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注意
当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。
18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。
記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。
作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。
特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。
攫ノ雌 (TinkerBell)
2015/5/29
©TinkerBell/Cyberworks
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:6845字)
<まえがき>
通常ルートには多数のバッドエンドが存在しますが、最終選択肢を含むエンド・及び主人公とヒロインの関連が深いエンドを除いて、省略しています。
<ストーリー>
南志見町には六不思議がある。どこにでもあるような他愛のない話。だがその裏に潜む第七の噂、それは誰しもが知っているはずながら、誰一人として口にしない。(※B)
両親の離婚で祖母に預けられていた高瀬竜児がこの街に戻って1年。変哲のない、代わり映えしない日々を過ごしていた竜児はある日、校長からの指示だとして、自身が部長を務める新聞部の活動実績を求められる。幼い頃に別れ再会した幼馴染の春日部遊季と四ノ宮芭菜、クラスメイトの氷川希星、妹の好美とそのクラスメイトの神楽舞の5人。幽霊部員たちを集め頭を悩ませる竜児は過去の発行紙から、街に伝わる噂話に思い至る。
<エンド4…遊季ルート>
遊季に割り当てられた河童の噂、その調査に付き合い、近場の山へと向かった竜児。そこで二人は急な夕立に襲われ洞穴へと身を寄せる。蒸した湿気に寄せ合った肌から立ち上る熱気。それにあてられ幼馴染は、互いに男と女を見始める。その帰路、積み上げられた石につまずいてしまった遊季。(※1)
散らばったそれを捨て置いた二人だが帰宅後、身体を温めていた遊季の叫び声が風呂場からこだまする。そこで竜児は遊季を連れ去ろうとする、小さな影を目にした。咄嗟に投げつけた洗剤のボトルに、遊季を嫁と呼ぶ人間のものと思えぬ声を残して消え去る影。遊季はあの石を崩した際にどこからともなく響いた、嫁になれという声に、それを竜児の冗談と思い答えてしまったことを語り出す。
翌日山の神社へと向かった二人はそこで社の神主と出会う。ことの次第を知った神主は、堕ちた水神である河童を封じた封印石が開けた場所に移されていたことを訝しみながらも、二人に手を差し伸べる。手渡された霊符によって無事、河童は再び封印された。神主に礼を尽くし帰宅した二人は、明らかになった思いを改めて形にする。身体を繋げ男と女となった幼馴染たち。だがそのさなか、竜児が突如もがき始め、その皮が内側からめくれ上がる。皮膚を引き裂き現れた、死の間際に粘液を通して竜児に侵入していた河童。遊季は恋人の死に狂乱しながら、その一方で堪えられない快楽にもよがり狂う。
<エンド1…遊季・竜児>
(※1)
石を積み直し帰宅した二人は熱気冷めやらぬまま、その身体を重ねる。幼い頃から思い合っていた幼馴染二人の身体はその一度で、遺伝子の結合に至る適正を示した。双方の親の許しによって卒業後の結婚を認められた二人。制服を押し上げるその腹を見れば今日その朝も励んでいただろう子作りを想像することは、思春期にある生徒たちには容易で、その視線は奇異や羨望や欲情を含んでいた。男子たちの濁った劣情を思い返し独占欲をたぎらせながら、竜児は今日も遊季と下半身を繋げあう。
<エンド3…芭菜ルート>
六不思議の一つ、痩せ薬についてネット上の噂から、ある屋敷に辿り着いた芭菜。そこではカウンセラーの小野という青年が人々の悩みの相談にのっていた。初めはうろんな男と感じていた芭菜だが、その真摯な態度にいつしかたびたび屋敷に出向くようになった。遊季とは違い、歳を重ねる中で現実にぶつかり、劣等感と孤独感に苛まれていた芭菜。密かに思い続ける竜児にもかつてのように接することができず、鬱屈した感情を募らせていた芭菜は小野の言葉に流されていく。新生の為に体内の穢れを排出するべきという突飛な話を拒めない理由が、お茶、そしてコンタクトレンズに含まされていた薬にあることを、芭菜は知らない。(※2)
貞操帯と排泄の禁止を強制され、その果てに公衆の前で晒される芭菜。汚物に塗れながら濡れる不細工女と口汚く罵る小野の言葉に、芭菜は壊されていく。芭菜はいつしか、学園の男たちにまで弄ばれるようになっていた。尻を振り菊門を蠢かすその姿を変態の地味女と罵りながら、だが男たちは一様に同じ反応を示す。
そして竜児はその日、薬物啓蒙の全校集会でそれを目にする。壊れていく、よく知る少女の記録。絶叫と怒号、嘔吐の音が飛び交う中、スクリーンの前に現れたその少女に、極度の興奮から正気を失った男子生徒たちが襲いかかる。その後彼女がどうなったのか、それを知る者は学園にいない。
月日は流れ、地下オークション会場。その日そこでは、四ノ宮芭菜の処女が商品として売りだされていた。目隠しを外された芭菜は知る。芭菜を買い、その処女を貫いている男が、変わり果てた姿の父であることを。
<エンド1…芭菜・竜児>
(※2)
だが限度を超えて薬を摂取させたことに、小野は気づいていない。破綻した精神に残ったのは竜児への思いだけだった。押し留めようとする小野を灰皿で撲殺し薬を持ち出した芭菜は、自室で眠る竜児にそれを摂取させる。いかなる効能か、男性能力を異常に促進された竜児は芭菜の身体を貪る動物となった。
数年後、それは変わらず続いている。四度の受精を経てもまるで衰えない、繁殖本能をむき出しにし続ける竜児と芭菜。その傍らには空腹に泣き叫ぶ子供たちの姿があった。もうすぐにと幼子らに語る母だが、その約束は交尾と出産、そして薬に押し流されていく。
<エンド2…好美ルート>
母の元に留まることになった好美と祖母に引き取られた竜児。家庭の事情から引き離され再会した兄に、依存心を抱く妹。そんな好美は幽霊の調査として、嘘か真かかつて殺人・自殺事件があったというアパートに足を運び、そこから一冊のノートを持ち帰る。(※3)
それはある女の日記だった。そこには自尊心と自己愛に満ちた女の、夫の浮気に対して二人を監禁するに至る模様が綴られていた。あまりの不気味さにノートを読む手を止める好美。だが好美はそこで、どこからか響く足音が部屋の前で止まったことに気づいてしまう。
翌日竜児は、遊季への嫉妬という生ぬるい言葉では表せないほどの激情をむき出しにした妹と相対する。その姿に怖気すら感じる竜児だが、異様な圧迫感に、兄妹でのまぐわいを拒むことができない。そしてどういうことか、二人の陰部は物理的身体的に癒着してしまう。常識的に考えれば起こりえるはずのない超常現象、それは二人の母も知るところとなり、看護婦である彼女は手を尽くすが、最後には現実に押し潰されてしまった。
それは起こるべくして起きた。竜児がもっとも恐れた、二人の休学状態を訝しんだ遊季の訪問。その顔を見た瞬間、好美の狂った相貌が輪をかけて歪む。膨らんだ腹を引きずりながら、結合部を引きちぎりながら、男への執着と女への憎悪を口にする好美。出血多量で霞む視界の中で竜児は、遊季と母の絶叫に、何かの記憶を見る。自らと同じように緊縛された、だが全く見覚えのない女性と、悪鬼の相で立つ妻の姿。
女の抵抗で潰れた胎児。その代わりに最愛の肉を詰めた。これで二人は永遠に。それは再び綴られ始めた日記の、新たな始まり。
<エンド1…好美・竜児>
(※3)
好美からノートを手渡された竜児。その日記の終わりには、握り潰された紙が挟まれていた。それは夫の筆跡のようだった。日に日におかしくなっていく妻は何かに憑かれている。それを祓い救わなければならない。それからというもの、竜児は夜な夜な見る悪夢に蝕まれていく。好美が狐憑きであることを疑い始め、それはその女との同一視、そして自身と男との一体感へと深刻さを増していく。好美を縛り上げ、悪霊が棲みつくであろう、股合いの元凶を掴んだ竜児は力任せにそれを抉りだす。人間が出しうる限度を超えた絶叫に周辺が異変を悟ったのか、ほどなくして数人の怒号が響き始めた。窓を叩き割った人間が家屋に踏み入る気配を感じながら好美は、この世界から消えた大好きな兄を追う為に、その意識を手放す。
<エンド3…舞ルート>
両親の愛を知らず、神主の祖父に引き取られた舞。それでなくとも幼少時にいじめを受け続けたことで、今では言葉を口にすることもほとんどできない、他人を恐れる少女となっていた。それでも新聞部として、また幼い頃唯一接してくれた竜児の為に、人形屋敷について調べ始めた舞は噂を頼りに山裾の館に辿り着く。そこに出入りする壮年の男に恐れを抱く舞だが、窓に鎮座していながら目を離した直後に消えた人形が彼女の心を捉えて離さない。
館に忍び込んだ舞を捕らえた男は、エリカと呼ぶ人形の友達を求めていた。舞の反応が自身の意に反しただけで激高し手を上げ、その身体に手を伸ばす狂った男。それは舞の父親の行いと重なる。
その頃、舞の理由なき失踪を訝しんだ竜児は、その館に踏み込んでいた。それまでは確かに何もなかったはずの廊下に、点々と現れる人形のパーツ。竜児は、見るものに恐怖を抱かせる、だが何かを伝えようとするような、人形の頭部に出くわす。その視線の先には探し求める舞の姿があった。外部への応援を試みる気配に気づき、竜児の落としたライターを顔面に押しつけようとする男。だが振り払われたライターの火はエリカ、性暴行のさなかに死亡し今ではミイラとなった男の娘に燃え移る。男の絶叫を背に竜児は舞を抱え、燃え上がる館からどうにか生還を果たした。
十数年に渡り、少女を材料に人形を作り続けた狂人の死が世間に広がる中、祖父と共に街をひっそりと離れた舞。心身共に深く傷ついた舞を案じ続ける竜児だが同時に、あの時見た人形の目とぜんまいの軋む音、それが脳裏から離れないでいた。
<エンド5…希星ルート>
調べていた人面犬を見たとして放課後、半ば強引に山へと連れて行かれた竜児。だがそこに怪奇の気配はない。(※4)
普段のように街を渡り歩くことなく、うら寂しい自宅へと戻った希星はそこで母親の浮気現場に出くわす。裕福ながら家族愛のない冷えた家。そこを飛び出し、空虚さを紛らわす適当な相手にも恵まれなかった希星は夜の山へと向かい、そして見てしまう。正気を失い呻く女をまるで犬のように綱で引く、不気味な黒フードの男。もんどり打って逃げ出した希星は道中目に入った一軒の屋敷に安堵しながら、助けを求める。
当主だという、奇妙な仮面をつけ女装じみた風体の異様な男。それはかつて希星と同級生だったという、山川と名乗った。まるで聞き覚えのない、だが言われてみれば中退した、そんな名前の根暗な男がいたような。記憶を探る希星だが、気がつけばいつしか身体の自由が利かない。茶に薬を盛られた希星はあの男が、この屋敷の前当主であることを今更ながらに知った。
かつては権力者の為に様々な代物を製造していたという、異形が触手のように蠢く屋敷の中で、山川に汚される希星。垢抜けた風貌ながら性を嫌悪していた希星にとってそれは耐え難い恥辱だったが、異形の快楽はその精神を溶かしていく。学生時代の偏執的な執着から、希星の携帯を辿り芭菜をさらう山川。だが芭菜にかかりきりの山川は、孤独に病的な恐れを抱く希星の瞳が怪しい色を湛えていることに気づいていない。
一ヶ月前に失踪した二人の足取りを追い、その屋敷に忍び込んだ竜児はその瞬間、二組の腕に引き込まれる。散らばる肉塊には目もくれず、竜児の姿を認めた狂喜によって最後の人間性を消し飛ばす希星と芭菜。芭菜は竜児の子供を宿す喜びに、希星は広がっていく家族に、それぞれ狂い悶える。おぞましい何かが産み落とされる様を見ながら、竜児は霞がかった頭で思う。ここを出られる日は来ないだろうと。
<エンド1…希星・竜児>
(※4)
希星に付き合い山を進んだ竜児はその先で群生する怪しげなきのこに出くわす。舞い上がる胞子を吸い込んだ二人は突如強烈な衝動に襲われ、野生に還ったようにまぐわってしまう。その結果妊娠した希星。家族に飢えていた希星は出産を望み、竜児はそんな彼女を支える為に学園を中退し働き始めた。安アパートでの厳しい生活。だが二人目の子供にも恵まれ、希星と夜ごと身体を重ねる日々に、竜児は満たされたものを感じている。
<トゥルールートストーリー>
(※B)
担任の綾部志紀。新学期から受け持っている担任に周囲が馴染んでいる中、知ってはいるはずだが、見覚えがない女教師。竜児はその日、表しようのない強烈な違和感に襲われる。そして既視感を滲ませる新聞部の打ち合わせの中、顧問だという志紀は唐突に語り始めた。この中の一人にあるものが取り憑いている為に、竜児たちはこれまで長きに渡って、数限りない悪夢を続けている。それはいつか夢との境界を越え現実を侵食する。
その名は竜児たちも識っていた。記憶の底からすくい上げられたことで今まさに。それは七つ目の噂。南志見町の三方を囲む山の中にあるという何か。志紀はそれを叩くべく、6人と共に山へと向かう。(※5)
獣道さえない森の中に忽然と現れた館。志紀は罠と知りながらサライノメが見せる幻影の中に踏み込んでいく。だが仕掛け床で他の者と引き離され、志紀は竜児と二人きりとなった。その瞬間志紀は、哀れな宿主として利用されている者が誰であったのかを悟る。そしてその暗い声は、新たな宿主となるのならば子どもたちは助けると甘く囁く。(※6)
だが志紀は自らの意識の欠片を彼女らに託していた。その言葉に自身を保ち、悪夢への誘いを拒み、現実に向かっていく強い意志を信じて。(※7)
希星は帰りの遅い自身にいつも料理を残していく、その帰りを待っていたのかもしれない、祖母に似た家政婦を。好美は例え離れたとしても消えることのない家族の絆を。舞は一度もその感謝を伝えていない祖父を思った。遊季と芭菜は自らにないものを互いに認めあい、5人は暗闇の中の夢を後にする。
だが志紀の戦いはなお続いていた。身体の人面疽を化け物と呼ぶ竜児の言葉に、志紀はかつての記憶を蘇らせる。自身の胸に浮き出た目と口は、生まれてくるはずだった双子の姉。その奇異さに村人と父は敵意を露わにし、唯一の味方だった母も心を病み自殺した。そんな志紀の厭世感と憎悪につけこんだサライノメ。ある日村を訪れた流れの退魔師によって志紀は救われるが、村落一つを丸ごと悪夢に沈めた罪は、百年を経た今でも消えない。志紀はかつて依代だった自らの身体に、サライノメを引き込む。それが最初で最後の、最も成し難い志紀の務めだった。大口を開けたそれは強大な妖かしであるサライノメを、内からの竜児の抵抗もあって食らっていく。
目を覚ますと竜児は開けた森の中にいた。目の前には志紀と、何かの石柱。その表情を見た竜児は、全てが終わったのだと悟った。そこへ駆けてくる遊季たちの姿は、悪夢の終わりを物語っていた。
あれから好美はほんの少し大人となり、舞と友人となった。その舞は、竜児はそれに身に覚えがなかったが、かつての感謝を伝えられる程度には、思いを言葉で表現し始めた。希星はさすがに昨日今日で両親との溝が埋まったわけではないが、芭菜は幼い頃そう呼んだように竜児への呼びかけ方に変化があった。遊季だけはそう変わりがない。そんな中で竜児が覚悟していた志紀との別れだけは、よい意味で予想を裏切る。サライノメが消えたとはいえ、この街にはまだ様々な影響が残っている。教師をしばらく続けるのも悪くないと、志紀は照れたように笑うのだった。
閉塞感に満ちた過去から未だその形の掴めない未来へ、架ける何か眩しいものを、その日竜児は確かに感じていた。
<志紀エンド1>
(※5)
志紀の言葉に言いようのない不信を抱く竜児は、山の神主にかけあい霊符を得る。ヒルのような姿で蠢くその札でもって志紀の自由を奪った竜児。それと感覚を共有し志紀の身体を貪る内に、竜児はいつしか一匹の巨大なヒルとなっていた。そして竜児は潜り込んだ胎内で、終わりなき淫夢をその宿主と共に見続ける。
<志紀エンド2>
(※6)
自らの体内にサライノメを引き込み封じる意志でその甘言に乗った志紀。だがその力は強大にすぎ、かつての記憶と決意を穢された志紀はその意志を折られていく。時間の感覚も絶えて久しい頃に街へと送り出された志紀は、腹の中の異形を産み落とす様を晒しながら、男たちの劣情をその身に受ける。これが幾度目かになる悪夢か、彼女にはもはやわからない。
<希星エンド6・好美エンド4・舞エンド4>
(※7)
希星は家族に求められない孤独を、父に捨てられた好美は兄が離れていく怯えを、舞は他者への恐れを。現実に対してそれぞれに抱く恐怖に屈し、三人はあの時の悪夢へと戻っていく。そこに安息はなく、新たな恐怖と痛み、そして快楽があるのみ。
<ハーレムエンド1・2>
(※7)
志紀の思いも虚しく、サライノメに支配され完全に同化した竜児は5人の元へと戻っていく。彼女らを取り込んだのか、取り込まれたのか、今では何もわからない。悪夢か現実かもわからない、彼女らの声も届かないそこには、水底の汚泥のように重く濁った快楽があるだけだった。
<プレイ時間>
遊季エンド1・1時間37分(初回プレイ)、遊季エンド2・19分、遊季エンド3・24分、遊季エンド4・27分、遊季エンド5・17分、遊季エンド6・21分、遊季エンド7・19分
芭菜エンド1・1時間19分、芭菜エンド2・18分、芭菜エンド3・1時間51分
好美エンド1・1時間33分、好美エンド2・8分、好美エンド3・48分
舞エンド1・41分、舞エンド2・1時間18分、舞エンド3・7分
希星エンド2・50分、希星エンド3・35分、希星エンド4・54分、希星エンド5・13分、希星エンド1・26分
志紀エンド1・48分、志紀エンド2・48分、希星エンド6・22分、好美エンド4・23分、舞エンド4・16分、ハーレムエンド1・18分、ハーレムエンド2・16分、トゥルーエンド25分。気がつけば複数買い様攻略参照。
計18時間21分。
<グラフィッカー情報・敬称略>
島木、乙女パスタ、むねこちん、かーみん
<あとがき・2015/6/19>
・CG+エロ
腐果とシチュの方向性は似てますが、全体の猟奇度はあちらが上で、突き抜けたやばさは今回の攫雌でしょうか。数は少ないですが、舞の○姦とかまじでやばいと思いました。変態オヤジにゴスロリ着せられた舞はなんか、う○○このベル○カステルに見える。
後今回は尻穴拡張時、内粘膜部のモザがなくなりました。モザは少なければ少ないほどすんばらしいです。
・ストーリー
イケメンは登場即悪人認定してもよいあおじるゲーですが、今回は輪をかけて吐き気を催すゲスさ。ティンカーベル作品で顔絵ありの悪人は、何か外的要因に歪められた人間がこれまでほとんどなんですが、単純に人間のクズというのは珍しいです。
げに恐ろしきは妖怪や悪魔ではなく、人間の悪意である、ということであります。芭菜ルートとか好美ルートとか舞ルートとか。好美ルートは都合上深夜にプレイすることが多かったので、まじで怖かったです、ハイ。全てのエンドが「…」って感じでしたね、終わった時。言葉もないとはまさにこのことでした。
・シナリオ
今回は設定的な謎が結構残りました。志紀を救った、恐らく一度だけ抱いた、男の過去と現在について。志紀の人面疽である姉には意志があるのか、なぜサライノメを飲み込むほどの能力を持つのか。遊季が母親の浮気についてどう思っているのか、竜児が考えるように本当に知らないのか。サライノメの存在を明かされた際の舞の反応。など。腐果や籠女、喰人や魍魎ではそういったことがなかったので、珍しいなと思いました。
・ボイス
芭菜と希星の声の方、疾風はる氏と椎那天氏が特によかったですね。ブリブリジョバジョバを我慢する声が本当に切羽詰ってて。脂汗が臭ってきそうな迫真さでした。特にシモに思い入れがあるわけではないんですが、思わず嫌な、糞のような笑みが口元に。うつ伏せ膝立ちでごめんなさいごめんなさいってヒックヒック泣きながら下痢便漏らしてる、黒パンストが似合う委員長タイプ美少女子○生にスーパーで出くわしたら…と想像すると、なんかこう…ゾクゾクするものがありますよね。紳士的に介抱して恋したい。ウ○コに興奮してないからセーフ。
好美役のありかわ真奈氏はこれが初作品とクリア後挨拶にありました。新人の方にこのエンドと子○ぶっこぬきを普通に割り当てるティンカーベルはなんというか、もう…だいぶ病んできてますよね。姿勢的精神的にも凌辱メーカーとしてキャラが立ってきました。
基本CG数57(内エロCG数47)+R-17相当CG数4、回想数46。
エロ1CGあたりの尺は4分半(エリカ・男)から26分半(芭菜オークション)。平均15分。
永続ループBGVあり、永続ループBGエロSEあり、尻モザなし、淫語修正なし。
特殊システム(立ち絵鑑賞モード)
2015/5/29
©TinkerBell/Cyberworks
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:6845字)
<まえがき>
通常ルートには多数のバッドエンドが存在しますが、最終選択肢を含むエンド・及び主人公とヒロインの関連が深いエンドを除いて、省略しています。
<ストーリー>
南志見町には六不思議がある。どこにでもあるような他愛のない話。だがその裏に潜む第七の噂、それは誰しもが知っているはずながら、誰一人として口にしない。(※B)
両親の離婚で祖母に預けられていた高瀬竜児がこの街に戻って1年。変哲のない、代わり映えしない日々を過ごしていた竜児はある日、校長からの指示だとして、自身が部長を務める新聞部の活動実績を求められる。幼い頃に別れ再会した幼馴染の春日部遊季と四ノ宮芭菜、クラスメイトの氷川希星、妹の好美とそのクラスメイトの神楽舞の5人。幽霊部員たちを集め頭を悩ませる竜児は過去の発行紙から、街に伝わる噂話に思い至る。
<エンド4…遊季ルート>
遊季に割り当てられた河童の噂、その調査に付き合い、近場の山へと向かった竜児。そこで二人は急な夕立に襲われ洞穴へと身を寄せる。蒸した湿気に寄せ合った肌から立ち上る熱気。それにあてられ幼馴染は、互いに男と女を見始める。その帰路、積み上げられた石につまずいてしまった遊季。(※1)
散らばったそれを捨て置いた二人だが帰宅後、身体を温めていた遊季の叫び声が風呂場からこだまする。そこで竜児は遊季を連れ去ろうとする、小さな影を目にした。咄嗟に投げつけた洗剤のボトルに、遊季を嫁と呼ぶ人間のものと思えぬ声を残して消え去る影。遊季はあの石を崩した際にどこからともなく響いた、嫁になれという声に、それを竜児の冗談と思い答えてしまったことを語り出す。
翌日山の神社へと向かった二人はそこで社の神主と出会う。ことの次第を知った神主は、堕ちた水神である河童を封じた封印石が開けた場所に移されていたことを訝しみながらも、二人に手を差し伸べる。手渡された霊符によって無事、河童は再び封印された。神主に礼を尽くし帰宅した二人は、明らかになった思いを改めて形にする。身体を繋げ男と女となった幼馴染たち。だがそのさなか、竜児が突如もがき始め、その皮が内側からめくれ上がる。皮膚を引き裂き現れた、死の間際に粘液を通して竜児に侵入していた河童。遊季は恋人の死に狂乱しながら、その一方で堪えられない快楽にもよがり狂う。
<エンド1…遊季・竜児>
(※1)
石を積み直し帰宅した二人は熱気冷めやらぬまま、その身体を重ねる。幼い頃から思い合っていた幼馴染二人の身体はその一度で、遺伝子の結合に至る適正を示した。双方の親の許しによって卒業後の結婚を認められた二人。制服を押し上げるその腹を見れば今日その朝も励んでいただろう子作りを想像することは、思春期にある生徒たちには容易で、その視線は奇異や羨望や欲情を含んでいた。男子たちの濁った劣情を思い返し独占欲をたぎらせながら、竜児は今日も遊季と下半身を繋げあう。
<エンド3…芭菜ルート>
六不思議の一つ、痩せ薬についてネット上の噂から、ある屋敷に辿り着いた芭菜。そこではカウンセラーの小野という青年が人々の悩みの相談にのっていた。初めはうろんな男と感じていた芭菜だが、その真摯な態度にいつしかたびたび屋敷に出向くようになった。遊季とは違い、歳を重ねる中で現実にぶつかり、劣等感と孤独感に苛まれていた芭菜。密かに思い続ける竜児にもかつてのように接することができず、鬱屈した感情を募らせていた芭菜は小野の言葉に流されていく。新生の為に体内の穢れを排出するべきという突飛な話を拒めない理由が、お茶、そしてコンタクトレンズに含まされていた薬にあることを、芭菜は知らない。(※2)
貞操帯と排泄の禁止を強制され、その果てに公衆の前で晒される芭菜。汚物に塗れながら濡れる不細工女と口汚く罵る小野の言葉に、芭菜は壊されていく。芭菜はいつしか、学園の男たちにまで弄ばれるようになっていた。尻を振り菊門を蠢かすその姿を変態の地味女と罵りながら、だが男たちは一様に同じ反応を示す。
そして竜児はその日、薬物啓蒙の全校集会でそれを目にする。壊れていく、よく知る少女の記録。絶叫と怒号、嘔吐の音が飛び交う中、スクリーンの前に現れたその少女に、極度の興奮から正気を失った男子生徒たちが襲いかかる。その後彼女がどうなったのか、それを知る者は学園にいない。
月日は流れ、地下オークション会場。その日そこでは、四ノ宮芭菜の処女が商品として売りだされていた。目隠しを外された芭菜は知る。芭菜を買い、その処女を貫いている男が、変わり果てた姿の父であることを。
<エンド1…芭菜・竜児>
(※2)
だが限度を超えて薬を摂取させたことに、小野は気づいていない。破綻した精神に残ったのは竜児への思いだけだった。押し留めようとする小野を灰皿で撲殺し薬を持ち出した芭菜は、自室で眠る竜児にそれを摂取させる。いかなる効能か、男性能力を異常に促進された竜児は芭菜の身体を貪る動物となった。
数年後、それは変わらず続いている。四度の受精を経てもまるで衰えない、繁殖本能をむき出しにし続ける竜児と芭菜。その傍らには空腹に泣き叫ぶ子供たちの姿があった。もうすぐにと幼子らに語る母だが、その約束は交尾と出産、そして薬に押し流されていく。
<エンド2…好美ルート>
母の元に留まることになった好美と祖母に引き取られた竜児。家庭の事情から引き離され再会した兄に、依存心を抱く妹。そんな好美は幽霊の調査として、嘘か真かかつて殺人・自殺事件があったというアパートに足を運び、そこから一冊のノートを持ち帰る。(※3)
それはある女の日記だった。そこには自尊心と自己愛に満ちた女の、夫の浮気に対して二人を監禁するに至る模様が綴られていた。あまりの不気味さにノートを読む手を止める好美。だが好美はそこで、どこからか響く足音が部屋の前で止まったことに気づいてしまう。
翌日竜児は、遊季への嫉妬という生ぬるい言葉では表せないほどの激情をむき出しにした妹と相対する。その姿に怖気すら感じる竜児だが、異様な圧迫感に、兄妹でのまぐわいを拒むことができない。そしてどういうことか、二人の陰部は物理的身体的に癒着してしまう。常識的に考えれば起こりえるはずのない超常現象、それは二人の母も知るところとなり、看護婦である彼女は手を尽くすが、最後には現実に押し潰されてしまった。
それは起こるべくして起きた。竜児がもっとも恐れた、二人の休学状態を訝しんだ遊季の訪問。その顔を見た瞬間、好美の狂った相貌が輪をかけて歪む。膨らんだ腹を引きずりながら、結合部を引きちぎりながら、男への執着と女への憎悪を口にする好美。出血多量で霞む視界の中で竜児は、遊季と母の絶叫に、何かの記憶を見る。自らと同じように緊縛された、だが全く見覚えのない女性と、悪鬼の相で立つ妻の姿。
女の抵抗で潰れた胎児。その代わりに最愛の肉を詰めた。これで二人は永遠に。それは再び綴られ始めた日記の、新たな始まり。
<エンド1…好美・竜児>
(※3)
好美からノートを手渡された竜児。その日記の終わりには、握り潰された紙が挟まれていた。それは夫の筆跡のようだった。日に日におかしくなっていく妻は何かに憑かれている。それを祓い救わなければならない。それからというもの、竜児は夜な夜な見る悪夢に蝕まれていく。好美が狐憑きであることを疑い始め、それはその女との同一視、そして自身と男との一体感へと深刻さを増していく。好美を縛り上げ、悪霊が棲みつくであろう、股合いの元凶を掴んだ竜児は力任せにそれを抉りだす。人間が出しうる限度を超えた絶叫に周辺が異変を悟ったのか、ほどなくして数人の怒号が響き始めた。窓を叩き割った人間が家屋に踏み入る気配を感じながら好美は、この世界から消えた大好きな兄を追う為に、その意識を手放す。
<エンド3…舞ルート>
両親の愛を知らず、神主の祖父に引き取られた舞。それでなくとも幼少時にいじめを受け続けたことで、今では言葉を口にすることもほとんどできない、他人を恐れる少女となっていた。それでも新聞部として、また幼い頃唯一接してくれた竜児の為に、人形屋敷について調べ始めた舞は噂を頼りに山裾の館に辿り着く。そこに出入りする壮年の男に恐れを抱く舞だが、窓に鎮座していながら目を離した直後に消えた人形が彼女の心を捉えて離さない。
館に忍び込んだ舞を捕らえた男は、エリカと呼ぶ人形の友達を求めていた。舞の反応が自身の意に反しただけで激高し手を上げ、その身体に手を伸ばす狂った男。それは舞の父親の行いと重なる。
その頃、舞の理由なき失踪を訝しんだ竜児は、その館に踏み込んでいた。それまでは確かに何もなかったはずの廊下に、点々と現れる人形のパーツ。竜児は、見るものに恐怖を抱かせる、だが何かを伝えようとするような、人形の頭部に出くわす。その視線の先には探し求める舞の姿があった。外部への応援を試みる気配に気づき、竜児の落としたライターを顔面に押しつけようとする男。だが振り払われたライターの火はエリカ、性暴行のさなかに死亡し今ではミイラとなった男の娘に燃え移る。男の絶叫を背に竜児は舞を抱え、燃え上がる館からどうにか生還を果たした。
十数年に渡り、少女を材料に人形を作り続けた狂人の死が世間に広がる中、祖父と共に街をひっそりと離れた舞。心身共に深く傷ついた舞を案じ続ける竜児だが同時に、あの時見た人形の目とぜんまいの軋む音、それが脳裏から離れないでいた。
<エンド5…希星ルート>
調べていた人面犬を見たとして放課後、半ば強引に山へと連れて行かれた竜児。だがそこに怪奇の気配はない。(※4)
普段のように街を渡り歩くことなく、うら寂しい自宅へと戻った希星はそこで母親の浮気現場に出くわす。裕福ながら家族愛のない冷えた家。そこを飛び出し、空虚さを紛らわす適当な相手にも恵まれなかった希星は夜の山へと向かい、そして見てしまう。正気を失い呻く女をまるで犬のように綱で引く、不気味な黒フードの男。もんどり打って逃げ出した希星は道中目に入った一軒の屋敷に安堵しながら、助けを求める。
当主だという、奇妙な仮面をつけ女装じみた風体の異様な男。それはかつて希星と同級生だったという、山川と名乗った。まるで聞き覚えのない、だが言われてみれば中退した、そんな名前の根暗な男がいたような。記憶を探る希星だが、気がつけばいつしか身体の自由が利かない。茶に薬を盛られた希星はあの男が、この屋敷の前当主であることを今更ながらに知った。
かつては権力者の為に様々な代物を製造していたという、異形が触手のように蠢く屋敷の中で、山川に汚される希星。垢抜けた風貌ながら性を嫌悪していた希星にとってそれは耐え難い恥辱だったが、異形の快楽はその精神を溶かしていく。学生時代の偏執的な執着から、希星の携帯を辿り芭菜をさらう山川。だが芭菜にかかりきりの山川は、孤独に病的な恐れを抱く希星の瞳が怪しい色を湛えていることに気づいていない。
一ヶ月前に失踪した二人の足取りを追い、その屋敷に忍び込んだ竜児はその瞬間、二組の腕に引き込まれる。散らばる肉塊には目もくれず、竜児の姿を認めた狂喜によって最後の人間性を消し飛ばす希星と芭菜。芭菜は竜児の子供を宿す喜びに、希星は広がっていく家族に、それぞれ狂い悶える。おぞましい何かが産み落とされる様を見ながら、竜児は霞がかった頭で思う。ここを出られる日は来ないだろうと。
<エンド1…希星・竜児>
(※4)
希星に付き合い山を進んだ竜児はその先で群生する怪しげなきのこに出くわす。舞い上がる胞子を吸い込んだ二人は突如強烈な衝動に襲われ、野生に還ったようにまぐわってしまう。その結果妊娠した希星。家族に飢えていた希星は出産を望み、竜児はそんな彼女を支える為に学園を中退し働き始めた。安アパートでの厳しい生活。だが二人目の子供にも恵まれ、希星と夜ごと身体を重ねる日々に、竜児は満たされたものを感じている。
<トゥルールートストーリー>
(※B)
担任の綾部志紀。新学期から受け持っている担任に周囲が馴染んでいる中、知ってはいるはずだが、見覚えがない女教師。竜児はその日、表しようのない強烈な違和感に襲われる。そして既視感を滲ませる新聞部の打ち合わせの中、顧問だという志紀は唐突に語り始めた。この中の一人にあるものが取り憑いている為に、竜児たちはこれまで長きに渡って、数限りない悪夢を続けている。それはいつか夢との境界を越え現実を侵食する。
その名は竜児たちも識っていた。記憶の底からすくい上げられたことで今まさに。それは七つ目の噂。南志見町の三方を囲む山の中にあるという何か。志紀はそれを叩くべく、6人と共に山へと向かう。(※5)
獣道さえない森の中に忽然と現れた館。志紀は罠と知りながらサライノメが見せる幻影の中に踏み込んでいく。だが仕掛け床で他の者と引き離され、志紀は竜児と二人きりとなった。その瞬間志紀は、哀れな宿主として利用されている者が誰であったのかを悟る。そしてその暗い声は、新たな宿主となるのならば子どもたちは助けると甘く囁く。(※6)
だが志紀は自らの意識の欠片を彼女らに託していた。その言葉に自身を保ち、悪夢への誘いを拒み、現実に向かっていく強い意志を信じて。(※7)
希星は帰りの遅い自身にいつも料理を残していく、その帰りを待っていたのかもしれない、祖母に似た家政婦を。好美は例え離れたとしても消えることのない家族の絆を。舞は一度もその感謝を伝えていない祖父を思った。遊季と芭菜は自らにないものを互いに認めあい、5人は暗闇の中の夢を後にする。
だが志紀の戦いはなお続いていた。身体の人面疽を化け物と呼ぶ竜児の言葉に、志紀はかつての記憶を蘇らせる。自身の胸に浮き出た目と口は、生まれてくるはずだった双子の姉。その奇異さに村人と父は敵意を露わにし、唯一の味方だった母も心を病み自殺した。そんな志紀の厭世感と憎悪につけこんだサライノメ。ある日村を訪れた流れの退魔師によって志紀は救われるが、村落一つを丸ごと悪夢に沈めた罪は、百年を経た今でも消えない。志紀はかつて依代だった自らの身体に、サライノメを引き込む。それが最初で最後の、最も成し難い志紀の務めだった。大口を開けたそれは強大な妖かしであるサライノメを、内からの竜児の抵抗もあって食らっていく。
目を覚ますと竜児は開けた森の中にいた。目の前には志紀と、何かの石柱。その表情を見た竜児は、全てが終わったのだと悟った。そこへ駆けてくる遊季たちの姿は、悪夢の終わりを物語っていた。
あれから好美はほんの少し大人となり、舞と友人となった。その舞は、竜児はそれに身に覚えがなかったが、かつての感謝を伝えられる程度には、思いを言葉で表現し始めた。希星はさすがに昨日今日で両親との溝が埋まったわけではないが、芭菜は幼い頃そう呼んだように竜児への呼びかけ方に変化があった。遊季だけはそう変わりがない。そんな中で竜児が覚悟していた志紀との別れだけは、よい意味で予想を裏切る。サライノメが消えたとはいえ、この街にはまだ様々な影響が残っている。教師をしばらく続けるのも悪くないと、志紀は照れたように笑うのだった。
閉塞感に満ちた過去から未だその形の掴めない未来へ、架ける何か眩しいものを、その日竜児は確かに感じていた。
<志紀エンド1>
(※5)
志紀の言葉に言いようのない不信を抱く竜児は、山の神主にかけあい霊符を得る。ヒルのような姿で蠢くその札でもって志紀の自由を奪った竜児。それと感覚を共有し志紀の身体を貪る内に、竜児はいつしか一匹の巨大なヒルとなっていた。そして竜児は潜り込んだ胎内で、終わりなき淫夢をその宿主と共に見続ける。
<志紀エンド2>
(※6)
自らの体内にサライノメを引き込み封じる意志でその甘言に乗った志紀。だがその力は強大にすぎ、かつての記憶と決意を穢された志紀はその意志を折られていく。時間の感覚も絶えて久しい頃に街へと送り出された志紀は、腹の中の異形を産み落とす様を晒しながら、男たちの劣情をその身に受ける。これが幾度目かになる悪夢か、彼女にはもはやわからない。
<希星エンド6・好美エンド4・舞エンド4>
(※7)
希星は家族に求められない孤独を、父に捨てられた好美は兄が離れていく怯えを、舞は他者への恐れを。現実に対してそれぞれに抱く恐怖に屈し、三人はあの時の悪夢へと戻っていく。そこに安息はなく、新たな恐怖と痛み、そして快楽があるのみ。
<ハーレムエンド1・2>
(※7)
志紀の思いも虚しく、サライノメに支配され完全に同化した竜児は5人の元へと戻っていく。彼女らを取り込んだのか、取り込まれたのか、今では何もわからない。悪夢か現実かもわからない、彼女らの声も届かないそこには、水底の汚泥のように重く濁った快楽があるだけだった。
<プレイ時間>
遊季エンド1・1時間37分(初回プレイ)、遊季エンド2・19分、遊季エンド3・24分、遊季エンド4・27分、遊季エンド5・17分、遊季エンド6・21分、遊季エンド7・19分
芭菜エンド1・1時間19分、芭菜エンド2・18分、芭菜エンド3・1時間51分
好美エンド1・1時間33分、好美エンド2・8分、好美エンド3・48分
舞エンド1・41分、舞エンド2・1時間18分、舞エンド3・7分
希星エンド2・50分、希星エンド3・35分、希星エンド4・54分、希星エンド5・13分、希星エンド1・26分
志紀エンド1・48分、志紀エンド2・48分、希星エンド6・22分、好美エンド4・23分、舞エンド4・16分、ハーレムエンド1・18分、ハーレムエンド2・16分、トゥルーエンド25分。気がつけば複数買い様攻略参照。
計18時間21分。
<グラフィッカー情報・敬称略>
島木、乙女パスタ、むねこちん、かーみん
<あとがき・2015/6/19>
・CG+エロ
腐果とシチュの方向性は似てますが、全体の猟奇度はあちらが上で、突き抜けたやばさは今回の攫雌でしょうか。数は少ないですが、舞の○姦とかまじでやばいと思いました。変態オヤジにゴスロリ着せられた舞はなんか、う○○このベル○カステルに見える。
後今回は尻穴拡張時、内粘膜部のモザがなくなりました。モザは少なければ少ないほどすんばらしいです。
・ストーリー
イケメンは登場即悪人認定してもよいあおじるゲーですが、今回は輪をかけて吐き気を催すゲスさ。ティンカーベル作品で顔絵ありの悪人は、何か外的要因に歪められた人間がこれまでほとんどなんですが、単純に人間のクズというのは珍しいです。
げに恐ろしきは妖怪や悪魔ではなく、人間の悪意である、ということであります。芭菜ルートとか好美ルートとか舞ルートとか。好美ルートは都合上深夜にプレイすることが多かったので、まじで怖かったです、ハイ。全てのエンドが「…」って感じでしたね、終わった時。言葉もないとはまさにこのことでした。
・シナリオ
今回は設定的な謎が結構残りました。志紀を救った、恐らく一度だけ抱いた、男の過去と現在について。志紀の人面疽である姉には意志があるのか、なぜサライノメを飲み込むほどの能力を持つのか。遊季が母親の浮気についてどう思っているのか、竜児が考えるように本当に知らないのか。サライノメの存在を明かされた際の舞の反応。など。腐果や籠女、喰人や魍魎ではそういったことがなかったので、珍しいなと思いました。
・ボイス
芭菜と希星の声の方、疾風はる氏と椎那天氏が特によかったですね。ブリブリジョバジョバを我慢する声が本当に切羽詰ってて。脂汗が臭ってきそうな迫真さでした。特にシモに思い入れがあるわけではないんですが、思わず嫌な、糞のような笑みが口元に。うつ伏せ膝立ちでごめんなさいごめんなさいってヒックヒック泣きながら下痢便漏らしてる、黒パンストが似合う委員長タイプ美少女子○生にスーパーで出くわしたら…と想像すると、なんかこう…ゾクゾクするものがありますよね。紳士的に介抱して恋したい。ウ○コに興奮してないからセーフ。
好美役のありかわ真奈氏はこれが初作品とクリア後挨拶にありました。新人の方にこのエンドと子○ぶっこぬきを普通に割り当てるティンカーベルはなんというか、もう…だいぶ病んできてますよね。姿勢的精神的にも凌辱メーカーとしてキャラが立ってきました。
基本CG数57(内エロCG数47)+R-17相当CG数4、回想数46。
エロ1CGあたりの尺は4分半(エリカ・男)から26分半(芭菜オークション)。平均15分。
永続ループBGVあり、永続ループBGエロSEあり、尻モザなし、淫語修正なし。
特殊システム(立ち絵鑑賞モード)
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