことを改めて誓いながら聖治は二人に寄り添う。
<瑠璃羽エンド>
国内屈指の大財閥、相武グループの令嬢である相武瑠璃羽。学年の二番手に甘んじ、常に自身の上を行く聖奈に激しい対抗心を抱く瑠璃羽から、聖治は女神の座がかかった勝負を度々持ちかけられる。それをなぞなぞやしりとりといったとんちで切り抜けてきた聖治だったが、女神役に対する並々ならぬ執着はかねてからの疑問だった。相武の家には一人の嫡出子に対して四人の庶子がいた。父は娘たちに分け隔てなく愛情を注いだが、最も出自の低い使用人の娘、それでいて最も秀でた末妹に対して姉たちの家庭内暴力は苛烈だった。それは事態を悟った父の一喝と瑠璃羽のマラドンナ学院編入によって終わりを迎えたが、虐めの中で培われた反骨心がなくなることはない。聖奈に勝てないのならばせめて横に並び立つ、それが敗北は許されない相武の女としての彼女の矜持だった。
続けられる勝負の中で、相撲のさなかに極度の興奮から瑠璃羽の処女を奪ってしまった聖治。だがショックを受けながらも瑠璃羽は誰かに求められることに喜びを見い出す。姉たちの影響から生まれた負けん気の強さ、それはマゾヒズムの裏返しだった。敗れた勝負に身を引く瑠璃羽を女神役に選んだように、聖治もまた相手に対する感情を移ろわせていく。
だが鎮交祭の結果はマラドンナさえ予期しないものとなった。余りに昂り行き場を失った漢気は暴走をきたす。翌日の爽やかな朝に、飼い主と奴隷のような二人の主従関係、そこに疑問や不自然さはなかった。瑠璃羽に自身の正体を明かし拒絶されなかったことに安堵を得た聖治は、学院でのハーレム作りに乗り出す。淀んだ漢気、それを吹き飛ばしたのはマラドンナから連絡を受けて現れた聖奈だった。生徒たちが次々に正気を取り戻す中で、最後まで聖奈の前に立ちはだかり続けたのは瑠璃羽だけだった。一時の気の迷いではなく自らの意思で愛を叫んだ瑠璃羽は聖奈にそれを認めさせる。
再びの鎮交祭によって力を取り戻したマラドンナが全ての記憶を消してから、幾らかの時が流れた。その日街に繰り出した聖治は一人の少女と出会う。初めて顔を見る、だがどこか後ろ髪を引かれるような思いを抱かせるお嬢様。言い知れない胸の高鳴りを互いに覚えながら、二人は名前を告げあう。そうして二人の時間は再び動き出した。
<マラドンナエンド>
女神役に誰も選べず、そんな時ふと側の神が気がかりとなった聖治。取るに足らないたわごとから始まった二人の肉体的な交わりは、思いがけず彼女の生前の記憶を呼び覚ます。この地がまだ封建的な因習に縛られていた時代、荒神への生け贄として人柱にされた少女、茉奈。天災を引き起こすのは神ではないと信じる異端の茉奈は避けられぬ運命に、密かに心寄せていた精一と一夜限りの契りを結ぶ。茉奈を救うべく決意を固くする精一だが村長の娘である小百合に薬を盛られ、目を覚ました時には全てが終わっていた。純潔でない生け贄などとつゆ知らず、収まった天災に諸手を上げて神を称える村人たち。後を追えば茉奈の死を無駄にすることになる。そして再びその時がきた。天災を受けて再び鎮荒祭が始まるが、精一は村に残された四人の娘たちを逃していた。その直後に村は川の氾濫によって全滅することになる。秋葉、ハル、千早、こゆき。四人の娘たちは都で姉妹として、精一を思いながらも日々を生き抜いたという。
それは聖治もおぼろげな夢に見ていた、いつかの記憶。気が遠くなるほどの時の果てに果たした邂逅だが、それはすでに終わってしまった話でもあった。それでも聖治は神に願う。強い漢気を持つ聖奈を呼び戻し、兄妹で鎮交祭を行うことで、その漢気を使い茉奈を蘇らせることが叶うのではないかと。
同じ姿形の人間が二人いる不自然さはマラドンナの加護で、怒り狂う聖奈には神への願いとして巨乳を与えるとねじ伏せ、そうして鎮交祭は熱狂の中に終わる。だが御神木の根本の石棺に収められた、マラドンナが還るべき茉奈の肉体はもはや朽ち果て存在しなかった。祭りは終わり、転生の先の三度目の奇跡を誓いながらマラドンナは消えていく。
聖治と聖奈がそれぞれの生活へと戻り幾らか経った頃。聖治は聖奈から、なぜか自身と会いたがっているという転入生の存在を伝えられる。聖茉奈という聞き覚えのない、そして心当たりもない、だがどうしてか胸の奥底を締めつけるような名前。まだ見ぬ出会いに心躍らせながら聖治は、なぜかありありと脳裏に描くことのできるその姿の少女を思う。
<プレイ時間>
聖奈バッドエンド(初回ルート、以下全て初めから)55分、雪エンド14時間23分、晶乃エンド(聖治バッドエンド込み)9時間3分、千遥エンド5時間35分、瑠璃羽エンド6時間24分、百合子バッド・ビターエンド・実績回収(2周回分)2時間24分、マラドンナエンド1時間17分。計40時間1分。
<グラフィッカー情報・敬称略>
湯浅眞(グラフィックチーフ・SD原画)、こうぐちもと(グラフィックサブチーフ・原画)、水瀬くぅる、broiler、わたがしゆい、チームDDF、ひめみやにいな、浮田瞳、ふじりん、しばいぬにき、朝霧漣、アサヒ産商株式会社、株式会社Al't-works、スクアドラデザインワークス、合同会社シーシーエス
<あとがき・2016/1/9>
・エロ+CG
主人公は見た目は女の子、中身は男の子な女装君。ということでエロはほぼ全て、男の娘→女の子、という見た目的な絡み方になります。心は男なので別に男の娘ではないんですが。可愛い系の主人公にしては、エロシーン中に顔面が露出されることは余りありません。個人的にはこういう主人公ならありでしたが。
デジタルキュートということで中にはえぐい展開もあるだろうと身構えてましたが、ウ○コ1シーンくらいでそれぞれのヒロインのルートはいたって純愛だったので安堵しました。サブ枠にケツ掘りとかゲロまみれホモセ○クスが少しあったくらい。男主人公→男の娘は個人的に好みなんですが…やっぱ愛がないと温かい目で見守れない。オトコレ○プオトコとか生々しくてやっぱりちょっと。
瑠璃羽はマゾお嬢様、千遥は母性甘え系、雪は尿、晶乃は友人から始まる恋人的な普通志向の恋愛。とエロの方向性も差別化されていたと思います。張型マニアの晶乃は前作のパターンで露出になるんじゃないかという危惧がありましたが、いい意味で予想を外してくれました。エロCGでパーツ的に目立ったところといえばハート瞳孔でしょうか。
チ○ポにちくわを被せればモザイクを被せなくてもいいというのは天才の発想と思った。
・ストーリー
幾つかのルートではレ○パー気味に初体験を迫る展開もなきにしもあらずですが、そこ以外は特に気になるところはありませんでした。特に瑠璃羽ルートが好きです。記憶が消えながらも街で偶然に再会し惹かれ合い、そこから始まる二人。何か運命めいたものを感じさせる終わり方が。
・シナリオ
聖奈が股間を隠していた、マラドンナがいうところの、前々から隠さねばならん何らかの理由、これだけは明らかになることがありませんでした。チ○コが生えてるのかと思いましたが祭り装束で神輿に登るシーンがある為にハズレ。
聖奈は精一と聖茉奈の間にできた子供の生まれ変わりでしょうか。一晩で受精するのは無理がありそうですが、どうも眠らされたまま生き埋めにされたようなので数日あればなくもなさそうですが…。聖茉奈から茉を抜く、まぬけはさすがにアレなのでまびき。間引かれた茉奈の妹とか。
・システム
前回の任意タイミングでの選択肢と違い、今回はキャラクターエディット型の選択肢。というわけで攻略は実績も含め随分楽でした。前回がきつすぎただけかもしれませんが。
基本CG数78(乳首以上の露出を含むエロCG数60)、回想数56。
エロ1CGあたりの尺は2分(プロローグ晶乃ぶっかけ)から22分(晶乃鎮交祭直後セックス)。平均12分。
永続ループBGVあり、永続ループBGエロSEあり、尻モザなし、淫語P音修正なし。
特殊システム(立ち絵AEアニメ、エロAEアニメ数3)
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