C¥Documents and Settings¥User¥My Document¥脳内彼女 プレイ済エロゲのストーリーを脳内に書き残しておく為のブロg彼女にドキュメントフォルダ開けられたら死ぬほど殴られた
注意
当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。
18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。
記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。
作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。
特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。
えろまんが! Hもマンガもステップアップ (CLOCKUP)
2014/12/26
©CLOCKUP
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:4102字)
<まえがき>
作品にはバッドエンドが多数ありますが、メイン個別エンドのみ記載してあります。
<ストーリー>
大学卒業を間近に控えながら、未だ就職のあてもない岡崎和也。無類のエロ漫画好きである和也はある日、手持ちの新刊雑誌に編集者の求人募集を目ざとく発見する。憧れの業種ということで意気込んで連絡を取った和也だが、不安とは裏腹にその結果は、即日採用という驚きのものだった。それもそのはず、フューチャーマガジン社・コミックボトムは和也から見ても微妙な成年誌で、その上内実は、誌を支えてきた敏腕編集者が退社待ちという有り様だった。体の良いあてがい求人ではあったが、行く先を心配する先輩編集者からノウハウを伝授された和也は、半年後にはついに唯一の編集者として働き出す。
<尚生ルート>
ボトムの営業担当である宮原尚生には、エロ漫画に共感できるものがなかった。重ね合わせる自身の経験を持ちあわせておらず、性的傾向自体が皆無。社の営業はできてもボトムの売り込みに情熱を持てないことは、無理からぬことだった。そんな彼女にエロ漫画への理解を持って欲しいと悪戦苦闘する和也。であれば体験してみようと体育会系らしい明快さで、尚生はこともなげに言い出す。そうして和也は、わけもわからぬままに尚生と肉体関係を持ってしまった。入社時から彼女に対して抱いていた印象は、確信へと変わる。
営業の為に知るというよりは、知ってしまった快楽に溺れるように、様々なプレイにのめり込んでいく尚生。それを重ねていく内に、二人にも少しずつ変化が現れ始める。身体から始まった恋。それを互いに抱くものと知った二人は恋仲となった。そんな矢先に降って湧いた、尚生の他部署への異動話。
尚生がボトムにとって必要不可欠の存在であることを示す為に和也は、看板作家とはいえ初版二万部に迫れば御の字という新刊本、その目標を急遽五万部へと据える。そして二人で奔走すること一ヶ月。発売日の二人の手元には本来であれば健闘といっていい数字の発注表があった。肩を落とす二人だがそこに、営業部の騒ぎが耳に入る。追加発注の殺到という報せは、二人の努力が無駄ではなかったことの証だった。
人事部を納得させ、成年誌部門に無事収まった尚生は、あの騒動を契機として和也と婚約者となっていた。とはいえ今はまだ貯金に励んでいるところで、新たな夢に思いを馳せる程度でしかない。恋も仕事も、まだまだ前途は険しいのだろう。だが二人が互いに愛しあい、そしてエロ漫画が好きだという真実はこれからも変わらない。
<紅緒ルート>
まるでやる気のない編集長、柏木紅緒。ある日和也は彼女から珍しく、労いということでアフタータイムに誘われる。酒が入って舌が緩んだのか、高級バーで語られるその過去。かつて政治芸能記者という花形部署で辣腕を振るっていた紅緒だったが、いずこから圧力がかかったのか、成年誌部門へと飛ばされてからは飼い殺しの日々だった。そんな中に現れた新人。目の前の仕事に駆けずり回る様は紅緒に、かつての自身の姿を思い起こさせていた。仕事への情熱を取り戻せるかもしれないと漏らした紅緒は、そのきっかけとなった和也の手を取る。一寸を惜しみ縺れるようにホテルへと駆け込む二人。部下に上から伸し掛かられ、獣の牝のような鳴き声を上げる女上司がそこにいた。
紅緒が本格的に指揮を取り始めてからというものボトムの売上は右肩上がりで、いつしか業界でも上位の位置を占めるようになっていた。そして和也は今や、編集長という似合わない地位へと収まっている。その隣には苗字を岡崎へと変えた紅緒がいた。寿退社したものの折を見てボトムで、原作脚本家という新たに始めた仕事を続けている紅緒。そのお腹は40週に迫り大きく膨らんでいる。夫婦の絆を確かめ合う中で突如始まった破水に、慌てる夫を宥めながら、救急車を呼ぶよう笑いかける紅緒だった。
<はるるルート>
業界全体で見て中堅の下。それがボトム看板作家早辺あるるへの、和也の評価だった。想像に努めて描いてはいる。だがそれでも、あっさりとしたライトなエロ漫画、それは看板作家としては足り得ない。そんな彼女、綾部はるるはどこまでも生真面目で、経験と知識の拠り所として和也に助けを求める。プレイを通して脳裏のシチュエーションを実践し始める和也。自らに課すもの、すなわち拘束や排泄を伴うハードプレイをはるるは望む。ボトム存続の為、求める漫画に迫る為に、プレイを重ねる和也とはるる。だがそんな行為を誰にでも許すことはない。そしてそれが漫画の為だけというわけでもない。それを彼女の言動から感じた和也は、はるるの思いに初めて触れる。そうして二人は肉体の触れ合い、その一線を超えて繋がり合う。
思いを遂げ、恋人を得て生々しさを増したはるるの漫画も、新たな読者に受け入れられつつあった。だがはるるは以前の路線、控えめな純愛を支持していた層をも気がかりにしていた。早辺あるるの評判に伴って伸びていくボトムの部数と、それに向上心を刺激された他作家の奮闘という好循環。だがそれは彼女が案じていた人々からの悪意的な中傷を招く。現在と過去のファン。向かい合う先はどちらか一方にしかない。休載を挟んで一ヶ月以上悩み抜き、アンケート葉書全てに目を通した上で、自身の進むべき道を、はるるは定める。それは原点。エロ漫画が好きで、本当の自身を表現し分かち合いたいという思いだった。そしてそれは和也の好きな、早辺あるるのエロ漫画だった。
二人が恋人となって節目の一年。それは、はるるの新刊発売の日となった。平積みの山の書店を回り、公園で足を休める二人。この一年、そして今の自身があるのは、あの時和也が葉書全てと共に選択を委ね、無条件に応援すると言ってくれたからだと、はるるは漏らす。良きも悪きも含めてありのままの自身を受け入れることができた得難い価値。それが今日この日、形として明らかとなった。
これからも二人は互いを支え頼りあいながら歩んでいく。漫画家と編集者、恋人同士。そしていずれは伴侶としても。
<美羽ルート>
編集者としてまず和也が始めたことは、作家陣の底上げだった。可愛らしい絵柄ながらも抜けないともっぱらの評価の若手同人作家しましまねこに、それでも伸びしろを見た和也は彼女、一倉美羽と契約を交わす。だがボトムといえど現状では掲載に堪えない。濡れ場をおざなりに濁してしまう原因は、美羽が男の身体の働きさえ知らない為だった。それを指摘する和也だが勝ち気さから反発する美羽は、ならば資料を見せてみろと、ズボンを引っぺがすのだった。
和也の反応を観察してはネームを上げ没を食らう、それが四ヶ月ほど続いた頃、休載の穴埋めという止むに止まれぬ事情で、しましまねこの商業デビューが決まった。だがヒロインの描き込みのみ、自身の興味対象以外はぞんざいな作りの漫画では、読者の心を掴むことなどできない。その容姿からの同人人気を、自らの才能と信じて疑わなかった美羽。迫られてとはいえ処女まで奪ってしまった、自身が見い出した原石に、和也は肩入れしていた。だが編集部には新人の育成に、悠長に構える余裕などない。
初めて突き付けられた現実を前に、筆を折りかける美羽。だが告知のないまま和也に参加させられた同人即売会に、しましまねこの描く漫画のファンが居合わせた偶然は、自身を待つ「読者」が決してゼロではなかったことを美羽に教える。そして和也に抱かれ、エロ漫画を描き始めた頃の胸の高鳴りを思い出した美羽は、再び原稿に向かい始めた。
それから幾らかの時が流れた。しましまねこはボトムの作家陣の中でも徐々に目を引く存在となり始め、今では初単行本の発売を控えてその作業を行うまでになっていた。かつての自身の稚拙ぶりに赤面しながら修正に追われる恋人を、その隣で見守る和也。今までも、そしてこれからも、編集として、そして美羽の一番のファンにして最初の読者として、和也は寄り添い続ける。恐らくは将来、そこにもう一つ立場が増えるのだろう。だが二人はまだ知らない。その愛が、すでに彼女の胎内で実を結んでいることを。
<香織ルート>
少女漫画、次いで青年誌。そのどちらも振るわず、年齢的にも最後のチャンスとして成年漫画に賭ける乙姫ララ。そんな追い詰められた背景がありながら腐らず自棄もなく、漫画を描いていたいという小田桐香織のひたむきな思いは、和也にも痛いほどよくわかった。曲がりなりにもプロであったことで、画力や脚本構成力といった実力は申し分ない。問題は性描写だった。
性的な実体験がないことは、香織の創作性を著しく損なっていた。仕事の為に抱かれること。対処法は明確とはいえ、そんなことを口にするのは憚られる。だがそんな中で自ら、顔を真っ赤に染めながら願い出た香織の言葉は、二人を男と女の関係に変えた。和也の手ほどきをそのままとはいえ形にしていく内に、徐々に変化が表れ始めた香織の漫画。それは読者アンケートという目に見える形で二人に示されていく。
無理が祟り、ある日体調を崩してしまった和也。その翌月和也は今回、そしてこれから先も、一人で漫画と向き合うという香織の唐突な主張に直面する。二人三脚と思っていた相手からの拒絶は、和也にとって強い衝撃だった。打ち捨てられたような喪失感の中で迎えた二週間後、原稿を携えた香織が編集部を訪れる。それは和也がこれまで見た中で最もエロい、彼女の最高傑作と呼べるものだった。会えない欲求不満をぶつけたのだという香織。和也はあの日の言葉が、身体を案じた労りであったことを知る。だが漫画を描きながらその人を想い独り慰めていた香織と、彼女を狂おしいほどに求めた和也。この二週間は二人に、互いがすでに特別な存在となっていたことをこれ以上なく強く痛感させていた。
漫画家と編集者という公を越え、私となった和也と香織。エロ漫画がなければ二人が出会うこともなかっただろう。その幸運を噛み締めながら二人は、今日も漫画を描き続ける。いつかその物語が、二人の行く末をなぞっていくことを夢見ながら。
<プレイ時間>
移籍バッドエンド(初回ルート・尚生ルート基本)1時間57分、尚生エンド(移籍選択肢から)3時間50分、亮子バッドエンド26分、紅緒エンド(初回選択肢から)1時間44分、愛美バッドエンド(初回選択肢から、はるるルート通過)1時間46分、はるるエンド2時間30分、みどりバッドエンド(初回選択肢から、美羽ルート通過)3時間3分、美羽エンド1時間33分、彩バッドエンド(初回選択肢から、香織ルート通過)3時間7分、香織エンド36分、廃刊バッドエンド(初めから)10分。計20時間42分。
<グラフィッカー情報・敬称略>
PONSUKE(グラフィックチーフ)、たくろう(原画・グラフィックチーフ)、紅月鋼鉄、鈴城文也、今村晋一、スダヲカユ、うきひと、せんや、えてか、花笠春樹、大原、パピヨン@榎、香野退、びよ。、むなしむじょう(原画)
<あとがき・1/15>
・CG+エロ
原画は4者。複数原画は正直あまり好きではありませんが、ケツ穴は4氏共に素晴らしいです。よくこれほどの職人を集めたものだと感心します。といってもはましま氏とむなし氏はエロゲ原画としてはメーカー専任といっていいのですが。たくろう氏が彩色もしてるのが気になる。メーカー専任となってくれたら、個人的にはとても嬉しいんですが。
クロックアップはケツ大好き喉突き大好きという個人的なイメージですが、やはりケツに対する情熱は並々ならぬところがあります。まりお氏はとたくろう氏とはましま氏は下側に深みのあるえぐれ穴タイプ。むなし氏は上にぷっくり厚みのある盛り穴タイプ。
後至極個人的なことですが、めろりんぶっくすはげとちゅの次に好きなショップなので、めろりんちゃんと結合できるのは興奮しました。ていうか大丈夫なの?コレ。まさに原作レ○プ!ですが。
・シナリオ
古巣に恩を返したいのに、力が及ばないはるる。ぶち当たった初めての壁を越えられない若手の美羽。自分にはこれしかないのに、年齢的にも居場所的にも後のない香織。自身の環境に逼迫を感じていればいるほど、こういったキャラクターたちの奮闘ぶりには共感や一体感が湧きます。
やはり特に香織でしょうか。もうなんていうか…キャラクター紹介を見るだけでこみ上げてくるものがあるというか。歳が近いこともあって、気がつけば素直に物語を追っていました。メーカーを存続させるという目的以外は希薄だったシリーズ前作と違い、キャラごとに頑張る動機がそれぞれ別個、明確にあったのがよかったです。
・ストーリー
香織ルートだけはかなり性急に終わった感。恋人になった時点で終わったところもそうですが、キスと事後CGが1シーン内に連続で使われ、それが夢オチという点。バッドエンド分岐選択肢から35分という文量的にも、何かしらのイベントがカットされた感がありました。
予想外といえば美羽が予想以上に可愛かったです。勝ち気な娘に教える立場で接するエロゲってやっぱりいいですね。
・システム
そしてクロックアップといえばすでにエロゲ業界でも屈指ですが、充実の抜きシステム。代表的なものを下に取り上げてありますが、とても書ききれません。ここは葉書で次は何を無茶振りしようか毎回悩みます。男性ボディフェイスオンオフとか乳首超勃起差分オンオフとか…。男の身体は個人的には欲しいんですが、表情はいらないかなと。
・その他
ボトム作家陣の物凄い面子。自分が知っている漫画家だけでも武田弘光氏、犬江しんすけ氏、桂井よしあき氏、新堂エル氏、クロックアップに戻ってきてしのづかあつと氏。その上に早辺あるることまりお氏、しましまねこことたくろう氏、乙姫ララことはましま薫夫氏、なぜか営業にむなしむじょう氏。この面子で部数を伸ばせなかったボトム編集部がむしろ悪いというか…。
後架空雑誌にもかかわらず、伝説の三峯徹氏の読者葉書がありました。なぜか。自分が見始めた頃のエロ本だったかエロゲ雑誌だかにもおられた記憶が…。
基本CG数87(内エロCG数66+キス・事後系CG数6)、回想数56(内エロ56)。
エロ1CG辺りの尺は5分(彩挿入)から16分半(美羽メイド口淫)。平均10分半。
永続ループBGVあり(ウィンドウボイス永続ループ機能あり)、永続ループBGエロSEあり、尻モザなし、淫語修正なし。
特殊システム(CG内漫画風擬音フォント・吹き出し、ウィンドウボイス自由登録フリー再生機能、CG閲覧時BGVフリー再生機能、ドラマティックモード・オートモード時ウィンドウ自動消去機能、ウィンドウサイズマウスドラッグ可変、グロスカオンオフ機能、アヘ顔オンオフ機能)
えろまんが!ということでこれまで全く話題にしていなかったエロ漫画についてでも。エロゲに比べればまだ漫画はそれほどでもないんですが、とても好きなエロ絵を描く方も。特に好きな三方ほどは売上伸びて欲しいのでなんとなく宣伝。
六角八十助氏(最新刊・せっくすのしくみ!:2014/9/30)
・尻と脚、足先にかけてのラインの描き方が、エロゲ原画を含めた絵師さんの中でも特に好きです。腰掛けた時にたわんで潰れたケツの具合と、四つん這いの格好時のかかととくるぶしに、ここまでこだわりを感じる絵かきさんはそうはいない。ケツで顔面ロックしながら足コキさせない編集が謎。ツイッターしかしていないので、絵・本・グッズ情報が掴みづらいところが難点。
emily氏(最新刊・らぶコロン:2014/1/23)
・エロゲから知った漫画家さん。ぷにっもえっぽにゃっとした絵柄の中では、最高に興奮する漫画を描いてくださる方。汁とおっぱいとトロ顔がとても好みです。制服アンドソックスを描いてくれたらもうこれ以上なく幸せ。2月末には再びMAXから新刊も。ツイッターしか略。
なるさわ景氏(最新刊・放課後の三月ウサギたち:2014/2/27)
・積極的に男の裸を描いても許容できる唯一の漫画家さん。ヒロインだけでなく男を含めた構図がとてもエロい。動物のように牝を上から押さえつけ、腰をヘコヘコ振りながら後背位で交尾に励む感が素晴らしく巧み。張り詰め方が生々しいつま先立ちな足の描き方、舌をだらしなく突き出して喘ぎながらの絶頂時ののけぞり、遺伝子を混ぜ合わせる生殖本能しか頭になさそうな身体を抱え込む体位の数々が効果的なのだと思う。交尾種付け好きな人は必読の漫画家さんです。
2014/12/26
©CLOCKUP
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:4102字)
<まえがき>
作品にはバッドエンドが多数ありますが、メイン個別エンドのみ記載してあります。
<ストーリー>
大学卒業を間近に控えながら、未だ就職のあてもない岡崎和也。無類のエロ漫画好きである和也はある日、手持ちの新刊雑誌に編集者の求人募集を目ざとく発見する。憧れの業種ということで意気込んで連絡を取った和也だが、不安とは裏腹にその結果は、即日採用という驚きのものだった。それもそのはず、フューチャーマガジン社・コミックボトムは和也から見ても微妙な成年誌で、その上内実は、誌を支えてきた敏腕編集者が退社待ちという有り様だった。体の良いあてがい求人ではあったが、行く先を心配する先輩編集者からノウハウを伝授された和也は、半年後にはついに唯一の編集者として働き出す。
<尚生ルート>
ボトムの営業担当である宮原尚生には、エロ漫画に共感できるものがなかった。重ね合わせる自身の経験を持ちあわせておらず、性的傾向自体が皆無。社の営業はできてもボトムの売り込みに情熱を持てないことは、無理からぬことだった。そんな彼女にエロ漫画への理解を持って欲しいと悪戦苦闘する和也。であれば体験してみようと体育会系らしい明快さで、尚生はこともなげに言い出す。そうして和也は、わけもわからぬままに尚生と肉体関係を持ってしまった。入社時から彼女に対して抱いていた印象は、確信へと変わる。
営業の為に知るというよりは、知ってしまった快楽に溺れるように、様々なプレイにのめり込んでいく尚生。それを重ねていく内に、二人にも少しずつ変化が現れ始める。身体から始まった恋。それを互いに抱くものと知った二人は恋仲となった。そんな矢先に降って湧いた、尚生の他部署への異動話。
尚生がボトムにとって必要不可欠の存在であることを示す為に和也は、看板作家とはいえ初版二万部に迫れば御の字という新刊本、その目標を急遽五万部へと据える。そして二人で奔走すること一ヶ月。発売日の二人の手元には本来であれば健闘といっていい数字の発注表があった。肩を落とす二人だがそこに、営業部の騒ぎが耳に入る。追加発注の殺到という報せは、二人の努力が無駄ではなかったことの証だった。
人事部を納得させ、成年誌部門に無事収まった尚生は、あの騒動を契機として和也と婚約者となっていた。とはいえ今はまだ貯金に励んでいるところで、新たな夢に思いを馳せる程度でしかない。恋も仕事も、まだまだ前途は険しいのだろう。だが二人が互いに愛しあい、そしてエロ漫画が好きだという真実はこれからも変わらない。
<紅緒ルート>
まるでやる気のない編集長、柏木紅緒。ある日和也は彼女から珍しく、労いということでアフタータイムに誘われる。酒が入って舌が緩んだのか、高級バーで語られるその過去。かつて政治芸能記者という花形部署で辣腕を振るっていた紅緒だったが、いずこから圧力がかかったのか、成年誌部門へと飛ばされてからは飼い殺しの日々だった。そんな中に現れた新人。目の前の仕事に駆けずり回る様は紅緒に、かつての自身の姿を思い起こさせていた。仕事への情熱を取り戻せるかもしれないと漏らした紅緒は、そのきっかけとなった和也の手を取る。一寸を惜しみ縺れるようにホテルへと駆け込む二人。部下に上から伸し掛かられ、獣の牝のような鳴き声を上げる女上司がそこにいた。
紅緒が本格的に指揮を取り始めてからというものボトムの売上は右肩上がりで、いつしか業界でも上位の位置を占めるようになっていた。そして和也は今や、編集長という似合わない地位へと収まっている。その隣には苗字を岡崎へと変えた紅緒がいた。寿退社したものの折を見てボトムで、原作脚本家という新たに始めた仕事を続けている紅緒。そのお腹は40週に迫り大きく膨らんでいる。夫婦の絆を確かめ合う中で突如始まった破水に、慌てる夫を宥めながら、救急車を呼ぶよう笑いかける紅緒だった。
<はるるルート>
業界全体で見て中堅の下。それがボトム看板作家早辺あるるへの、和也の評価だった。想像に努めて描いてはいる。だがそれでも、あっさりとしたライトなエロ漫画、それは看板作家としては足り得ない。そんな彼女、綾部はるるはどこまでも生真面目で、経験と知識の拠り所として和也に助けを求める。プレイを通して脳裏のシチュエーションを実践し始める和也。自らに課すもの、すなわち拘束や排泄を伴うハードプレイをはるるは望む。ボトム存続の為、求める漫画に迫る為に、プレイを重ねる和也とはるる。だがそんな行為を誰にでも許すことはない。そしてそれが漫画の為だけというわけでもない。それを彼女の言動から感じた和也は、はるるの思いに初めて触れる。そうして二人は肉体の触れ合い、その一線を超えて繋がり合う。
思いを遂げ、恋人を得て生々しさを増したはるるの漫画も、新たな読者に受け入れられつつあった。だがはるるは以前の路線、控えめな純愛を支持していた層をも気がかりにしていた。早辺あるるの評判に伴って伸びていくボトムの部数と、それに向上心を刺激された他作家の奮闘という好循環。だがそれは彼女が案じていた人々からの悪意的な中傷を招く。現在と過去のファン。向かい合う先はどちらか一方にしかない。休載を挟んで一ヶ月以上悩み抜き、アンケート葉書全てに目を通した上で、自身の進むべき道を、はるるは定める。それは原点。エロ漫画が好きで、本当の自身を表現し分かち合いたいという思いだった。そしてそれは和也の好きな、早辺あるるのエロ漫画だった。
二人が恋人となって節目の一年。それは、はるるの新刊発売の日となった。平積みの山の書店を回り、公園で足を休める二人。この一年、そして今の自身があるのは、あの時和也が葉書全てと共に選択を委ね、無条件に応援すると言ってくれたからだと、はるるは漏らす。良きも悪きも含めてありのままの自身を受け入れることができた得難い価値。それが今日この日、形として明らかとなった。
これからも二人は互いを支え頼りあいながら歩んでいく。漫画家と編集者、恋人同士。そしていずれは伴侶としても。
<美羽ルート>
編集者としてまず和也が始めたことは、作家陣の底上げだった。可愛らしい絵柄ながらも抜けないともっぱらの評価の若手同人作家しましまねこに、それでも伸びしろを見た和也は彼女、一倉美羽と契約を交わす。だがボトムといえど現状では掲載に堪えない。濡れ場をおざなりに濁してしまう原因は、美羽が男の身体の働きさえ知らない為だった。それを指摘する和也だが勝ち気さから反発する美羽は、ならば資料を見せてみろと、ズボンを引っぺがすのだった。
和也の反応を観察してはネームを上げ没を食らう、それが四ヶ月ほど続いた頃、休載の穴埋めという止むに止まれぬ事情で、しましまねこの商業デビューが決まった。だがヒロインの描き込みのみ、自身の興味対象以外はぞんざいな作りの漫画では、読者の心を掴むことなどできない。その容姿からの同人人気を、自らの才能と信じて疑わなかった美羽。迫られてとはいえ処女まで奪ってしまった、自身が見い出した原石に、和也は肩入れしていた。だが編集部には新人の育成に、悠長に構える余裕などない。
初めて突き付けられた現実を前に、筆を折りかける美羽。だが告知のないまま和也に参加させられた同人即売会に、しましまねこの描く漫画のファンが居合わせた偶然は、自身を待つ「読者」が決してゼロではなかったことを美羽に教える。そして和也に抱かれ、エロ漫画を描き始めた頃の胸の高鳴りを思い出した美羽は、再び原稿に向かい始めた。
それから幾らかの時が流れた。しましまねこはボトムの作家陣の中でも徐々に目を引く存在となり始め、今では初単行本の発売を控えてその作業を行うまでになっていた。かつての自身の稚拙ぶりに赤面しながら修正に追われる恋人を、その隣で見守る和也。今までも、そしてこれからも、編集として、そして美羽の一番のファンにして最初の読者として、和也は寄り添い続ける。恐らくは将来、そこにもう一つ立場が増えるのだろう。だが二人はまだ知らない。その愛が、すでに彼女の胎内で実を結んでいることを。
<香織ルート>
少女漫画、次いで青年誌。そのどちらも振るわず、年齢的にも最後のチャンスとして成年漫画に賭ける乙姫ララ。そんな追い詰められた背景がありながら腐らず自棄もなく、漫画を描いていたいという小田桐香織のひたむきな思いは、和也にも痛いほどよくわかった。曲がりなりにもプロであったことで、画力や脚本構成力といった実力は申し分ない。問題は性描写だった。
性的な実体験がないことは、香織の創作性を著しく損なっていた。仕事の為に抱かれること。対処法は明確とはいえ、そんなことを口にするのは憚られる。だがそんな中で自ら、顔を真っ赤に染めながら願い出た香織の言葉は、二人を男と女の関係に変えた。和也の手ほどきをそのままとはいえ形にしていく内に、徐々に変化が表れ始めた香織の漫画。それは読者アンケートという目に見える形で二人に示されていく。
無理が祟り、ある日体調を崩してしまった和也。その翌月和也は今回、そしてこれから先も、一人で漫画と向き合うという香織の唐突な主張に直面する。二人三脚と思っていた相手からの拒絶は、和也にとって強い衝撃だった。打ち捨てられたような喪失感の中で迎えた二週間後、原稿を携えた香織が編集部を訪れる。それは和也がこれまで見た中で最もエロい、彼女の最高傑作と呼べるものだった。会えない欲求不満をぶつけたのだという香織。和也はあの日の言葉が、身体を案じた労りであったことを知る。だが漫画を描きながらその人を想い独り慰めていた香織と、彼女を狂おしいほどに求めた和也。この二週間は二人に、互いがすでに特別な存在となっていたことをこれ以上なく強く痛感させていた。
漫画家と編集者という公を越え、私となった和也と香織。エロ漫画がなければ二人が出会うこともなかっただろう。その幸運を噛み締めながら二人は、今日も漫画を描き続ける。いつかその物語が、二人の行く末をなぞっていくことを夢見ながら。
<プレイ時間>
移籍バッドエンド(初回ルート・尚生ルート基本)1時間57分、尚生エンド(移籍選択肢から)3時間50分、亮子バッドエンド26分、紅緒エンド(初回選択肢から)1時間44分、愛美バッドエンド(初回選択肢から、はるるルート通過)1時間46分、はるるエンド2時間30分、みどりバッドエンド(初回選択肢から、美羽ルート通過)3時間3分、美羽エンド1時間33分、彩バッドエンド(初回選択肢から、香織ルート通過)3時間7分、香織エンド36分、廃刊バッドエンド(初めから)10分。計20時間42分。
<グラフィッカー情報・敬称略>
PONSUKE(グラフィックチーフ)、たくろう(原画・グラフィックチーフ)、紅月鋼鉄、鈴城文也、今村晋一、スダヲカユ、うきひと、せんや、えてか、花笠春樹、大原、パピヨン@榎、香野退、びよ。、むなしむじょう(原画)
<あとがき・1/15>
・CG+エロ
原画は4者。複数原画は正直あまり好きではありませんが、ケツ穴は4氏共に素晴らしいです。よくこれほどの職人を集めたものだと感心します。といってもはましま氏とむなし氏はエロゲ原画としてはメーカー専任といっていいのですが。たくろう氏が彩色もしてるのが気になる。メーカー専任となってくれたら、個人的にはとても嬉しいんですが。
クロックアップはケツ大好き喉突き大好きという個人的なイメージですが、やはりケツに対する情熱は並々ならぬところがあります。まりお氏はとたくろう氏とはましま氏は下側に深みのあるえぐれ穴タイプ。むなし氏は上にぷっくり厚みのある盛り穴タイプ。
後至極個人的なことですが、めろりんぶっくすはげとちゅの次に好きなショップなので、めろりんちゃんと結合できるのは興奮しました。ていうか大丈夫なの?コレ。まさに原作レ○プ!ですが。
・シナリオ
古巣に恩を返したいのに、力が及ばないはるる。ぶち当たった初めての壁を越えられない若手の美羽。自分にはこれしかないのに、年齢的にも居場所的にも後のない香織。自身の環境に逼迫を感じていればいるほど、こういったキャラクターたちの奮闘ぶりには共感や一体感が湧きます。
やはり特に香織でしょうか。もうなんていうか…キャラクター紹介を見るだけでこみ上げてくるものがあるというか。歳が近いこともあって、気がつけば素直に物語を追っていました。メーカーを存続させるという目的以外は希薄だったシリーズ前作と違い、キャラごとに頑張る動機がそれぞれ別個、明確にあったのがよかったです。
・ストーリー
香織ルートだけはかなり性急に終わった感。恋人になった時点で終わったところもそうですが、キスと事後CGが1シーン内に連続で使われ、それが夢オチという点。バッドエンド分岐選択肢から35分という文量的にも、何かしらのイベントがカットされた感がありました。
予想外といえば美羽が予想以上に可愛かったです。勝ち気な娘に教える立場で接するエロゲってやっぱりいいですね。
・システム
そしてクロックアップといえばすでにエロゲ業界でも屈指ですが、充実の抜きシステム。代表的なものを下に取り上げてありますが、とても書ききれません。ここは葉書で次は何を無茶振りしようか毎回悩みます。男性ボディフェイスオンオフとか乳首超勃起差分オンオフとか…。男の身体は個人的には欲しいんですが、表情はいらないかなと。
・その他
ボトム作家陣の物凄い面子。自分が知っている漫画家だけでも武田弘光氏、犬江しんすけ氏、桂井よしあき氏、新堂エル氏、クロックアップに戻ってきてしのづかあつと氏。その上に早辺あるることまりお氏、しましまねこことたくろう氏、乙姫ララことはましま薫夫氏、なぜか営業にむなしむじょう氏。この面子で部数を伸ばせなかったボトム編集部がむしろ悪いというか…。
後架空雑誌にもかかわらず、伝説の三峯徹氏の読者葉書がありました。なぜか。自分が見始めた頃のエロ本だったかエロゲ雑誌だかにもおられた記憶が…。
基本CG数87(内エロCG数66+キス・事後系CG数6)、回想数56(内エロ56)。
エロ1CG辺りの尺は5分(彩挿入)から16分半(美羽メイド口淫)。平均10分半。
永続ループBGVあり(ウィンドウボイス永続ループ機能あり)、永続ループBGエロSEあり、尻モザなし、淫語修正なし。
特殊システム(CG内漫画風擬音フォント・吹き出し、ウィンドウボイス自由登録フリー再生機能、CG閲覧時BGVフリー再生機能、ドラマティックモード・オートモード時ウィンドウ自動消去機能、ウィンドウサイズマウスドラッグ可変、グロスカオンオフ機能、アヘ顔オンオフ機能)
えろまんが!ということでこれまで全く話題にしていなかったエロ漫画についてでも。エロゲに比べればまだ漫画はそれほどでもないんですが、とても好きなエロ絵を描く方も。特に好きな三方ほどは売上伸びて欲しいのでなんとなく宣伝。
六角八十助氏(最新刊・せっくすのしくみ!:2014/9/30)
・尻と脚、足先にかけてのラインの描き方が、エロゲ原画を含めた絵師さんの中でも特に好きです。腰掛けた時にたわんで潰れたケツの具合と、四つん這いの格好時のかかととくるぶしに、ここまでこだわりを感じる絵かきさんはそうはいない。ケツで顔面ロックしながら足コキさせない編集が謎。ツイッターしかしていないので、絵・本・グッズ情報が掴みづらいところが難点。
emily氏(最新刊・らぶコロン:2014/1/23)
・エロゲから知った漫画家さん。ぷにっもえっぽにゃっとした絵柄の中では、最高に興奮する漫画を描いてくださる方。汁とおっぱいとトロ顔がとても好みです。制服アンドソックスを描いてくれたらもうこれ以上なく幸せ。2月末には再びMAXから新刊も。ツイッターしか略。
なるさわ景氏(最新刊・放課後の三月ウサギたち:2014/2/27)
・積極的に男の裸を描いても許容できる唯一の漫画家さん。ヒロインだけでなく男を含めた構図がとてもエロい。動物のように牝を上から押さえつけ、腰をヘコヘコ振りながら後背位で交尾に励む感が素晴らしく巧み。張り詰め方が生々しいつま先立ちな足の描き方、舌をだらしなく突き出して喘ぎながらの絶頂時ののけぞり、遺伝子を混ぜ合わせる生殖本能しか頭になさそうな身体を抱え込む体位の数々が効果的なのだと思う。交尾種付け好きな人は必読の漫画家さんです。
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