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注意
当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。
18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。
記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。
作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。
特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。
サキガケ⇒ジェネレーション! (クロシェット)
2014/5/30
©clochette
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(テキスト:4007字)
<ストーリー>
初土学園に通う海棠秀穂。そのクラスに転入してきた雪之宮杏音はその当日、秀穂が部長を務めるエンターテインメント研究会を訪れる。姉が開発者の未発表MMORPGに秀穂たちを誘う杏音。秀穂の妹の璃々子、親友の綿貫敦盛は生粋のゲーム好きとあって一も二もなく頷く。璃々子の友人で偶然部室にいた紅藤友梨亜も当初は気が進まない様子ながらも、璃々子にせがまれ最終的に参加を決めるしかなかった。そして秀穂たちはそのゲーム、「Wizard Generation」を始める。
気がつくと、秀穂たちは果てしなく広がる草原に自らの足で立っていた。仮想世界の真っ只中としか言いようがないその光景に戸惑いながらも、秀穂たちはナビゲーターに従いゲームを始める。
その翌日、杏音に説得され、研究会が部活としては相応しくないと苦言を呈する学級委員長の星咲桜花が部室を訪れる。桜花を交えてウィズジェネへとダイブする秀穂たち。杏音のいう楽しさを理解できるまでは続けるという、プレイを終えての桜花の言葉は、彼女の内心を瞭然と物語っていた。
続けて翌日、海棠兄妹の幼馴染である敷島なつめが、オンライン仲間の杏音に誘われ部室に姿を現す。7人の大所帯となったパーティー。
そんなある日、学園帰りの璃々子が突如苦しみ出す。それは友梨亜と杏音の何か不可思議な対処によって、ことなきを得た。璃々子ほどにはないにせよ同じような違和感を覚えた秀穂と桜花に、友梨亜と杏音は自らが本物の魔法使いであることを明かす。そして近頃世界中で龍脈が活性化しており、その気にあてられた三人はいずれも高い魔力の素養を持っていることを、この地の鎮守を司る雪之宮一族の杏音と、仏国魔術組合に属する友梨亜は語る。
その直後、気の高まりを察知して現れた、ウィズジェネの開発者を名乗る男、JD。霊体分離の魔術を駆使したウィズジェネは、魔力の制御術に必ず役立つと言い残してその場を後にする。それは魔術師としての友梨亜も、意見を同じくしていた。
<友梨亜ルート>
友梨亜からウィズジェネについての調査、その協力を頼まれた秀穂。彼女の父である学園の理事長は、高度な魔術で織り成された件のゲームが、この地の龍脈と娘たちにもたらす影響を危惧していた。安全を担保する為の証左を求める二人。そんな中で二人きりでいたところを、通りがかった杏音が逢引と勘違いしたことは、両者にその感情を自覚させる。そうして思慕を打ち明けあった二人。
そして明らかになるウィズジェネのバグ。それは龍脈のエネルギーを利用した仮想空間というシステムの、根本的な障害だった。龍脈の内部に霊体を飛ばされそこでウィズジェネをプレイしていた秀穂たちは偶然から、魔力で固定化された霊体のまま龍脈を経て現実世界へと漏れ出てしまう。不測の事態の際は活動の中止を言い含めていた理事長。だが秀穂たちは、龍脈を管理する一族の長である雪之宮菖蒲と、包み隠さずバグの事実を明かしたJDの二人を信じ、ウィズジェネの存続を願った。
菖蒲とJD、そして説得に折れた理事長の奔走の結果どうにかバグは修正され、秀穂と友梨亜はJDの元でゲームマスターの補助も行うようになった。JDが掴んだ、活性化の原因であろう、ウィズジェネに反応するという龍脈に潜む何者かの存在。それがJDの目下の懸念だった。
世界中の龍脈が活性化し、望む望まないにかかわらず、魔法の存在が世界に認知される日がいずれ来るだろう。その日に向けて友梨亜は、恋人に自らの知識を分け与える。その裏にこれまでにない喜びを覚えながら。
<なつめルート>
なつめの父は誠実で秀穂たちにも分け隔てなく接する人格者だったが、ただ一点、ゲームというものを酷く嫌悪していた。そんな環境でも秀穂たちの望みを聞き届け、また自身がそれを望み、ウィズジェネを続けていたなつめ。秀穂となつめはいつしか互いに惹かれあっていることを認め、ぎこちないながらも、幼馴染から恋人への関係を歩み始める。
だがゲームにかかわる意義などないと言い放つなつめの父。秀穂たちとの繋がりを否定されたなつめは衝動的に家を出て、海棠家へと身を寄せる。そして夏休み中の部活動で秀穂たちは、バグから現実世界へと飛び出してしまう。ゲーム空間が龍脈を通して目に見える幻という形で現実世界に流出した結果、街にモンスターたちが闊歩する事態となった。両親の前でモンスターを相手に大立ち回りをすることとなったなつめたち。
騒ぎが収まった後、JDと菖蒲と学園長は住民たちの前で、世界中の龍脈の活性化とそこから溢れ出る魔力が近い将来世界を覆うことを訴える。すなわち魔力を持った子供が一般的に誕生する世界。いぶかしむ住民たちだが、民俗学者であるなつめの父は地域伝承と魔法を結びつけてJDたちに同調し、それが流れを変えるきっかけとなった。
両親から理解を得たなつめは、その進路に工学科を選んだ。魔法の素質がない自身でも科学を通して理解へ近づいていく。それは魔法の素質を持つ秀穂と共に、両者の橋渡しを探っていく道だった。二人が手を取り合い歩んでいくように。
<杏音ルート>
ゲームを通じ、気安い友人としてその仲を深めていく秀穂と杏音。それが恋となるのに長い時間はかからなかった。
そして再び起きた、龍脈の活性化。杏音の姉である菖蒲は龍脈を鎮める為に、雪之宮家の始祖である姫巫女の神話をウィズジェネ上のストーリーで再現し、雪之宮の聖地に神楽として奉納する必要があると秀穂たちに打ち明ける。
鎮守の巫女でありながら流れの若武者に恋した姫巫女、仄姫。父に思い人を殺され忘我の内に父と故郷を弑逆した仄姫の魂をその身に降ろした杏音は、秀穂たちと剣を交える。その永い歳月を悔恨と共にし、眠り続けていた仄姫は、自らの時代では叶わなかった新しい世代の姿を目にする。仄姫を打ち倒し龍脈を安定させた秀穂たち。
騒動の後、JDに魔法の教えを請うことを決めた秀穂。それは杏音と共に進む道であり、また来たるべき世界で魔力を持つ者が気軽に魔法に慣れ親しめる、JDが目指す道でもあった。そしてそれからも研究会のウィズジェネ探訪は続いている。世界がどれだけ変革を迎えようとも、彼らの守るべき日常は変わらない。
<璃々子ルート>
命を助けられたことで兄に対してこれまでの好意とはどこか一つずれたような、言葉に言い表せない感情を抱き始める璃々子。そしてこれまでのようなあけすけでない妹の姿に秀穂もまた、じりじりとした焦燥感のようなものを喉の奥に詰まらせる。それが許されないことを承知しながら、互いの中に男と女を見始める、兄と妹。それでも葛藤はその気持ちをとどめることにはならない。
添い遂げる仲の兄妹となり、ウィズジェネをプレイしていた二人。だがそこへ、これまでにない活性化の波がパーティーを襲う。龍脈の巨大な魔力はゲーム世界と現実世界を繋げ、目に見える嵐となって街を覆っていた。人類の最上位の魔術師であるJDや菖蒲、理事長さえ、その暴威を前になすすべがない。だが璃々子にはなぜかそれを収められる、不思議な確信があった。龍脈を擁するこの土地が意思を孕んで産んだ、落とし子。
そして璃々子は荒れ狂う魔力を全て飲み込み、いとも簡単に平穏を取り戻してしまった。その様を見たJDたちは新たな時代の到来を予期する。龍脈の安定を璃々子に託し、魔力満ちる世界に産まれる子供たちの為にウィズジェネの開発を続ける、過ぎ去りし魔術師たち。
それからも秀穂と璃々子に変わりはない。兄妹として、恋人として。これから先も、それが変わることはないだろう。そしていずれかは、家族からもう一つ先の家族へと。
<桜花ルート>
秀穂に対して秘めた思いを長らく抱き続けていた桜花。それは彼女のウィズジェネでのクラス、超能力者の持つスキルによって偶然、赤裸々な形で秀穂へと伝わってしまう。そして相手を憎からず思っていたのは秀穂も同じだった。
二人が恋人となって幾らか時間を重ねた、ある日のウィズジェネでそれは起きた。入り込んだ洞穴の先で何かに気づき、驚愕の表情を浮かべる桜花。だが別行動をとっていた璃々子たちがボスを撃破したことで、桜花はそれを確認する猶予なく自動ログアウトしてしまう。何故か必死の形相で秀穂たちにマップの再探索を懇願する桜花。そこへJDから、予期しないバグマップだった洞穴の修正という連絡が入る。
洞穴の奥で見つけたものが、3年前に失踪した父の手帳であったことを明かした桜花は、禁じられていたウィズジェネのログイン制限を破ることを決めた。それに付き添う秀穂。ウィズジェネと繋がる龍脈の中に囚われていたのは、やはり桜花の父だった。娘も与り知らぬことだったが魔法使いだった桜花の父は、かつて娘の入院に際して知りえた未来を拒絶し、龍脈の力を利用して現実の改変を試みた。龍脈に取り込まれ自我を失いかけていた父を幾度も呼びかけ、ついには3年越しの再会を果たした桜花。
その数日後。桜花の父は3年前の記憶こそあやふやなものの、衰弱から回復したことで無事に退院の運びとなった。両親のささやかな喧嘩に失なわれた時間の面影を重ねて、屈託のない笑顔を浮かべる桜花。彼女の父がかつて見た未来は今となっては知れない。だがその笑顔こそが答えなのだろう。秀穂にはなんとなく、それがわかった。
<エピローグ>
(※全5エンディング後)
世界の変革は秀穂たちが思っていたよりほんの少し早く、訪れの日を迎えた。世界中の龍脈から魔力が解放され、各国の政府は魔法の存在を公式に認めるに至る。初土学園でも魔術養成に特化した教育の実施と、その講師としてJDと菖蒲が赴任する旨が理事長から発表された。
世界でいち早く魔術を学ぶ機会を得たことに逸りこそあれ戸惑いなどは、秀穂たちにはなかった。舞台を現実へと移して、これからも秀穂たちの冒険は続いていく。
<プレイ時間>
友梨亜ルート(初回ルート)12時間57分、なつめルート(以下既読部通常スキップ使用)7時間25分、杏音ルート7時間28分、璃々子ルート6時間22分、桜花ルート7時間35分。エピローグ6分。計41時間53分。
<グラフィッカー情報・敬称略>
佐倉涼太(グラフィックチーフ)、むふる、ヤナギユウ、まーと、萌木雄汰、トン☆ヌラ、山咲かりあ、鏑木かんら、fu-sen、偽、いずみ由羅、チ豆、にゃんごろ、ゆおゆ、伊原あす太、peasSoft、DigitalCute、Purplesoftware、シロップ、AXL
<あとがき・6/20>
MMORPGというと大学の頃ROをLISAサーバーでずっとしてましたね。3次転生辺りで経験値上げのテーブルを見てさすがに完全に辞めましたが…。一時期は、お兄ちゃんどいてPCぶっ壊せない!と妹がキモタ弾劾するくらいには仮想空間に引き篭もってました。今もエロゲであんま変わっとらんけども。
それ以降は何もやってませんね…。でもたまにやりたくなりますよねMMO。あざといロ○キャラで。でもあれほんと時間食いますしね…。エロゲで気持ちよくなる時間もなくなるのならやっぱりいいやと。
(サキガケジェネレーション:感想)
2014/5/30
©clochette
キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(テキスト:4007字)
<ストーリー>
初土学園に通う海棠秀穂。そのクラスに転入してきた雪之宮杏音はその当日、秀穂が部長を務めるエンターテインメント研究会を訪れる。姉が開発者の未発表MMORPGに秀穂たちを誘う杏音。秀穂の妹の璃々子、親友の綿貫敦盛は生粋のゲーム好きとあって一も二もなく頷く。璃々子の友人で偶然部室にいた紅藤友梨亜も当初は気が進まない様子ながらも、璃々子にせがまれ最終的に参加を決めるしかなかった。そして秀穂たちはそのゲーム、「Wizard Generation」を始める。
気がつくと、秀穂たちは果てしなく広がる草原に自らの足で立っていた。仮想世界の真っ只中としか言いようがないその光景に戸惑いながらも、秀穂たちはナビゲーターに従いゲームを始める。
その翌日、杏音に説得され、研究会が部活としては相応しくないと苦言を呈する学級委員長の星咲桜花が部室を訪れる。桜花を交えてウィズジェネへとダイブする秀穂たち。杏音のいう楽しさを理解できるまでは続けるという、プレイを終えての桜花の言葉は、彼女の内心を瞭然と物語っていた。
続けて翌日、海棠兄妹の幼馴染である敷島なつめが、オンライン仲間の杏音に誘われ部室に姿を現す。7人の大所帯となったパーティー。
そんなある日、学園帰りの璃々子が突如苦しみ出す。それは友梨亜と杏音の何か不可思議な対処によって、ことなきを得た。璃々子ほどにはないにせよ同じような違和感を覚えた秀穂と桜花に、友梨亜と杏音は自らが本物の魔法使いであることを明かす。そして近頃世界中で龍脈が活性化しており、その気にあてられた三人はいずれも高い魔力の素養を持っていることを、この地の鎮守を司る雪之宮一族の杏音と、仏国魔術組合に属する友梨亜は語る。
その直後、気の高まりを察知して現れた、ウィズジェネの開発者を名乗る男、JD。霊体分離の魔術を駆使したウィズジェネは、魔力の制御術に必ず役立つと言い残してその場を後にする。それは魔術師としての友梨亜も、意見を同じくしていた。
<友梨亜ルート>
友梨亜からウィズジェネについての調査、その協力を頼まれた秀穂。彼女の父である学園の理事長は、高度な魔術で織り成された件のゲームが、この地の龍脈と娘たちにもたらす影響を危惧していた。安全を担保する為の証左を求める二人。そんな中で二人きりでいたところを、通りがかった杏音が逢引と勘違いしたことは、両者にその感情を自覚させる。そうして思慕を打ち明けあった二人。
そして明らかになるウィズジェネのバグ。それは龍脈のエネルギーを利用した仮想空間というシステムの、根本的な障害だった。龍脈の内部に霊体を飛ばされそこでウィズジェネをプレイしていた秀穂たちは偶然から、魔力で固定化された霊体のまま龍脈を経て現実世界へと漏れ出てしまう。不測の事態の際は活動の中止を言い含めていた理事長。だが秀穂たちは、龍脈を管理する一族の長である雪之宮菖蒲と、包み隠さずバグの事実を明かしたJDの二人を信じ、ウィズジェネの存続を願った。
菖蒲とJD、そして説得に折れた理事長の奔走の結果どうにかバグは修正され、秀穂と友梨亜はJDの元でゲームマスターの補助も行うようになった。JDが掴んだ、活性化の原因であろう、ウィズジェネに反応するという龍脈に潜む何者かの存在。それがJDの目下の懸念だった。
世界中の龍脈が活性化し、望む望まないにかかわらず、魔法の存在が世界に認知される日がいずれ来るだろう。その日に向けて友梨亜は、恋人に自らの知識を分け与える。その裏にこれまでにない喜びを覚えながら。
<なつめルート>
なつめの父は誠実で秀穂たちにも分け隔てなく接する人格者だったが、ただ一点、ゲームというものを酷く嫌悪していた。そんな環境でも秀穂たちの望みを聞き届け、また自身がそれを望み、ウィズジェネを続けていたなつめ。秀穂となつめはいつしか互いに惹かれあっていることを認め、ぎこちないながらも、幼馴染から恋人への関係を歩み始める。
だがゲームにかかわる意義などないと言い放つなつめの父。秀穂たちとの繋がりを否定されたなつめは衝動的に家を出て、海棠家へと身を寄せる。そして夏休み中の部活動で秀穂たちは、バグから現実世界へと飛び出してしまう。ゲーム空間が龍脈を通して目に見える幻という形で現実世界に流出した結果、街にモンスターたちが闊歩する事態となった。両親の前でモンスターを相手に大立ち回りをすることとなったなつめたち。
騒ぎが収まった後、JDと菖蒲と学園長は住民たちの前で、世界中の龍脈の活性化とそこから溢れ出る魔力が近い将来世界を覆うことを訴える。すなわち魔力を持った子供が一般的に誕生する世界。いぶかしむ住民たちだが、民俗学者であるなつめの父は地域伝承と魔法を結びつけてJDたちに同調し、それが流れを変えるきっかけとなった。
両親から理解を得たなつめは、その進路に工学科を選んだ。魔法の素質がない自身でも科学を通して理解へ近づいていく。それは魔法の素質を持つ秀穂と共に、両者の橋渡しを探っていく道だった。二人が手を取り合い歩んでいくように。
<杏音ルート>
ゲームを通じ、気安い友人としてその仲を深めていく秀穂と杏音。それが恋となるのに長い時間はかからなかった。
そして再び起きた、龍脈の活性化。杏音の姉である菖蒲は龍脈を鎮める為に、雪之宮家の始祖である姫巫女の神話をウィズジェネ上のストーリーで再現し、雪之宮の聖地に神楽として奉納する必要があると秀穂たちに打ち明ける。
鎮守の巫女でありながら流れの若武者に恋した姫巫女、仄姫。父に思い人を殺され忘我の内に父と故郷を弑逆した仄姫の魂をその身に降ろした杏音は、秀穂たちと剣を交える。その永い歳月を悔恨と共にし、眠り続けていた仄姫は、自らの時代では叶わなかった新しい世代の姿を目にする。仄姫を打ち倒し龍脈を安定させた秀穂たち。
騒動の後、JDに魔法の教えを請うことを決めた秀穂。それは杏音と共に進む道であり、また来たるべき世界で魔力を持つ者が気軽に魔法に慣れ親しめる、JDが目指す道でもあった。そしてそれからも研究会のウィズジェネ探訪は続いている。世界がどれだけ変革を迎えようとも、彼らの守るべき日常は変わらない。
<璃々子ルート>
命を助けられたことで兄に対してこれまでの好意とはどこか一つずれたような、言葉に言い表せない感情を抱き始める璃々子。そしてこれまでのようなあけすけでない妹の姿に秀穂もまた、じりじりとした焦燥感のようなものを喉の奥に詰まらせる。それが許されないことを承知しながら、互いの中に男と女を見始める、兄と妹。それでも葛藤はその気持ちをとどめることにはならない。
添い遂げる仲の兄妹となり、ウィズジェネをプレイしていた二人。だがそこへ、これまでにない活性化の波がパーティーを襲う。龍脈の巨大な魔力はゲーム世界と現実世界を繋げ、目に見える嵐となって街を覆っていた。人類の最上位の魔術師であるJDや菖蒲、理事長さえ、その暴威を前になすすべがない。だが璃々子にはなぜかそれを収められる、不思議な確信があった。龍脈を擁するこの土地が意思を孕んで産んだ、落とし子。
そして璃々子は荒れ狂う魔力を全て飲み込み、いとも簡単に平穏を取り戻してしまった。その様を見たJDたちは新たな時代の到来を予期する。龍脈の安定を璃々子に託し、魔力満ちる世界に産まれる子供たちの為にウィズジェネの開発を続ける、過ぎ去りし魔術師たち。
それからも秀穂と璃々子に変わりはない。兄妹として、恋人として。これから先も、それが変わることはないだろう。そしていずれかは、家族からもう一つ先の家族へと。
<桜花ルート>
秀穂に対して秘めた思いを長らく抱き続けていた桜花。それは彼女のウィズジェネでのクラス、超能力者の持つスキルによって偶然、赤裸々な形で秀穂へと伝わってしまう。そして相手を憎からず思っていたのは秀穂も同じだった。
二人が恋人となって幾らか時間を重ねた、ある日のウィズジェネでそれは起きた。入り込んだ洞穴の先で何かに気づき、驚愕の表情を浮かべる桜花。だが別行動をとっていた璃々子たちがボスを撃破したことで、桜花はそれを確認する猶予なく自動ログアウトしてしまう。何故か必死の形相で秀穂たちにマップの再探索を懇願する桜花。そこへJDから、予期しないバグマップだった洞穴の修正という連絡が入る。
洞穴の奥で見つけたものが、3年前に失踪した父の手帳であったことを明かした桜花は、禁じられていたウィズジェネのログイン制限を破ることを決めた。それに付き添う秀穂。ウィズジェネと繋がる龍脈の中に囚われていたのは、やはり桜花の父だった。娘も与り知らぬことだったが魔法使いだった桜花の父は、かつて娘の入院に際して知りえた未来を拒絶し、龍脈の力を利用して現実の改変を試みた。龍脈に取り込まれ自我を失いかけていた父を幾度も呼びかけ、ついには3年越しの再会を果たした桜花。
その数日後。桜花の父は3年前の記憶こそあやふやなものの、衰弱から回復したことで無事に退院の運びとなった。両親のささやかな喧嘩に失なわれた時間の面影を重ねて、屈託のない笑顔を浮かべる桜花。彼女の父がかつて見た未来は今となっては知れない。だがその笑顔こそが答えなのだろう。秀穂にはなんとなく、それがわかった。
<エピローグ>
(※全5エンディング後)
世界の変革は秀穂たちが思っていたよりほんの少し早く、訪れの日を迎えた。世界中の龍脈から魔力が解放され、各国の政府は魔法の存在を公式に認めるに至る。初土学園でも魔術養成に特化した教育の実施と、その講師としてJDと菖蒲が赴任する旨が理事長から発表された。
世界でいち早く魔術を学ぶ機会を得たことに逸りこそあれ戸惑いなどは、秀穂たちにはなかった。舞台を現実へと移して、これからも秀穂たちの冒険は続いていく。
<プレイ時間>
友梨亜ルート(初回ルート)12時間57分、なつめルート(以下既読部通常スキップ使用)7時間25分、杏音ルート7時間28分、璃々子ルート6時間22分、桜花ルート7時間35分。エピローグ6分。計41時間53分。
<グラフィッカー情報・敬称略>
佐倉涼太(グラフィックチーフ)、むふる、ヤナギユウ、まーと、萌木雄汰、トン☆ヌラ、山咲かりあ、鏑木かんら、fu-sen、偽、いずみ由羅、チ豆、にゃんごろ、ゆおゆ、伊原あす太、peasSoft、DigitalCute、Purplesoftware、シロップ、AXL
<あとがき・6/20>
MMORPGというと大学の頃ROをLISAサーバーでずっとしてましたね。3次転生辺りで経験値上げのテーブルを見てさすがに完全に辞めましたが…。一時期は、お兄ちゃんどいてPCぶっ壊せない!と妹がキモタ弾劾するくらいには仮想空間に引き篭もってました。今もエロゲであんま変わっとらんけども。
それ以降は何もやってませんね…。でもたまにやりたくなりますよねMMO。あざといロ○キャラで。でもあれほんと時間食いますしね…。エロゲで気持ちよくなる時間もなくなるのならやっぱりいいやと。
(サキガケジェネレーション:感想)
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