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注意
当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。
18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。
記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。
作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。
特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。
夏色蜜汗 ~えっちな少女としたたる匂い~ (アンモライト)
2014/11/28
©アンモライト
(注意)
ゲームのコンセプト上予備知識を得た上でプレイされた場合、娯楽性を大きく損ないます。
プレイ予定の方は閲覧を避けて頂くよう、強く推奨いたします。
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:2812字)
<ストーリー>
幼い頃の記憶を事故で失っていた幹原公平は夏季休暇を利用し、記録に残る自身の故郷を訪ねる。一度は山道に迷うもののどうにか街に辿り着いた公平。だがその街には人影一つとして見当たらない。その日の宿の目処さえ立たず途方に暮れていた公平は、ふと目についた学園に足を踏み入れる。そしてそこで一人の少女と出会った。
少女の言から、溺れる溺れたなどと要領を得ないものの、ダムに沈む街なのだろうと当たりをつけた公平。そしてその少女、猫堂かりんは、先生になってほしいと公平に乞い縋る。以前は先生と暮らしていたかりんだが、その男性も怪我を機に街を離れ、それ以来独りきりなのだという。少女を一人捨て置くわけにもいかず、宿のこともあった公平は当直室へと足を運ぶ。その夜公平は思いがけず、少女らしい無垢な、だが若い好奇心に満ちたかりんの誘いを受けることとなった。
二人きりの街を巡りながらそのそこかしこで、互いに身体を昂らせては重ね合わせる公平とかりん。覚えたての快楽を求めて繋がり合う二人を咎めるようなものは、そこには何一つとしてありはしない。(※1)
だがそんな日々に、何か引っかかりを脳裏に残す公平。かりんと海を訪れるが、そこでこれまでにない強い胸騒ぎを覚える。その夜夢にうなされ飛び起きた公平は、目の前のかりんの姿に、その記憶を辿れている自身に気づいた。彼女は、自身がこの街に住んでいた幼い頃の、幼馴染だった。死んだはずの。
幼馴染として青い蕾のような恋心を抱きあっていた二人。淡い時を経ていつかは寄り添う未来を互いに予感していた。だがそれは公平の両親の転勤話によってあっけなく摘まれてしまう。引っ越し前日の学園廊下で公平は、大切な話の為に山の小川へ来て欲しいと告げられる。それを見たクラスメイトたちは、先生と渾名されるほどに生真面目だった公平の恋路を囃し立てた。その野次を受けて強がりから、行かないと返してしまう公平。居心地の悪さを持て余していた公平に、増水した川にかりんが流されたという報せが父親からもたらされたのは、その夜のことだった。無我夢中で川に向かって駆け出した公平はその道中、自動車事故に巻き込まれ、記憶を失ったのだった。
いつの間にか眠ってしまっていた公平。目を覚ますとそこには一枚の紙が置かれていた。今日、約束のあの場所に来て欲しいというメモ。公平は顔を上げる。カレンダーは、かりんが死んだあの日付を指していた。(※2)
<バッドエンド1>
(※1)
街を二日間巡った公平は、どこへ行こうかと思案するかりんにもう充分だと返す。寂しげなかりんだが、残された数日を彼女と静かに過ごすことを選んだ。この街にかりんを一人残していくことなど考えられない公平は、自身の元に身を寄せるよう切り出すが、なぜか彼女が首を縦に振ることはなかった。そしてその最後の日、かりんは公平を山道へ連れ出す。無理にでもかりんを連れて行こうと考えていた公平だったが、ふと顔を上げるとそこに彼女の姿はなかった。自身を見失った彼女もと考え、山を下り学園に向かい始めた公平。だがそこに、この数日の間、耳から離れて久しい音が鳴り響いた。
タイヤが唸り迫る音に、公平は思う。以前にもこんなことがあったような。その刹那思い出す。かりんのことを。
<バッドエンド2>
(※2)
人影のない、だが往年の姿を保ち続ける街などありえず、今にして思えばそこは彼女の墓標だった。約束を破ったこと、そして何より、死してなお現れたかりんの遺志を恐れた公平。街から逃げ出すものの、次の瞬間には強い衝撃に襲われ、気がつけば地面に横たわっていた。無人の車が走り去る中、彼女の寂しげな声を耳に、公平は意識を閉ざす。
目を覚ました公平は自室のカレンダーを見て、知らぬ間に夏季休暇を消化してしまっていたことに驚く。振り返ってみれば今年の夏は故郷へと戻ってはみたものの退屈の極みで、失った記憶に触れるような痕跡もついに見つからず仕舞いだった。もはや再び赴くこともないだろう。なぜか止まない胸の痛みに釈然としないものを感じながらも、翌日から始まる大学生活に向けて、公平はその準備を始めるのだった。
<トゥルーエンド>
(※2)
恐怖はあった。だが背信と、それを忘れていた罪を贖う時が訪れた。後悔はもうしたくない。あの時の約束を果たす、失われたはずの機会を得たのだと自身を奮い立たせる公平。この数日二人が巡った足跡を辿りながら、あの川に、そしてそこで待っていたかりんの前に立つ。これまでに見せたことのない冷たい瞳で、なぜあの時来なかったのかを問うかりん。今更それを言い繕うことなどできない。かつての天邪鬼ぶりが招いた結果を詫びる公平に、かりんは二人きりの世界での永遠を願った。水底へといざなう言葉に、公平はその震える足を踏み出す。川の中は光のない冷たい漆黒、死そのものだった。消えゆく意識の中で公平は、あの時伝えられなかった言葉を脳裏に反芻する。ずっと、そして今でも好きだと。
その言葉こそが彼女が真に望んだものだった。呪縛から解き放たれたかりんは公平を水面へと押し上げ、自身は逆に水底へと沈んでいく。必死に手を伸ばす公平だが、それはかつてのように何も掴めない。そんな公平にかりんは、互いが互いに還るべき場所へ還るだけと笑いかける。
川から上がった公平はかりんの姿を求め街を奔走する。周囲から投げかけられる奇異の視線に気づかないほどに。学園でかつての担任と鉢合わせ、冷静さを幾ばくか取り戻した公平は、その口から告げられるであろう現実に、身を固くしてその言葉を待った。だがその答えは予想外のもので、言われるがままに目を向ければそこには、再会した数日前と同じように、木陰で眠る彼女の姿があった。そしてかりんは長い眠りから目を覚ます。
車にはねられ記憶を失った公平には知る由もないことだったが、あの日、川に流された幼いかりんは奇跡的に一命をとりとめていた。だがその心的障害で記憶喪失となってしまう。そしてその欠けた記憶、公平を待ち続けた思いは、山と海に囲まれたこの街に居つく「禍々しいモノ」によって形を与えられる。それこそがあのかりんだった。街に影絵のように重なりあった蜃気楼を創りだしたかりんは、訪れた公平をその幻の中に取り込む。公平の記憶が戻らない内こそ衝動は抑えられていたものの、積年の思いはいつしか、想い人を殺しての永遠という、歪んだものに変わっていた。それがこの数日の全容だった。
そしてあのかりん、記憶の欠片は今、かりん自身の中にある。記憶と肉体の乖離の影響か、あの頃と変わらない姿のまま、そして影絵の街の出来事も含めて全ての記憶を取り戻したかりん。数奇な運命に翻弄された幼馴染たちは、それでもついには約束を果たし、今ようやく恋人となった。そして二人は、それまでの白紙の時間を互いの色で染め直すように、激しく愛し合うのだった。
<プレイ時間>
バッドエンド1(初回ルート)2時間20分、バッドエンド2(初回選択肢から)32分、トゥルーエンド(第3選択肢から)14分。計3時間26分。
<グラフィッカー情報・敬称略>
オアンネス(CGチーフ)、ルー・ガルー、ライカンスロープ、ワーウルフ
<あとがき・12/18>
国語力が貧弱なので、いい作品にはいつも同じことを言ってる気がしますが、素晴らしいっ!
・CG+エロ
というわけでエロが素晴らしかったです。熟れていない蕾のような18歳以上の少女が、非常に可愛らしく描かれていました。なんといっても乳首勃起差分が完備されていたのが最高です。まるで膨らみきっていない薄い胸だからこそ、乳頭だけでも、といういじらしさがたまりません。夏ということもあり常に汗だくな、日焼け跡の残るすらっとした肢体が、若々しい健康的なエロスを醸し出しています。汗で蒸れた腋やお○っこ、汗で常に透ける白いシャツやワンピースといった、少女らしさが全体的にうまく描かれていたエロゲだったと思います。えっちなしたたる、という副題はまさに、でした。
エロのシチュエーションもなかなかに素晴らしいです。無人の街という舞台がよく活かされています。学園に始まり、公園やコインランドリー、家電量販店やレンタルビデオ屋といった、人目があって普通ではまずできない場所で行われる行為が非日常的でまたエロい。シチュとしては露出に近いんですが、恥じらい涙ぐみながらコトに及び、誰にも見られなくてよかった、次も気をつけて変態しよう、というのが露出のキモだと個人的に思うので、そういう意味では少し違います。
ある日には完全に開き直り、今日は二人とも全裸で過ごそうというナイスすぎる主人公の提案も。恥じらいながら街を歩いている内に、互いの生まれたままの姿を見て発情し合ってしまう二人。もうそこら辺で交尾をおっ始めてしまいます。この双方全裸シチュエーションはとても好きなのでもう少し欲しかったところ。駅前や広場や大型道路とか、そういった最大級に人出のあるところで、繁殖本能丸出しにした犬のような生殖行為も見てみたかったです。というか抜いてみたかったです。
後これは人それぞれの好みが強いでしょうが、1キャラに絞ったのもよかったです。1人でエロ21CGということで数的にもかなり満足。僕はロープライスだとヒロイン1人の方が好きですね。
・シナリオ
これまた予想外によかったです。まず設定に破綻がありませんし、その設定も終わってみればそれほど複雑ではないです。公式サイトを見た限り疑問になるだろう点は、無人の街の理由と、かりんが何者かということだと思います。その二点は、ショートな短編物語という限られた条件にもかかわらず、綺麗に筋道だてられています。
ただかりんに力を与えた存在が明らかになることは、最後までありませんでした。春に現れた、善ではなく邪である、程度にしか触れられていません。
ストーリーに水が深くかかわることと、蜃気楼の如き力という言及から、調べた限りで一番それっぽかったのは蜃でしょうか。海に住み、春から夏にかけて蜃気楼を作り出す妖怪で、見た目は巨大なハマグリらしいです。悪そうな妖怪に全然思えません。だってハマグリだし。なんだよハマグリって。
もしくはサトリ。バッドエンド2のように記憶を操り、その原典となったのは、春節の山に現れ人をさらって食べる中国の妖怪らしいです。こっちは非常に邪悪っぽいですね。まあその後公平を丁寧に家まで送り届けて、普通にお引き取り願っているわけですが。多分人違いというかアヤカシ違いです。
・ストーリー
バッドエンドは予想外に膨らんだ字数的にも書くか迷いましたが、展開がうまかったのでやはり。バッド1でまた轢かれた!もしかしてループ系?バッド2でまた轢かれた!もしかして本当にホラー?と思わせておいて、最終エンドで全く逆の展開にもっていったのは見事。印象を散々に翻弄しておいて、最後にそれまでのエンドに事実を含ませたまま、トゥルーで昇華、まさに真実エンドという展開はとても好きです。不幸から始まった運命を超えるというストーリーは、王道ですがやはりいい。
基本CG数25(内エロCG数21)、回想数17。
1エロCG辺りの尺は2分(身体測定・胸囲測定)から8分(寝起き飲尿後挿入)。平均5分半。
BGVあり、BGエロSEあり、尻モザあり、ボイス淫語修正なし(要伏せ字単語自体なし)。
2014/11/28
©アンモライト
(注意)
ゲームのコンセプト上予備知識を得た上でプレイされた場合、娯楽性を大きく損ないます。
プレイ予定の方は閲覧を避けて頂くよう、強く推奨いたします。
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:2812字)
<ストーリー>
幼い頃の記憶を事故で失っていた幹原公平は夏季休暇を利用し、記録に残る自身の故郷を訪ねる。一度は山道に迷うもののどうにか街に辿り着いた公平。だがその街には人影一つとして見当たらない。その日の宿の目処さえ立たず途方に暮れていた公平は、ふと目についた学園に足を踏み入れる。そしてそこで一人の少女と出会った。
少女の言から、溺れる溺れたなどと要領を得ないものの、ダムに沈む街なのだろうと当たりをつけた公平。そしてその少女、猫堂かりんは、先生になってほしいと公平に乞い縋る。以前は先生と暮らしていたかりんだが、その男性も怪我を機に街を離れ、それ以来独りきりなのだという。少女を一人捨て置くわけにもいかず、宿のこともあった公平は当直室へと足を運ぶ。その夜公平は思いがけず、少女らしい無垢な、だが若い好奇心に満ちたかりんの誘いを受けることとなった。
二人きりの街を巡りながらそのそこかしこで、互いに身体を昂らせては重ね合わせる公平とかりん。覚えたての快楽を求めて繋がり合う二人を咎めるようなものは、そこには何一つとしてありはしない。(※1)
だがそんな日々に、何か引っかかりを脳裏に残す公平。かりんと海を訪れるが、そこでこれまでにない強い胸騒ぎを覚える。その夜夢にうなされ飛び起きた公平は、目の前のかりんの姿に、その記憶を辿れている自身に気づいた。彼女は、自身がこの街に住んでいた幼い頃の、幼馴染だった。死んだはずの。
幼馴染として青い蕾のような恋心を抱きあっていた二人。淡い時を経ていつかは寄り添う未来を互いに予感していた。だがそれは公平の両親の転勤話によってあっけなく摘まれてしまう。引っ越し前日の学園廊下で公平は、大切な話の為に山の小川へ来て欲しいと告げられる。それを見たクラスメイトたちは、先生と渾名されるほどに生真面目だった公平の恋路を囃し立てた。その野次を受けて強がりから、行かないと返してしまう公平。居心地の悪さを持て余していた公平に、増水した川にかりんが流されたという報せが父親からもたらされたのは、その夜のことだった。無我夢中で川に向かって駆け出した公平はその道中、自動車事故に巻き込まれ、記憶を失ったのだった。
いつの間にか眠ってしまっていた公平。目を覚ますとそこには一枚の紙が置かれていた。今日、約束のあの場所に来て欲しいというメモ。公平は顔を上げる。カレンダーは、かりんが死んだあの日付を指していた。(※2)
<バッドエンド1>
(※1)
街を二日間巡った公平は、どこへ行こうかと思案するかりんにもう充分だと返す。寂しげなかりんだが、残された数日を彼女と静かに過ごすことを選んだ。この街にかりんを一人残していくことなど考えられない公平は、自身の元に身を寄せるよう切り出すが、なぜか彼女が首を縦に振ることはなかった。そしてその最後の日、かりんは公平を山道へ連れ出す。無理にでもかりんを連れて行こうと考えていた公平だったが、ふと顔を上げるとそこに彼女の姿はなかった。自身を見失った彼女もと考え、山を下り学園に向かい始めた公平。だがそこに、この数日の間、耳から離れて久しい音が鳴り響いた。
タイヤが唸り迫る音に、公平は思う。以前にもこんなことがあったような。その刹那思い出す。かりんのことを。
<バッドエンド2>
(※2)
人影のない、だが往年の姿を保ち続ける街などありえず、今にして思えばそこは彼女の墓標だった。約束を破ったこと、そして何より、死してなお現れたかりんの遺志を恐れた公平。街から逃げ出すものの、次の瞬間には強い衝撃に襲われ、気がつけば地面に横たわっていた。無人の車が走り去る中、彼女の寂しげな声を耳に、公平は意識を閉ざす。
目を覚ました公平は自室のカレンダーを見て、知らぬ間に夏季休暇を消化してしまっていたことに驚く。振り返ってみれば今年の夏は故郷へと戻ってはみたものの退屈の極みで、失った記憶に触れるような痕跡もついに見つからず仕舞いだった。もはや再び赴くこともないだろう。なぜか止まない胸の痛みに釈然としないものを感じながらも、翌日から始まる大学生活に向けて、公平はその準備を始めるのだった。
<トゥルーエンド>
(※2)
恐怖はあった。だが背信と、それを忘れていた罪を贖う時が訪れた。後悔はもうしたくない。あの時の約束を果たす、失われたはずの機会を得たのだと自身を奮い立たせる公平。この数日二人が巡った足跡を辿りながら、あの川に、そしてそこで待っていたかりんの前に立つ。これまでに見せたことのない冷たい瞳で、なぜあの時来なかったのかを問うかりん。今更それを言い繕うことなどできない。かつての天邪鬼ぶりが招いた結果を詫びる公平に、かりんは二人きりの世界での永遠を願った。水底へといざなう言葉に、公平はその震える足を踏み出す。川の中は光のない冷たい漆黒、死そのものだった。消えゆく意識の中で公平は、あの時伝えられなかった言葉を脳裏に反芻する。ずっと、そして今でも好きだと。
その言葉こそが彼女が真に望んだものだった。呪縛から解き放たれたかりんは公平を水面へと押し上げ、自身は逆に水底へと沈んでいく。必死に手を伸ばす公平だが、それはかつてのように何も掴めない。そんな公平にかりんは、互いが互いに還るべき場所へ還るだけと笑いかける。
川から上がった公平はかりんの姿を求め街を奔走する。周囲から投げかけられる奇異の視線に気づかないほどに。学園でかつての担任と鉢合わせ、冷静さを幾ばくか取り戻した公平は、その口から告げられるであろう現実に、身を固くしてその言葉を待った。だがその答えは予想外のもので、言われるがままに目を向ければそこには、再会した数日前と同じように、木陰で眠る彼女の姿があった。そしてかりんは長い眠りから目を覚ます。
車にはねられ記憶を失った公平には知る由もないことだったが、あの日、川に流された幼いかりんは奇跡的に一命をとりとめていた。だがその心的障害で記憶喪失となってしまう。そしてその欠けた記憶、公平を待ち続けた思いは、山と海に囲まれたこの街に居つく「禍々しいモノ」によって形を与えられる。それこそがあのかりんだった。街に影絵のように重なりあった蜃気楼を創りだしたかりんは、訪れた公平をその幻の中に取り込む。公平の記憶が戻らない内こそ衝動は抑えられていたものの、積年の思いはいつしか、想い人を殺しての永遠という、歪んだものに変わっていた。それがこの数日の全容だった。
そしてあのかりん、記憶の欠片は今、かりん自身の中にある。記憶と肉体の乖離の影響か、あの頃と変わらない姿のまま、そして影絵の街の出来事も含めて全ての記憶を取り戻したかりん。数奇な運命に翻弄された幼馴染たちは、それでもついには約束を果たし、今ようやく恋人となった。そして二人は、それまでの白紙の時間を互いの色で染め直すように、激しく愛し合うのだった。
<プレイ時間>
バッドエンド1(初回ルート)2時間20分、バッドエンド2(初回選択肢から)32分、トゥルーエンド(第3選択肢から)14分。計3時間26分。
<グラフィッカー情報・敬称略>
オアンネス(CGチーフ)、ルー・ガルー、ライカンスロープ、ワーウルフ
<あとがき・12/18>
国語力が貧弱なので、いい作品にはいつも同じことを言ってる気がしますが、素晴らしいっ!
・CG+エロ
というわけでエロが素晴らしかったです。熟れていない蕾のような18歳以上の少女が、非常に可愛らしく描かれていました。なんといっても乳首勃起差分が完備されていたのが最高です。まるで膨らみきっていない薄い胸だからこそ、乳頭だけでも、といういじらしさがたまりません。夏ということもあり常に汗だくな、日焼け跡の残るすらっとした肢体が、若々しい健康的なエロスを醸し出しています。汗で蒸れた腋やお○っこ、汗で常に透ける白いシャツやワンピースといった、少女らしさが全体的にうまく描かれていたエロゲだったと思います。えっちなしたたる、という副題はまさに、でした。
エロのシチュエーションもなかなかに素晴らしいです。無人の街という舞台がよく活かされています。学園に始まり、公園やコインランドリー、家電量販店やレンタルビデオ屋といった、人目があって普通ではまずできない場所で行われる行為が非日常的でまたエロい。シチュとしては露出に近いんですが、恥じらい涙ぐみながらコトに及び、誰にも見られなくてよかった、次も気をつけて変態しよう、というのが露出のキモだと個人的に思うので、そういう意味では少し違います。
ある日には完全に開き直り、今日は二人とも全裸で過ごそうというナイスすぎる主人公の提案も。恥じらいながら街を歩いている内に、互いの生まれたままの姿を見て発情し合ってしまう二人。もうそこら辺で交尾をおっ始めてしまいます。この双方全裸シチュエーションはとても好きなのでもう少し欲しかったところ。駅前や広場や大型道路とか、そういった最大級に人出のあるところで、繁殖本能丸出しにした犬のような生殖行為も見てみたかったです。というか抜いてみたかったです。
後これは人それぞれの好みが強いでしょうが、1キャラに絞ったのもよかったです。1人でエロ21CGということで数的にもかなり満足。僕はロープライスだとヒロイン1人の方が好きですね。
・シナリオ
これまた予想外によかったです。まず設定に破綻がありませんし、その設定も終わってみればそれほど複雑ではないです。公式サイトを見た限り疑問になるだろう点は、無人の街の理由と、かりんが何者かということだと思います。その二点は、ショートな短編物語という限られた条件にもかかわらず、綺麗に筋道だてられています。
ただかりんに力を与えた存在が明らかになることは、最後までありませんでした。春に現れた、善ではなく邪である、程度にしか触れられていません。
ストーリーに水が深くかかわることと、蜃気楼の如き力という言及から、調べた限りで一番それっぽかったのは蜃でしょうか。海に住み、春から夏にかけて蜃気楼を作り出す妖怪で、見た目は巨大なハマグリらしいです。悪そうな妖怪に全然思えません。だってハマグリだし。なんだよハマグリって。
もしくはサトリ。バッドエンド2のように記憶を操り、その原典となったのは、春節の山に現れ人をさらって食べる中国の妖怪らしいです。こっちは非常に邪悪っぽいですね。まあその後公平を丁寧に家まで送り届けて、普通にお引き取り願っているわけですが。多分人違いというかアヤカシ違いです。
・ストーリー
バッドエンドは予想外に膨らんだ字数的にも書くか迷いましたが、展開がうまかったのでやはり。バッド1でまた轢かれた!もしかしてループ系?バッド2でまた轢かれた!もしかして本当にホラー?と思わせておいて、最終エンドで全く逆の展開にもっていったのは見事。印象を散々に翻弄しておいて、最後にそれまでのエンドに事実を含ませたまま、トゥルーで昇華、まさに真実エンドという展開はとても好きです。不幸から始まった運命を超えるというストーリーは、王道ですがやはりいい。
基本CG数25(内エロCG数21)、回想数17。
1エロCG辺りの尺は2分(身体測定・胸囲測定)から8分(寝起き飲尿後挿入)。平均5分半。
BGVあり、BGエロSEあり、尻モザあり、ボイス淫語修正なし(要伏せ字単語自体なし)。
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