C￥Documents and Settings￥User￥My Document￥脳内彼女 プレイ済エロゲのストーリーを脳内に書き残しておく為のブロｇ彼女にドキュメントフォルダ開けられたら死ぬほど殴られた

<ストーリー>

大陸への出兵で名を馳せた若き英雄の宗方は、それまでの戦場から一転、平和が息づく本国の帝都へと降り立つ。通称薔薇屋敷。その御用邸が軍から新たに与えられた、宗方の任地だった。皇位継承権第三位の皇女の侍従武官としての。



宗方伯爵の養子であり軍人の男に冷たい口調で当たる、皇女の櫻子。そんな彼女に対して宗方は黙々と仕え続ける。屋敷の同じ侍従で、明朗なメイドの鈴蘭と共に。だが先の激昂の原因となった遅参が、倒れた老婆の介護であったことを知った櫻子は、下賜の品と共にその老婆の元へ宗方を送り出す。巷で噂されているような気難しいだけの皇女殿下ではないことを、宗方もまた知った。
そんな中、ふとした行き違いで宗方に詰め寄った櫻子。真人間であれば屈辱と思えるような真似も主の言葉とあらば、唯々諾々とそれを受け入れようとする。死ねと言えばそうするのかという櫻子の叫びに、迷いなく自刃しようとさえした。
それを押し留めた櫻子はその夜、宗方に話を聞くべく部屋を訪れる。悪夢にうなされる宗方は忘我のまま、櫻子の首を締め上げた。その細い声に正気を取り戻した宗方の前で、櫻子は彼の抱える底知れない闇を知る。

何くれとなく世話になった宮家の老公。その生誕会に参加する櫻子の侍衛として、宗方は宮城へ参内することになった。そしてその国家の中枢で起きた爆弾事件。健康の思わしくない帝が宮城から離れていたことは不幸中の幸いだったが、櫻子を庇った宗方が軽傷を負ってしまう。大事には至らなかった従者を前にして、櫻子は安堵と共に何か一つ、自身のあずかり知らぬ感情を持て余すようになっていく。
そしてついには心も身体も通じ合った二人。だがそれは決して許されない恋。



<櫻子第一エンド>

人目をはばかりながらその秘めた恋を深めていく二人。気づけば宗方が本国に帰還して初めての冬を迎えていた。そんなある日、午砲に用いられる空包が実包にすり替えられ、帝都の市街地に着弾するという事件が起きた。そして時を置いて始まった、櫻子の父の弟宮を支持する青年将校一派による、帝都クーデター。
帝と皇太子、そして首都主要機関を押さえた反乱軍は、御用邸にも目をつける。櫻子の身代わりを買って出た鈴蘭の働きで脱出に成功した二人は、宗方の古い馴染みである朝霧のカフェに身を隠すことになった。
以前に帝から櫻子に与えられた大礼服。そしてその桐箱の中にはこの状況を予期していたかのように、反乱軍を鎮圧する旨の軍令が収められていた。反乱に与しなかった近衛を率いて宮城へと赴いた櫻子は、叔父である大公と対面する。どこか疲れたような面持ちの大公は多くを語らず自決し、皇帝の健在が確認されたことで事件は収束に向かっていく。

事件の責任を痛感したように、大戦からの離脱と、退位と廃太子を櫻子にほのめかした帝と皇太子。だが櫻子の請願によって、譲位がただちに行われることはなくなった。鈴蘭の待つ薔薇屋敷に戻った二人。この先いつまでもこのようにはいられないと知りながらも、限られたこの平穏な時間を、今は大切にしたいと思う二人であった。

<櫻子第二エンド>

※個別共通

譲位を受け入れた櫻子。国内は安定を取り戻しつつあるとはいえ、戦争は未だ続いている。先帝や櫻子がいかに平和を願おうとも、皇国そのものが即座に倣うわけではなく、また世界にもそんな余裕はありはしない。危うい時代の舵取りを任された新帝。
そして国に全てを捧げた以上、櫻子と宗方がこの先結ばれることは決してない。宗方は新帝にかしずき、その臣下の忠を新たにする。それはもはや近しく交わることのない、だが死が二人を分かつまで続く道。



<櫻子第三エンド>

※個別共通

反乱軍が駆逐された宮城。そこに宗方の義父である伯爵が現れる。そして帝と伯爵によって明らかにされる宗方の出自。
その祖父はある宮家の出自で、そして帝の恋人でもあった。だが政治的な圧力で帝から引き離された祖父は移り住んだ大陸の戦火に巻き込まれてしまう。その時居を隣に置いていたのが朝霧の家だった。祖父の親友だった宗方伯爵がその消息を掴むまで、戦災孤児となった宗方を守り続けていた朝霧。

帝と宗方伯爵の後押しによって二人の関係は公然のものとなり、その婚儀と共に櫻子の即位も執り行われた。万雷の歓声の中で宗方は、民衆と国家、そして妻であり主上の礎となることをその生涯を賭けて誓った。



<櫻子・橘子エンド>

大公の娘である橘子。従妹の唐突な訪問を受けた櫻子は、その望まない婚約についての相談を打ち明けられる。厳格な父に反意を伝えていないという橘子に宗方は、大公と一度話し合うべきだと助言する。その後宗方が調べた限りでは、元勲の孫だという相手は裏で放蕩に耽る有様で、誠実な結婚生活は望むべくもなかった。
櫻子と橘子と共に宮城を訪れた宗方は、橘子の言葉に添えてその記録を大公に差し出す。相手にどこか違和感を覚えていた大公も、娘可愛さもあったのだろうがその話を受け入れ、先方へ断りを入れることを約束した。そして橘子は自身を救った宗方への思いを募らせていく。

※個別共通

大公の身柄が押さえられたそこへ、駆けつけた橘子が姿を見せる。娘と櫻子の言葉によって自決を思い留め、その責務を果たす覚悟を見せた大公。
そして国内の混乱を収めるべく即位を決めた櫻子。だがやはり櫻子にはその恋心を捨て去ることはできなかった。記者たちの前で侍従武官への愛を語り、そして称制ということになる即位の辞退を宣言する櫻子に、驚愕しながらもその気持ちを推し量った記者たちからは温かい拍手が送られた。

<鈴蘭エンド>

櫻子と宗方の情事を覗いていた鈴蘭。その気持ちを察した櫻子は、宗方を二人で共有することを認めた。閉じきった屋敷の中で完結した三人の生活。それがいつ終わりを迎えるのかはわからないが、それが少しでも長く続けばと、宗方は思う。

<橘子エンド>

大公の娘である橘子。従妹の唐突な訪問を受けた櫻子は、その望まない婚約についての相談を打ち明けられる。厳格な父に反意を伝えていないという橘子に宗方は、大公と一度話し合うべきだと助言する。その後宗方が調べた限りでは、元勲の孫だという相手は裏で放蕩に耽る有様で、誠実な結婚生活は望むべくもなかった。
それを大公に伝えた宗方。娘に纏わりつく虫と宗方を糾弾し護衛をけしかけるものの、戦うその姿を見た大公はなにか早合点し、橘子の為に命を賭けることのできる男といたく気に入る。いつしか橘子との婚約を許すという話になり当惑する三人。
秘した櫻子との関係を明かせるはずもなくそうこうしている内に、大公の娘と宗方伯爵の養子の婚約は宮廷の誰もが知る話題となっていた。皇位のこともあり将来を添い遂げられない櫻子は波風を立てることをよしとせず、口を閉ざし二人を祝福した。それに後ろめたさはあったものの、二人はその将来を思い誓い合う。

<櫻子第四エンド>

※個別共通

ある日伯爵に呼び出された宗方。その用件は二人の噂が庇い立てできないほどに広がっており、宗方に帝都を離れるよう促すものだった。だが櫻子を守りたいという、宗方の反逆とも取れる言葉に伯爵は、苦笑を浮かべながらもそれに喜びを抱いているようだった。

それでも自身の存在が櫻子の立場を危うくし続けていることを考え、御用邸を離れることを決めた宗方。だがそんな宗方に全てを捨ててついていくと決心した櫻子。二人に心を寄せていた帝や伯爵を裏切る行動であったとしても、二人にとって別離はそれほどまでに耐え難いことだった。
朝霧と伯爵の手引きによって用意された、新大陸へ渡る為の大陸航路飛行船。それがどんな未来に繋がる道か今はまだ知れない。だが二人が二人でいられる為に、宗方は櫻子の手を離さないよう強く握り締め、その一歩を踏み出した。



<櫻子第五エンド>

※個別共通

ある日伯爵に呼び出された宗方。その用件は二人の噂が庇い立てできないほどに広がっており、宗方に帝都を離れるよう促すものだった。だが櫻子を守りたいという、宗方の反逆とも取れる言葉に伯爵は、苦笑を浮かべながらもそれに喜びを抱いているようだった。

だがその騒ぎはもはや伯爵の手にも余り、櫻子と宗方は引き離されることが決まった。朝霧の手配した切符を手に取り、あてのない逃亡を始めた二人。
追っ手は振り切ったが、宗方は傷を負ってしまう。どこまでも続く、逃避の旅の車上。互いの温もりを感じあいながら、今は眠りにつく。




<プレイ時間>
櫻子第一エンド(初回・バッド込み)7時間10分、櫻子第二エンド45分、櫻子第三エンド1時間35分、櫻子・橘子エンド1時間50分、鈴蘭エンド20分、橘子エンド45分、櫻子第四エンド(バッド込み)25分、櫻子第五エンド30分。計13時間20分。

<グラフィッカー情報・敬称略>
塩(グラフィック統括)、おとぎ遊戯、Nade、えてか、城島正成、びよ。、小林公示、アサシロ、合同会社テンスリー、R-STYLE(有限会社タイニーアート)、歌津洋美(有限会社タイニーアート)、加納保宏、快楽ずぼっと(合資会社疾風)、仁左衛門(合資会社疾風)、大文字推(合資会社疾風)、IRAGA(合資会社疾風)

<あとがき・8/20>
メインのストーリーは身分違いの恋なんでしょうが、政治スリラーなエロゲはかなり珍しいので結構期待していました。日本人にとってはタブーの百貨店である昭○時代前半を参考にしているであろうとなればなおさら。でも民間航路の飛行船があるとなると大○時代か…？大戦というのもWW1かもしれん。その場合魔都には派兵してないが…。戦時ではないが租界に駐留はありえたのかもしれん。まあそんなこと言ったら、日本は大陸横断できる飛行船を保有していなかったし(日-ハ間6000kmどころか航続距離は2000km弱程度)、宮廷クーデター自体起きていないんですが…。
と、普通のエロゲユーザーの人に言わせてみれば「そうなんだ、すごいね！(AA略」というところがいちいち気になるオタクな僕でした。
今月のゲームかんそうぶんだとどれも似たような点数になりましたが、このゲームが一番書いてて楽しかった、です。