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注意
当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。
18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。
記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。
作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。
特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。
スクイの小夜曲 (バグシステム)
2015/6/26
©バグシステム
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:2924字)
<ストーリー>
<第1話>
父の死以来、美浜詠の人生は狂い続けている。性的虐待に走る義父と、娘を守ることもなくあろうことか嫉妬を向ける母。自身が借金の形にされたと知った時、詠の脳裏に浮かんだのは、唯一の友人である杠歌音から聞いた一つの都市伝説だった。いわく、どんな願いでも叶えるサイト。借金取りの男、義父、そして母の死を願った詠は震える手でそのサイトに接続する。そこにあったのは謎の魔法陣、そしてその代償は自分自身という文言。次の瞬間詠は、どこからともなく自室に現れた、神浦小夜と名乗る西洋人形じみた少女と出会う。その為の力を与えるという小夜だが、詠にはなんの実感もない。
だが血の繋がりのない、死んだ義姉の子と吐き捨てる、借金取りと女の会話を耳にした時、詠の中で何かが変わった。おぞましい異形の姿となった詠。人が蟻の身体を容易にねじ切ることができるように、詠の腕にはそれは容易く、三つの身体を肉片と肉片へと変える。人でなくなった詠は小夜に従い、街から姿を消した。
<第2話>
同級生の失踪という噂話を周囲が騒ぎ立てる中、伊佐美律は親友の香蕉愛衣佳との、普段と変わらない日々を過ごしていた。そんな二人の日常に一石を投じることになる、バンドボーカルを務める尾畑という男の、愛衣佳への告白。今は律のことが一番の大事としてそれを断る愛衣佳だが、その翌日彼女を貶める盗撮写真が教室に貼りだされる。恐らく身近にいるのだろう犯人を探し始める律と尾畑。だがある日写真と共に匿名の呼び出しを受けた愛衣佳がそこで見たものは尾畑と、バンドメンバーたちに薬を打たれ犯される少女たちの姿だった。
ほうほうの体で廃ビルを逃げ出し、金髪の少女の助けもあってどうにか自宅に戻った愛衣佳。それを知った律は尾畑の裏切りと犯罪を告発する為に単身ビルに乗り込むが、容易く捕らえられてしまう。律の怒気も愛衣佳の身代わりという約束も、男たちにとっては物笑いの種でしかない。逃げる愛衣佳を追わなかったのも、こうして労せずゲームを進める意図でしかなかった。律を辱めその写真で愛衣佳を呼び寄せた尾畑たちは、賭けに勝った負けたと残し、二人を監禁したまま食事に繰り出す。
人面獣心たちに対し、殺意を口にする愛衣佳。通信さえ遮断された密室の中で、二人の会話は学園で噂になっているサイトへといきつく。いつしか、このビルから逃げ出した前後から、携帯の待ち受けがサイトの魔法陣になっていたことを語り出す愛衣佳。そして不意にその携帯が音を発し始める。届くはずのないその声はあの少女、小夜のものだった。二人に人間を辞める覚悟を問う小夜。帰ってきた尾畑たちに犯されようとしている愛衣佳を前にして、律は人であることを辞めそれを食う側に立つ覚悟を決めた。
怪物となった律の前に現れた小夜。律は悟る。ひだまりの世界にもはや自身の居場所がないことを。愛衣佳との別れに律のみならず、小夜さえ申し訳なさげな表情を浮かべるものの、それは避けられない。そうして律は小夜に従い姿を消す。愛衣佳は別れに涙しながらも、律との再会を頑なに信じた。
<第3話>
詠からのメールでその境遇の全てを知り、親友を守れなかったという悲嘆に暮れる歌音。詠を探して求めて街を歩き回る歌音は路地裏で、クラスメイトの西羽奏のセックス現場と、口に含ませられた丸薬に昏倒する男の姿を見てしまい、その場を逃げ出す。親身な気遣いから友人となってくれたクラスメイトたちに温かいものを感じながらも、愛衣佳は律のことが忘れられないでいた。そんな放課後の帰り道、あの事件以来人となりを鼻で感じ取れるようになっていた愛衣佳は、道端でうずくまる好ましい匂いの少女に出くわす。それが歌音と愛衣佳の出会いだった。(※1)
互いに抱える同じ事情を知った二人はそれへと繋がる小夜を探し始める。だが街中で二人が離れた合間に歌音は奏に拉致され、愛衣佳もまた、背後から不意に現れた影に捕らえられてしまう。
<第4話>
小夜と同じ容姿の、銀髪の少女。愛衣佳を男たちに辱めさせながらその少女、セレナは語る。地球由来かも定かではない「女王」と彼らが呼ぶ知的生命体から、自身や小夜といった混血が生まれたこと。その本能はやはり種の保存であり、小夜は自らの力を直接与えそれを怒りによって覚醒させるという非効率的な手段で、セレナは自らが作り上げた地下組織を通じて丸薬・自らの細胞を元にした卵を大量にばらまくという手段で、女王の卑属たちは互いに争いながら繁殖しているのだという。数は多いものの「子供」の純度には大きく劣るゆえに、小夜と今殺しあうことは得策ではないと語るセレナに、自らの契約者を自白させられようとしている愛衣佳は凌辱の中で口をつぐむしかない。
だがそれは愛衣佳と歌音の二人きりでの会話、その盗聴から漏れてしまう。最大の脅威である双生児の眷属、その愛衣佳を前に、手駒とする意図を放棄したセレナ。その貫手はだが、拘束していた奏の卵を奪い殺した歌音の、その身体によって阻まれた。肉体を打ちぬかれた歌音、その怒りによって愛衣佳は覚醒に至る。それを繋がりとして捉え、現れた小夜たち。律の不意打ちで手傷を負ったセレナは小夜の敵ではなかった。その頭部から寄生虫を抉り出した小夜はそれこそが、自らの脳内にも存在する、女王の子であることを明かす。
直系の第一世代が生んだ子供たちの中から次代の女王が生まれ、それ以外の者は特性を失う。この場にいるいずれもが女王ではない為、いつかは人間に戻れるだろうが、それまでは自らの元に留まる必要があると語る小夜。今はこの世界を離れなければならない。セレナが消えたことで力を失いつつある卵に残った最後の力で治癒しつつある歌音に、詠と愛衣佳は別れを告げる。
目が覚めた時には全てが終わり、ただ一人日常へと戻った歌音。寂しさはあれど、以前のように絶望はない。同じこの空の下で、詠と愛衣佳が生きていることを知っている。いつかの再会を信じ、歌音はその時を迎える為の今日を生き、その始まりの学園へ向けて足を踏み出す。
同じ頃、同じ空の下、小夜は絶望に身をよじる女の足元に立っていた。そして物語は巡る。
<バッドエンド>
(※1)
歌音を小夜に至る手段、道具として扱った愛衣佳。それを明かし、同じ境遇にあって愛衣佳を信じ耐えてきた歌音の心を折ることで覚醒を促すが、想定外の行動に激高したセレナから致命傷を受ける。目を覚ました時には小夜と歌音の姿はすでになく、もちろん律との再会が叶うこともない。
それ以来、愛衣佳の内から小夜の力は消え、繋がりは完全に絶たれてしまった。今愛衣佳の前では見ず知らずの女と、かつて自身を汚した男たちが交わっている。律との再会を諦めきれず、あのサイトを見た他人の覚醒でもってそれを試み、すでに五人もの人間を殺めている。身篭っていた胎児の命を奪われ狂乱する女。その姿に罪悪感を覚えながらも、次の生贄について考えを巡らせ始めたその瞬間、自身の胸から突き出た手刀に、愛衣佳は倒れ伏す。狂った哄笑と男たちの悲鳴、そして聞き覚えのある少女の声を聞きながら、愛衣佳は律のことを思う。小夜の介錯がその首を断つ瞬間まで。
<プレイ時間>
ノーマルエンド(初回)6時間13分、バッドエンド2時間17分。計8時間30分。
<グラフィッカー情報・敬称略>
永月到(チーフグラフィッカー)、吉宗、かじたに、水神流良
<あとがき・2015/7/2>
・CG+エロ
レ○プアンドレズ。主人公のいない群像劇レ○プの上に、女の子は基本的には皆いい子ちゃんなので、結構抜きづらかったというか抜いてないです。悪女が主人公にレ○プされるとなると凄く抜けるんですが、この作品で二人ほど出てくる悪女は安全圏から出てきません。募集:力強い男性、業務内容:主人公。
丸新氏の絵は素晴らしいです。塗りも。
・シナリオ
作られた設定を流れで消化していきそれで終わってしまったという感。エロイベント→設定・こうだよ→エロイベント→用語・こうだよ→エロイベント→説明・こうだよ→おわり。
設定を一度きりで消化してしまい、広がりを持ち得なかったことが希薄さに繋がったのだと思います。血族の一人目など本来は中ボス的立ち位置でしかなく、そこから更に強大な同族や始祖に繋がっていったり、人間は竿役穴役に終始していて掘り下げや枝葉としての新たな展開が見られなかったのは残念でした。実際詠とか律は該当話以降は空気状態です。抜きゲミドルプライスなので容量的には仕方ないとも思いますが。
スクイの小夜曲というタイトルの意味も考えてみましたが、あまりこうだというものが考えつきませんでした。救い、巣食い…。小夜曲・セレナーデというのは小夜とセレナの二人のことですが、結局よくわかりません。双喰いする小夜とセレナ、とかそのまんまやんけ的なしょっぱいものしか考えつきませんでした。人も世界も狂ってるっていうテーマと全然繋がってないですね、わからん。
小夜曲っていうと沙耶の唄を思い出します。窓(あちらとこちら側の世界の写し鏡)を隔てての恋の歌(沙耶の声)。ああ、沙耶の唄は小夜曲って意味でこれは純愛の物語なんだな、と一人勝手に帰結した覚えがあります。そういう風に自分の中でフィーリング的にこじつけて満足できるような手段や材料がなかった。
・ストーリー
バッドエンドルートは敵側が外道ばかりという中、こちら側まで外道に堕ちるオールウ○コ展開ということで、かなりの胸糞です。救いなど何もなく、主人公側にもかかわらず吐き気を催す邪悪になってしまってます。真の邪悪とは、何も知らない無知な者を利用する者、自分の利益の為だけに利用する者だと、ブチャさんも口を酸っぱくして言ってますね。親身になって信用させてから利用し捨てる、という形になってしまっているのでなおのことたちが悪い。その最期はもう後味がただただ悪いです。
バッドルートだから暗くても別にいいんだよと思い直しましたが、正規ルートも正直…ノーマルエンド、としか言いようがないです。失踪した友達が生きてるとわかった、くらいの話で、1話終了時点から1歩くらいしか進んでない気がします。マルチバッドエンドゲーム。全編に渡って行われたレ○プ劇に対して、何か報われたような要素も見当たらないので、終わった後の爽快感はまるでないです。鬱々。
ただ登場する悪人は皆、しかる後に報いを受けて基本死にます。ブレることのないそこには救われました。
基本CG数45(内エロCG数36)、回想数19。
エロ1CGあたりの尺は3分(セレナ自慰)から12分半(セレナ・愛衣佳フィストファック)。平均7分半。
BGVあり、BGエロSEあり、尻モザなし、淫語修正なし。
2015/6/26
©バグシステム
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:2924字)
<ストーリー>
<第1話>
父の死以来、美浜詠の人生は狂い続けている。性的虐待に走る義父と、娘を守ることもなくあろうことか嫉妬を向ける母。自身が借金の形にされたと知った時、詠の脳裏に浮かんだのは、唯一の友人である杠歌音から聞いた一つの都市伝説だった。いわく、どんな願いでも叶えるサイト。借金取りの男、義父、そして母の死を願った詠は震える手でそのサイトに接続する。そこにあったのは謎の魔法陣、そしてその代償は自分自身という文言。次の瞬間詠は、どこからともなく自室に現れた、神浦小夜と名乗る西洋人形じみた少女と出会う。その為の力を与えるという小夜だが、詠にはなんの実感もない。
だが血の繋がりのない、死んだ義姉の子と吐き捨てる、借金取りと女の会話を耳にした時、詠の中で何かが変わった。おぞましい異形の姿となった詠。人が蟻の身体を容易にねじ切ることができるように、詠の腕にはそれは容易く、三つの身体を肉片と肉片へと変える。人でなくなった詠は小夜に従い、街から姿を消した。
<第2話>
同級生の失踪という噂話を周囲が騒ぎ立てる中、伊佐美律は親友の香蕉愛衣佳との、普段と変わらない日々を過ごしていた。そんな二人の日常に一石を投じることになる、バンドボーカルを務める尾畑という男の、愛衣佳への告白。今は律のことが一番の大事としてそれを断る愛衣佳だが、その翌日彼女を貶める盗撮写真が教室に貼りだされる。恐らく身近にいるのだろう犯人を探し始める律と尾畑。だがある日写真と共に匿名の呼び出しを受けた愛衣佳がそこで見たものは尾畑と、バンドメンバーたちに薬を打たれ犯される少女たちの姿だった。
ほうほうの体で廃ビルを逃げ出し、金髪の少女の助けもあってどうにか自宅に戻った愛衣佳。それを知った律は尾畑の裏切りと犯罪を告発する為に単身ビルに乗り込むが、容易く捕らえられてしまう。律の怒気も愛衣佳の身代わりという約束も、男たちにとっては物笑いの種でしかない。逃げる愛衣佳を追わなかったのも、こうして労せずゲームを進める意図でしかなかった。律を辱めその写真で愛衣佳を呼び寄せた尾畑たちは、賭けに勝った負けたと残し、二人を監禁したまま食事に繰り出す。
人面獣心たちに対し、殺意を口にする愛衣佳。通信さえ遮断された密室の中で、二人の会話は学園で噂になっているサイトへといきつく。いつしか、このビルから逃げ出した前後から、携帯の待ち受けがサイトの魔法陣になっていたことを語り出す愛衣佳。そして不意にその携帯が音を発し始める。届くはずのないその声はあの少女、小夜のものだった。二人に人間を辞める覚悟を問う小夜。帰ってきた尾畑たちに犯されようとしている愛衣佳を前にして、律は人であることを辞めそれを食う側に立つ覚悟を決めた。
怪物となった律の前に現れた小夜。律は悟る。ひだまりの世界にもはや自身の居場所がないことを。愛衣佳との別れに律のみならず、小夜さえ申し訳なさげな表情を浮かべるものの、それは避けられない。そうして律は小夜に従い姿を消す。愛衣佳は別れに涙しながらも、律との再会を頑なに信じた。
<第3話>
詠からのメールでその境遇の全てを知り、親友を守れなかったという悲嘆に暮れる歌音。詠を探して求めて街を歩き回る歌音は路地裏で、クラスメイトの西羽奏のセックス現場と、口に含ませられた丸薬に昏倒する男の姿を見てしまい、その場を逃げ出す。親身な気遣いから友人となってくれたクラスメイトたちに温かいものを感じながらも、愛衣佳は律のことが忘れられないでいた。そんな放課後の帰り道、あの事件以来人となりを鼻で感じ取れるようになっていた愛衣佳は、道端でうずくまる好ましい匂いの少女に出くわす。それが歌音と愛衣佳の出会いだった。(※1)
互いに抱える同じ事情を知った二人はそれへと繋がる小夜を探し始める。だが街中で二人が離れた合間に歌音は奏に拉致され、愛衣佳もまた、背後から不意に現れた影に捕らえられてしまう。
<第4話>
小夜と同じ容姿の、銀髪の少女。愛衣佳を男たちに辱めさせながらその少女、セレナは語る。地球由来かも定かではない「女王」と彼らが呼ぶ知的生命体から、自身や小夜といった混血が生まれたこと。その本能はやはり種の保存であり、小夜は自らの力を直接与えそれを怒りによって覚醒させるという非効率的な手段で、セレナは自らが作り上げた地下組織を通じて丸薬・自らの細胞を元にした卵を大量にばらまくという手段で、女王の卑属たちは互いに争いながら繁殖しているのだという。数は多いものの「子供」の純度には大きく劣るゆえに、小夜と今殺しあうことは得策ではないと語るセレナに、自らの契約者を自白させられようとしている愛衣佳は凌辱の中で口をつぐむしかない。
だがそれは愛衣佳と歌音の二人きりでの会話、その盗聴から漏れてしまう。最大の脅威である双生児の眷属、その愛衣佳を前に、手駒とする意図を放棄したセレナ。その貫手はだが、拘束していた奏の卵を奪い殺した歌音の、その身体によって阻まれた。肉体を打ちぬかれた歌音、その怒りによって愛衣佳は覚醒に至る。それを繋がりとして捉え、現れた小夜たち。律の不意打ちで手傷を負ったセレナは小夜の敵ではなかった。その頭部から寄生虫を抉り出した小夜はそれこそが、自らの脳内にも存在する、女王の子であることを明かす。
直系の第一世代が生んだ子供たちの中から次代の女王が生まれ、それ以外の者は特性を失う。この場にいるいずれもが女王ではない為、いつかは人間に戻れるだろうが、それまでは自らの元に留まる必要があると語る小夜。今はこの世界を離れなければならない。セレナが消えたことで力を失いつつある卵に残った最後の力で治癒しつつある歌音に、詠と愛衣佳は別れを告げる。
目が覚めた時には全てが終わり、ただ一人日常へと戻った歌音。寂しさはあれど、以前のように絶望はない。同じこの空の下で、詠と愛衣佳が生きていることを知っている。いつかの再会を信じ、歌音はその時を迎える為の今日を生き、その始まりの学園へ向けて足を踏み出す。
同じ頃、同じ空の下、小夜は絶望に身をよじる女の足元に立っていた。そして物語は巡る。
<バッドエンド>
(※1)
歌音を小夜に至る手段、道具として扱った愛衣佳。それを明かし、同じ境遇にあって愛衣佳を信じ耐えてきた歌音の心を折ることで覚醒を促すが、想定外の行動に激高したセレナから致命傷を受ける。目を覚ました時には小夜と歌音の姿はすでになく、もちろん律との再会が叶うこともない。
それ以来、愛衣佳の内から小夜の力は消え、繋がりは完全に絶たれてしまった。今愛衣佳の前では見ず知らずの女と、かつて自身を汚した男たちが交わっている。律との再会を諦めきれず、あのサイトを見た他人の覚醒でもってそれを試み、すでに五人もの人間を殺めている。身篭っていた胎児の命を奪われ狂乱する女。その姿に罪悪感を覚えながらも、次の生贄について考えを巡らせ始めたその瞬間、自身の胸から突き出た手刀に、愛衣佳は倒れ伏す。狂った哄笑と男たちの悲鳴、そして聞き覚えのある少女の声を聞きながら、愛衣佳は律のことを思う。小夜の介錯がその首を断つ瞬間まで。
<プレイ時間>
ノーマルエンド(初回)6時間13分、バッドエンド2時間17分。計8時間30分。
<グラフィッカー情報・敬称略>
永月到(チーフグラフィッカー)、吉宗、かじたに、水神流良
<あとがき・2015/7/2>
・CG+エロ
レ○プアンドレズ。主人公のいない群像劇レ○プの上に、女の子は基本的には皆いい子ちゃんなので、結構抜きづらかったというか抜いてないです。悪女が主人公にレ○プされるとなると凄く抜けるんですが、この作品で二人ほど出てくる悪女は安全圏から出てきません。募集:力強い男性、業務内容:主人公。
丸新氏の絵は素晴らしいです。塗りも。
・シナリオ
作られた設定を流れで消化していきそれで終わってしまったという感。エロイベント→設定・こうだよ→エロイベント→用語・こうだよ→エロイベント→説明・こうだよ→おわり。
設定を一度きりで消化してしまい、広がりを持ち得なかったことが希薄さに繋がったのだと思います。血族の一人目など本来は中ボス的立ち位置でしかなく、そこから更に強大な同族や始祖に繋がっていったり、人間は竿役穴役に終始していて掘り下げや枝葉としての新たな展開が見られなかったのは残念でした。実際詠とか律は該当話以降は空気状態です。抜きゲミドルプライスなので容量的には仕方ないとも思いますが。
スクイの小夜曲というタイトルの意味も考えてみましたが、あまりこうだというものが考えつきませんでした。救い、巣食い…。小夜曲・セレナーデというのは小夜とセレナの二人のことですが、結局よくわかりません。双喰いする小夜とセレナ、とかそのまんまやんけ的なしょっぱいものしか考えつきませんでした。人も世界も狂ってるっていうテーマと全然繋がってないですね、わからん。
小夜曲っていうと沙耶の唄を思い出します。窓(あちらとこちら側の世界の写し鏡)を隔てての恋の歌(沙耶の声)。ああ、沙耶の唄は小夜曲って意味でこれは純愛の物語なんだな、と一人勝手に帰結した覚えがあります。そういう風に自分の中でフィーリング的にこじつけて満足できるような手段や材料がなかった。
・ストーリー
バッドエンドルートは敵側が外道ばかりという中、こちら側まで外道に堕ちるオールウ○コ展開ということで、かなりの胸糞です。救いなど何もなく、主人公側にもかかわらず吐き気を催す邪悪になってしまってます。真の邪悪とは、何も知らない無知な者を利用する者、自分の利益の為だけに利用する者だと、ブチャさんも口を酸っぱくして言ってますね。親身になって信用させてから利用し捨てる、という形になってしまっているのでなおのことたちが悪い。その最期はもう後味がただただ悪いです。
バッドルートだから暗くても別にいいんだよと思い直しましたが、正規ルートも正直…ノーマルエンド、としか言いようがないです。失踪した友達が生きてるとわかった、くらいの話で、1話終了時点から1歩くらいしか進んでない気がします。マルチバッドエンドゲーム。全編に渡って行われたレ○プ劇に対して、何か報われたような要素も見当たらないので、終わった後の爽快感はまるでないです。鬱々。
ただ登場する悪人は皆、しかる後に報いを受けて基本死にます。ブレることのないそこには救われました。
基本CG数45(内エロCG数36)、回想数19。
エロ1CGあたりの尺は3分(セレナ自慰)から12分半(セレナ・愛衣佳フィストファック)。平均7分半。
BGVあり、BGエロSEあり、尻モザなし、淫語修正なし。
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