C￥Documents and Settings￥User￥My Document￥脳内彼女 プレイ済エロゲのストーリーを脳内に書き残しておく為のブロｇ彼女にドキュメントフォルダ開けられたら死ぬほど殴られた

<ストーリー>

夏休みを目前に控えたある日、夏島新十郎は担任から、秋に向けての湘栄学園祭実行委員を押し付けられてしまう。たった一人きりで勝手もわからず、途方にくれる新十郎。そんな中猫いじめの誤解から新十郎に借りを作ってしまった一つ年下の後輩、新開渚は自責の念もあり、その話を聞き委員となった。学園中を駆け回りようやく得た仲間。
そして街の駄菓子屋でよく顔を合わせるお子様、メイア・クロイゼルング・白鳳に、世間話として顛末を語った新十郎。彼女の手伝ってやろうという言葉に冗談交じりの笑いを浮かべるものの翌日、委員会が使う教室にメイが訪ねてくる。海外生まれの彼女が天才発明家であり、飛び級で学園三年に籍をおいていることを初めて知った新十郎。その夜、新十郎の妹のみさきは渚の名前に表情をこわばらせ、文芸部の活動があるにもかかわらず、自身も実行委員にと声を上げる。
1年前不良に助けられた相手である、憧れの先輩に再会できたみさき。軽い自己紹介を交わす4人だがそこに、水泳部の合宿で学園を休んでいた、新十郎の幼馴染である西村汐里が現れる。そうして新十郎は4人の女子生徒と、学園祭実行委員としての活動を始めた。

以前は賑やかだった学園祭が時代を下るにつれ、現在のような堅苦しく小規模なものへと変わってきたことを、活動を通して知る委員会。商店街の協力を取り付けたことで模擬店の設置と、メイの創作した警備ロボットを投入することで、学園祭の拡大を生徒会に認めさせる。

<みさきルート>

自室の物置から、亡き母がみさきに宛てた手紙を見つけた新十郎は、自身とみさきが全く血の繋がらない、義理の兄妹であったことを知る。その事実は新十郎にみさきの存在を再確認させ、妹に思うべきでない感情を気づかせる。新十郎の態度の変化と同じくするように、消沈を隠せなくなっていくみさき。その姿を見た新十郎は自身の気持ちを殺し、これまで通り妹として接することを決めた。
だがその夜目を覚ました新十郎が見たものは、ベッドに縛り付けられた自身の身体と、裸でまたがるみさきの姿だった。この気持ちは誰にも譲れないというみさき。二人が兄妹でないことを知り、芽吹いた気持ちに気づいてほしいと、手紙を兄の部屋に忍ばせたのは彼女だった。そして兄と妹でなく、気持ちを通じ合わせた男と女となった二人。

恋人となり学園祭に向けての活動に励む二人を、演劇部部長が訪ねてくる。義理の兄妹の悲恋劇に適役だとして主役を頼まれてしまう二人。その物語に自分たちとの境遇と重なるものを感じた新十郎は、部長から演劇部に伝わるオリジナルシナリオの存在と、その役名が二人の名と同じであることを聞き出す。感じた胸騒ぎに母の遺品を検分した新十郎は、母が劇の脚本に携わったことと、みさきに宛てられたと思っていた手紙が台本の一部であったことを知った。それでも一度火のついた、秘めるべきだった恋心は、互いに押し止めることができない。二人は自身たちが変わっていけることを信じ、両親の思いの詰まったオリジナルの脚本に変更することを部長に願い出る。
そして学園祭本番。みさきは悲恋に終わる劇の最後を、あえて物語を逸脱し主人公に問いかける。兄が選んだ答えは、妹と歩む道。それは新十郎がみさきに口にした、初めての告白でもあった。



学園祭打ち上げを済ませ、その役割を終えた委員会。新十郎は騒がしくも温かい仲間たちの声を背に、その手を取る。

<メイルート>

夏休み最後の一週間を、渚の親戚が経営する海の家でのバイトで過ごした一同。メイの帰路を心配と送り続けた新十郎は、嵐の夜に請われてその研究所に泊まることになった。間近で見る彼女の寝顔に、保護欲にも似た感情の揺らぎを覚える新十郎。翌日寝起きに接吻で起こされた新十郎は、メイからずっと一緒にいてくれという告白に似た命令を受ける。その言葉は胸のざわめきの正体を新十郎に気づかせた。



あまりに優秀すぎるがゆえに、気の置ける対等な存在をこれまで持てなかったメイ。新十郎はそんな彼女の側に恋人として、そしてパートナーとしても立ち続けたいと願う。研究を手伝いたいと機械工学をかじり始めた新十郎だが、同じ仕様の二つの設計図からその相違点を一瞬で判別した出来事があった。視覚から得た情報を、それが理解が及ぶ範囲であれば、驚異的な演算能力で判読することができる短期記憶。そのサヴァン症候群にも似た能力を、メイは知ることになる。
学園祭で実行委員が行う出し物に、学園敷地を使った鬼ごっこを提案していたメイ。そして学園祭は成功裏に終わった。それからも同じ時を過ごした二人は春、卒業の日を迎える。

そして幾つかの時が流れた。メイの研究所の所員となった新十郎は、チーフとして彼女を支えるかたわら、後進の育成にも携わっていた。常に側に寄り添うことへの喜びと感謝を、代わらず無邪気な表情で口にするメイ。同じ思いの新十郎はそのポケットに忍ばせた、これからも長い時を共有する為の証に触れ、そして口を開く。



<渚ルート>

空手道場の跡取りということで周囲から一歩引いた目で見られることの多かった渚。新十郎はそんな彼女に、漫画描きの趣味や可愛いもの好きといった、素朴な面があったことを知る。渚が提案した浜辺での野外ステージや文化祭ポスターのイラストを通して、素の彼女に触れていく新十郎。
そして迎えた学園祭。設営に大きくかかわった野外ステージでベストカップル賞という、いかにもいかがわしげなイベントが行われることを知った二人。優勝商品の遊園地チケットを、渚の幼い妹たちにという建前もあり、監視も兼ねてと参加する。その予選で形だけとはいえ告白することになった新十郎は、思わず手が出た渚に殴り飛ばされ気絶してしまう。
学園祭が大盛況の内に終わったその夜。浜辺での後夜祭を見通せる学園の屋上で新十郎は、渚に改めて向き合う。それは誰の目もない二人きりの場所で、前回とは違い舞台に遠慮する道化も必要ない、本心からの言葉を綴った告白だった。そうして二人はようやく、触れ合わせたその唇から心を通じ合わせる仲となった。

それからも二人は時に手が出ながらも、恋人として愛情を深めていく。そんな中、渚の祖父が倒れる事件が起きた。飄々とした好々爺ながらも寄る年波には勝てないことへの落胆を感じ取った渚は、自身の夢と実家の道場を考えその狭間で懊悩する。新十郎はそんな彼女に自身がいつでも隣にいることを伝え、そして渚と祖父が話し合うその病室へと向かう。

それから7年後。渚は漫画家として大成し、著名な賞の栄誉に浴していた。実家でインタビューを受ける渚は、武闘家と漫画家の二足のわらじを履くことができたのは周囲の支えと、そして何より自身と同じ道を歩む存在があってのことだと、率直な言葉を連ねた。その視線の先には祖父にしごかれる、愛する男の姿。
そして渚は、将来を誓い合ったその男性との馴れ初めを語り始める。



<汐里ルート>

幼馴染として長らく、あけすけな好意を新十郎に向け続けた汐里。委員会の活動を通して新十郎は、そんな幼馴染に改めて思うものがあった。そして海の家でのバイトで汐里が溺れた子供を助けた時、かつて自身が溺れた彼女を助けた光景を重ね合わせ、その思いは確信へと変わっていく。新十郎ははぐらかし続けた彼女の思いにようやく答えを返し、恋を計りあう子供同士の幼馴染の関係から、愛を交し合う大人の男と女の関係となった二人。遠回りし続けた二人はそれまでの溝を埋め合うように、その身体と心を重ねあう。

学園祭で室内プールを一般開放し、水泳部の協力を得て水泳教室を開くことを決めた汐里。前日に手違いで清掃の為に全ての水が放出されるというトラブルが起きたものの、委員会のこれまでの奔走ぶりを知っていた学園生たちに手を差し伸べられ、どうにか当日の開催にこぎつけた。あの時海で溺れた子供も汐里を慕い訪れたように、イベントは好評の内に終わった。



そして卒業後進学した新十郎と、地元のスイミングスクールに就職した汐里。変わらずの二人だが、ある日新十郎は彼女の仕事場へと足を運ぶ。自身が恋人に釣り合っていないのではないかと常々不安を抱える汐里に、それは新十郎なりに考えた意思表示だった。懐から取り出した、その身の誓いの証である婚約指輪。
涙で表情を崩しながらも、汐里はそれを手に取った。その瞬間、周囲から湧き上がる祝福の歓声。そこにはプール教室の子供たちだけではなく、新十郎に声をかけられていた、かつての仲間たちの姿もあった。
温かな視線に見守られながら、二人はその永遠の愛を誓いあう。




<プレイ時間>
みさきルート(初回)6時間55分、メイルート2時間55分、渚ルート3時間15分、汐里ルート2時間45分。計15時間50分。追加パッチ真ショート20分。

<グラフィッカー情報・敬称略>
秋芳、紅葉飛鳥、卯月、伊原あす太、パピヨン@榎、矢作しんと、植埜毅、おとぎ遊戯、安田悠一、はいんける、わっきー、胡麻海豹、むまいずみ、背景サークルよつば、株式会社グラフィズモ、卯月ことね

<あとがき・12/25>
ここはプレイ前までクロシェット系列だと思ってたんですが、スタッフさん見るにクロシェットと被りはなく、むしろパープルソフトウェアで見た名前の人が多い。ただ紫も外注が多いと聞いたことがある。監修系の人を他のメーカーで見たことがないけども。謎のメーカーである。